IPEVO Ziggi USB書画カメラ〜ソフト篇
前回は「IPEVO Ziggi USB書画カメラ」のいわばハードウェア篇をお届けしたが、今回はソフトウェア篇として実際にイメージを取り込んだ際のレポートをご紹介したい。小1週間使ってみた印象では十分な活用はユーザー側の目的意識および製品の長所・短所を熟知することが肝心なように思う...。
結論めくが、最高解像度が1600×1200ということは昨今のデジタルカメラの代用としては些か力不足だし、書画カメラといってもいわゆる自炊といった用途に向いているわけではない。あくまで手元にあるドキュメントや対象物をモニターに映すとかFace Timeなどで両手が使える利便性を考えるべき製品だろう。また別途プロジェクターがあればフル画面表示を活用し、手元の操作をスクリーンに映し出すことも可能なわけで、教育現場や小規模プレゼンにも威力を発揮するに違いない。
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※Ziggiを設置した筆者の机上
とはいえブログに載せる程度なら画質も十分だろうし、要は使い方...活用の仕方次第ということか。
個人的には付属のアプリケーションと共になかなか面白い製品だと思うし、良い意味で机上に置いて楽しい製品だと思っている。
さて「IPEVO Ziggi USB書画カメラ」には同梱のCDに専用アプリケーションが含まれているのでまずはインストールが必要なものの、アプリの名称が「P2V」でバージョンは2.0 だった。しかしメーカーサイトにはアップデートされた「IPEVO Presenter」というバージョン 2.3 のアプリが公開されているのでそれを使うべきだ。
「IPEVO Presenter」はスキャニングしたデータをEvernoteにアップロードする機能などが追加強化されているからだ。

※review機能に切り換えると画面右下にEvernoteへアップロードするボタンが表示
「IPEVO Presenter」を起動するとMacの画面に専用ウィンドウが表示し、カメラヘッド位置にある領域を映し出しているはずだ。そしてウィンドウ右下角のドラッグでウィンドウサイズを変更可能になっている。
ウィンドウ上部のタイトルバー下部にあるメニューやらは日本語表示なので迷うことはないだろうが、まずは全体の機能と役割を理解することが必要である。
そしてウィンドウ左端には「camera」「review」「full screen」そして「evernote」のタブボタンがあるが、起動時には「camera」になっているはずだ。撮影時には「camera」モードになっている必要がある。
ウィンドウ上部には「ズーム」「タイマー」「反転」「解像度」「露出補正」「自動露出のオン・オフ」機能が備わっているが、それぞれ実際に使ってみればウィンドウ内の映像がどのように変化するか一目瞭然だろう。
「ズーム」は本体のカメラヘッドを対象物に近づければ無論拡大となるわけだが、現在のフレーム位置を動かさずに最大6倍まで拡大ができるし、拡大した場合にウィンドウ内左下領域をドラッグすることで表示領域を変更できるのは便利だ。ただしズームといってもデジタルズームだから拡大し過ぎると画質が犠牲になる。

※ズームのポップアップメニューで拡大率を指定可能



※拡大率を上げ表示領域を肖像部に(中)。また表示位置をテキスト部位に移動し、キャプチャー後にreviewモードで左回転した例(下)
なお画質を最良にするため必要なのは露出とピント合わせだが、露出は通常自動露出をオンにし、問題がある時にマニュアルで補正するとよい。なお露出補正やピント合わせの機能はカメラヘッド上面に備わっているが、一般的にソフトウェア上で操作することをお勧めする。なぜならヘッド部を操作することはカメラ位置が動いてしまうことになるからだ。
また前回も記したが、オートフォーカスは “Single” 設定とし、ウィンドウ右下の “AF” ボタンを適宜クリックしてピント合わせの確認をする。”Continuous” だと動的にオートフォーカスが働き、対象物に手をかざしたりする際にピントが違ってしまうから不便なのだ。
そのピント合わせについてひとつ申し上げるなら、フレーム中央でフォーカスを合わせる仕様なのでもしフレーム内に極端な高低差がある被写体を置き全体にピントを合わせたいなら近縁どちらに合わせた方がベストかは気にしておくべきだろう。


