ラテ飼育格闘日記(407)
夏場はラテが歩かないし雨の日はそれ以上に出たがらない。とはいえ排泄も重要なミッションだからとオトーサンたちは暑い日も雨の日も欠かさずラテを外に引っ張り出すが、そうした際にはどうしても短い時間で戻ってしまう。したがって他のワンコたちに出会う機会も少なく、ここの所ラテは少々人恋しい…ワンコ恋しい時期が続いていた…。
この地に引っ越してから来月で早くも1年となる。オトーサンたちは納得して選んだ住居であり環境だから不満はないし、ラテとの散歩を楽しむ場所も沢山あり満足している。ただひとつ問題があるといえば、ラテの気むずかしさもあって友達ワンコができないこと、そして歩かないから以前の馴染みの方向へ足を向けないこともあって、ここのところ旧知の飼い主さんやワンコたちに出会う機会がなかったことだ。

※誰かを待つようにしゃがみ込み、遠くを見つめるラテ
それでも最近は遊ぶことはないにしても近所のワンコたちに出会っても吠え合うことが少なくなったように思う。しかしどうしたわけか喧嘩したわけでもないのに天敵のように唸り合い吠え合うワンコもいてなかなか気を許せない。
おかしいのは向かい合えば敵意丸出しのワンコを何故かラテは追いかけることだ。まるでストーカーである。
そのワンコがちょうど散歩から戻って自宅に向かうときに遭遇するとそれまでクタクタと歩いていたラテは俄然元気になりオトーサンが許せば全速力で走りそのワンコに近づこうとする。勿論それをやっては相手に失礼だから姿が見えなくなった頃合いを見計らい、オトーサンはリードを緩めてラテが走り出すのに合わせるが、速いこと速いこと!
そのワンコの臭いを探し回り、階段を駆け下り、周りをキョロキョロと見渡しまた走る。なぜ向かい合えば敵意をむき出しにする相手を追いかけるのだろうか…。嫌いなら離れればよいのにとオトーサンは単純に思うが、許されるなら大立ち回りでもしたいのだろうか?小心者のラテなのに(笑)。
大好きなワンコを追うのは理屈で分かるが、どうにもオトーサンにはラテの気持ちが分からない。しかし散歩中に何の刺激もないよりはそんな場面があった方がよいのかも知れないとも思うが、喧嘩相手より遊び相手を沢山見つけて欲しいと思う。
ともかくオトーサンたちの単純な思い過ごしかも知れないが、ここのところラテのメンタルな部分を満足する散歩は少なかったように思えたが、こればかりは我々の問題だけではないのでどうしようもない。その分、オトーサンたちが盛り上げて少しでも楽しい散歩にするよう努力しなければならないが、ラテが歩かなければ散歩は成立しない(笑)。
ところで先日の日曜日、朝の散歩に出たが天気も良し、そして気温も低かったからかラテは元気に歩き出した。自宅を早めに出たこともありオトーサンの目論見では徒歩で40分ほど歩く馴染みだった公園に向かってみようと思った。この時間帯、そこにいけばお馴染みのワンコたちと飼い主さんたちにも会える確率が高いわけだが、すでに5ヶ月もの間、その公園には足を向けていなかった。
ただしラテが身体をぶつけ合って遊べる唯一のワンコ、ボーダーコリーのボーちゃんは6月に亡くなってしまったから昔通りにはいかないのだが…。

※ウエスティーのクーンちゃんと鼻をつき合わせる
気候がよいこともあってラテも嫌がらずにその公園に向かった。久しぶりの公園に入ったらウエスティーのクーンちゃんと飼い主さんがすでにいらした。その後二組の飼い主さんらで先般亡くなられたプリンちゃんのオトーサンや6月に亡くなったボーちゃんの思い出話などで一時を過ごしたが昨日の雨のせいか、草むらがまだびしょ濡れで遊ばせる雰囲気ではなかった。それが原因なのかラテは早々に抱っこを要求する…。
本来ならなかなか来られない場所でもあり、「ビーグルのハリーちゃんやボストンテリアのボビーちゃんと飼い主さんにお会いしたかったね」と女房といいながら皆さんとお別れして公園を後にした。
問題は帰り道だ。オトーサンはオカーサンに「望めば希望は叶うというから、ここからハリーちゃんやマキちゃんに会えるといいなあ」と口に出しながらラテを引っ張った。無論冗談だが、そうそう上手いようにことは運ぶはずがない…。これからが大変だと話しながら大きな歩道橋を渡り始めた。と、女房が「あっ、ハリーちゃんだ!」と歩道橋の先を見つめながら叫んだ。


