ラテ飼育格闘日記(424)
またまたオトーサン大反省の巻…。オトーサンたちはワンコを飼ったのはラテが初めてだから、他のワンコとどのような点が違い、また共通なのかという細かなことは知り得ないでいる。しかし先日ラテが非常にデリケートというかあらためて感情豊かで心ある生き物だという事を思い知らされた。
ラテとの生活が9年目に入った。しかし毎日一緒に生活していても飽きるということがないほど日々新しい発見があって面白い…。
今更ではあるが散歩していて時に不思議だと思うことがある。首輪やハーネスにリードを付けて歩くわけだが、ワンコ自身としては思う方向や場所から飼い主にリードを引かれて離される場合もしばしばあるはずだ。もしこれが人間だったら大事になるに違いない。

※ご機嫌なラテ!
なぜならそれらはまるで観ているテレビを消され、読んでいる本を取り上げられ、行きたい場所に行けず、座っていたい場所から離され、トイレに行こうとすれば禁止され、見ているタイムラインから引き離される…ということの連続みたいなことだからだ…。
「ラテ、今日はこっちへ行くんだ…。そっちではないよ」「バッチイ場所だから入るな」「このあたりでオシッコしてはだめ」「クンクンする時間が長いぞ」などなどでラテはオトーサンにリードを引かれ良し悪しはともかく自分の意志を否定される…。
こんなことが日々、365日続けばぶち切れて自由になりたいと飼い主に歯をむき、噛みついても不思議ではないと思うのだ。しかしワンコは…それをしない。だからこそワンコは人類生涯の友なのだが、人間側はそのワンコの優しさに甘えている面があるのではないか…。
人間は執念深く、数十年前の出来事や子供時代の出来事に至る恨みつらみを生涯記憶に留めている生き物だが、ワンコはどうなのだろうと考えてしまう。ただひとついえることはワンコも良し悪しの感情を持っているだけでなく記憶力も我々に劣らないほど優れていると思われる。楽しいこと、好きな人といった記憶、あるいは反対に怖かったこと、嫌いな人といったあれこれは人間並みに覚えているように思えてならない。だとすれば逆に鬱憤晴らしに飼い主に反抗するということも当然ありうると考えてよいのかも知れない…。しかしワンコは…正常なワンコはそれをしない。

※オトーサンの真似をして?石垣に両前足を乗せて覗き込むラテ
実は先日オトーサンはあらためて考えさせられる出来事に出会い、そして反省させられた。
この冬場の散歩、特に夕方の散歩は夏場と違って早めに出て、できるだけ明るい内に戻りたいと考えている。しかしそうなると翌朝の散歩に至るまでの時間が長く十数時間も排尿を我慢させるはめになる。勿論自宅にシートを置いてそこで自由に排尿させていたが、ある時期から外でしかしなくなってしまったのだ。ために早めに戻った日はラテが可哀想だからと寝る直前にすぐ近所の小さな公園付近に連れて行きオシッコをさせるということを心がけている。ラテも心得たものでその時間になるとオトーサンのところまで催促しに来るときもあるくらいなのだ。
そしてものの5分程度で戻ってくるのが普通になっている。朝夕の散歩と違い、何の為に外に出たのかをラテも分かっているからだ。排尿してすぐに踵を返すのがいつものことだが、先日はどうしたわけかいつもの排尿エリアをはるかに通り越してもオシッコをしてくれない…。

※この時期、特に夜は暗いのは勿論とても寒い!
しかしオトーサンはこのとき、いつもより迅速に用を足して戻りたかった確たる理由があった。
ひとつには軽いぎっくり腰で歩くのが少々辛かったこと、それ以上にその日は風呂から出た直後だったのだ。たまたまその時間帯になってしまったが、普段なら早々に用を済ませて帰れるからと出かけたものの当然この時期だから外は劇寒。重装備で出たが風呂上がりの身体にはその寒さがいつもより響くのだ。
ともかくラテはそんなことは知る由もなくズンズンと真っ暗な道を進む。数分経ってもいっこうに排尿の気配もなく…。オトーサンもさすがに焦れてきた。「ラテ、早くオシッコして帰るよ」と何度も言い聞かせたが我が娘は知らんぷりの体でのっそりと周りの臭いを嗅いでいる。
このままでは湯冷めをしてしまうと思ったオトーサンは「オシッコしないなら帰るぞ!」とリードをバシッと引き、足早に戻ろうとした。しかし知っているワンコの臭いでも感知したのか、ラテは「嫌だ」とばかり反抗する。正直頭にきたオトーサンは「ダメ!帰るぞ」と数回さらに強くリードを引き強引に進路を変更した。オトーサンはラテが嫌々ながらも帰り道でオシッコしてくれるだろうと思いながら…。
しかし気がつくとラテの様子が変なのだ。いつもならそれでも草むらの臭いを嗅ぎつつ、電柱があれば近づき…を繰り返すわけだが、どうしたことかオトーサンの顔を仰ぎ見しつつ、尻尾が下がっている。ために一向にオシッコをしようとする姿勢や気配を見せないのだ。
1度はキレたオトーサンだが、排尿のために出てきたわけでこれまで用を足さずに戻ったケースは1度もない。やはり明日の朝に出かけるまで我慢させるとなれば可哀想だと反省し、寒さに震えつつ戻るのを中止して一回りする覚悟をして歩きはじめた。

