ラテ飼育格闘日記(412)

季節は秋…。あれほど暑かった日々がちょっと懐かしいほど朝晩は涼しくなった…というより寒く感じるようになった。面白いのは俄然ラテがよく歩くようになったことだ。散歩途中で多々座り込んだり、玄関から出るのを嫌がった娘は最近ではやっと自宅まで戻ったのにまだ続けたいとダダをこねるほどになった。


そういえば去年の10月25日に現在地に引っ越しをしたので丁度1年となった…。その間何度か馴染みだった公園に足を向けたが、片道30分以上もかかるとあっては毎日というわけにもいかないし第一ラテが歩かないので随分とご無沙汰していた。しかしこの季節になりその公園まで歩くようになった。
先日など、仕事にでかける女房と共に家を出て駅まで行き、オトーサンはそのままUターンして戻ろうと考えていたがラテは駅前公園の方向にリードを引く。

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※散歩途中、さまざまな表情や行動を見せるラテを眺めていると飽きない


実は現在の場所に引っ越ししてからその公園には一度も足を向けたことがなかったのである。駅前公園だけでなく以前の住居に向かう道は意識的に避けるようにしていた…。無論それはラテに新しい環境に一日も早く慣れさせようという意図だった。やはり約7年も育った場所だからして愛着があるのは当然だし、引っ越し直後から3ヶ月ほどは散歩の途中で以前の住居方向へリードを引こうとするラテだった。

そうした点を考慮してオトーサンは散歩の途中で昔通った道はずっと避けてきたのである。しかしその日の朝、気温も低くラテは元気いっぱいの様子だったしオトーサンも一年ぶりに昔の道筋をたどって馴染みだった公園に行ってみようかと考えた。ラテの様子を見つつ、途中で行き先を変更してもいいかな…と考えながら歩いたが、ラテは率先して歩き目的の公園を訪れた…。
以前なら土曜日のこの時間帯ならあのボーダーコリーのボーチャンが元気に走り回り、オトーサンたちを迎えてくれたが、残念ながらボーチャンは春に亡くなってしまったし、しばらく待ってもワンコの姿がなかったので渋るラテをなだめて戻ることにした。幸い結構長い帰りの道のりを抱っこ要求もせずに歩いてくれたので助かった。

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※昔は土日の朝に通った公園だが、その日は時間が少し早かったかワンコたちの姿はなかった


ともかく夏場は歩かせるのに苦労したが、歩けば様々な方やワンコと出会えるチャンスがあるというものだ。これまた過日は商店街と公園の間の道を進んでいたら久しぶりに柴犬のぽん吉くんとその飼い主さんご夫婦に声をかけていただいた。ラテはご主人の口元を舐め、奥様に抱きつかんばかりにしてぽん吉くんを嫉妬させた(笑)。
なかなかこうした昔からご縁のある飼い主さんと出会える機会は少ないが、ここのところ見知らぬ子供たちとの接触が増えてきた。これまた気候がよくなり、子供たちも外に出て遊ぶようになったからかも知れない。

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※ぽん吉くんのオトーサンの口元を舐めるラテ


常々ご紹介しているとおり、ラテは子供たちにはフレンドリーだしこれまで一度も子供たちを怖がらせたことはない。しかし幼児や低学年の子供たちの言動は予測ができず激しいこともあって、いつラテが怖がったりして吠えたり唸ったりしないか、オトーサンとしても細心の注意をしてリードを引くので気疲れする(笑)。
それでも「ワンちゃんだ」「触っていいですか」と声をかけてから近づく子供たちもいる。反対にすれ違い様、ふいにラテの頭に手を伸ばす幼児もいて油断はできない。事実あまりにしつこいとラテの尻尾も下がってくる…。

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※「ワンちゃんに触りたい」と近づいてきた子供(上)とすれ違い様にラテの頭に手を伸ばす幼児(下)


しかしオトーサンとしては出来ることなら興味をもって…可愛いと思って近づいてくれた子供たちをワンコ嫌いにさせないようにと細心の注意をしつつ短い出会いを楽しんで貰おうと思っているし無論ラテは基本的に子供たちなら初対面の子にも優しい。

先日も公園の砂場を通ったら最近馴染みとなった男子が近づいて来た。「オヤツあげていいですか?」といつもの要求にオトーサンは「お願いします」とラテ用の小さなオヤツを手渡した。
男子は砂場に座り込んでラテに「お手!」と命じている。すると同級生なのだろうか3人の女の子が近寄ってきて銘々もオヤツをあげたいという(笑)。3人の女子たちから同時に「お手!」と言われたラテはしどろもどろだ…。ただし1人の女子はこれまで中型犬(大きなワンコ)に近づいたことはないらしく本音は怖いらしい…。それでも友達の手前少々無理してラテにオヤツを突きだし「ワッ、舐められた!」と喜んでいる。

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※4人の子供たちを相手に孤軍奮闘するラテ(笑)


ほんの5分程度の交流だが、ラテにとってもそして子供たちにとっても何かしら充実感の生まれた時間だったに違いない。「じゃあね!」と去って行く子供たちを目で追うようにラテが立ち上がり、姿勢をオトーサンへのアイコンタクトに変えた。その顔はなんだか「遊んであげました」と言っているように思えた(笑)。



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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員