ラテ飼育格闘日記(312)
毎日の散歩はある意味でマンネリな点が多々あることは間違いないが、こちらはいつもの時間にいつもの場所を通っていても当然のこととして様々な人とすれ違い、いろいろなことを体験することになる。ラテもそうしたマンネリから脱却のためか、向かったことのない場所にリードを引いたりと変化を求めてするように思える。 ワンコを連れて歩くというのはオトーサンにとってはやはり特別のことだ。それ自体は随分と慣れたものの、当然のこととは言えオトーサン1人で散歩するのとラテを連れているのとでは散歩それ自体の意味も違ってくるし回りの反応だって雲泥の差が出るに違いない。
すでに十数年前になるが健康診断で血糖値が高いことを指摘され、医者に朝晩2,30分でよいからまずは歩きなさい…と言われたことがある。さすがにオトーサンもこのままではいけないと朝夕自宅の周りを歩くように心がけたが、その時代は埼玉県の川口市に住んでいたことでもあり、駅付近のコンクリートで舗装された道をひたすら前を向いて歩いたことを思い出す。

※朝の散歩でオトーサンの差し出す水を飲み、喉を潤したラテ
ただいつも同じ場所を歩くだけでは面白くもないからと、逆に回ってみたり(笑)イヤフォンで音楽を聴きながら等々とそれなりに工夫をしたが結局「雨だから」とか「体調が悪いから」と様々な言い訳を生み出して散歩の習慣は曖昧になっていった。
現在でも健康のために散歩を心がけている方も多いと思うが、1人で商店街の回りを歩くなどというのは実に味気なく自身の健康のためとはいえ長続きし難いことだと思う。
そうした経験をしてきたオトーサンだから、いまラテと毎日散歩できることを心の底からありがたいと思っているし嬉しい…。無論体力的にはかなり大変なことには間違いないし雨の日も風の日もラテとの散歩は欠かせない。それに2,30分どころか、毎日歩く距離をかかりつけの医者に話したら「それは歩きすぎ」と言われたことがあった(笑)。
とにかく1人で散歩するのとラテを連れているのとでは意欲もさることながら神経の使い方も違うし、第1一人の散歩では考えられないことが多々起きる。その一番はやはり他の人たちとの会話の機会が増えることだろう。

※紅葉が始まった道をラテと歩く
ラテと小学校付近を歩けば、「ワッ、オオカミだ!逃げろ!」と男の子が道を避けたりもするが、反対に「可愛い…」といって近づいて来る女の子もいる。
大きな企業の研修所の脇を向けるとき、若いOLたちがラテに声をかけてくれるときもある。そんなときのラテは「オゥオンオンオン」とまるで会話しているような通常の吠える声とは違った鳴き声を出して嬉しそうに近づく。
しかしそもそも見知らぬ子供たちやOLたちとつかの間とはいえ会話を交わすことができるのはラテがいるおかけである。何故なら街並みのあちらこちらに「知らない人についていかない」とか「一人であるかない」「ちかんに注意」といったパネルが張られ、知らないオジサンに声をかけられたりしたらそれこそすぐに110番通報される時代である。