※ハリーちゃんとオカーサンが走ってきてくれた(上)。ハリーのオカーサンの膝に乗り熱烈なチューを(下)
ハリーのオカーサン(飼い主さん)もこちらに気がつき早くもハリーちゃんと一緒に駆けてくれていた。この歩道橋を渡りきったところにハリーちゃんちのマンションがあるとはいえ、少々話が上手すぎるが事実なのだからしょうがない(笑)。振り返ればハリーのオカーサンにも5ヶ月ほどはお会いしてなかったはずだし本当に久しぶりなのである。

※久しぶりのハリーちゃんにもご挨拶
相変わらずの近況をお話ししていたらハリーのオカーサンが我々が渡ってきた歩道橋の向こうを見ながら「あれ…ボビーちゃんよ!」という。まさしく嘘みたいな話だが、ボビーとオトーサン(飼い主さん)がこちらに走ってくる!
聞けば我々が公園を後にしたことを知り、間に合うかも知れないと走って追いかけてくれたのだという。それももしハリーちゃんと会わなかったらすでに数百メートルは先に進んでいたと思うので、もしかしたらボビーちゃんたちも諦めて戻られたかも知れないと思うと大げさでなくご縁とは不思議なものだと思う。

※ボビーちゃんのオトーサンの顔もペロペロだ(笑)
ラテと言えばハリーのオカーサンとボビーのオトーサンの膝に前脚をかけ、相変わらずその口元を舐めている。これまた久しぶりに至福の時を過ごさせていただいた。
名残は惜しいが皆さん忙しい朝の一時だ。ラテを引きはがすようにしてボビーちゃん、ハリーちゃんたちと別れて帰り道を進み始めた。
今日は本当にラッキーな朝だといいながら…。しかしその朝はそれで終わりではなかった。なぜならしばらく進むと女性がワンコを連れてこちらに歩いてくる姿が目に付いた。ワンコによっては吠え合うこともあるのでいつものとおりラテをオトーサンの反対側に付かせてすれ違おうとしたとき、その方の笑顔に気がついた。
「引っ越しなさったとんですね」という問いに頷きながら「ご無沙汰してます」と挨拶を返したが、以前住んでいたときにはよくすれ違うワンコで幼犬時代は年格好も姿もラテに似ているワンコだった。

※これまた久しぶりにお会いした飼い主さんとワンコ。お孫さんが生まれたとかで笑顔が溢れていた
オトーサンが「ご家族皆さんお変わりありませんか?」とお聞きするとこれまたニコニコされながら「孫ができまして」といわれる。オトーサンが「一番上のオネーサンですか?」とお聞きすると「ええ…」という答え。若いおばーちゃんになられた喜びに溢れていてこちらも笑顔になる。
実は詳しい事は知る由もないが、ラテを飼い始めたころ、小学校から出てきた女子がラテを可愛がってくれるようになった。しばらくしてその女子は3人姉妹の末っ子だということ、別途見知っていたラテに似た顔のワンコをつれていらした方がオカーサンだということがわかった。その後もトンネルでラテが歩きたくないとダダをこねていたとき、たまたまご家族が通りかかり「ラテちゃんどうしたの…一緒に歩こう」と声をかけてくれることもあった。現金なラテは急に笑顔になり女子の生足を舐めながら途中まで元気に歩き出す…ということもあった。
結局最後はオトーサンがむりやりリードを引っ張るようにして帰宅したが、時計を見ると家を出てから2時間を過ぎていた。しかし時間の長短はともかく散歩に出たとしてもこうした知り合いの方々にお会いする機会はなかなかあり得ない。ましてや夏場は暑いからと10数分で戻ってくるような散歩では出会いもへったくりもない(笑)。
ともあれお陰様でこの日曜日はラテにとってもオトーサンたちにとっても暫くぶりに充実した散歩となった。
この地に引っ越してから来月で早くも1年となる。オトーサンたちは納得して選んだ住居であり環境だから不満はないし、ラテとの散歩を楽しむ場所も沢山あり満足している。ただひとつ問題があるといえば、ラテの気むずかしさもあって友達ワンコができないこと、そして歩かないから以前の馴染みの方向へ足を向けないこともあって、ここのところ旧知の飼い主さんやワンコたちに出会う機会がなかったことだ。

