ラテ飼育格闘日記(297)
ラテが身体を掻く頻度が高くなり、見るに見かねてオトーサンは自転車を飛ばし動物病院へ相談に行った。傷口の写真などを見せながらラテの現状を説明したところ痒みを和らげる内服薬を処方してもらうことになった。問題は強い薬だと副作用が心配だが、医者曰く、どれも副作用がほとんどなく安心して飲ませられる薬だという…。
アトピーであることはすでに検査で明白だからと悪影響が明白な食べ物や環境を変えるように努力してきたがどういう訳かここにきてラテの症状が悪化したように思える。身体を頻繁に掻き、頬や目の縁に傷をつけてしまったし、脇の下などは強く触れると痛がるようになってしまった。それに肉球を噛む行為も弱まるどころかここの所は強くなり、傷のために散歩を嫌がり、室内を歩くにも足を引きずるその姿は見ていられない…。

※口の周り、頬と瞼などが後ろ足で掻くためすでに傷ついている
これまでなるべく薬に頼らず、食事療法や環境を改善して症状を抑えようとオトーサンたちなりに努力してきたが、残念ながら効果が見られないため動物病院に駆け込んだ次第。

※やはり睡眠不足なのか、寝床から出ても階段のたたきでぐたぐだしている(笑)
痛いのも辛いだろうがそれ以上に痒いのは我々でも我慢が出来ない。それを承知で何とか掻かないようにとラテをなだめるオトーサンの努力は空しい物があるし、ラテにとっても辛いことだったに違いない。
結果論だが本来ならもう少し早めに薬を飲ませてやるべきだったのかも知れないが、やはりそれなりに効果のある薬剤は副作用が心配だったり、ずっと服用を続けないとより症状が強くなることもあると聞いていたこともあって躊躇していた…。
病院にはオトーサンだけが足を運び、現状を説明すると若い医師は「典型的なアトピーの症状ですね」という。オトーサンは当初、舐めても問題がないような痒み止めの塗り薬でも処方してもらおうと考えていたが、やはり飲み薬に頼らざるを得ないことになった。
直接のきっかけは前右足の肉球を噛み出血したことだった。無論これまでにも大なり小なり同じ事を繰り返してきたわけだが、今回のは些か傷が大きいというか痛いらしく、室内でも足を引きずり身体を大きく揺らしながら辛そうに歩く姿は見ていられなかったのである。したがって先週ご紹介したように朝の散歩を中止したこともあったが、やはり散歩は欠かせないからと基本的には朝夕二度、ラテを外に連れ出している。
しかし室内のフローリングを歩くのに肉球をかばって足を引きずるラテが細かな突起や小石がばらまかれているアスファルトの上を歩く時にはかなり痛いようで、オトーサンへの抱っこ要求も増えるもののまさか抱っこだけで済ますわけにもいかない(笑)。
家から出たしばらくは肉球の痛さが身にしみるのだろう、ゆっくりと身体を揺らしながら歩くが、時々ガクッと肩が落ちるときもある。無論オトーサンもなるべく痛くない経路を歩かせようとアスファルト側ではなくタイルが敷き詰められている遊歩道に入れようとするが、そこは強情な娘は痛いはずの足を引きずりながらも好みの臭いにつられてアスファルトの路面を歩いたりする…。
しかしオトーサンは奇妙なことに気がついた。それは狭いアスファルトの道に車道と歩道を区別するために引かれている白線に沿って…いや、白線の上をラテが歩くことだ。
一瞬白くて目立つからか…と思ったが、すぐにラテの真意が分かって感心してしまったのである。
それは本来程度の差はあれど凸凹のアスファルト面に白線を引くとき、一般的にアクリル樹脂塗料をローラーなどでベッタリ感十分に塗るからだろう…ためにその部位は塗料の皮膜で路面がそこそこ滑らかになっている。したがって幅が10センチほどの白線部位は肉球を痛めているラテにとって比較的痛みも和らぐに違いない。
当然、そんなことをオトーサンが教えたわけではないが、我が娘はどこで覚えたのか...意識して白線の上に沿ってアスファルトの路面を歩くようになっていたのだ…凄い!


