ラテ飼育格闘日記(421)
犬は頭が良いと言われる。ワンコが人間たちの言語や感情を程度問題としても理解し、反応していることは疑いもない事実だと確信しているが、なかなか事は断片的で「これだ!」というシーンに出会うチャンスは少ない。しかし先日些細なことながら久しぶりにオトーサンはあらためてラテとコミュニケーションが取れていることを確信し、親バカとは承知の上だが、我が娘の知能の高さを再認識することになった…。
それは女房と共にラテを朝の散歩に連れだそうと準備をしていた最中だった。いつも決まり切ったことだとしても散歩に出かけるには相応の準備が必要だ。
散歩用のバッグに必要なアイテム、特にラテ用の飲み水を入れたペットボトル、ラテの糞を始末する袋、そして多少のオヤツなどの他にオトーサンは恒例になったウェアブルカメラを身につけ、左足の膝にはサポーターをする。さらにこの時期としてネックウォーマーを被り両手の指が出る手袋をし、ダウンジャケットを着てキャップを被る…といった一連の準備をしていた。

※我が娘は何を考えているのだろうか...
すべての準備ができたらラテにハーネスを着せてリードを付けるわけだが、ラテは暖房がついた女房の部屋で腹ばいになって我々の進捗状況を見ている。
オトーサンは忘れ物がないようにとバッグと共に手袋を玄関の定位置に置いてペットボトルに新しい水を入れていた。そんなとき「ラテ、オトーサンの手袋で遊んではダメ!」という女房の声がした。
そういえばいつもと言うわけではないものの興が乗るとこの手袋は女房の靴下やスリッパと同様にラテにとって最適のオモチャとなっている。なにしろ食卓のテーブル下にラテが陣取っているとき、女房にかまってもらいたいのだろうがスリッパを奪ったり、時には履いている靴下を脱がせて興味を引こうとするのだ(笑)。
いやはやスリッパは比較的簡単に奪い取れるのは分かるが靴下は短いものだとはいえ足に履いているものだ。それを皮膚に傷を付けたり噛まないよう前歯を使い絶妙なコントロールで少しずつ引っ張り、脱がせて振り回す…。そしてそれを取り戻そうとする女房との間で遊びのバトルが繰り返される…のがラテの楽しみのひとつなのだ。


※オトーサンとお話し中です!
さて、待っていて焦れたのか、そこにオトーサンの手袋があるのを見て取ったラテは飛びつき振り回し、それを抱えて腹ばいになって噛み…両前足で押さえながら引っ張っている。
すべてを承知しているオトーサンはラテの前に陣取り「ラテ、返して!」と手を出す。ラテはそれを待っていたわけでマズルにシワを寄せて歯を少しむき出しながら「ウウ~」と唸る。「嫌だ!」という意思表示だ。
オトーサンがより手を手袋に近づけるとラテは「ガウッ」と攻撃の姿勢を見せるが勿論それは遊びだからして本当にオトーサンの手に噛みつくつもりではない。それは十分知っているが、ラテの歯はオトーサンのアカギレだらけの手に当たっただけでも血が出る時期だし、ここはラテに花を持たせなければならない(笑)。無理に取らなくても秘策があるのだ。
オトーサンはラテが低く唸っているその頭を軽く叩きながら立ち上がりキッチンに戻り散歩に持参する牛肉を乾したオヤツを小さくちぎって容器に入れはじめた。必ずラテが来るということを知りつつ…。さすがに手袋よりオヤツの方が魅力的なのだ(笑)。
ラテはオトーサンが手袋を取り戻すためにもう少し遊んでくれるかと思ったのかも知れないが、オヤツの準備をはじめたのであればそのおこぼれを欲しいと作戦を変更しオトーサンの様子を覗きに来た。

※散歩から戻り頭を拭いてやると実に気持ちが良いという表情をする
オトーサンはラテが足元にいることを知りながら知らない振りをしてオヤツを小さく切っていた。しびれを切らしたラテはオトーサンの脹ら脛の上あたりをマズルで「ツン!」と突き「ねえねえ、オトーサン、オヤツ頂戴」と意思表示を始めた。
普段ならここでラテにひとつふたつの小さな肉片を与え、それに注視しているときに手袋を奪い返す。しかし遊び心というか行き掛かり上というか、オトーサンはラテが膝を突いたとき「ダメ!手袋持ってきたらオヤツ上げるよ」と言い張ったのである。
勿論ラテが女房の部屋に戻り置きっ放しの手袋をわざわざ持ってくるとは考えもしなかった。巷では新聞を取ってくるワンコも見聞きするが、ラテにそうした訓練をしたことはないからただの言葉の遊びである。しかし驚いたことにその時ラテはオトーサンの裾を離れスタスタと女房のいる部屋、手袋のある所に戻っていっただけでなくその手袋をしっかりと咥えて再びキッチンに来て…なんとオトーサンの足元に置いたのだ!
なんだか当のオトーサン自身がウソっぽいと思うほどその行動は自然だった。オトーサンの言葉がそのまま人間同士のように理解されたとは思っていないが、その状況下において「どうしたらオヤツを貰えるのか」をラテなりに判断した結果なのだろう。
ラテがオトーサンの足元に唾液に濡れた手袋をポイッと落としたとき、オトーサンは正直驚いたと共に感動していつもより大きめの干し肉をあげてしまった…(笑)。
それは女房と共にラテを朝の散歩に連れだそうと準備をしていた最中だった。いつも決まり切ったことだとしても散歩に出かけるには相応の準備が必要だ。
散歩用のバッグに必要なアイテム、特にラテ用の飲み水を入れたペットボトル、ラテの糞を始末する袋、そして多少のオヤツなどの他にオトーサンは恒例になったウェアブルカメラを身につけ、左足の膝にはサポーターをする。さらにこの時期としてネックウォーマーを被り両手の指が出る手袋をし、ダウンジャケットを着てキャップを被る…といった一連の準備をしていた。