※中央の五円硬貨にピントか合うと右のカメラヘッドに近いデジカメ上部のピントは多少甘くなる(上)、またデジカメ上部にピントを合わせると五円硬貨のピントはぼけている(下)
なおウィンドウ右下にあるグリーンのカメラアイコンのボタンをクリックすれば現在の指定解像度で映像がJPEGでキャプチャされ、「review」モードに切り換えるとその一覧を確認したり、ズームや画像の回転および削除、あるいは保存されているフォルダーにアクセスして二次利用することができる。
実際に「IPEVO Ziggi USB書画カメラ」で印刷物や書籍をはじめ立体物を撮ってみたが昨今のデジタルカメラには及ばないものの、調節を上手にできた場合の画質(解像度は1600×1200)はなかなかに綺麗だし無論ウェブカメラとしてなら画質は十分だろう。

※Ziggiの1600×1200モードでキャプチャーしたJPEG画像例
またフルスクリーンモードも可能なので繰り返すがプロジェクターへの投影目的などには便利に違いない。

※フルスクリーンモード例
その画質に関係する調整として別途「環境設定」の「画質調整」タブには、明度・コントラスト・ガンマ・色合い・彩度・鮮明さを微調整可能なのでこれまた適宜活用するとよい。

※カメラモードで画像調節も可能
それから最後に製品に同梱されている「Anti-Glare Shied」について説明しておこう...。
この薄い折りたたまれているプラスチック板を広げ「IPEVO Ziggi USB書画カメラ」のカメラヘッドにスライドさせて取り付けることで例えばiPhoneやiPadのスクリーンを写す場合に回りの写り込みを軽減することができる。

※iPadやiPhoneといった被写体への写り込みが気になるときには付属の「Anti-Glare Shied」を利用するとよい
というわけで私にとって「IPEVO Ziggi USB書画カメラ」のメリットは机上に常設しておくことだと確信している。
使いたいときにアプリの起動だけで即ウェブカメラにも、そして文字通り書画カメラにもなる「IPEVO Ziggi USB書画カメラ」なので、小物の撮影は勿論、資料などの参照時に原稿を書きながらドキュメントの細かな文字や絵を拡大表示しつつ作業ができる点はとても便利にしている。
結論めくが、最高解像度が1600×1200ということは昨今のデジタルカメラの代用としては些か力不足だし、書画カメラといってもいわゆる自炊といった用途に向いているわけではない。あくまで手元にあるドキュメントや対象物をモニターに映すとかFace Timeなどで両手が使える利便性を考えるべき製品だろう。また別途プロジェクターがあればフル画面表示を活用し、手元の操作をスクリーンに映し出すことも可能なわけで、教育現場や小規模プレゼンにも威力を発揮するに違いない。
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※Ziggiを設置した筆者の机上
とはいえブログに載せる程度なら画質も十分だろうし、要は使い方...活用の仕方次第ということか。
個人的には付属のアプリケーションと共になかなか面白い製品だと思うし、良い意味で机上に置いて楽しい製品だと思っている。
さて「IPEVO Ziggi USB書画カメラ」には同梱のCDに専用アプリケーションが含まれているのでまずはインストールが必要なものの、アプリの名称が「P2V」でバージョンは2.0 だった。しかしメーカーサイトにはアップデートされた「IPEVO Presenter」というバージョン 2.3 のアプリが公開されているのでそれを使うべきだ。
「IPEVO Presenter」はスキャニングしたデータをEvernoteにアップロードする機能などが追加強化されているからだ。

