ラテ飼育格闘日記(408)
オトーサンたちが散歩で歩くいくつかの道は小学校と中学校への通学路と重なる。したがってウィークディとその時間帯によるが散歩中に登校途中の子供たちとすれ違ったり一緒になったりする。ラテは面識のない子供たちを見上げつつ、声でもかけてくれればいいなあという笑顔で通り過ぎるが、当然ほとんどの子供たちは無視か怖がって離れていく…。
そんなとき、ラテの見るからに残念といった表情を見ているとオトーサンたちもなんとかきっかけを作ってあげたいと思うが、こればかりは簡単にいかないし昨今は大人が知らない子供に声をかけることすら憚れる時代なので難しい…。
しかし時々ラッキーなことに子供たちの方から声をかけてくれることがある。無論ラテは尻尾を大きく振りながら、そして太めの身体を捻るようにして子供たちに近づき愛想を振りまく。今回はそんなたわいもない出会いをいくつか紹介してみたい。

※子供たちにはとても愛想がよいラテなのだが...
まずは朝の散歩だったが小学校の脇を通った。日々向かう場所ではないが、子供たちの声が校庭から聞こえるからだろうかラテがそちらの方向にリードを引くことがある。
その日、オトーサンはラテの意向を聞いてやろうとそのまま足を向けた。小学校の校門のひとつの前を通り過ぎようとしたらそこに数人の男子が集まっていた。
この時間に何事かと思ったら「あいさつ運動」といった幟がはためいている。どうやら登校する子供たち同士、あるいは先生たちや近隣の人たちを含めて気持ちの良いスタートにしようと積極的に挨拶しましょう…という運動中だったようだ。無論オトーサンたちが近づいたとき、誰からともなく「おはようございます!」という元気な声がかかったから、オトーサンたちも「おはようございます」と答えた。
ラテは何かを期待してか息を荒くしている(笑)。と、そのとき1人の男子が躊躇いもなくラテに近づきしゃがみ込んで「撫でてもいいですか?」という。オトーサンさんは思わず「お願いします」と答えた。「何犬ですか?」といった会話をしているともう1人の男子も近づき座り込んだラテと対峙している。
ラテはといえば最初に声をかけてくれた男子の口元を早くも舐め始めたが、男子は嫌がらずにラテに触れたままだ。


※校門付近にいた男子たちが近寄ってくれた(上)。そして2人の子供たちがしゃがみ込んでくれたのが嬉しいのか、ラテは最高の笑顔を振りまく(下)
ほんの数十秒間といった短い時間だったと思うが男子たちは「さよなら」といいながらラテから離れてそもそもの役割を果たすべく校門に列んだ。オトーサンは「ありがとうございました」とお礼を言いながら立ち去ろうとすると子供たちとの様子を見ながら前方から歩いてきた女性の教師(だと思う)がニコニコしながらラテに近づいた…。子供たちの顔を舐めているようなフレンドリーなワンコなのだからと思って近づいてくれたのだろうが、そこはラテの困ったところで初対面の大人はダメなのだ。
威嚇といった表情ではないものの「ワンワンワンワン!」と吠え立てる。驚きながらも女性はばつの悪そうな表情をしながら学校に入っていった.オカーサンは「すみません」と謝っている…。
別の日の夕方、相変わらず帰り道になってラテがぐずりだした。まだ抱っこするには早すぎる場所だし、ここは何とか騙しだまししながら少しでも歩かせたいとオトーサンは思案しながらリードを揺らしていた。
そこへ母親と一緒にすれ違った未就学児童と思われる女の子が、母親が先に行くのもかまわずに「ワンちゃんを撫でたい」とステップを踏みながら近づいて来た。
ラテは女子とその子が持っている縫いぐるみに魅せられてか、早くも笑顔を見せている。女の子は結局ラテの頭を何度か撫で、満足したのか「じゃあね、ワンちゃん!」といって母親の方へ走って行った。
ラテはその後暫く、機嫌が良く歩いてくれた(笑)。

