予約開始直前、Apple Watchの選び方?!

Apple Watchの予約が可能となる4月10日が近づいている。アップルのサイトでもオーダーの前に確認することとしてベルトのサイズやらで間違いのないようにと啓蒙にも力を入れているようだが、さて実際に予約日が近づくとすでに決めていたはずの選択に揺らぎが生じて心がザワザワしてくる(笑)。


ご存じのようにApple Watchは大別して「Apple Watch SPORT」「Apple Watch」そして「Apple Watch EDITION」の三種があるが、サイズ違いとして38mmと42mm幅というさらなるバリエーションがある。
また「Apple Watch SPORT」にはバンドのカラー選択ができるし「Apple Watch」となればよりバンドのバリエーションもあるので選ぶのは随分と迷うに違いない。

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※いまのところ最有力候補のシルバーアルミボディおよびホワイトスポーツバンド仕様の42mmと38mm Apple Watch


ということであくまで個人的な趣味趣向と心許ない懐具合を考慮に入れつつ、選択のキモを考えてみたい…。
まあ始めに宣言しておくが「Apple Watch EDITION」は度外視である(笑)。
要は本体の材質だが「Apple Watch SPORT」はアルミ、「Apple Watch」はステンレスという違いがあり、双方共にシルバーアルミニウムとスペースグレイアルミおよびスペースブラックステンレスというバリエーションがある。また「Apple Watch SPORT」のガラスはIon-Xガラスだが「Apple Watch」だとサファイアクリスタルという違いがある。
さらに「Apple Watch SPORT」の裏蓋の材質はプラスチックのようだが「Apple Watch」はセラミックだという…。

当然なことにそれぞれ材質の違いはコストに反映されており、「Apple Watch SPORT」が4万円台からなのに対して「Apple Watch」は66,800 円が一番安くバンドによっては132,800 円にもなる…。無論重要なことはどのエディションであってもハードウェアとしての中身は同じだということだ。
さてそれでは選択のキーポイントはなにか…?

申し上げるまでもなくボディとガラスの材質を考えるとステンレススチールおよびサファイヤガラス仕様が一番無難であり美しいと思われる。後はベルトと本体のサイズをどうするか…となるだろう。
私はApple Watchが発表された当初はステンレススチールの筐体でベルトはホワイトスポーツバンド、そして42mmがいいかな…と考えていた。

42mmは腕時計として大きい方だが、もっとデカイ腕時計もある。それにサイズが大きい方が認識率もよいしバッテリーも38mmより持つという情報もあったからだ。
そう考えてはいたが、直前になってきて思いが少し変わってきた…。

AppleWatch_choice_03.jpg

※筆者愛用の腕時計のひとつINVICTA。円形だが直径は突起を別にしても45mmほどと大きめだ。クラウンなどが9時の方向にあるのが特長


まず腕時計として常に腕に装着することを考えるとその装着感は大切だ。いつも身につけていることを第一に考えると軽くて邪魔にならないことが重要だ。どんなに魅力的なものでも腕に馴染まず、着けるのが苦痛なら意味はない。そう考えると38mmのサイズにしようかという気になってきた。これだと長袖のシャツでも邪魔になりにくいだろうからだ。

さらに…例えばApple Watchのステンレス製38mmの本体重量は40gだが「Apple Watch SPORT」のアルミニウム製38mmはなんと25gと大幅に軽いのだ。したがってベルトも丈夫で軽いと思われるスポーツバンドで十分だ…。
この選択は必然的に一番安い47,800 円(税別)となる。

さらにさらに…Apple Watchは初めて出荷される新製品である。過去の例を見てもiPodしかりiPhoneしかり、第1世代の製品と例えば第3世代といった製品とを比べると様々な点において大きな違いが見て取れることを我々は経験してきた。
正直言ってApple Watchのデザインは諸手を挙げて気に入っているとは言いがたいし、Apple Watchとはどのような製品なのか、どれほど我々の日常に食い込んでくる製品なのか等々を自身の腕に着けて体験・経験するにはなにも無理して体裁に拘る必要はないではないか…と考えるようになった。
なにしろハードウェアとしては皆同じなのだ。またどのように気を遣ったところで腕にはめていれば多少の傷が付くのを避けることはできないし、これはiPhone以上に実用品なのである。

まずは一番ベーシックなものでApple Watchのあれこれを堪能し、納得がいったら…いやどっちみち一年経てば新機種がでることは間違いないし、未発表の材質を使った製品も登場するという噂もあるではないか。Apple Watchはこれからどのような方向に向かうのか、それを見定めてから真に気に入ったものを選べばよいのではないか…。そう考えるようになったのである。

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※シルバーアルミニウム Apple Watchの裏面


Apple Watchは腕時計ではあるが、時計の機能はある意味カモフラージュだ。他の機能を使っていないときのホーム画面が時計表示なのであり、真に腕時計が欲しいのであれば他にいくらでも選択肢はある。
Apple Watchは iPhoneと共に働くデジタルデバイスであり、だからこそ進歩進化も早いだろうしすぐに陳腐化するに違いない。高級腕時計を選ぶと同じアプローチでApple Watchを選んでは後悔するのではないだろうか。まあ予算に余裕のある方にとっては意味のない考察かも知れないが(笑)。

ということで私は38mmのシルバーアルミニウムケースおよびホワイトスポーツバンド…すなわち一番安価なApple Watchにしようと堅く心に誓ったのである。が、まだ少し考える時間はある。心変わりは世の常だからして、もし裏切ったら…ゴメンナサイ(笑)。まあ問題はどのような選択であれ、思うものがスムーズに手に入るかどうかにかかっているのだが。



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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員