※オトーサン、ちょっと疲れたね!
それが女子たちから「可愛い」と近づいてくれ「オジサン、触ってもいいですか?」と声をかけてくれるのだから…こんなに嬉しいことはない。
ラテを飼うためこの場所に引っ越して6年間、そうしたささやかな会話…交流が続いてきた結果、多くはないものの散歩の過程で見違えるように大きくなった女子から声をかけられたりすることもあるし、顔なじみの飼い主さんとほんの一時の立ち話でオトーサンの気持ちは温かくなる。
また会話を交わさないまでも、ラテの存在に気づき笑顔ですれ違う人を見るとオトーサンは嬉しくなる。しかし反対に、犬など連れてどこが面白いのか…とでも考えるのか、あるいは迷惑だねぇ…と思うのか、眉間にシワを寄せて遠ざかる人もいる。そして究極はワンコの姿を見ると天気の日でも夜でも常に持っている傘を開いてその中に姿を隠すようにしてすれ違うお婆さんもいたりして世の中いろいろだが、オトーサンが観察している範囲で物申せば、子供が動物嫌いになるのはやはり親、特に母親の態度というか...接し方にあるように思える。
ワンコとすれ違うとき、その母親も犬が嫌いであっても「ほら、噛まれると危ないから近づかないの!」とあからさまに声を立てるのと「ワンちゃん可愛いね。驚かすと可哀想だから近寄ってはダメよ」と言われるのとでは子供の受け取り方は大きく違う。勿論むやみにワンコを安全だというつもりもないし、正直コワイもの知らずの幼児がすれ違い様にラテに抱きつくといったことは決してやって欲しくないが、子供にいたずらに恐怖心を植え付けるような教育はいかがなものかと思う。
ワンコだけに限らないが生き物に対して可愛いと感じる子供に育てることはその後、友達同士や回りの生き物に対する愛情や気遣いに大きな影響を与えるに違いないと思うのだ。

※散歩から戻り、オカーサンに身体を拭いてもらう
先日近所をラテと歩いているとき、地元の小学生低学年の女子2人に声をかけられた。以前にも会話をしたことのある子供だが「可愛い…」とラテに近づき「撫でてもいいですか?」と聞く。すでにラテは喜びのポーズで身体をねじりながら女子に近づこうとリードを引いている。
ラテの首を腕で抱きかかえるようにしている子供にオトーサンは「大きいワンちゃんは怖くないかい」と聞いてみた。
そのときの女子の答えが振るっていた…。
「前に噛まれたことがあるんだけど、怖くないの」という。
オトーサンは「それは痛かったねぇ。ワンコもいろいろなワンコがいるから注意をしないとね」と返したが、女子曰く「ワンコって噛むものだとオカーサンが言ってた…」と何気なく口にした言葉が印象的だった。
怪我の程度は分からないが、1度噛まれればそれでワンコが嫌いになるのが普通だろうが、噛まれたことを受け入れて尚もワンコが好きだという子供の笑顔を見ながら、この子のお母さんはさぞや素敵な方なのだろうとオトーサンは考えたのであった。
すでに十数年前になるが健康診断で血糖値が高いことを指摘され、医者に朝晩2,30分でよいからまずは歩きなさい…と言われたことがある。さすがにオトーサンもこのままではいけないと朝夕自宅の周りを歩くように心がけたが、その時代は埼玉県の川口市に住んでいたことでもあり、駅付近のコンクリートで舗装された道をひたすら前を向いて歩いたことを思い出す。

※朝の散歩でオトーサンの差し出す水を飲み、喉を潤したラテ
ただいつも同じ場所を歩くだけでは面白くもないからと、逆に回ってみたり(笑)イヤフォンで音楽を聴きながら等々とそれなりに工夫をしたが結局「雨だから」とか「体調が悪いから」と様々な言い訳を生み出して散歩の習慣は曖昧になっていった。
現在でも健康のために散歩を心がけている方も多いと思うが、1人で商店街の回りを歩くなどというのは実に味気なく自身の健康のためとはいえ長続きし難いことだと思う。
そうした経験をしてきたオトーサンだから、いまラテと毎日散歩できることを心の底からありがたいと思っているし嬉しい…。無論体力的にはかなり大変なことには間違いないし雨の日も風の日もラテとの散歩は欠かせない。それに2,30分どころか、毎日歩く距離をかかりつけの医者に話したら「それは歩きすぎ」と言われたことがあった(笑)。
とにかく1人で散歩するのとラテを連れているのとでは意欲もさることながら神経の使い方も違うし、第1一人の散歩では考えられないことが多々起きる。その一番はやはり他の人たちとの会話の機会が増えることだろう。

