ラテ飼育格闘日記(411)
ラテとの散歩は日常的なことでもあり、朝晩粛々と実行している。そのほとんどは当然のことながら事件も事故もなく平凡なものだ。しかしたまたま縁といえば縁、不思議といえば不思議な巡り合わせに出会うこともあるから世の中なかなかに愉快なのだ…。
ラテと出会って来月で丸8年が過ぎようとしている。オトーサンたちにとって短いようで長い歳月だが、果たしてラテにとってはどのような月日だったのだろうか。人間より寿命が短いワンコとしては恒久にも思える長い時間なのだろうか…。
ともあれその間、お互いの気質というか気持ちは学習しつつ伝わっていると確信している。いちいちあれこれと指示しなくてもオトーサンの視線ひとつ、舌打ちひとつでラテにはその意味するところがわかるようになった。無論ラテの表情や態度そして吠え声などからこの娘が何を訴えているのかも大概はわかるようになった。面白いものである。

※もうすぐラテと出会ってから丸8年が過ぎようとしている...
ワンコも個人差ならぬ個犬差があるようだが、総じて人間の2歳児ほどの言語理解能力があるといわれる。いやわざわざ人間の子供と比較するまでもなく、日々オトーサンたちはラテに語りかけ、ラテのボディランゲージと表情、そしてその声で文字通り意思の疎通をしているわけだ。
この意思の疎通という物言いは決して大げさなものではない。事実「お手」とか「待て」あるいは「伏せ」といった定番のコマンドだけでなく「水」「オヤツ」「終わり」「オカーサン/ママチャン」「オトーサン」「ニャンコ」「ワンコ」「チュー」「散歩」「ご飯」「ネンネ」「ダメ」「良し」「可愛い」などなどといった言葉をラテは人間と同様な理解および認知かどうかは心許ないものの、オトーサンたちがなにをいっているのかを理解していることは間違いない。

※雑林の中をラテと歩く
そしてボディランゲージと併用することでかなりのコミュニケーションを取ることができている。またオトーサンたちの話し言葉に機嫌の良いときのラテはきちんと反応し、アイコンタクトしながらまさしく確認を取るようにして歩く姿は「けっこう何でも理解しているのかなあ」と思うほどだ。
しかしオトーサンはそうはいっても相手はワンコだから、より分かりやすい言い方やボディランゲージを工夫しようと努力をしてきたつもりだが女房はいたってノー天気というか大胆で、その多くは子供にでも諭すよう普通に話しをしている(笑)。

※久しぶりに出会ったアンリちゃん、足を悪くしたとのことでカートで散歩にきていた。早く完治するといいけど...
先日、夕方の散歩は少し早めに家を出た。日の入りが大分早くなったこともあるが少々小腹も空いたから駅ビルにあるカフェに行こうと女房がいう。オトーサンに異存はないが、面白いことにそちらに向かう道はいつもの夕方散歩コースとはまったく違う方向なのだがラテはまるでオトーサンたちがどこに行こうとしているのかを知っているかのように迷わずズンズンと歩く…。
オトーサンは「おいラテ、お前どこにいくんだ?」と思わず声をかけたが、ラテは振り向いたものの語らずだ(笑)。笑ってしまったのは代わりに女房が「ラテにはさっきカフェに行こうねと言っといたから…」という。オイオイ…。
まさかその意味が完全にわかるはずもないとオトーサンは思ったがラテの先導の様子を見ていると信じるしかない(笑)。女房がいう「カフェにいくよ」という意味のポイントを理解しそして同意したとしか思えない歩きっぷりなのだ。そう思わなければ今回に限ってそちらの道に進むことの理由が説明できないではないか…。
自宅からそのカフェまではオトーサンたちだけで歩いて約12,3分はかかるから、ラテを連れていると早くて15分程度は軽くかかる距離だし坂道を上りきり、階段を降りて…と楽な道ではないのだ。その道を、それも日々向かう方向ではないのにズンズンと歩くラテのリードを持っているオトーサンは親バカながら「利口だなあ」と声を出してしまった。
この日この時の選択はラテにとって単にカフェで一休みできるといった単純なことだけでない楽しみを生むことになるのだからこれまた不思議なことだ。
なぜなら坂道を登り切り、信号を渡って階段に向かい直進しようとしたとき「あらっ!」と後ろから声がかかったのだ。オトーサンは思わず振り向いた途端にラテはリードを引いて走り出そうとしている。数メートルの背後にはマスクを取りながらの中学生の女子が立っていた。
それは「ラテ飼育格闘日記(409)」でもご紹介した女子で小学校3年生くらいからずっとラテを可愛がってくれた子なのだが、友達2人と共に歩いて来たこの道は学校の方角からしてまったく別の道なのだ。普通ならこのあたりで会うはずはないのだ。
飛びつくように近づいたラテをしゃがみ込んで抱えてくれた女子に挨拶をしつつ「今日はどうしたの?」とオトーサンは聞く。どうやら社会実習からの帰りだとのこと…。だから普段とは違う道を通っていたのだった。

