ラテ飼育格闘日記(469)

朝晩は冷えるほどの気温になってきた。したがって雨でもなければラテは元気に歩き回るようになったものの毎日の散歩がいかに充実したものになるかが問題だ。ただただオトーサンと歩き回っていればそれで良いというわけでもないのが難しいところだが、まずは安全にというのが一番の気遣いだ。


朝夕の散歩に懐中電灯が欠かせない季節となった。散歩用のフル装備をしてオトーサンは出かけるが、肩から斜めがけしている散歩用バッグが結構重くて肩こりの原因のひとつになっている。

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※季節もよくなったことでもあり、ラテは散歩に意欲が出てきた


バッグの自重の他に一番重いのが飲料水だ。出がけにペットボトルに冷たい水を満タンにしてでかけるが、これはラテの飲み水と共に用足しした後始末に使うことになる。そして5メートル伸びる巻取式のリード、急な雨の際にと折り畳み傘、懐中電灯などが収まっている。その他、ウンチの始末用アイテム、ティッシュペーパーなどなどを用意してある。

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※昨晩からの雨で落葉の絨毯もびしょびしょだ...


ただし天気の日は直接手にするのはラテのリードと暗くなってからの懐中電灯だけだが、雨でも降れば傘をさすことになり、2本しかない手ではなかなかにきつい。
しかしラテはそんなオトーサンの思惑など知る由もないが、あっちへフラフラ…こっちへクンクンと思うがままに歩く。オトーサンが短気を起こしリードを強く引けば「何すんのよ!」とばかり恨めしそうな視線を送ってきたり、オトーサンの脹ら脛あたりをマズルで突っつく(笑)。気の強い娘なのだ…。

そういえば「女心と秋の空」ではないが、ラテにとっても些か気持ちの変化があるようだ。なぜならたまに会う柴犬の雌のワンコに久しぶりに会ったとき、これまで特に吠えたりはしなかったものの友好的でもなかったのにいきなり遊びのポーズを取り合って鼻面を付き合わせたのだ。

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※ベンチで一休み。オトーサンと談笑のひととき


この地に来て2年が過ぎたが、ご近所でそうした遊びのポーズをとるワンコはこれまた柴犬のアンリちゃんだけだったが、どうした変化なのかは分からないものの珍しいことではある。ともかくそうした友達ワンコがとても少ないこともあり、喜ばしいのだが、長続きしてくれると良いのだが…。

こうしてあれこれ行動すれば子供たちとの出会いもまた多くなり、ラテの散歩はより充実したものになる。
先日、ラテは土盛りしてある土手のような場所に足を向けた。オカーサンの出勤に合わせて散歩に出たときには必ず通る場所だが、歩道より2メートルほど高いこともあり、かつ一部は土が露出しているのでラテはそこに駆け上り、両前足で穴を掘ったりほんの一時、駆けずり回るのが好きな場所なのだ。

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※少々高い場所に登って降りるのが怖くなったためオトーサンにヘルプです(笑)


その土手に登ろうとしたらその先に7人ほどの小学生たちが下校の帰りなのだろうランドセルを背負ったまま遊んでいた。オトーサンはどうしようかと一瞬迷ったが、ラテがリードを強く引くのでゆっくりと上がっていくと1人の女の子が「あら、可愛い!」と声を出してこちらに近づいてきた。

ラテは「可愛い」という言葉は自分の為にあると思っているので(笑)早速お尻ごと尻尾を大きく振り、姿勢を低くして歓迎の意を示している。オトーサンは念のため「ワンちゃん怖くないかな?」と聞くと周りを取り囲んだ子供たちは「大好きです!」と笑顔。
ラテを撫でながら「名前はなんていうの?」「犬種は?」と矢継ぎ早の質問責め(笑)。
しばらくラテは至福の時を過ごしたが、子供たちの遊びを中断させたことでもありオトーサンは「ありがとうございます」とラテを引き離して坂道を登った。ラテも満足したのか逆らわずにオトーサンにアイコンタクトする。その笑顔を見ればラテも満足だったことは一目瞭然だ。

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※下校途中の小学生たちに声をかけられ喜ぶラテ


坂道を登り切ったラテは横断歩道を左に渡り、今来た歩道の反対側を今度は下がって行く…。オトーサンも「ま、いいか」とラテに同調して歩くと車道を挟んだ向こう側の歩道には先ほどの子供たちがまだ集まっていた。子供たちはオトーサンたちを認めて「ラテちゃん!」と呼んでくれた。
そういえば子供が「ラテちゃん!」と名前で呼びかけてくれる機会は近年ほとんど無くなったことでもあり、ラテも新鮮だったのか「ウォ~オオオン」と喜びの雄叫びを上げて近寄っていった。




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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員