※紅葉が始まった道をラテと歩く
ラテと小学校付近を歩けば、「ワッ、オオカミだ!逃げろ!」と男の子が道を避けたりもするが、反対に「可愛い…」といって近づいて来る女の子もいる。
大きな企業の研修所の脇を向けるとき、若いOLたちがラテに声をかけてくれるときもある。そんなときのラテは「オゥオンオンオン」とまるで会話しているような通常の吠える声とは違った鳴き声を出して嬉しそうに近づく。
しかしそもそも見知らぬ子供たちやOLたちとつかの間とはいえ会話を交わすことができるのはラテがいるおかけである。何故なら街並みのあちらこちらに「知らない人についていかない」とか「一人であるかない」「ちかんに注意」といったパネルが張られ、知らないオジサンに声をかけられたりしたらそれこそすぐに110番通報される時代である。

※オトーサン、ちょっと疲れたね!
それが女子たちから「可愛い」と近づいてくれ「オジサン、触ってもいいですか?」と声をかけてくれるのだから…こんなに嬉しいことはない。
ラテを飼うためこの場所に引っ越して6年間、そうしたささやかな会話…交流が続いてきた結果、多くはないものの散歩の過程で見違えるように大きくなった女子から声をかけられたりすることもあるし、顔なじみの飼い主さんとほんの一時の立ち話でオトーサンの気持ちは温かくなる。
また会話を交わさないまでも、ラテの存在に気づき笑顔ですれ違う人を見るとオトーサンは嬉しくなる。しかし反対に、犬など連れてどこが面白いのか…とでも考えるのか、あるいは迷惑だねぇ…と思うのか、眉間にシワを寄せて遠ざかる人もいる。そして究極はワンコの姿を見ると天気の日でも夜でも常に持っている傘を開いてその中に姿を隠すようにしてすれ違うお婆さんもいたりして世の中いろいろだが、オトーサンが観察している範囲で物申せば、子供が動物嫌いになるのはやはり親、特に母親の態度というか...接し方にあるように思える。
ワンコとすれ違うとき、その母親も犬が嫌いであっても「ほら、噛まれると危ないから近づかないの!」とあからさまに声を立てるのと「ワンちゃん可愛いね。驚かすと可哀想だから近寄ってはダメよ」と言われるのとでは子供の受け取り方は大きく違う。勿論むやみにワンコを安全だというつもりもないし、正直コワイもの知らずの幼児がすれ違い様にラテに抱きつくといったことは決してやって欲しくないが、子供にいたずらに恐怖心を植え付けるような教育はいかがなものかと思う。
ワンコだけに限らないが生き物に対して可愛いと感じる子供に育てることはその後、友達同士や回りの生き物に対する愛情や気遣いに大きな影響を与えるに違いないと思うのだ。

※散歩から戻り、オカーサンに身体を拭いてもらう
先日近所をラテと歩いているとき、地元の小学生低学年の女子2人に声をかけられた。以前にも会話をしたことのある子供だが「可愛い…」とラテに近づき「撫でてもいいですか?」と聞く。すでにラテは喜びのポーズで身体をねじりながら女子に近づこうとリードを引いている。
ラテの首を腕で抱きかかえるようにしている子供にオトーサンは「大きいワンちゃんは怖くないかい」と聞いてみた。
そのときの女子の答えが振るっていた…。
「前に噛まれたことがあるんだけど、怖くないの」という。
オトーサンは「それは痛かったねぇ。ワンコもいろいろなワンコがいるから注意をしないとね」と返したが、女子曰く「ワンコって噛むものだとオカーサンが言ってた…」と何気なく口にした言葉が印象的だった。
怪我の程度は分からないが、1度噛まれればそれでワンコが嫌いになるのが普通だろうが、噛まれたことを受け入れて尚もワンコが好きだという子供の笑顔を見ながら、この子のお母さんはさぞや素敵な方なのだろうとオトーサンは考えたのであった。
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