高画質フルHD ウェアラブルカメラ DrivePro Body10の赤外線撮影考察
Transcend ウェアラブルカメラ DrivePro Body10の特色のひとつに赤外線 LEDにより、夜間や低光量の場所でも鮮明な録画ができるという機能がある。その場合には白黒の記録となるが、愛犬との散歩で夜間に出歩く場合もあるので期待をしていたが、今回はその赤外線撮影モードのレポートである。
ファーストインプレッションにも記したが、DrivePro Body10は撮影環境の光量を判断し、光量不足と判断した場合は自動的に赤外線LEDを点灯しモノクロの赤外線撮影モードになる。そして光量が基準値に達すればまた通常のカラー録画となり、これを自動でやってくれる。しかし「この場面は赤外線撮影したい」と考えても切替は自動なのでユーザーによる任意の切替はできない。

※使い始めたTranscend ウェアラブルカメラ DrivePro Body10
さてPDFのユーザーズマニュアルをダウンロードして内容を確認したが「夜間の録画もできますか?」という問いには「はい。DrivePro Body10は夜間や光量が少ない状況でも自動的に赤外線LEDが作動します...」という回答になっている。そしてそもそも撮影環境の光量を正しく認識するには撮影対象との距離は50センチ以上空ける必要があるという。
ただし残念ながらこの回答はそのまま鵜呑みにはできないし誤解を生じる回答だ...。
このやり取りのニュアンスは撮影環境が通常の撮影モードでは暗くて正常な撮影ができないとき、自動的に赤外線LEDが点灯し暗い場所でも鮮明な撮影が出来るという意味に取りがちではないだろうか。しかし実際には制約がありそのままの受け取り方は正しくない...。
例えば夜間に街灯の明かり程度しか照明のない場所を通過するような録画を確認すると、確かに暗い場所ではモノクロの映像になっている。これは赤外線撮影された結果である。DrivePro Body10がどの程度の光量以下で赤外線撮影モードになるかということは不明だが、そうして記録した画像はなかなかよく撮れてはいるもののカラー映像と比べて赤外線撮影モードだからモノクロだとしても日中に撮影したように明るく撮れるわけではないのである。

※夜間の撮影中に赤外線撮影モードで録画した例。街灯の明かりで濡れた路面がわずかに映っているだけだ【クリックで拡大】
そのときの撮影画像はカラーで撮影した場合とそんなに違わないことをいくつかの例で確認した。ただしこれは屋外での例なので念のため...。何故ならDrivePro Body10の赤外線LEDの届く範囲と距離は大したものではないから屋外の遠景ではあまり効果は得られないのだ。
しかし狭い室内でテストしてみると、確かに大きな効果があることもわかった。
自宅の洗面所の一郭に人形を置き、狭い室内の照明を切ればほぼ真っ暗になる。この状態でパナソニックのウェアラブルカメラ HX-A500で撮影してみると真っ黒で何も映っていない状況だ。当然である...。


※狭いエリアに人形を置いてテスト。まずはHX-A500で撮影中(上)に照明を消して真っ暗にすると当然ながら録画の結果も真っ暗だ(下)
同じ環境で今度はDrivePro Body10で真っ暗な状態のまま撮影するとスペックどおりモノクロではあるが、そこに何があるかが十分わかる程度に映っている。要は赤外線LEDの照射範囲内だったからだ。


※次に同じ環境下でDrivePro Body10を使って録画開始(上)。距離を50センチほど放して照明を消すと自動的に赤外線LEDが働きモノクロで映像が記録されていた(下)
したがって屋外の暗闇全体をはっきりと録画できるわけではないが、例えば眼前に立った人物の顔や姿は録画できる理屈だから赤外線撮影モードに意味があることは間違いない。要はその長所短所と限界を知って活用することがポイントに違いない。


※夜間かなり暗い場所での録画例。上はHX-A500だが眼前の人物の姿はほとんど分からない。下はDrivePro Body10の赤外線撮影モードによるほぼ同一の場面だが、こちらは姿形がよくわかる
ファーストインプレッションにも記したが、DrivePro Body10は撮影環境の光量を判断し、光量不足と判断した場合は自動的に赤外線LEDを点灯しモノクロの赤外線撮影モードになる。そして光量が基準値に達すればまた通常のカラー録画となり、これを自動でやってくれる。しかし「この場面は赤外線撮影したい」と考えても切替は自動なのでユーザーによる任意の切替はできない。

※使い始めたTranscend ウェアラブルカメラ DrivePro Body10
さてPDFのユーザーズマニュアルをダウンロードして内容を確認したが「夜間の録画もできますか?」という問いには「はい。DrivePro Body10は夜間や光量が少ない状況でも自動的に赤外線LEDが作動します...」という回答になっている。そしてそもそも撮影環境の光量を正しく認識するには撮影対象との距離は50センチ以上空ける必要があるという。
ただし残念ながらこの回答はそのまま鵜呑みにはできないし誤解を生じる回答だ...。
このやり取りのニュアンスは撮影環境が通常の撮影モードでは暗くて正常な撮影ができないとき、自動的に赤外線LEDが点灯し暗い場所でも鮮明な撮影が出来るという意味に取りがちではないだろうか。しかし実際には制約がありそのままの受け取り方は正しくない...。
例えば夜間に街灯の明かり程度しか照明のない場所を通過するような録画を確認すると、確かに暗い場所ではモノクロの映像になっている。これは赤外線撮影された結果である。DrivePro Body10がどの程度の光量以下で赤外線撮影モードになるかということは不明だが、そうして記録した画像はなかなかよく撮れてはいるもののカラー映像と比べて赤外線撮影モードだからモノクロだとしても日中に撮影したように明るく撮れるわけではないのである。

※夜間の撮影中に赤外線撮影モードで録画した例。街灯の明かりで濡れた路面がわずかに映っているだけだ【クリックで拡大】
そのときの撮影画像はカラーで撮影した場合とそんなに違わないことをいくつかの例で確認した。ただしこれは屋外での例なので念のため...。何故ならDrivePro Body10の赤外線LEDの届く範囲と距離は大したものではないから屋外の遠景ではあまり効果は得られないのだ。
しかし狭い室内でテストしてみると、確かに大きな効果があることもわかった。
自宅の洗面所の一郭に人形を置き、狭い室内の照明を切ればほぼ真っ暗になる。この状態でパナソニックのウェアラブルカメラ HX-A500で撮影してみると真っ黒で何も映っていない状況だ。当然である...。


※狭いエリアに人形を置いてテスト。まずはHX-A500で撮影中(上)に照明を消して真っ暗にすると当然ながら録画の結果も真っ暗だ(下)
同じ環境で今度はDrivePro Body10で真っ暗な状態のまま撮影するとスペックどおりモノクロではあるが、そこに何があるかが十分わかる程度に映っている。要は赤外線LEDの照射範囲内だったからだ。


※次に同じ環境下でDrivePro Body10を使って録画開始(上)。距離を50センチほど放して照明を消すと自動的に赤外線LEDが働きモノクロで映像が記録されていた(下)
したがって屋外の暗闇全体をはっきりと録画できるわけではないが、例えば眼前に立った人物の顔や姿は録画できる理屈だから赤外線撮影モードに意味があることは間違いない。要はその長所短所と限界を知って活用することがポイントに違いない。


※夜間かなり暗い場所での録画例。上はHX-A500だが眼前の人物の姿はほとんど分からない。下はDrivePro Body10の赤外線撮影モードによるほぼ同一の場面だが、こちらは姿形がよくわかる
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