※誰かを待つようにしゃがみ込み、遠くを見つめるラテ
それでも最近は遊ぶことはないにしても近所のワンコたちに出会っても吠え合うことが少なくなったように思う。しかしどうしたわけか喧嘩したわけでもないのに天敵のように唸り合い吠え合うワンコもいてなかなか気を許せない。
おかしいのは向かい合えば敵意丸出しのワンコを何故かラテは追いかけることだ。まるでストーカーである。
そのワンコがちょうど散歩から戻って自宅に向かうときに遭遇するとそれまでクタクタと歩いていたラテは俄然元気になりオトーサンが許せば全速力で走りそのワンコに近づこうとする。勿論それをやっては相手に失礼だから姿が見えなくなった頃合いを見計らい、オトーサンはリードを緩めてラテが走り出すのに合わせるが、速いこと速いこと!
そのワンコの臭いを探し回り、階段を駆け下り、周りをキョロキョロと見渡しまた走る。なぜ向かい合えば敵意をむき出しにする相手を追いかけるのだろうか…。嫌いなら離れればよいのにとオトーサンは単純に思うが、許されるなら大立ち回りでもしたいのだろうか?小心者のラテなのに(笑)。
大好きなワンコを追うのは理屈で分かるが、どうにもオトーサンにはラテの気持ちが分からない。しかし散歩中に何の刺激もないよりはそんな場面があった方がよいのかも知れないとも思うが、喧嘩相手より遊び相手を沢山見つけて欲しいと思う。
ともかくオトーサンたちの単純な思い過ごしかも知れないが、ここのところラテのメンタルな部分を満足する散歩は少なかったように思えたが、こればかりは我々の問題だけではないのでどうしようもない。その分、オトーサンたちが盛り上げて少しでも楽しい散歩にするよう努力しなければならないが、ラテが歩かなければ散歩は成立しない(笑)。
ところで先日の日曜日、朝の散歩に出たが天気も良し、そして気温も低かったからかラテは元気に歩き出した。自宅を早めに出たこともありオトーサンの目論見では徒歩で40分ほど歩く馴染みだった公園に向かってみようと思った。この時間帯、そこにいけばお馴染みのワンコたちと飼い主さんたちにも会える確率が高いわけだが、すでに5ヶ月もの間、その公園には足を向けていなかった。
ただしラテが身体をぶつけ合って遊べる唯一のワンコ、ボーダーコリーのボーちゃんは6月に亡くなってしまったから昔通りにはいかないのだが…。

※ウエスティーのクーンちゃんと鼻をつき合わせる
気候がよいこともあってラテも嫌がらずにその公園に向かった。久しぶりの公園に入ったらウエスティーのクーンちゃんと飼い主さんがすでにいらした。その後二組の飼い主さんらで先般亡くなられたプリンちゃんのオトーサンや6月に亡くなったボーちゃんの思い出話などで一時を過ごしたが昨日の雨のせいか、草むらがまだびしょ濡れで遊ばせる雰囲気ではなかった。それが原因なのかラテは早々に抱っこを要求する…。
本来ならなかなか来られない場所でもあり、「ビーグルのハリーちゃんやボストンテリアのボビーちゃんと飼い主さんにお会いしたかったね」と女房といいながら皆さんとお別れして公園を後にした。
問題は帰り道だ。オトーサンはオカーサンに「望めば希望は叶うというから、ここからハリーちゃんやマキちゃんに会えるといいなあ」と口に出しながらラテを引っ張った。無論冗談だが、そうそう上手いようにことは運ぶはずがない…。これからが大変だと話しながら大きな歩道橋を渡り始めた。と、女房が「あっ、ハリーちゃんだ!」と歩道橋の先を見つめながら叫んだ。


