Altair8800 Cloneに思いを寄せて〜 Altair8800 って、どんなコンピュータなのか?
先日、久しぶりに大きな荷物が届いた。それは米国、テキサス州のダラス国際空港からUPSで送られたもので中身は1975年1月にリリースされマニアたちに個人用コンピュータ旋風を巻き起こしたあの伝説のミニ・コンピュータ... “Altair8800” である。
とはいえ最初にお断りしておくが、これは "Altair8800 Clone" と名付けられたもので当時の実物ではない...。一時はeBayなどで実物を探し続けたが、完動する状態が良いものは大変高価なこと、そして動作品だとしても故障が心配なマシンだということで入手を諦めていた。

※Altair8800 Cloneの雄姿
なにしろ1975年1月にリリースされた当時も各パーツの検査が十分でなく正確に組み立てても動かなかったり、完成品も故障が多かったという代物なのだ。パーツを交換することも含めてハードウェアに詳しくないと修理もできず、ただ単なる骨董品のオブジェに数十万も出すことになってしまう…。とはいえ諦めたわけではなく、実物と同じルックスで互換性に優れたものが手に入ることを知り、正直リスキーとは思ったが長年の願望でもあったので購入することにした。
ま、良い子は真似しないように(笑)。しかしなぜ今更Altair8800なのか…。

※iPhone 6 Plusとサイズ比較
Altair8800について当ブログはこれまで「ホームコンピュータの元祖「Altair 8800」物語(1)~(5)」をはじめ、「パソコン世界を創造した傑物たち」などでご紹介してきた。Appleの製品や歴史を扱うブログにしてなぜAltair8800なのかと問う方もいるかも知れないが、個人用のコンピュータの歴史を語るには...すなわちAppleが登場する直前の世情を知るには不可欠のプロダクトと考えるからだ。そしてAltair8800のような初期のホビー・コンピュータを知れば知るほど後に登場したApple 1やApple IIがいかに優秀で使いやすいコンピュータだったかが理解できるというものだ...。
昨年末に念願のApple 1のレプリカキットを手に入れ自身で組み立てたのも、スティーブ・ウォズニアックによる仕様・設計の妙を実際に感じたいと思ったと共に、いくら文章や写真あるいは言葉で説明してもそれらに思いを馳せて理解してもらうのは至難の業だということを長い間考えていたからだ。
同じような意味で古い時代のコンピュータがどのようなものであったかをこの10年あまり、ウェブやブログあるいは機会のある毎に教育機関を訪ねて主に子供たちへ解説してきたつもりだが、これまた実機のないマシンの説明を理解してもらおうと考えること自体に無理があると痛感してきた。ましてや私自身が触ったこともない製品に関して二次資料、三次資料といった又聞きの話しをしてもリアリティに欠けるし私自身も面白くない…。
「わかりましたか?」という私の問いに「はい、わかりました!」という子供たちのほとんどが実際には分かっていないことも分かった...(笑)。そうした返事をしてくれるのはこちらへの気遣いなのだとも気がついた。
Apple 1の話しにしても、どの程度の大きさ重さなのか? どんなパーツを使ってるのか? などなど、やはり実物を目の前に置き、触ってもらうのが一番である。とはいえ本物を望むのは無理な話でもありApple 1のレプリカを手に入れたわけだが、実は今回のAltair8800のクローンも同様な意味において個人的に必要性を痛感していたからだ。
とはいえ、もしAltair8800とかIMSAI 8080といった時代のプログラミングを勉強したい、振り返りたいというなら株式会社技術少年出版から発売されている互換機、Legacy8080をお勧めする。Legacy8080なら最新テクノロジーで開発した製品だからして安心して使えるしサポートも完備している。それにコンピューターがどのように動作するかというイメージを掴むためには、この手のマシンを2進数でプログラミングすることを知ることが一番だと思うが、私のような当時のあり方に拘る必要がある場合、やはりオリジナルの “形” に目を向けることにならざるを得ない。
今般私が入手したAltair8800 Cloneだが外観はまさしくオリジナルに忠実に作られている。しかしその機器構成は最新のテクノロジーで再構築されたもので、ソフトウェアの互換性はあるし安心して使えるという代物だ。ただし互換性はあるもののオリジナルのS-100バスはサポートしていない。この辺は前記したLegacy8080とコンセプトは似ているがLegacy8080よりずっと単純な構成だ。
したがってオリジナルマシンが発するノイズをラジオが拾ってメロディを奏でさせたスティーブ・ドンビアのようなことはできない...。なぜなら現在のテクノロジーを持って作られたAltair8800 Cloneはプログラムを走らせてもラジオに影響を与えるようなノイズは発生しないからだ。なんだか良いような寂しいような...(笑)。
さて、気を取り直して...あらためてAltair8800とはどんなコンピュータだったのかを見てみよう…。詳しい方には噴飯ものの内容かと思うが、ほとんどの方はAltair8800の実機など見た事も触ったこともないはずだからしてなるべく分かりやすく解説してみたい…。
まずはAltair8800の前に座ったとしても現在のパソコンしか使った事のない人にはどうにも使いようがないに違いない。なにしろ金属製の四角い本体の他にキーボードもモニターもそして無論マウスも付いていない...。
ちなみにその箱...ケースのサイズだが、突起を別にして約横幅421mm × 高さ173× 432mm奥行きほどだから実際に眼前に置くとイメージしていたよりずっと大きい。
CPUは PIC 24FJ128 という16bit CPUとフラッシュROMやRAM、I/Oを内蔵している機器組み込み用ワンチップCPUで、このCPUで2MHzで動くi8080Aをエミュレーションしている。メモリは64KByte搭載で256バイト毎のメモリプロテクト。ソフトアウェアはエミュレータで周辺機器とも互換もあるが前記したように物理的にS-100バスは搭載していない。また本体の後面パネルに取り付けられているDB-25コネクタの上で、2つのRS-232シリアルポートが提供されている。その他ラインプリンタ、あるいはAltair 88-DCDD Floppy Drive Systemもエミュレーションされるようだ...。