※昼間の散歩は気持ちが良い
困ったことにラテの態度が変わらないのだ(笑)。とにかくリードするオトーサンに反抗はしないものの地面や植え込みの臭いを嗅ぐわけでもなくオトーサンに顔を向けながら歩く…。その表情は唸っているわけでも歯をむきだしているわけでもなく真ん丸の目を見開いて見つめるのだ。これは辛い…(笑)。
その表情は「オトーサンって怖いから嫌い!」「なぜ怒ってんのよ!」という批難の視線とも思えた…。
幼犬時代にリードを短く持って引いたとき、怒ったのかオトーサンの腰に数回両前足を上げて体当たりを喰らわした気丈な?娘だが、これまたオトーサンが怒ったことに対する抗議のように思えた。
なにしろ歩いている間、ずっとオトーサンを見上げているのだ!これまでこんなことはなかった。したがってオシッコする気配もなくすでに出かけてから15分を過ぎている(泣)。風呂上がりの身体はギンギンと冷えてくるが、こうなれば根競べだ。
近所で比較的明るい場所を一回りしようと覚悟した…。しかしラテは相変わらずオトーサンを見上げたまま歩く(泣)。
20分を過ぎた頃、一計を案じいままでと反対方向にリードを引いた。それはご近所に出会うと猛烈に吠える天敵みたいなワンコがいる。その家の前を通ってみようと考えた。
幸い偶然もあってこの策はうまくいった。なぜならそのお宅の近くにさしかかったときオトーサンたちと同じ考えなのだろう、そのワンコたちは夜の散歩から戻り庭へ入るところだった。ラテは遠目にそれを察知し早くも唸っている(笑)。ワンコたちが扉内に入ったのを確認してオトーサンはラテと共にその前を通った。

※やっとオシッコしたラテと戻った直後の写真。どこかまだその視線はオトーサンを批難しているようにも思える ^^;
ラテはオトーサンが思ったとおり、そのあたりを急速に嗅ぎ回ったあげく少し先の草むらで長いオシッコをした!
オトーサンは完全に湯冷めをしてしまったが、家を出てから30分と少し経って戻ったことになる。心配して待っていたオカーサンがラテの身体を拭く前にオトーサンがラテの顔を間近で覗き込むとその黒い目はどこか怯えているようにも思えた。その表情を見つつオトーサンはワンコに本気で怒った自分を反省しつつ…ラテに頬ずりした…。
ラテとの生活が9年目に入った。しかし毎日一緒に生活していても飽きるということがないほど日々新しい発見があって面白い…。
今更ではあるが散歩していて時に不思議だと思うことがある。首輪やハーネスにリードを付けて歩くわけだが、ワンコ自身としては思う方向や場所から飼い主にリードを引かれて離される場合もしばしばあるはずだ。もしこれが人間だったら大事になるに違いない。

※ご機嫌なラテ!
なぜならそれらはまるで観ているテレビを消され、読んでいる本を取り上げられ、行きたい場所に行けず、座っていたい場所から離され、トイレに行こうとすれば禁止され、見ているタイムラインから引き離される…ということの連続みたいなことだからだ…。
「ラテ、今日はこっちへ行くんだ…。そっちではないよ」「バッチイ場所だから入るな」「このあたりでオシッコしてはだめ」「クンクンする時間が長いぞ」などなどでラテはオトーサンにリードを引かれ良し悪しはともかく自分の意志を否定される…。
こんなことが日々、365日続けばぶち切れて自由になりたいと飼い主に歯をむき、噛みついても不思議ではないと思うのだ。しかしワンコは…それをしない。だからこそワンコは人類生涯の友なのだが、人間側はそのワンコの優しさに甘えている面があるのではないか…。
人間は執念深く、数十年前の出来事や子供時代の出来事に至る恨みつらみを生涯記憶に留めている生き物だが、ワンコはどうなのだろうと考えてしまう。ただひとついえることはワンコも良し悪しの感情を持っているだけでなく記憶力も我々に劣らないほど優れていると思われる。楽しいこと、好きな人といった記憶、あるいは反対に怖かったこと、嫌いな人といったあれこれは人間並みに覚えているように思えてならない。だとすれば逆に鬱憤晴らしに飼い主に反抗するということも当然ありうると考えてよいのかも知れない…。しかしワンコは…正常なワンコはそれをしない。