※我が娘は何を考えているのだろうか...
すべての準備ができたらラテにハーネスを着せてリードを付けるわけだが、ラテは暖房がついた女房の部屋で腹ばいになって我々の進捗状況を見ている。
オトーサンは忘れ物がないようにとバッグと共に手袋を玄関の定位置に置いてペットボトルに新しい水を入れていた。そんなとき「ラテ、オトーサンの手袋で遊んではダメ!」という女房の声がした。
そういえばいつもと言うわけではないものの興が乗るとこの手袋は女房の靴下やスリッパと同様にラテにとって最適のオモチャとなっている。なにしろ食卓のテーブル下にラテが陣取っているとき、女房にかまってもらいたいのだろうがスリッパを奪ったり、時には履いている靴下を脱がせて興味を引こうとするのだ(笑)。
いやはやスリッパは比較的簡単に奪い取れるのは分かるが靴下は短いものだとはいえ足に履いているものだ。それを皮膚に傷を付けたり噛まないよう前歯を使い絶妙なコントロールで少しずつ引っ張り、脱がせて振り回す…。そしてそれを取り戻そうとする女房との間で遊びのバトルが繰り返される…のがラテの楽しみのひとつなのだ。


※オトーサンとお話し中です!
さて、待っていて焦れたのか、そこにオトーサンの手袋があるのを見て取ったラテは飛びつき振り回し、それを抱えて腹ばいになって噛み…両前足で押さえながら引っ張っている。
すべてを承知しているオトーサンはラテの前に陣取り「ラテ、返して!」と手を出す。ラテはそれを待っていたわけでマズルにシワを寄せて歯を少しむき出しながら「ウウ~」と唸る。「嫌だ!」という意思表示だ。
オトーサンがより手を手袋に近づけるとラテは「ガウッ」と攻撃の姿勢を見せるが勿論それは遊びだからして本当にオトーサンの手に噛みつくつもりではない。それは十分知っているが、ラテの歯はオトーサンのアカギレだらけの手に当たっただけでも血が出る時期だし、ここはラテに花を持たせなければならない(笑)。無理に取らなくても秘策があるのだ。
オトーサンはラテが低く唸っているその頭を軽く叩きながら立ち上がりキッチンに戻り散歩に持参する牛肉を乾したオヤツを小さくちぎって容器に入れはじめた。必ずラテが来るということを知りつつ…。さすがに手袋よりオヤツの方が魅力的なのだ(笑)。
ラテはオトーサンが手袋を取り戻すためにもう少し遊んでくれるかと思ったのかも知れないが、オヤツの準備をはじめたのであればそのおこぼれを欲しいと作戦を変更しオトーサンの様子を覗きに来た。

※散歩から戻り頭を拭いてやると実に気持ちが良いという表情をする
オトーサンはラテが足元にいることを知りながら知らない振りをしてオヤツを小さく切っていた。しびれを切らしたラテはオトーサンの脹ら脛の上あたりをマズルで「ツン!」と突き「ねえねえ、オトーサン、オヤツ頂戴」と意思表示を始めた。
普段ならここでラテにひとつふたつの小さな肉片を与え、それに注視しているときに手袋を奪い返す。しかし遊び心というか行き掛かり上というか、オトーサンはラテが膝を突いたとき「ダメ!手袋持ってきたらオヤツ上げるよ」と言い張ったのである。
勿論ラテが女房の部屋に戻り置きっ放しの手袋をわざわざ持ってくるとは考えもしなかった。巷では新聞を取ってくるワンコも見聞きするが、ラテにそうした訓練をしたことはないからただの言葉の遊びである。しかし驚いたことにその時ラテはオトーサンの裾を離れスタスタと女房のいる部屋、手袋のある所に戻っていっただけでなくその手袋をしっかりと咥えて再びキッチンに来て…なんとオトーサンの足元に置いたのだ!
なんだか当のオトーサン自身がウソっぽいと思うほどその行動は自然だった。オトーサンの言葉がそのまま人間同士のように理解されたとは思っていないが、その状況下において「どうしたらオヤツを貰えるのか」をラテなりに判断した結果なのだろう。
ラテがオトーサンの足元に唾液に濡れた手袋をポイッと落としたとき、オトーサンは正直驚いたと共に感動していつもより大きめの干し肉をあげてしまった…(笑)。
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