※背面の様子
私はオプションのオーディオカセットインターフェースのみ一緒に送ってもらったので背面のコネクタが3つになっている。ともあれその姿は紛れもなく1975年に個人用コンピュータキットとしてマニアたちを旋風に巻き込み、あのマイクロソフト社の設立のきっかけをも作ったAltair8800なのである。
現在のパソコンとは比較にならない非力なマシンではあるが、パーソナルコンピュータの発展の源流といってもよいAltair8800の姿はコンピュータとはどのようにして動くのか? といった原点に立ち帰って歴史を確認したくなる不思議な魅力に溢れている。
さて、取り急ぎ分かる範囲で簡単な説明を続けよう…。
Altair8800のデザインは現在のパーソナルコンピュータとはまったく次元の違う時代の産物だった。なぜなら筐体は当時のミニコンの本体を彷彿とさせる金属製の箱形でフロントパネルには横に2列に配置されたこれまた金属製のトグルスイッチとスイッチに準じて配置された赤色LEDがあるだけである。
オペレータはそのトグルスイッチを上下させ、Altair8800へプログラムを入力したり命令を実行させたりする...。プログラムを入れRUNさせればAltair8800は確かに指示どおりの手順をなぞってプログラムを実行する。なおプログラムはマシン語と呼ぶいわゆる0と1の2進数で入力することになる。