※オトーサンの真似をして?石垣に両前足を乗せて覗き込むラテ
実は先日オトーサンはあらためて考えさせられる出来事に出会い、そして反省させられた。
この冬場の散歩、特に夕方の散歩は夏場と違って早めに出て、できるだけ明るい内に戻りたいと考えている。しかしそうなると翌朝の散歩に至るまでの時間が長く十数時間も排尿を我慢させるはめになる。勿論自宅にシートを置いてそこで自由に排尿させていたが、ある時期から外でしかしなくなってしまったのだ。ために早めに戻った日はラテが可哀想だからと寝る直前にすぐ近所の小さな公園付近に連れて行きオシッコをさせるということを心がけている。ラテも心得たものでその時間になるとオトーサンのところまで催促しに来るときもあるくらいなのだ。
そしてものの5分程度で戻ってくるのが普通になっている。朝夕の散歩と違い、何の為に外に出たのかをラテも分かっているからだ。排尿してすぐに踵を返すのがいつものことだが、先日はどうしたわけかいつもの排尿エリアをはるかに通り越してもオシッコをしてくれない…。

※この時期、特に夜は暗いのは勿論とても寒い!
しかしオトーサンはこのとき、いつもより迅速に用を足して戻りたかった確たる理由があった。
ひとつには軽いぎっくり腰で歩くのが少々辛かったこと、それ以上にその日は風呂から出た直後だったのだ。たまたまその時間帯になってしまったが、普段なら早々に用を済ませて帰れるからと出かけたものの当然この時期だから外は劇寒。重装備で出たが風呂上がりの身体にはその寒さがいつもより響くのだ。
ともかくラテはそんなことは知る由もなくズンズンと真っ暗な道を進む。数分経ってもいっこうに排尿の気配もなく…。オトーサンもさすがに焦れてきた。「ラテ、早くオシッコして帰るよ」と何度も言い聞かせたが我が娘は知らんぷりの体でのっそりと周りの臭いを嗅いでいる。
このままでは湯冷めをしてしまうと思ったオトーサンは「オシッコしないなら帰るぞ!」とリードをバシッと引き、足早に戻ろうとした。しかし知っているワンコの臭いでも感知したのか、ラテは「嫌だ」とばかり反抗する。正直頭にきたオトーサンは「ダメ!帰るぞ」と数回さらに強くリードを引き強引に進路を変更した。オトーサンはラテが嫌々ながらも帰り道でオシッコしてくれるだろうと思いながら…。
しかし気がつくとラテの様子が変なのだ。いつもならそれでも草むらの臭いを嗅ぎつつ、電柱があれば近づき…を繰り返すわけだが、どうしたことかオトーサンの顔を仰ぎ見しつつ、尻尾が下がっている。ために一向にオシッコをしようとする姿勢や気配を見せないのだ。
1度はキレたオトーサンだが、排尿のために出てきたわけでこれまで用を足さずに戻ったケースは1度もない。やはり明日の朝に出かけるまで我慢させるとなれば可哀想だと反省し、寒さに震えつつ戻るのを中止して一回りする覚悟をして歩きはじめた。

※昼間の散歩は気持ちが良い
困ったことにラテの態度が変わらないのだ(笑)。とにかくリードするオトーサンに反抗はしないものの地面や植え込みの臭いを嗅ぐわけでもなくオトーサンに顔を向けながら歩く…。その表情は唸っているわけでも歯をむきだしているわけでもなく真ん丸の目を見開いて見つめるのだ。これは辛い…(笑)。
その表情は「オトーサンって怖いから嫌い!」「なぜ怒ってんのよ!」という批難の視線とも思えた…。
幼犬時代にリードを短く持って引いたとき、怒ったのかオトーサンの腰に数回両前足を上げて体当たりを喰らわした気丈な?娘だが、これまたオトーサンが怒ったことに対する抗議のように思えた。
なにしろ歩いている間、ずっとオトーサンを見上げているのだ!これまでこんなことはなかった。したがってオシッコする気配もなくすでに出かけてから15分を過ぎている(泣)。風呂上がりの身体はギンギンと冷えてくるが、こうなれば根競べだ。
近所で比較的明るい場所を一回りしようと覚悟した…。しかしラテは相変わらずオトーサンを見上げたまま歩く(泣)。
20分を過ぎた頃、一計を案じいままでと反対方向にリードを引いた。それはご近所に出会うと猛烈に吠える天敵みたいなワンコがいる。その家の前を通ってみようと考えた。
幸い偶然もあってこの策はうまくいった。なぜならそのお宅の近くにさしかかったときオトーサンたちと同じ考えなのだろう、そのワンコたちは夜の散歩から戻り庭へ入るところだった。ラテは遠目にそれを察知し早くも唸っている(笑)。ワンコたちが扉内に入ったのを確認してオトーサンはラテと共にその前を通った。

※やっとオシッコしたラテと戻った直後の写真。どこかまだその視線はオトーサンを批難しているようにも思える ^^;
ラテはオトーサンが思ったとおり、そのあたりを急速に嗅ぎ回ったあげく少し先の草むらで長いオシッコをした!
オトーサンは完全に湯冷めをしてしまったが、家を出てから30分と少し経って戻ったことになる。心配して待っていたオカーサンがラテの身体を拭く前にオトーサンがラテの顔を間近で覗き込むとその黒い目はどこか怯えているようにも思えた。その表情を見つつオトーサンはワンコに本気で怒った自分を反省しつつ…ラテに頬ずりした…。
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