※ハリーちゃんとオカーサンが走ってきてくれた(上)。ハリーのオカーサンの膝に乗り熱烈なチューを(下)
ハリーのオカーサン(飼い主さん)もこちらに気がつき早くもハリーちゃんと一緒に駆けてくれていた。この歩道橋を渡りきったところにハリーちゃんちのマンションがあるとはいえ、少々話が上手すぎるが事実なのだからしょうがない(笑)。振り返ればハリーのオカーサンにも5ヶ月ほどはお会いしてなかったはずだし本当に久しぶりなのである。

※久しぶりのハリーちゃんにもご挨拶
相変わらずの近況をお話ししていたらハリーのオカーサンが我々が渡ってきた歩道橋の向こうを見ながら「あれ…ボビーちゃんよ!」という。まさしく嘘みたいな話だが、ボビーとオトーサン(飼い主さん)がこちらに走ってくる!
聞けば我々が公園を後にしたことを知り、間に合うかも知れないと走って追いかけてくれたのだという。それももしハリーちゃんと会わなかったらすでに数百メートルは先に進んでいたと思うので、もしかしたらボビーちゃんたちも諦めて戻られたかも知れないと思うと大げさでなくご縁とは不思議なものだと思う。

※ボビーちゃんのオトーサンの顔もペロペロだ(笑)
ラテと言えばハリーのオカーサンとボビーのオトーサンの膝に前脚をかけ、相変わらずその口元を舐めている。これまた久しぶりに至福の時を過ごさせていただいた。
名残は惜しいが皆さん忙しい朝の一時だ。ラテを引きはがすようにしてボビーちゃん、ハリーちゃんたちと別れて帰り道を進み始めた。
今日は本当にラッキーな朝だといいながら…。しかしその朝はそれで終わりではなかった。なぜならしばらく進むと女性がワンコを連れてこちらに歩いてくる姿が目に付いた。ワンコによっては吠え合うこともあるのでいつものとおりラテをオトーサンの反対側に付かせてすれ違おうとしたとき、その方の笑顔に気がついた。
「引っ越しなさったとんですね」という問いに頷きながら「ご無沙汰してます」と挨拶を返したが、以前住んでいたときにはよくすれ違うワンコで幼犬時代は年格好も姿もラテに似ているワンコだった。

※これまた久しぶりにお会いした飼い主さんとワンコ。お孫さんが生まれたとかで笑顔が溢れていた
オトーサンが「ご家族皆さんお変わりありませんか?」とお聞きするとこれまたニコニコされながら「孫ができまして」といわれる。オトーサンが「一番上のオネーサンですか?」とお聞きすると「ええ…」という答え。若いおばーちゃんになられた喜びに溢れていてこちらも笑顔になる。
実は詳しい事は知る由もないが、ラテを飼い始めたころ、小学校から出てきた女子がラテを可愛がってくれるようになった。しばらくしてその女子は3人姉妹の末っ子だということ、別途見知っていたラテに似た顔のワンコをつれていらした方がオカーサンだということがわかった。その後もトンネルでラテが歩きたくないとダダをこねていたとき、たまたまご家族が通りかかり「ラテちゃんどうしたの…一緒に歩こう」と声をかけてくれることもあった。現金なラテは急に笑顔になり女子の生足を舐めながら途中まで元気に歩き出す…ということもあった。
結局最後はオトーサンがむりやりリードを引っ張るようにして帰宅したが、時計を見ると家を出てから2時間を過ぎていた。しかし時間の長短はともかく散歩に出たとしてもこうした知り合いの方々にお会いする機会はなかなかあり得ない。ましてや夏場は暑いからと10数分で戻ってくるような散歩では出会いもへったくりもない(笑)。
ともあれお陰様でこの日曜日はラテにとってもオトーサンたちにとっても暫くぶりに充実した散歩となった。
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