※フロントパネルはトグルスイッチとLEDのみの構成だ
例えば10進数で12という値を入力する場合...(その前提となるRESET/CLRとかアキュムレータへのロード命令を実行するなどプログラミングのあれこれは省く)...トグルスイッチのD0~D7を使い 00 001 100 (12の2進数表記)を指定し、下段トグルスイッチのDEPOSITを行うといった具合だ。無論プログラムを走らせ何らかの計算結果が出たとしてそれはこの場合、D0~D7のLEDに2進数表記で表されるだけで実に味気ないし分かりづらい...。
そもそもAltair8800は、そのままでは限りなくできることは限られていた。なぜならAltair8800に搭載されたメモリは256 Byteしかなかった。単位は K(キロ)でもなくM(メガ)でもない(笑)。ちなみに拡張バス(S-100バス)にメモリ拡張ボードを差すことでメモリが増設できたが、これまたトラブルのないボードはなかなか登場しなかった。
当時なぜこれほど少ないメモリしか搭載していなかったのか...といえば高価だったからに他ならない。メモリだけでなくコンピュータと呼べる文字通り最低限の環境を提供し「後はユーザー自身で増設するなり改造するなりしてね」と言われているような代物だったのである。
ともかく少ないメモリであっただけでなく入力したプログラムを保存する記憶装置も付いておらず、一端電源をOFFにすればそれまでの全ての情報は消え、次に同じ事をやるにしても最初から繰り返し実行しなければならない。そうした無駄を極力回避したいがためにAltair8800 Cloneと同時に専用のカセット・オーディオ・インターフェースも購入した。これがあれば入力したプログラムをカセットテープに保存でき、それをLOADすることで再入力の手間を省けるからだ。とはいえまだその使い方も会得してはいないが(笑)。
勿論ターミナルやテレタイプといった機器や後に登場するフロッピーディスクドライブなどを活用しBASICやCP/Mを走らせるという方法もあったが、それらの実現にはメモリ増設はもとより高価な周辺機器を手に入れてオペレーションするすべを知らなければならなかった。現在のようにUSB端子をコネクタに差し込めばそれでハードウェア同士の接続が完了するといったことは夢のまた夢の時代であり、Altair8800にそうした装置を繋げて使う人たちはごく限られていた。

※正面上から全体を眺める
ということで今回はタイトルの通り、入手したAltair8800 Cloneに思いを寄せ、そのAltair8800 って、どんなコンピュータなのか?の極々概要をご報告した。
正直私自身、若い頃に勉強したマシン語などとうの昔に忘れているからマシン語でよどみなくプログラムを入力し、その実行を確認するスキルは持っていない。したがって時間がかかりそうだが、少しずつ再学習し、ひとつずつ知りたいことを勉強しながらまたその過程で興味深い事を見つけてご報告したいと考えている。
当面の目的はApple 1(レプリカ)同様、個人用コンピュータの歴史を知っていただく過程で機会がある毎に子供たちに(無論大人たちにも)触ってもらいながら、テクノロジーの進歩・進化を学ぶ教材にするつもりだ。
次回はフロントパネルの構成について述べてみたい…。
とはいえ最初にお断りしておくが、これは "Altair8800 Clone" と名付けられたもので当時の実物ではない...。一時はeBayなどで実物を探し続けたが、完動する状態が良いものは大変高価なこと、そして動作品だとしても故障が心配なマシンだということで入手を諦めていた。

※Altair8800 Cloneの雄姿
なにしろ1975年1月にリリースされた当時も各パーツの検査が十分でなく正確に組み立てても動かなかったり、完成品も故障が多かったという代物なのだ。パーツを交換することも含めてハードウェアに詳しくないと修理もできず、ただ単なる骨董品のオブジェに数十万も出すことになってしまう…。とはいえ諦めたわけではなく、実物と同じルックスで互換性に優れたものが手に入ることを知り、正直リスキーとは思ったが長年の願望でもあったので購入することにした。
ま、良い子は真似しないように(笑)。しかしなぜ今更Altair8800なのか…。