※路面の白線の上を歩くラテ(上)と途中で一休み(下)
さて、薬を飲むことになったわけだが問題は薬の飲ませ方だ。大小合わせて3種4錠を朝晩と一日2回飲ませなければならないわけだが、これはそうそう容易ではないのだ。
すべて錠剤だが、ドッグフードに混ぜておけばそのまま食べてくれるという簡単な問題ではないことは明白である。この種の薬を飲むのは初めてではあるが、例えばフィラリアの薬などはその季節である7ヶ月間、月1回は服用しなければならないからと実践しているもののラテは好んで錠剤を飲んではくれない(笑)。

※まずは1週間、3種類の薬を毎日朝晩飲ませることになった。左のボトルは傷消毒のためのイソジン
飲ませ方はただひとつ…。錠剤をラテの口をこじ開け、舌の上の奥に置きマズルを軽く握る。旨くいけばラテはそのまま「ゴックン」と飲み下してくれるというわけだ。
ただしフィラリアの薬などは一錠だからなんとかなったが、これからは朝晩2回それぞれ4錠を飲まさなくてはならない。オトーサンは考えた結果、大小ある錠剤を2つのグループに分け、それぞれ薄いパン生地かジャガイモなどを潰した生地で小さくまとめラテの口の中に放り込むことにした。
ラテも口を開けられ、得体の知れないものを舌の奥に乗せられるのだから気持ちの良いはずはないが、感心なことにこれまでオトーサンの指を噛んだことはない。
この方法ですでに数日飲ませたが、初日は明らかにオトーサンの失敗でラテは錠剤をかみ砕いたに違いないし一時は口の横から錠剤がこぼれ落ちそうにもなった。また口を強制的に開けて薬を舌の奥に置きマズルを軽く握るとき、ラテの視線はさも恨めしそうな…迷惑そうに見える。
その視線にオトーサンは思わず「ごめんな…」と声を出してしまう。ラテの飼育格闘日記は今も文字通り続いているのだ(笑)。
アトピーであることはすでに検査で明白だからと悪影響が明白な食べ物や環境を変えるように努力してきたがどういう訳かここにきてラテの症状が悪化したように思える。身体を頻繁に掻き、頬や目の縁に傷をつけてしまったし、脇の下などは強く触れると痛がるようになってしまった。それに肉球を噛む行為も弱まるどころかここの所は強くなり、傷のために散歩を嫌がり、室内を歩くにも足を引きずるその姿は見ていられない…。

※口の周り、頬と瞼などが後ろ足で掻くためすでに傷ついている
これまでなるべく薬に頼らず、食事療法や環境を改善して症状を抑えようとオトーサンたちなりに努力してきたが、残念ながら効果が見られないため動物病院に駆け込んだ次第。