※お馴染みの女子は喜び飛びつくラテを抱えてくれた
女子は2人の友達にも「ほら、ラテちゃんだよ」といってくれたこともあって3人でラテを囲んでくれた。ラテは太めの身体をくねらすように女子たちに身体をぶっつけながらも思い出したようにしゃがんでいる馴染みの女子の口元を舐めに行く…。

※3人の女子に撫でられメロメロなラテ
ラテにしてもまったく期待も予測もできようのない場所で大好きな女子と会えたのだから、その喜びもひとしおに違いない。そしてその嬉しそうな表情を見ているとオトーサンも幸せ気分になってくる。ありがたいことだ…。
当然のことだが、こうした時々の出会いは偶然でしかないし確率的には大変低い可能性であるはずだ。しかしこの女の子や別途小学生の男子などは不思議に出会う機会が多いような気がする。それもこれもラテがきちんと歩くことがまず基本だが…(笑)。
季節もよくなってきたこの時期、散歩もより楽しく実践したいものである。
ラテと出会って来月で丸8年が過ぎようとしている。オトーサンたちにとって短いようで長い歳月だが、果たしてラテにとってはどのような月日だったのだろうか。人間より寿命が短いワンコとしては恒久にも思える長い時間なのだろうか…。
ともあれその間、お互いの気質というか気持ちは学習しつつ伝わっていると確信している。いちいちあれこれと指示しなくてもオトーサンの視線ひとつ、舌打ちひとつでラテにはその意味するところがわかるようになった。無論ラテの表情や態度そして吠え声などからこの娘が何を訴えているのかも大概はわかるようになった。面白いものである。

※もうすぐラテと出会ってから丸8年が過ぎようとしている...
ワンコも個人差ならぬ個犬差があるようだが、総じて人間の2歳児ほどの言語理解能力があるといわれる。いやわざわざ人間の子供と比較するまでもなく、日々オトーサンたちはラテに語りかけ、ラテのボディランゲージと表情、そしてその声で文字通り意思の疎通をしているわけだ。
この意思の疎通という物言いは決して大げさなものではない。事実「お手」とか「待て」あるいは「伏せ」といった定番のコマンドだけでなく「水」「オヤツ」「終わり」「オカーサン/ママチャン」「オトーサン」「ニャンコ」「ワンコ」「チュー」「散歩」「ご飯」「ネンネ」「ダメ」「良し」「可愛い」などなどといった言葉をラテは人間と同様な理解および認知かどうかは心許ないものの、オトーサンたちがなにをいっているのかを理解していることは間違いない。

