アイリスオーヤマ 、PM2.5対応空気清浄機 PMMS-AC100とは?

風邪をひいた訳でもなく時に咳き込むことがある。病院で見て貰ったがレントゲンなどを含めて問題はないという。屋外より屋内で咳き込むことが多いのでどうやら原因はハウスダストにあるようだ...。そんな背景もあって仕事部屋に新しい空気清浄機を入れてみた。


我が家は犬と同居していることもあって、いくら日々掃除機をかけたり汚れや抜け毛に注視していても程度問題ダストに関してトラブルの原因となる可能性は多いはずだが、当の愛犬がアトピーなのだから何が何だか分からない(笑)。勿論ペット臭や生活臭の緩和などの効果を期待してリビングには空気清浄機を設置し常に動かしている。
ただし、そもそもこの種のものは気休めであるとか効果がないという意見もあるようだが、過信することはともかく真面な製品であれば相応の効果は期待できると考えている。いや...ないよりはあった方が良いだろう(笑)。

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※梱包を解いたばかりのアイリスオーヤマ 、PM2.5対応空気清浄機 PMMS-AC100


事実犬を飼い始めた直後、愛犬がお腹を壊しリビングで粗相したことがあった。後始末は勿論、消臭および除菌剤で綺麗にしたつもりだったが悪臭は簡単に取れない。そこで買ったばかりの空気清浄機を側に置き、運転モードを強にしてフル回転させたところ、見る見る(見えないが)悪臭が消えて行くのを体験したことがある。

それはともかく今回手に入れたのは前記したメーカーのものではなくアイリスオーヤマ「PM2.5対応空気清浄機PM2.5ウォッチャー(17畳用)PMMS-AC100」という製品だ。その名の通りPM2.5に対応し、高い空気清浄能力を持つ、3種のフィルターで、花粉・ほこり・悪臭を除去するという製品である。そしてPM2.5やハウスダストの濃度をセンサーで感知し、液晶パネルに表示する機能を塔載していることに興味を持った。

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※PMMS-AC100の操作パネル部分


また本製品は空気清浄機の目玉としてプラズマクラスターとかナノイーあるいはアクティブプラズマイオン等と各メーカーが呼んでいるイオン粒子を放出して殺菌や消臭を謳う機能を採用していないのも特長だろう。マイナスイオン神話で広まったこの種の効果を疑問視する声も多いし、そもそもこうした効果は同時に発生するオゾンにより脱臭や除菌効果がもたらされるがオゾンは人体に有害だからして明記できないだけだ…という話しもある。

だからということではないだろうが、PMMS-AC100は集塵機能に徹した空気清浄機であることと液晶パネルで時間をさかのぼって、PM2.5やハウスダストの濃度変化をグラフ表示し清浄能力を確認することができ、常に部屋の汚れ具合を可視化できるのが最大の特徴ということになる。

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※常に部屋の汚れ具合を時間軸と共に可視化できるのが最大の特徴


また本製品の取扱説明書によれば、本製品のホコリモニターによる測定精度は環境省が設置している「そらまめ君(環境省大気汚染物質広域監視システム)」に使用されているものと同じで、環境省がPM2.5測定装置として承認しているThermScientific社の測定装置に準じるものだという。

なお使われているフィルター類だが繰り返すもののプレフィルター、特殊加工活性炭フィルター、そして集塵フィルーター(HEPAフィルター)の3種で構成されている。
このうち、特殊加工活性炭フィルターは用途に応じて「たばこ臭用」「ペット臭用」「玄関・家庭臭用」の3種からひとつを選ぶことが出来るのも本製品の特長だ。なお購入時に付いている特殊加工活性炭フィルターは「たばこ臭用」なので別途「玄関・家庭臭用」をも購入してみた。
これらのフィルターにより花粉・ほこり・ニオイを除去するわけだ。そして適用床面積が約17畳(28㎡)というスペックも余裕があってよろしい...。

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※運転モードはターボの他、自動・強・標準・静音がある


フィルターのうち一番手前になるプレフィルターは1ヶ月に1度ほど掃除機などでの手入れが必要だが、特殊加工活性炭フィルターと集塵フィルーターは掃除機で吸い取ったり水洗いしてはならないという。またその寿命は通常使用で約1年ほどで、フィルター交換サインが点灯したら新しい物と交換する必要がある。
そう、記すのが後になったが、PMMS-AC100のサイズは幅約40.0×奥行約16.4×高さ約53.6 センチだ。横幅が些か大きい感じもするがこの種の製品としては標準的なサイズだろうか…。存在感はあるものの邪魔にはならないデザインである。

ちなみにおさらいするとPM2.5とは大気中に浮遊する微粒子のうち、粒子径が2.5μm以下のものを意味する。PMは “Particulate Matter” (粒子状物質)の頭文字をとった言葉で日本では「微小粒子状物質」とも称されるものの一般的にPM2.5の方が通りがよいようだ。なおμm(マイクロメートル)は 1/1000mm のこと…。

これらの微小粒子状物質は、微小なため肺の奥深くにまで入り込みやすいだけでなく成分が炭素成分、硝酸塩、硫酸塩、アンモニウム塩のほか、ケイ素、ナトリウム、アルミニウムなどの無機元素などが含まれるため、ぜんそくや気管支炎などの呼吸器系疾患や循環器系疾患などのリスクを上昇させると考えられている。

無論地域や季節、気象条件などによって組成も変動する。またその濃度は例年3月から5月にかけて濃度が上昇する傾向がみられるという。今回PMMS-AC100を設置したのもそうした事に留意したからでもある。
特にPMMS-AC100のHEPAフィルターは取扱説明書によれば、0.3μmのチリやホコリを99.9%捕集する性能を有しているという。
これら微小粒子状物質は大陸から飛来するといった危惧だけでなく家庭でも喫煙や調理、ストーブの使用から発生するというから濃度はともかく無関心ではいられない。

またハウスダストだが、これは肉眼ではほとんど見えない花粉・ダニの死骸や糞・ペットや人のふけや垢などの室内の微細なゴミの総称でこれまた人が生活している場であれば少なからず存在するはずだし場合によってはアレルギーの原因ともなる。
1台の空気清浄機がどれほど効果があって役に立つのか…あるいは飾り物なのか、最低1週間か10日ほど使ってみてからまたレポートしたいと考えている。





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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員