※初対面の女の子に撫でられご機嫌なラテ
さて、これまたある日の夕方のこと、帰路の途中の階段上でラテは急に動かなくなった。本気で抵抗するとき、その力は大変なものだしオトーサンが腕力でリードを引き上げれば出来ないことはないものの、それは完全な首つり状態となる。
さすがのラテも「ゲッ」となるわけだが、強情な娘はそれでも動こうともしない。オトーサンの方が大丈夫かと気がかりで弱気になってしまう…。
解決策は抱っこだが(笑)。これも自宅までの距離を計算しておかないとしばらく抱いて降ろしたとしても、2度目の抱っこを要求されたときこちらの体力と気力が残っていないとどうしようもないから、手当たり次第に抱っこはできないのである。
コンクリートで出来た古い階段の上で、さてさて困ったなあと思案していると階段下から「あっ!」という声がした。見ればこのエリアで数回会ったことがある小学生の男子ではないか。オトーサンは「しめた!」と心の中で声を上げた(笑)。
ここでラテのモチベーションが上がれば、しばらくの間はちゃあんと歩くに違いないからだ。そんな勝手なことを考えていたオトーサンの前に階段を上がってきた子は「こんにちは、オヤツあげていいですか?」と勝手を知った発言を…。オトーサンも「こんにちは。久しぶりだねえ」と言いながらラテ用のオヤツを2つ取り出して「ではお願いします」と男子に手渡した。

※頑固に座り込んでいたラテは男子の誘いに大人しく階段を降り始めた
勝手知ったる男子は自分が階段を下がりながら「こっちだよ」とラテをリードしてくれる。ラテはオヤツより顔見知りの子供が寄ってきてくれたことが嬉しいのだろう、今まであれほど頑なに立ち上がらなかったのにいそいそと階段を降りた。そして座り込んだ男の子にお手をしつつオヤツを貰って笑顔を見せている。

※お馴染みとなった男子にお手をするラテ
気がつくとそろそろ夕闇が迫っている時刻だ。オトーサンは男子に「ありがとう。真っ直ぐ帰るんだよ」と余計なことをいうが、男子は素直に「はいっ。さよなら」と踵を返した。無論ラテはその後、引っかかりながらも自宅までの距離を歩き通したのでありました(笑)。
そして面白いことに極近所に住んでいるわけでもないのにこの男子には会う機会がけっこうあるのだ…。その数日後、朝の散歩でも学校に向かうその子に「あっ、ワンちゃん」と声をかけられた。それまでグダグダ歩いていたラテは笑顔となり、早速遊ぼうとポーズを取った。

※朝の散歩途中でまたまたその男子に会い、遊びのポーズを取ってはしゃぐラテ
いつも思うけど、ホントに子供とワンコの取り合わせというのは絵になるものだ。ラテにとってワンコ同士の友達も増えないと困るが、こうしたラテを可愛がってくれる子供たちの存在も大切に育てたいとオトーサンは勝手に願っている。
そんなとき、ラテの見るからに残念といった表情を見ているとオトーサンたちもなんとかきっかけを作ってあげたいと思うが、こればかりは簡単にいかないし昨今は大人が知らない子供に声をかけることすら憚れる時代なので難しい…。
しかし時々ラッキーなことに子供たちの方から声をかけてくれることがある。無論ラテは尻尾を大きく振りながら、そして太めの身体を捻るようにして子供たちに近づき愛想を振りまく。今回はそんなたわいもない出会いをいくつか紹介してみたい。

※子供たちにはとても愛想がよいラテなのだが...
まずは朝の散歩だったが小学校の脇を通った。日々向かう場所ではないが、子供たちの声が校庭から聞こえるからだろうかラテがそちらの方向にリードを引くことがある。
その日、オトーサンはラテの意向を聞いてやろうとそのまま足を向けた。小学校の校門のひとつの前を通り過ぎようとしたらそこに数人の男子が集まっていた。
この時間に何事かと思ったら「あいさつ運動」といった幟がはためいている。どうやら登校する子供たち同士、あるいは先生たちや近隣の人たちを含めて気持ちの良いスタートにしようと積極的に挨拶しましょう…という運動中だったようだ。無論オトーサンたちが近づいたとき、誰からともなく「おはようございます!」という元気な声がかかったから、オトーサンたちも「おはようございます」と答えた。
ラテは何かを期待してか息を荒くしている(笑)。と、そのとき1人の男子が躊躇いもなくラテに近づきしゃがみ込んで「撫でてもいいですか?」という。オトーサンさんは思わず「お願いします」と答えた。「何犬ですか?」といった会話をしているともう1人の男子も近づき座り込んだラテと対峙している。
ラテはといえば最初に声をかけてくれた男子の口元を早くも舐め始めたが、男子は嫌がらずにラテに触れたままだ。