※やはり睡眠不足なのか、寝床から出ても階段のたたきでぐたぐだしている(笑)
痛いのも辛いだろうがそれ以上に痒いのは我々でも我慢が出来ない。それを承知で何とか掻かないようにとラテをなだめるオトーサンの努力は空しい物があるし、ラテにとっても辛いことだったに違いない。
結果論だが本来ならもう少し早めに薬を飲ませてやるべきだったのかも知れないが、やはりそれなりに効果のある薬剤は副作用が心配だったり、ずっと服用を続けないとより症状が強くなることもあると聞いていたこともあって躊躇していた…。
病院にはオトーサンだけが足を運び、現状を説明すると若い医師は「典型的なアトピーの症状ですね」という。オトーサンは当初、舐めても問題がないような痒み止めの塗り薬でも処方してもらおうと考えていたが、やはり飲み薬に頼らざるを得ないことになった。
直接のきっかけは前右足の肉球を噛み出血したことだった。無論これまでにも大なり小なり同じ事を繰り返してきたわけだが、今回のは些か傷が大きいというか痛いらしく、室内でも足を引きずり身体を大きく揺らしながら辛そうに歩く姿は見ていられなかったのである。したがって先週ご紹介したように朝の散歩を中止したこともあったが、やはり散歩は欠かせないからと基本的には朝夕二度、ラテを外に連れ出している。
しかし室内のフローリングを歩くのに肉球をかばって足を引きずるラテが細かな突起や小石がばらまかれているアスファルトの上を歩く時にはかなり痛いようで、オトーサンへの抱っこ要求も増えるもののまさか抱っこだけで済ますわけにもいかない(笑)。
家から出たしばらくは肉球の痛さが身にしみるのだろう、ゆっくりと身体を揺らしながら歩くが、時々ガクッと肩が落ちるときもある。無論オトーサンもなるべく痛くない経路を歩かせようとアスファルト側ではなくタイルが敷き詰められている遊歩道に入れようとするが、そこは強情な娘は痛いはずの足を引きずりながらも好みの臭いにつられてアスファルトの路面を歩いたりする…。
しかしオトーサンは奇妙なことに気がついた。それは狭いアスファルトの道に車道と歩道を区別するために引かれている白線に沿って…いや、白線の上をラテが歩くことだ。
一瞬白くて目立つからか…と思ったが、すぐにラテの真意が分かって感心してしまったのである。
それは本来程度の差はあれど凸凹のアスファルト面に白線を引くとき、一般的にアクリル樹脂塗料をローラーなどでベッタリ感十分に塗るからだろう…ためにその部位は塗料の皮膜で路面がそこそこ滑らかになっている。したがって幅が10センチほどの白線部位は肉球を痛めているラテにとって比較的痛みも和らぐに違いない。
当然、そんなことをオトーサンが教えたわけではないが、我が娘はどこで覚えたのか...意識して白線の上に沿ってアスファルトの路面を歩くようになっていたのだ…凄い!


※路面の白線の上を歩くラテ(上)と途中で一休み(下)
さて、薬を飲むことになったわけだが問題は薬の飲ませ方だ。大小合わせて3種4錠を朝晩と一日2回飲ませなければならないわけだが、これはそうそう容易ではないのだ。
すべて錠剤だが、ドッグフードに混ぜておけばそのまま食べてくれるという簡単な問題ではないことは明白である。この種の薬を飲むのは初めてではあるが、例えばフィラリアの薬などはその季節である7ヶ月間、月1回は服用しなければならないからと実践しているもののラテは好んで錠剤を飲んではくれない(笑)。

※まずは1週間、3種類の薬を毎日朝晩飲ませることになった。左のボトルは傷消毒のためのイソジン
飲ませ方はただひとつ…。錠剤をラテの口をこじ開け、舌の上の奥に置きマズルを軽く握る。旨くいけばラテはそのまま「ゴックン」と飲み下してくれるというわけだ。
ただしフィラリアの薬などは一錠だからなんとかなったが、これからは朝晩2回それぞれ4錠を飲まさなくてはならない。オトーサンは考えた結果、大小ある錠剤を2つのグループに分け、それぞれ薄いパン生地かジャガイモなどを潰した生地で小さくまとめラテの口の中に放り込むことにした。
ラテも口を開けられ、得体の知れないものを舌の奥に乗せられるのだから気持ちの良いはずはないが、感心なことにこれまでオトーサンの指を噛んだことはない。
この方法ですでに数日飲ませたが、初日は明らかにオトーサンの失敗でラテは錠剤をかみ砕いたに違いないし一時は口の横から錠剤がこぼれ落ちそうにもなった。また口を強制的に開けて薬を舌の奥に置きマズルを軽く握るとき、ラテの視線はさも恨めしそうな…迷惑そうに見える。
その視線にオトーサンは思わず「ごめんな…」と声を出してしまう。ラテの飼育格闘日記は今も文字通り続いているのだ(笑)。
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