ラテ飼育格闘日記(470)
寒さを感じる季節となった。暑いのが嫌いなラテもフローリングに直接腹ばいになることがなくなり、マットやカーペットの上か、あるいは自分の寝床で横になることが多くなった。それだけ室温も低くなってきたということだが、一歩外に出れば夏場では想像できないほどのパワーを発揮する…。
来週12月10日は2006年にラテを里親として迎えた記念日であり、今年で丸9年、10年目となった。いやはや月並みな物言いとなるが過ぎてしまえば瞬きする間という表現が大げさでないと思うほど短い間のような気がする。しかし手前味噌だがこの「ラテ飼育格闘日記」があるおかげでどんなことがあったのか、どのようなことで苦労していたのか等を思い出すことができるので一番の読者はオトーサン自身かも知れない。

※さあ、ラテ...でかけるぞ!
しかし初めてワンコを飼った人たちが皆味わうことなのだろうが、正直実に大変だった。確かに念願だったワンコを飼ったことに喜びを覚えたしラテと名付けた生後6ヶ月といわれた雌のワンコは1日ごとに可愛く感じられたもののアクティブな子犬に振り回されっぱなしの日々だった。
そもそもワンコを迎入れる際、飼い主の中にはドッグトレーナーに預けて基本的なコマンドの習得や社会性を認識させる訓練を行う場合も多いようだがオトーサンはあえて自分ですべてやってみようと考えた。ラテと対峙する中で何かを教えたり訓練することがあるとするならそれらを教え込むことこそ飼い主一番の楽しみ…醍醐味ではないだろうか。無論プロフェッショナルなドッグトレーナーと同等なことができるとは思っていなかったが最低限の社会性と人間との付き合い方を学ばせれば後は我が儘でもよいと考えたのだ。

※散歩途中でたまたま出会う柴犬に初めて遊びのポーズを取るラテ。なんだか相撲の仕切りみたいだ(笑)
例えばYouTubeをググれば実に頭が良いワンコがどっさりと登場する。新聞を取りに行ったり楽器を弾いたりなどなどと…。それらの映像はワンコ好きの1人として微笑ましいがラテにそうした芸の訓練をしようとは思わない。ワンコが望んで自発的に覚えたのであれば別だがワンコはそこにいるというその事実だけでオトーサンを和ませるし生き甲斐なのだから。
したがってラテは他のワンコと比較して特別な芸ができるわけでもなく「お手」「お座り」「待て」「来い」「伏せ」「立って」「良し」「ダメ」などといった基本中の基本のコマンド程度しか意図的には教えなかった。後はボールを取ってくるとか、そのボールをオトーサンに投げ返すとか、水を飲み終わったペットボトルを咥えて歩く…といったあれこれは教えたのではなく自発的にそのきっかけをラテ自身が作ったのだった。

※一緒にオカーサンが散歩に出たとき、ラテはオカーサンが少しでも遅れると心配そうに振り向いて待つ
とにかくラテと散歩を初めてからオトーサンのワンコに対する認識がガラリと変わった。というより何も知らなかったというのが正直なところだが、ラテは思っていた以上に利口な生き物だった。
最初に驚いたのは大げさに言うなら自分の進む先の空間をきちんと把握しているだけでなく自身と飼い主であるオトーサンとの関係を認識し判断していることに気づいたことだった。
どういうことかといえば車や自転車などが通らないので安心だと考え、遊歩道を歩いた時のことだ…。遊歩道の途切れる位置には自転車やバイクが入り込めないようにと二輪車進入禁止柵が設置されている。ステンレスのパイプが多いが、垂直な棒状のものから逆U字型のものなどが前後に組み合わされて二輪車が出入りできないようにしているアレだ…。
要はラテはリードで繋がれ、そのリードはオトーサンの手にあるわけだが、例えばラテが直進する際に逆U字型をくぐって歩けばオトーサンの手にあるリードは一旦手から外して持ち直しをしなければならない。また垂直のポールがあったとしてオトーサンがその左を、ラテがその右を直進するならポールが高い場合はリードがポールに当たり、ラテとオトーサンはどちらもそのまま進めない。
その都度オトーサンはリードを高く上げてリードを外すか、オトーサンかラテが1度後退して回り込まなければならない。これが遊歩道を歩くときに頻繁に起こるとすれば実に面倒だ…。

※砂場に腹ばいになりご機嫌!
しかし親バカを承知でいうなら教えたことは一度もないのにラテは見事に自分の置かれた位置と立場を認識してリードが絡まないように歩いてくれるのである。
まず逆U字柵をくぐり抜けることはしない。そして垂直のポールがありそれを直進する際には一時オトーサンの前を歩いていたとしても立ち止まってオトーサンがポールの右にいくのか左に行くのかを確認しながらその後を追従するのだ。もし万一ポールにリードをぶつかった際には必ずラテはオトーサン側に回り込み、強引に直進しようとはしないのだ。あの頑固で我が儘なラテが…である(笑)。
これには正直感心するしかないが、この空間を認識し把握する能力は二輪車進入禁止柵だけに留まらず散歩中に存在する様々な障害物に対して安全に対処する能力に通じることでもある。
先日笑ってしまったことがある。「○○と煙は高い所に登りたがる」ではないが、下り坂の歩道脇に積まれている石垣の端にラテは飛び乗った。
高さが30センチほどだったからだ。やはり高い所に登ると視界が広がる…いつもと違う視界になることを十分承知しているようだ。なにしろ娘は我が家に来てすぐ、オトーサンが靴紐を直すために屈んだその背中に前足を乗せ、背中越しに向こうを覗くという快挙?をやらかしたくらいだ(笑)。
ともかく石垣の幅はラテが歩くには十分だったことでもあり、そのまま数メートル進んだ。無論常に安全を考えているオトーサンはこの後にどのようなことが待ち受けているかは十分承知してのことだ。なぜなら下り坂脇の石垣は進めば路面との高さが次第に高くなってくる…。