※雑林の中をラテと歩く
そしてボディランゲージと併用することでかなりのコミュニケーションを取ることができている。またオトーサンたちの話し言葉に機嫌の良いときのラテはきちんと反応し、アイコンタクトしながらまさしく確認を取るようにして歩く姿は「けっこう何でも理解しているのかなあ」と思うほどだ。
しかしオトーサンはそうはいっても相手はワンコだから、より分かりやすい言い方やボディランゲージを工夫しようと努力をしてきたつもりだが女房はいたってノー天気というか大胆で、その多くは子供にでも諭すよう普通に話しをしている(笑)。

※久しぶりに出会ったアンリちゃん、足を悪くしたとのことでカートで散歩にきていた。早く完治するといいけど...
先日、夕方の散歩は少し早めに家を出た。日の入りが大分早くなったこともあるが少々小腹も空いたから駅ビルにあるカフェに行こうと女房がいう。オトーサンに異存はないが、面白いことにそちらに向かう道はいつもの夕方散歩コースとはまったく違う方向なのだがラテはまるでオトーサンたちがどこに行こうとしているのかを知っているかのように迷わずズンズンと歩く…。
オトーサンは「おいラテ、お前どこにいくんだ?」と思わず声をかけたが、ラテは振り向いたものの語らずだ(笑)。笑ってしまったのは代わりに女房が「ラテにはさっきカフェに行こうねと言っといたから…」という。オイオイ…。
まさかその意味が完全にわかるはずもないとオトーサンは思ったがラテの先導の様子を見ていると信じるしかない(笑)。女房がいう「カフェにいくよ」という意味のポイントを理解しそして同意したとしか思えない歩きっぷりなのだ。そう思わなければ今回に限ってそちらの道に進むことの理由が説明できないではないか…。
自宅からそのカフェまではオトーサンたちだけで歩いて約12,3分はかかるから、ラテを連れていると早くて15分程度は軽くかかる距離だし坂道を上りきり、階段を降りて…と楽な道ではないのだ。その道を、それも日々向かう方向ではないのにズンズンと歩くラテのリードを持っているオトーサンは親バカながら「利口だなあ」と声を出してしまった。
この日この時の選択はラテにとって単にカフェで一休みできるといった単純なことだけでない楽しみを生むことになるのだからこれまた不思議なことだ。
なぜなら坂道を登り切り、信号を渡って階段に向かい直進しようとしたとき「あらっ!」と後ろから声がかかったのだ。オトーサンは思わず振り向いた途端にラテはリードを引いて走り出そうとしている。数メートルの背後にはマスクを取りながらの中学生の女子が立っていた。
それは「ラテ飼育格闘日記(409)」でもご紹介した女子で小学校3年生くらいからずっとラテを可愛がってくれた子なのだが、友達2人と共に歩いて来たこの道は学校の方角からしてまったく別の道なのだ。普通ならこのあたりで会うはずはないのだ。
飛びつくように近づいたラテをしゃがみ込んで抱えてくれた女子に挨拶をしつつ「今日はどうしたの?」とオトーサンは聞く。どうやら社会実習からの帰りだとのこと…。だから普段とは違う道を通っていたのだった。

※お馴染みの女子は喜び飛びつくラテを抱えてくれた
女子は2人の友達にも「ほら、ラテちゃんだよ」といってくれたこともあって3人でラテを囲んでくれた。ラテは太めの身体をくねらすように女子たちに身体をぶっつけながらも思い出したようにしゃがんでいる馴染みの女子の口元を舐めに行く…。

※3人の女子に撫でられメロメロなラテ
ラテにしてもまったく期待も予測もできようのない場所で大好きな女子と会えたのだから、その喜びもひとしおに違いない。そしてその嬉しそうな表情を見ているとオトーサンも幸せ気分になってくる。ありがたいことだ…。
当然のことだが、こうした時々の出会いは偶然でしかないし確率的には大変低い可能性であるはずだ。しかしこの女の子や別途小学生の男子などは不思議に出会う機会が多いような気がする。それもこれもラテがきちんと歩くことがまず基本だが…(笑)。
季節もよくなってきたこの時期、散歩もより楽しく実践したいものである。
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