※校門付近にいた男子たちが近寄ってくれた(上)。そして2人の子供たちがしゃがみ込んでくれたのが嬉しいのか、ラテは最高の笑顔を振りまく(下)
ほんの数十秒間といった短い時間だったと思うが男子たちは「さよなら」といいながらラテから離れてそもそもの役割を果たすべく校門に列んだ。オトーサンは「ありがとうございました」とお礼を言いながら立ち去ろうとすると子供たちとの様子を見ながら前方から歩いてきた女性の教師(だと思う)がニコニコしながらラテに近づいた…。子供たちの顔を舐めているようなフレンドリーなワンコなのだからと思って近づいてくれたのだろうが、そこはラテの困ったところで初対面の大人はダメなのだ。
威嚇といった表情ではないものの「ワンワンワンワン!」と吠え立てる。驚きながらも女性はばつの悪そうな表情をしながら学校に入っていった.オカーサンは「すみません」と謝っている…。
別の日の夕方、相変わらず帰り道になってラテがぐずりだした。まだ抱っこするには早すぎる場所だし、ここは何とか騙しだまししながら少しでも歩かせたいとオトーサンは思案しながらリードを揺らしていた。
そこへ母親と一緒にすれ違った未就学児童と思われる女の子が、母親が先に行くのもかまわずに「ワンちゃんを撫でたい」とステップを踏みながら近づいて来た。
ラテは女子とその子が持っている縫いぐるみに魅せられてか、早くも笑顔を見せている。女の子は結局ラテの頭を何度か撫で、満足したのか「じゃあね、ワンちゃん!」といって母親の方へ走って行った。
ラテはその後暫く、機嫌が良く歩いてくれた(笑)。

※初対面の女の子に撫でられご機嫌なラテ
さて、これまたある日の夕方のこと、帰路の途中の階段上でラテは急に動かなくなった。本気で抵抗するとき、その力は大変なものだしオトーサンが腕力でリードを引き上げれば出来ないことはないものの、それは完全な首つり状態となる。
さすがのラテも「ゲッ」となるわけだが、強情な娘はそれでも動こうともしない。オトーサンの方が大丈夫かと気がかりで弱気になってしまう…。
解決策は抱っこだが(笑)。これも自宅までの距離を計算しておかないとしばらく抱いて降ろしたとしても、2度目の抱っこを要求されたときこちらの体力と気力が残っていないとどうしようもないから、手当たり次第に抱っこはできないのである。
コンクリートで出来た古い階段の上で、さてさて困ったなあと思案していると階段下から「あっ!」という声がした。見ればこのエリアで数回会ったことがある小学生の男子ではないか。オトーサンは「しめた!」と心の中で声を上げた(笑)。
ここでラテのモチベーションが上がれば、しばらくの間はちゃあんと歩くに違いないからだ。そんな勝手なことを考えていたオトーサンの前に階段を上がってきた子は「こんにちは、オヤツあげていいですか?」と勝手を知った発言を…。オトーサンも「こんにちは。久しぶりだねえ」と言いながらラテ用のオヤツを2つ取り出して「ではお願いします」と男子に手渡した。

※頑固に座り込んでいたラテは男子の誘いに大人しく階段を降り始めた
勝手知ったる男子は自分が階段を下がりながら「こっちだよ」とラテをリードしてくれる。ラテはオヤツより顔見知りの子供が寄ってきてくれたことが嬉しいのだろう、今まであれほど頑なに立ち上がらなかったのにいそいそと階段を降りた。そして座り込んだ男の子にお手をしつつオヤツを貰って笑顔を見せている。

※お馴染みとなった男子にお手をするラテ
気がつくとそろそろ夕闇が迫っている時刻だ。オトーサンは男子に「ありがとう。真っ直ぐ帰るんだよ」と余計なことをいうが、男子は素直に「はいっ。さよなら」と踵を返した。無論ラテはその後、引っかかりながらも自宅までの距離を歩き通したのでありました(笑)。
そして面白いことに極近所に住んでいるわけでもないのにこの男子には会う機会がけっこうあるのだ…。その数日後、朝の散歩でも学校に向かうその子に「あっ、ワンちゃん」と声をかけられた。それまでグダグダ歩いていたラテは笑顔となり、早速遊ぼうとポーズを取った。

※朝の散歩途中でまたまたその男子に会い、遊びのポーズを取ってはしゃぐラテ
いつも思うけど、ホントに子供とワンコの取り合わせというのは絵になるものだ。ラテにとってワンコ同士の友達も増えないと困るが、こうしたラテを可愛がってくれる子供たちの存在も大切に育てたいとオトーサンは勝手に願っている。
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