※iPhone 6 Plusとサイズ比較
Altair8800について当ブログはこれまで「ホームコンピュータの元祖「Altair 8800」物語(1)~(5)」をはじめ、「パソコン世界を創造した傑物たち」などでご紹介してきた。Appleの製品や歴史を扱うブログにしてなぜAltair8800なのかと問う方もいるかも知れないが、個人用のコンピュータの歴史を語るには...すなわちAppleが登場する直前の世情を知るには不可欠のプロダクトと考えるからだ。そしてAltair8800のような初期のホビー・コンピュータを知れば知るほど後に登場したApple 1やApple IIがいかに優秀で使いやすいコンピュータだったかが理解できるというものだ...。
昨年末に念願のApple 1のレプリカキットを手に入れ自身で組み立てたのも、スティーブ・ウォズニアックによる仕様・設計の妙を実際に感じたいと思ったと共に、いくら文章や写真あるいは言葉で説明してもそれらに思いを馳せて理解してもらうのは至難の業だということを長い間考えていたからだ。
同じような意味で古い時代のコンピュータがどのようなものであったかをこの10年あまり、ウェブやブログあるいは機会のある毎に教育機関を訪ねて主に子供たちへ解説してきたつもりだが、これまた実機のないマシンの説明を理解してもらおうと考えること自体に無理があると痛感してきた。ましてや私自身が触ったこともない製品に関して二次資料、三次資料といった又聞きの話しをしてもリアリティに欠けるし私自身も面白くない…。
「わかりましたか?」という私の問いに「はい、わかりました!」という子供たちのほとんどが実際には分かっていないことも分かった...(笑)。そうした返事をしてくれるのはこちらへの気遣いなのだとも気がついた。
Apple 1の話しにしても、どの程度の大きさ重さなのか? どんなパーツを使ってるのか? などなど、やはり実物を目の前に置き、触ってもらうのが一番である。とはいえ本物を望むのは無理な話でもありApple 1のレプリカを手に入れたわけだが、実は今回のAltair8800のクローンも同様な意味において個人的に必要性を痛感していたからだ。
とはいえ、もしAltair8800とかIMSAI 8080といった時代のプログラミングを勉強したい、振り返りたいというなら株式会社技術少年出版から発売されている互換機、Legacy8080をお勧めする。Legacy8080なら最新テクノロジーで開発した製品だからして安心して使えるしサポートも完備している。それにコンピューターがどのように動作するかというイメージを掴むためには、この手のマシンを2進数でプログラミングすることを知ることが一番だと思うが、私のような当時のあり方に拘る必要がある場合、やはりオリジナルの “形” に目を向けることにならざるを得ない。
今般私が入手したAltair8800 Cloneだが外観はまさしくオリジナルに忠実に作られている。しかしその機器構成は最新のテクノロジーで再構築されたもので、ソフトウェアの互換性はあるし安心して使えるという代物だ。ただし互換性はあるもののオリジナルのS-100バスはサポートしていない。この辺は前記したLegacy8080とコンセプトは似ているがLegacy8080よりずっと単純な構成だ。
したがってオリジナルマシンが発するノイズをラジオが拾ってメロディを奏でさせたスティーブ・ドンビアのようなことはできない...。なぜなら現在のテクノロジーを持って作られたAltair8800 Cloneはプログラムを走らせてもラジオに影響を与えるようなノイズは発生しないからだ。なんだか良いような寂しいような...(笑)。
さて、気を取り直して...あらためてAltair8800とはどんなコンピュータだったのかを見てみよう…。詳しい方には噴飯ものの内容かと思うが、ほとんどの方はAltair8800の実機など見た事も触ったこともないはずだからしてなるべく分かりやすく解説してみたい…。
まずはAltair8800の前に座ったとしても現在のパソコンしか使った事のない人にはどうにも使いようがないに違いない。なにしろ金属製の四角い本体の他にキーボードもモニターもそして無論マウスも付いていない...。
ちなみにその箱...ケースのサイズだが、突起を別にして約横幅421mm × 高さ173× 432mm奥行きほどだから実際に眼前に置くとイメージしていたよりずっと大きい。
CPUは PIC 24FJ128 という16bit CPUとフラッシュROMやRAM、I/Oを内蔵している機器組み込み用ワンチップCPUで、このCPUで2MHzで動くi8080Aをエミュレーションしている。メモリは64KByte搭載で256バイト毎のメモリプロテクト。ソフトアウェアはエミュレータで周辺機器とも互換もあるが前記したように物理的にS-100バスは搭載していない。また本体の後面パネルに取り付けられているDB-25コネクタの上で、2つのRS-232シリアルポートが提供されている。その他ラインプリンタ、あるいはAltair 88-DCDD Floppy Drive Systemもエミュレーションされるようだ...。

