ラテ飼育格闘日記(321)

約3ヶ月ぶりにラテを動物病院に連れて行った。昨年の10月以来だが、目的はアトピーの薬を受け取りにいくためだったが、現在の症状を医者に見て貰いたいと考え連れていくことにして予約を取った。その日は土曜日だったものの女房が外出する予定だったので駅まで一緒にいくことに...。                                                                                                                 
予約時間が10時半だったこともあり、朝の散歩を通常通り行うとすれば、戻ってきて身体を拭いたりした後にまたすぐ外出しなければならないことになる。いくらなんでもそれは面倒だからとラテには悪いが2時間ばかりいつもより外に出るのを遅くすることにした。
朝食を済ませて一休みしてから支度をして女房と一緒に駅まで歩くことにしたが路面の一部にはまだまだ積雪が堅く凍っていて危ない。ラテはわざわざその雪のある場所へとリードを引くが現時点では動物病院に向かうということは察知していないからか快活に元気に歩いている。

Latte321_02.jpg

※積雪の上を元気に歩く


問題は予約時間前、それも大幅に早めに出向くのも変だし逆に遅れてしまっては問題外だ。しかしオトーサン1人なら時間の調整などどうにでもできるが,ラテが一緒だとこれがなかなか思い通りに進まず難しいのである。車に乗せて...というならまだしも一緒に歩いて行くのだから上手に時間を計りながらルートを選ぶ必要がある。
ということで一計を案じ、午前10時20分前に駅に到着したオトーサンは女房と別れた後に駅隣接の馴染みのカフェで時間を潰すことにした。

相変わらず寒い外のテラスだが、ここなら気兼ねなく座っていられるので珈琲を注文しiPhone 5でTwitterなどを見ているとすぐに10時になった。ここからなら20分もあれば動物病院に着くと判断してラテのリードを引く。無論ラテもいつものルートとは違うことは分かっているはずだが、まだ状況を察知していないからか特に抵抗もなく大人しく歩く。

一級河川沿いを進み始めた頃になるとさすがにこの後にどこへ向かうのかは学習しているラテで、数回踵を返すような動作をするものの、オトーサンのリードに大きくは逆らわずに病院に到着する。そして意外なことにドアをオトーサンが開けると嫌がること無く入っていくではないか。
受付を済まして待合スペースに座るとやはりドアーの側にリードを引いて外に出たいという意志を表すが、これまでのように強い嫌がり方ではないのが奇妙である。確かに尻尾は下がって不安感は出ているがいつものようなオドオドした態度では無くどこか余裕があるようにも見受けられる。

Latte321_03.jpg

※病院の待合室で大人しく順番を待つ


その後隣に座った方が持参したカートの中に猫がいることを知り、ラテは笑顔を振りまき「フィーン」といった歓迎の声をあげたりする。
その後も思い出したようにドアーに近づき、外に出たいという動作を示すがソファーに前足をかけてガラス越しに外を覗くといったこれまでとは違う行動もしたりしてオトーサンを不思議がらせた。

しばらくして「松田さ~ん、お待たせしました」という声が...。オトーサンたちの番である。
診察室に入りドアーを閉めるが最初にやることは診察台の上にラテを乗せ体重を量ることだ。本音をいうとオトーサンはこの体重を量ることにプレッシャーを感じていたのである(笑)。なぜならここのところラテを抱き上げると前より重くなったように感じていたから、もしかしたら軽く20Kgを超えているのではないか...医者にまたまた体重のことを指摘されるのではないかと考えてのことだ...。
しかし係の女性は体重計を確認し、こともなげに「19.4Kgです...」という。

オトーサンは思わず心の中で「えっ?」と声を上げた。ハーネスと首輪を付けたままの体重であるからして、正確というかネットで19Kgジャストといったところか。昨年10月に計ったときには同じ状態で19.80Kgだったから400g軽くなったことになる!
まあたったの400gと思われるかも知れないが、19Kgとか20Kgに対しての400gは決して小さい数値ではないのである。しかし、ということは...オトーサンがラテを重く感じたのはラテの体重が増えたのではなくオトーサンの体力が落ちたということに違いない(笑)。

いつもの若い医者に現時点で一番気になっている箇所、すなわち右耳内と右目の周りなどを診察してもらう。目の周りは強く掻き壊したために毛が抜け殴られたように黒く見えるが幸い眼球に傷は無く皮膚もこれまでより落ち着いている状態なのだ。医者から典型的なアトピーの症状だといわれつつ、身体を触られているがラテは唸ったり吠えたりしない...。
確かに今日は注射をするわけでもなく痛い目に合わす予定はないのだが、これまた前回とか前々回の振る舞いとは全く違うのが興味深い。

Latte321_05.jpg

※夕暮れが迫るグラデーションの中に富士山のシルエットが...


ともあれいつもの飲み薬を1ヶ月分と新たに目の周りなどの痒み止め軟膏を処方してもらって動物病院を後にした。
その日の夕刻の散歩では女房と一緒に出かけたが、つるつるの積雪面を好んで歩き、ときに積雪の塊を囓りながら元気に過ごした。
確かに顔面というか目の周りは殴られた痕みたいに黒ずんでいるが、幸い肉球や足などには酷い傷は負っていないから少しは楽なのかも知れない。オカーサンに視線を送りながら太めの身体を喜びにくねらせている姿は...実に愛らしい(笑)。
オトーサンの闘いは続く...。
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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員