今年の冬は「パル・サーモ」で乗り切ろうか…

そろそろ冬場の準備が必要な時期だ...。ここのところ、朝晩は涼しいと言うより寒さを感じる季節になってきた。暑いより寒い方が性に合っていると豪語している私でもその対策をするからこその快適さであるが、今年の冬を想定して早々と遠赤外線デスクパネルヒーター「パル・サーモ」という製品を買ってみた。


夏場の仕事部屋は躊躇なくエアコンをつける。暑いのが大の苦手というだけでなく熱中症などにならないよう予防も兼ねて適温まで冷房をフル活用するようにしている。しかし冬場はかなりの省エネモードとなる。なぜならエアコンも含めていろいろな暖房器具があるものの、仕事部屋ではエアコンはもとより一般的な暖房器具は用いないようになったからだ。
無論そのための装備というと大げさだが、対策はしている。まず服装から工夫しているが、ジーンズは内側がフリース仕様のものを履く。上は室内でも薄めのダウンジャケットを着て足元には足温器、そして寒さがピーク時は電気膝掛けを用いてすでに数年が過ぎた。

この形になったのは無論省エネを考えてのことでもある。足温器も電気膝掛けも40Wとか50Wだし、そもそも室内をエアコンなどで暖めると空気が乾燥して健康にもよくない。また眠くなって仕事にならなくなるからだ。それから愛犬に対しても夏場の冷房は必須だが室内なら冬場に暖房はいらない…。

この体制でここ8年ほど過ごしてきたが、外気温にもよるものの加齢が原因でもあるのだろうか若い時には感じなかったものの足の冷えが気になってくる。当然前記した電気膝掛けで腰までぐるりと巻き付けるようにすると暖房効果は抜群だが、まるでコタツに潜り込んだようで動きたくなくなるのが難点だ(笑)。

1番冷えを感じるのは足先と膝上だ。足先は足温器でまったく問題はないが、頻繁に椅子から立ち上がったり座ったりを繰り返すときに電気膝掛けは面倒なので何かよいものはないかと探していた…。
そこで昨年から気になっていた「パル・サーモ (DPH-50A)」という遠赤外線デスクパネルヒーターという製品を知り買ってみたので、まだ使用時期には至っていないが概要をご紹介したい。

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※遠赤外線デスクパネルヒーター「パル・サーモ」パッケージ


「パル・サーモ」は縦横約38 × 33センチ、厚みが約4センチの耐熱ABS樹脂製のボード状で、中央が面状カーボンヒーターとなっている。裏板は鋼板製で4隅には強力なマグネットが付いている。 そのマグネットでオフィスなど金属製の机の引き出し裏などに取り付けることで暖を取ろうとする暖房器具である。

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※「パル・サーモ」のヒーター部(上)と裏面4隅には強力なマグネットが付いている(下)


例えばデスクの裏面に取り付ければ、カバーのないコタツみたいな感じになる。ただし木製の机などにはそのままでは取り付けられないがサンワサプライ社製の別売アダプタもあるようだ。

ともあれ私の机は30数年も前に特注したスチール製で、幅110センチの机上下に補助板が左右2枚手前に引き出せるという設計なのでその補助版裏のひとつに「パル・サーモ」をはり付けた。勿論補助版もスチール製だ。
これで椅子を少々左に寄せて座ると両膝7から8センチほどの距離にヒーター部が位置することになる。早速コンセントをつなぎ、電源を入れてみたが、問題はどれほどの暖かさを期待できるかだ。
Amazonの評価など確認すると「意外と暖かい」「全く暖まりません」と真逆の情報がある(笑)。

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※机上裏面にマグネットで設置した例


そもそも当製品は52Wの消費電力だしハロゲンヒーターみたいに強い熱を放射する仕様ではない。電源スイッチを入れた後ヒーターに手を触れると確かに暖かくなっているが、実際に感じる暖かさは足との距離は勿論、室温や空気の流れなどに大きく左右されることが考えられる。あくまで輻射熱を利用する製品であり補助暖房器具と割り切る必要もあるだろう…。

なお使用上の注意としては、例えば机の引き出し裏に「パル・サーモ」を取り付けた際、引き出しに磁気に弱いメディアや精密機器などを入れないことだろうか。強力なマグネットの影響でそれらの媒体に問題が起こるかも知れないからだ。無論ヒーター部に触れるような使い方は御法度である。それから、使用直後は独特の臭いが気になる人もいるかも知れないが、使っているうちに気にならなくなった。

そうしたことを考慮しながら実際に「パル・サーモ」の下に両足を入れてみたが、真冬の室内ではないこともあるのだろうが熱いという程ではないが確かに暖かい。念のため、電源入れて15分程経過後に非接触温度計でヒーター部を数カ所を計測してみたら最高温度は77.2℃だった。何回か計測した範囲では50℃弱から80℃近くまでの温度を保っているものと思われる。

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※ヒーター面を非接触温度計で測ってみたら77.2℃を示した


ただし本製品は温度調節機能はなく、サーモスタットの働きで一定の温度を保つ仕組みだから前記したように使用環境や個人差で感じ方は違ってくるものと思うが、私の環境では十分に役立つものと思っている。ただし真冬にどれ程役に立つかはその時期を過ごしてみないと分からないが...。
ともかく「パル・サーモ」はなによりも安全設計であること、空気を汚さないこと、そして1時間あたりの電気代が約一円とローコストという点は魅力である。これと前記した足温器とを併用して寒い季節を乗り切ろうと考えている。





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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員