パナソニック、ウェアプルカメラHX-A500 修理顛末記

過日愛用のパナソニック、ウェアブルカメラHX-A500に問題が生じ、利用不可となったので修理に出すことにした。購入から1年未満なので本体の不具合については保証対象だが、ついでだからとバッテリーの交換も一緒に依頼することにした。


HX-A500本体が故障したのは初めてだが、USBコネクタにケーブルを挿しても反応がない。パソコンにデータを転送できないだけでなく充電もできないために使えない...。別のケーブルでも確認してみたが、どうやらHX-A500側のマイクロUSBコネクタが壊れたらしい。

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※約8ヶ月文字通り毎日使い続けてきたウェアブルカメラHX-A500が故障した


壊れたものは仕方がない。早速修理に出すしか選択肢はないからとパナソニックの修理窓口に電話をしたが、どうも話しが噛み合わない(笑)。
修理は保証期間中なので宅急便でピックアップしてくれるとのこと。それはそれで助かるが、同時にバッテリーを新しいものと交換して欲しいとお願いしたあたりから話しが噛み合わなくなった。どこか、ウェアブルカメラといったものがどのような製品なのかが分からないようにも思える対応なのだ...(笑)。

無論バッテリー交換は有償である。保証期間中だとしてもバッテリーは消耗品であり、購入直後の不良品ならともかく消耗したからといって無償で交換できるとは思っていない。有料と承知なのでこの際一緒に交換して欲しいと願ったわけだ。
HX-A500の内蔵バッテリーはユーザーが交換できるようには設計されていない。したがって取扱説明書にもバッテリー交換については「修理の窓口に連絡せよ」と書かれている。

しかし電話口の担当者は近所のパナソニック扱い店に持ちこんで交換してくれという。しかし一昔前ならいざ知らず近所にそうそうパナソニックの扱い店など思いつかないしあったとしても多分に役割外に違いない。
私が住所を言い、一番近いお店はどこか?と念のために聞くと八王子という。全然近くもないし、それでは修理の機会を得てその期間中に同時に交換すれば使えない時期が短くて済むだろうという意図が活かされない。

HX-A500は購入してからまだ8ヶ月ほどしか経っていない。しかし基本として設定している1920×1080/60pの画素数ならびにフレームレートだとスペック上、フル充電時で約2時間ほど連続撮影が可能だった。しかし購入後天候などの関係で撮影時間の長短はあるものの、朝夕晩の3度の散歩時にかならずヘッドに装着して使ってきたし、帰宅後は次に備えるためにバッテリーをフル充電にしておくことを心がけてきた。

したがって消耗も激しいのだろうか、遠くの公園に出向くと戻る途中でバッテリーが切れるようになった。これが例えば一般的なデジカメのように予備に持っているバッテリーと簡単に交換できるなら良いが、HX-A500はそうした仕様ではない。さらに例えばモバイルバッテリーで充電は可能だが、充電中は撮影ができない仕様なのでこれまた現実的でない...。

一時はHX-A500を2つ持ち、長時間の場合は途中で交換するといったことも考えたが、予算の問題もあって今のところ実現していない。ともかくバッテリーがあってなんぼのモノだからしてこの際に同時に交換しようと考えたわけだ。
というわけでサポートの担当者といつまでやりあっていてもらちがあかないからと取り急ぎUSBポートの修理のためのピックアップをお願いして電話を切った。

しばらくするとiPhoneに非通知電話がかかってきた。出てみると先ほどのサポート担当の人からで「勉強不足で申し訳ありません。バッテリーも同時に交換可能です」とのこと。まずは一安心して修理に出すための準備をする。
ピックアップの翌々日か、今度は修理担当者から電話があった。こちらの依頼事項の確認と修理担当者の確認事項の打ち合わせだそうで、どうやらUSBコネクタが基板から外れたようだ。こちらは好感が持てる大変丁寧な対応だった。

HX-A500は私にとって欠点の少ない製品だと考えている。画質と言いい、操作性といいコストパフォーマンスも高い製品だが欠点のひとつは繰り返すもののバッテリー交換がユーザー側で出来ないこと、そしてもう一つがUSBコネクタの使い勝手が良くないことだ。

これはHX-A500が小型なため本体側にマイクロUSB端子を採用していること、そして防水性の関係もあるのだろうがUSB端子が隠れている側面扉内のUSB端子にケーブルを差し込むそのことがやりにくいのだ。

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※HX-A500側面の蓋を開けるとマイクロUSB端子と記録メディア(microSD)挿入部がある


ケーブルを差し込むのに開いた扉自体が邪魔でもあり、かつUSBコネクタの場所が少し凹んでいるからか、コネクタにケーブルをスムーズに差し込み難いのである。毎日数回は撮影した動画データをMacに転送するため、あるいは充電のためにケーブルの抜き差しをしなければならないのだから抜き差しの頻度も高くなる。
勿論注意をしながら抜き差ししているつもりだが、どうしても余分な力がコネクタ上下にかかってしまうのだろうか、そんな関係でUSBコネクタが基板から外れてしまったようだ。

たった8ヶ月ほどだが毎日の習慣として使い続けてきたHX-A500だが、それを装着しないで散歩に出るとなんとも心細い(笑)。それに完全に体がHX-A500の撮影モードなっている。カメラがないのに視線ならびに頭の移動が撮影中のそれなのに我ながら苦笑する(笑)。

さて、結果として6月8日に修理に出してから6日目の13日昼に修理およびバッテリー交換済みのHX-A500が届いた。バッテリー交換費用は代引きとなったし昨今の感覚からすると安くはなかったが、これでまた小1年の間、毎日安心して利用することができる。

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※HX-A500の魅力は広角と手前から奥までピントが合うととても綺麗な画像が残せる【クリックで拡大】


ともあれいかにHX-A500が愛犬との散歩時に溶け込み、一種のドライブレコーダーの役割をきちんと果たしてくれたことをあらためて感じた。なによりもその画質が大変綺麗であることで信頼を重ねることができたのだと思う...。

そういえばご承知の方も多いと思うが、パナソニックのウェアブルカメラとしてはHX-A1Hという新製品も登場した。ワイヤレスでより機動性が高く面白そうだが肝心の画素数など画質に関するスペックは動画・静止画ともに4K映像まで撮れるHX-A500が断然上なのでこれからもHX-A500を愛用するつもりである。



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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員