※背面の様子
私はオプションのオーディオカセットインターフェースのみ一緒に送ってもらったので背面のコネクタが3つになっている。ともあれその姿は紛れもなく1975年に個人用コンピュータキットとしてマニアたちを旋風に巻き込み、あのマイクロソフト社の設立のきっかけをも作ったAltair8800なのである。
現在のパソコンとは比較にならない非力なマシンではあるが、パーソナルコンピュータの発展の源流といってもよいAltair8800の姿はコンピュータとはどのようにして動くのか? といった原点に立ち帰って歴史を確認したくなる不思議な魅力に溢れている。
さて、取り急ぎ分かる範囲で簡単な説明を続けよう…。
Altair8800のデザインは現在のパーソナルコンピュータとはまったく次元の違う時代の産物だった。なぜなら筐体は当時のミニコンの本体を彷彿とさせる金属製の箱形でフロントパネルには横に2列に配置されたこれまた金属製のトグルスイッチとスイッチに準じて配置された赤色LEDがあるだけである。
オペレータはそのトグルスイッチを上下させ、Altair8800へプログラムを入力したり命令を実行させたりする...。プログラムを入れRUNさせればAltair8800は確かに指示どおりの手順をなぞってプログラムを実行する。なおプログラムはマシン語と呼ぶいわゆる0と1の2進数で入力することになる。

※フロントパネルはトグルスイッチとLEDのみの構成だ
例えば10進数で12という値を入力する場合...(その前提となるRESET/CLRとかアキュムレータへのロード命令を実行するなどプログラミングのあれこれは省く)...トグルスイッチのD0~D7を使い 00 001 100 (12の2進数表記)を指定し、下段トグルスイッチのDEPOSITを行うといった具合だ。無論プログラムを走らせ何らかの計算結果が出たとしてそれはこの場合、D0~D7のLEDに2進数表記で表されるだけで実に味気ないし分かりづらい...。
そもそもAltair8800は、そのままでは限りなくできることは限られていた。なぜならAltair8800に搭載されたメモリは256 Byteしかなかった。単位は K(キロ)でもなくM(メガ)でもない(笑)。ちなみに拡張バス(S-100バス)にメモリ拡張ボードを差すことでメモリが増設できたが、これまたトラブルのないボードはなかなか登場しなかった。
当時なぜこれほど少ないメモリしか搭載していなかったのか...といえば高価だったからに他ならない。メモリだけでなくコンピュータと呼べる文字通り最低限の環境を提供し「後はユーザー自身で増設するなり改造するなりしてね」と言われているような代物だったのである。
ともかく少ないメモリであっただけでなく入力したプログラムを保存する記憶装置も付いておらず、一端電源をOFFにすればそれまでの全ての情報は消え、次に同じ事をやるにしても最初から繰り返し実行しなければならない。そうした無駄を極力回避したいがためにAltair8800 Cloneと同時に専用のカセット・オーディオ・インターフェースも購入した。これがあれば入力したプログラムをカセットテープに保存でき、それをLOADすることで再入力の手間を省けるからだ。とはいえまだその使い方も会得してはいないが(笑)。
勿論ターミナルやテレタイプといった機器や後に登場するフロッピーディスクドライブなどを活用しBASICやCP/Mを走らせるという方法もあったが、それらの実現にはメモリ増設はもとより高価な周辺機器を手に入れてオペレーションするすべを知らなければならなかった。現在のようにUSB端子をコネクタに差し込めばそれでハードウェア同士の接続が完了するといったことは夢のまた夢の時代であり、Altair8800にそうした装置を繋げて使う人たちはごく限られていた。

※正面上から全体を眺める
ということで今回はタイトルの通り、入手したAltair8800 Cloneに思いを寄せ、そのAltair8800 って、どんなコンピュータなのか?の極々概要をご報告した。
正直私自身、若い頃に勉強したマシン語などとうの昔に忘れているからマシン語でよどみなくプログラムを入力し、その実行を確認するスキルは持っていない。したがって時間がかかりそうだが、少しずつ再学習し、ひとつずつ知りたいことを勉強しながらまたその過程で興味深い事を見つけてご報告したいと考えている。
当面の目的はApple 1(レプリカ)同様、個人用コンピュータの歴史を知っていただく過程で機会がある毎に子供たちに(無論大人たちにも)触ってもらいながら、テクノロジーの進歩・進化を学ぶ教材にするつもりだ。
次回はフロントパネルの構成について述べてみたい…。
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