※review機能に切り換えると画面右下にEvernoteへアップロードするボタンが表示
「IPEVO Presenter」を起動するとMacの画面に専用ウィンドウが表示し、カメラヘッド位置にある領域を映し出しているはずだ。そしてウィンドウ右下角のドラッグでウィンドウサイズを変更可能になっている。
ウィンドウ上部のタイトルバー下部にあるメニューやらは日本語表示なので迷うことはないだろうが、まずは全体の機能と役割を理解することが必要である。
そしてウィンドウ左端には「camera」「review」「full screen」そして「evernote」のタブボタンがあるが、起動時には「camera」になっているはずだ。撮影時には「camera」モードになっている必要がある。
ウィンドウ上部には「ズーム」「タイマー」「反転」「解像度」「露出補正」「自動露出のオン・オフ」機能が備わっているが、それぞれ実際に使ってみればウィンドウ内の映像がどのように変化するか一目瞭然だろう。
「ズーム」は本体のカメラヘッドを対象物に近づければ無論拡大となるわけだが、現在のフレーム位置を動かさずに最大6倍まで拡大ができるし、拡大した場合にウィンドウ内左下領域をドラッグすることで表示領域を変更できるのは便利だ。ただしズームといってもデジタルズームだから拡大し過ぎると画質が犠牲になる。

※ズームのポップアップメニューで拡大率を指定可能



※拡大率を上げ表示領域を肖像部に(中)。また表示位置をテキスト部位に移動し、キャプチャー後にreviewモードで左回転した例(下)
なお画質を最良にするため必要なのは露出とピント合わせだが、露出は通常自動露出をオンにし、問題がある時にマニュアルで補正するとよい。なお露出補正やピント合わせの機能はカメラヘッド上面に備わっているが、一般的にソフトウェア上で操作することをお勧めする。なぜならヘッド部を操作することはカメラ位置が動いてしまうことになるからだ。
また前回も記したが、オートフォーカスは “Single” 設定とし、ウィンドウ右下の “AF” ボタンを適宜クリックしてピント合わせの確認をする。”Continuous” だと動的にオートフォーカスが働き、対象物に手をかざしたりする際にピントが違ってしまうから不便なのだ。
そのピント合わせについてひとつ申し上げるなら、フレーム中央でフォーカスを合わせる仕様なのでもしフレーム内に極端な高低差がある被写体を置き全体にピントを合わせたいなら近縁どちらに合わせた方がベストかは気にしておくべきだろう。


※中央の五円硬貨にピントか合うと右のカメラヘッドに近いデジカメ上部のピントは多少甘くなる(上)、またデジカメ上部にピントを合わせると五円硬貨のピントはぼけている(下)
なおウィンドウ右下にあるグリーンのカメラアイコンのボタンをクリックすれば現在の指定解像度で映像がJPEGでキャプチャされ、「review」モードに切り換えるとその一覧を確認したり、ズームや画像の回転および削除、あるいは保存されているフォルダーにアクセスして二次利用することができる。
実際に「IPEVO Ziggi USB書画カメラ」で印刷物や書籍をはじめ立体物を撮ってみたが昨今のデジタルカメラには及ばないものの、調節を上手にできた場合の画質(解像度は1600×1200)はなかなかに綺麗だし無論ウェブカメラとしてなら画質は十分だろう。

※Ziggiの1600×1200モードでキャプチャーしたJPEG画像例
またフルスクリーンモードも可能なので繰り返すがプロジェクターへの投影目的などには便利に違いない。

※フルスクリーンモード例
その画質に関係する調整として別途「環境設定」の「画質調整」タブには、明度・コントラスト・ガンマ・色合い・彩度・鮮明さを微調整可能なのでこれまた適宜活用するとよい。

※カメラモードで画像調節も可能
それから最後に製品に同梱されている「Anti-Glare Shied」について説明しておこう...。
この薄い折りたたまれているプラスチック板を広げ「IPEVO Ziggi USB書画カメラ」のカメラヘッドにスライドさせて取り付けることで例えばiPhoneやiPadのスクリーンを写す場合に回りの写り込みを軽減することができる。

※iPadやiPhoneといった被写体への写り込みが気になるときには付属の「Anti-Glare Shied」を利用するとよい
というわけで私にとって「IPEVO Ziggi USB書画カメラ」のメリットは机上に常設しておくことだと確信している。
使いたいときにアプリの起動だけで即ウェブカメラにも、そして文字通り書画カメラにもなる「IPEVO Ziggi USB書画カメラ」なので、小物の撮影は勿論、資料などの参照時に原稿を書きながらドキュメントの細かな文字や絵を拡大表示しつつ作業ができる点はとても便利にしている。
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