NOMAD、Apple Watch専用モバイルチャージャー「Pod for Apple Watch」レポート

Apple Watchの弱点のひとつは間違いなくバッテリーの問題だ。通常丸一日は十分持つが、現実問題として毎日充電する必要がある。さらにwatchOS 2 になればサードパーティ開発のアプリも使えるようになるという。したがってバッテリーはより消耗するものと思われる。


…という見通しは現実のものとなった感があるからしてApple Watch専用のモバイルバッテリーが登場するに違いないと考えていた。その先鞭となったのがNOMADのApple Watch専用モバイルチャージャー「Pod for Apple Watch」である。本製品は3月に発表されたことを知りつつ情報をウォッチしていたが、発表当時の仕様とはいささか変わったもののその利便性は明らかだと考えてオーダーしてみた。

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※NOMAD PodはFedExで出荷から3日目に届いた(上)。同梱品はモバイルバッテリー本体とMicro USBケーブル(中)。なお本体カバーはマグネットが使われている(下)


「Pod for Apple Watch」本体のサイズは直72mm、高さが25mmほどの円筒形で重量はケーブル別で132gだからまさしく掌に乗る。また1800mAhのリチウムイオン・バッテリーを内蔵しており、アルマイト処理処理されたアルミ製カバーを開けた本体内にあるUSB出力端子にApple Watch用充電ケーブルのUSB端子をつなぎ、円形本体側面のスペースにケーブルを巻いていく。最後にマグネットの充電端子部分を中央に納めてこれまたマグネットで閉まるカバーを綴じれば準備完了...。その姿はなんだか呼び鈴みたいだ(笑)。

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※本体内にあるUSB出力端子にApple Watch用充電ケーブルのUSB端子をつなぎ(上)、本体側面のスペースに充電ケーブルを巻く(中)。最後にマグネットの充電端子部分を中央に納め、カバーを綴じればセットアップ完了(下)


勿論「Pod for Apple Watch」を充電する必要がある。充電は本体サイドにあるMicro USB端子から行い、バッテリー容量の残はボタンを押せば4つのLED点灯で確認できる。なおパッケージにはNOMADサイトで別売されているNomadKey Micro USB がひとつ同梱されているが、これを使って充電できる。

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※本体側面にMicro USB端子、バッテリー容量確認のLEDおよびLED点灯ボタンがある


さて実際にセットアップしてみたが、いくつかの点で注意が必要だ。
まずはApple Watch専用の純正充電ケーブルだが、私が愛用しているアルミニウム・ボディのApple Watchに同梱されていた充電ケーブルは2メートルととても長い。なぜこんなにも長いものを採用したのか分からないがこれを「Pod for Apple Watch」のボディに巻き付け、カバーをきちんと閉じるには数回やり直しをしなければならなかった。ボリュームがありすぎるからだ…。

また1本だけしか持っていない充電ケーブルをこの「Pod for Apple Watch」に常駐させてしまうと日常のシーンで不便だからとオンラインのApple Storeで1メートル長の充電ケーブルを購入し、それを「Pod for Apple Watch」専用で使うことにした。無論1メートルのケーブルなら実にやりやすい...。

さらに別売のケーブルを買って初めて知ったことだが、Apple Watch同梱の充電ケーブルと今回購入した充電ケーブルとではケーブルの長さだけでない違いがあった…。詳しくは別途「Apple Watchマグネット式充電ケーブルの秘密?!」を参照いただきたいが、そのマグネット部位の厚みが同梱の充電ケーブルより別売品は僅かながら薄いのである。

したがって「Pod for Apple Watch」には円形のスペーサーが付属しており、別売ケーブル(金属製ケーブル)を使う場合はマグネットを置く中央の穴にこのスペーサーを敷くことになる。これでマグネット部位が「Pod for Apple Watch」の中央にある穴の高さにぴったりと収まるわけだ。

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※Apple Watchの充電はNIMAD Podの中央に置くだけだ


もうひとつ利用時の注意としてミラネーゼループベルトを使っている場合は充電時に一方のラグを外すか、ループのままなら長さが許せばベルトを最長に伸ばして「Pod for Apple Watch」本体をベルトの環の中に入れた形となる…。私はミラネーゼループベルトを持っていないので実際にテストできないが、ラグを外さない場合はベルトの上に「Pod for Apple Watch」が乗るわけで置き方にガタが生じるはずだ。

無論「Pod for Apple Watch」は38mmタイプでも42mmでも使えるが、フル充電時4回ほどApple Watchを充電できるとのことだから、週末の旅行...特にアウトドア指向の方に、あるいは短期の出張などには威力を発揮するに違いない。

なお製品は私が手に入れたシルバーとスペース・グレイの2種が用意されているが、何にも増してその完成度の高いデザインはバッグの中でも邪魔にならず、そして机上に置いても様になる。一般のモバイルバッテリーと比較するなら少々価格は高めだが、それだけの持つ面白さ、楽しさが満喫出来る製品に違いない。

NOMAD Pod for Apple Watch



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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員