※石垣が低い位置まで戻って降りたラテを誉めるオトーサンと少々照れくさそうにアイコンタクトするラテ
実はこの石垣、1週間ほど前にも登ったのだが進んだ端の高さはラテが安全に飛び降りるのには高すぎる1メートル以上になっていた。その際にはオトーサンが手を差し伸べ、抱っこして歩道に下ろしたのだった。今回もそれをあてにしての行動かと思っていつでも抱きかかえられるようにと心づもりしながらリードを持っていたが、この娘はやはり危ないと思ったのだろう…急遽Uターンして安全に飛び降りることができる場所まで戻ってから路面に降りた…。その瞬間アイコンタクトした顔は何だか照れくさそうに思えた。
来週12月10日は2006年にラテを里親として迎えた記念日であり、今年で丸9年、10年目となった。いやはや月並みな物言いとなるが過ぎてしまえば瞬きする間という表現が大げさでないと思うほど短い間のような気がする。しかし手前味噌だがこの「ラテ飼育格闘日記」があるおかげでどんなことがあったのか、どのようなことで苦労していたのか等を思い出すことができるので一番の読者はオトーサン自身かも知れない。

※さあ、ラテ...でかけるぞ!
しかし初めてワンコを飼った人たちが皆味わうことなのだろうが、正直実に大変だった。確かに念願だったワンコを飼ったことに喜びを覚えたしラテと名付けた生後6ヶ月といわれた雌のワンコは1日ごとに可愛く感じられたもののアクティブな子犬に振り回されっぱなしの日々だった。
そもそもワンコを迎入れる際、飼い主の中にはドッグトレーナーに預けて基本的なコマンドの習得や社会性を認識させる訓練を行う場合も多いようだがオトーサンはあえて自分ですべてやってみようと考えた。ラテと対峙する中で何かを教えたり訓練することがあるとするならそれらを教え込むことこそ飼い主一番の楽しみ…醍醐味ではないだろうか。無論プロフェッショナルなドッグトレーナーと同等なことができるとは思っていなかったが最低限の社会性と人間との付き合い方を学ばせれば後は我が儘でもよいと考えたのだ。

※散歩途中でたまたま出会う柴犬に初めて遊びのポーズを取るラテ。なんだか相撲の仕切りみたいだ(笑)
例えばYouTubeをググれば実に頭が良いワンコがどっさりと登場する。新聞を取りに行ったり楽器を弾いたりなどなどと…。それらの映像はワンコ好きの1人として微笑ましいがラテにそうした芸の訓練をしようとは思わない。ワンコが望んで自発的に覚えたのであれば別だがワンコはそこにいるというその事実だけでオトーサンを和ませるし生き甲斐なのだから。
したがってラテは他のワンコと比較して特別な芸ができるわけでもなく「お手」「お座り」「待て」「来い」「伏せ」「立って」「良し」「ダメ」などといった基本中の基本のコマンド程度しか意図的には教えなかった。後はボールを取ってくるとか、そのボールをオトーサンに投げ返すとか、水を飲み終わったペットボトルを咥えて歩く…といったあれこれは教えたのではなく自発的にそのきっかけをラテ自身が作ったのだった。

※一緒にオカーサンが散歩に出たとき、ラテはオカーサンが少しでも遅れると心配そうに振り向いて待つ
とにかくラテと散歩を初めてからオトーサンのワンコに対する認識がガラリと変わった。というより何も知らなかったというのが正直なところだが、ラテは思っていた以上に利口な生き物だった。
最初に驚いたのは大げさに言うなら自分の進む先の空間をきちんと把握しているだけでなく自身と飼い主であるオトーサンとの関係を認識し判断していることに気づいたことだった。
どういうことかといえば車や自転車などが通らないので安心だと考え、遊歩道を歩いた時のことだ…。遊歩道の途切れる位置には自転車やバイクが入り込めないようにと二輪車進入禁止柵が設置されている。ステンレスのパイプが多いが、垂直な棒状のものから逆U字型のものなどが前後に組み合わされて二輪車が出入りできないようにしているアレだ…。
要はラテはリードで繋がれ、そのリードはオトーサンの手にあるわけだが、例えばラテが直進する際に逆U字型をくぐって歩けばオトーサンの手にあるリードは一旦手から外して持ち直しをしなければならない。また垂直のポールがあったとしてオトーサンがその左を、ラテがその右を直進するならポールが高い場合はリードがポールに当たり、ラテとオトーサンはどちらもそのまま進めない。
その都度オトーサンはリードを高く上げてリードを外すか、オトーサンかラテが1度後退して回り込まなければならない。これが遊歩道を歩くときに頻繁に起こるとすれば実に面倒だ…。

※砂場に腹ばいになりご機嫌!
しかし親バカを承知でいうなら教えたことは一度もないのにラテは見事に自分の置かれた位置と立場を認識してリードが絡まないように歩いてくれるのである。
まず逆U字柵をくぐり抜けることはしない。そして垂直のポールがありそれを直進する際には一時オトーサンの前を歩いていたとしても立ち止まってオトーサンがポールの右にいくのか左に行くのかを確認しながらその後を追従するのだ。もし万一ポールにリードをぶつかった際には必ずラテはオトーサン側に回り込み、強引に直進しようとはしないのだ。あの頑固で我が儘なラテが…である(笑)。
これには正直感心するしかないが、この空間を認識し把握する能力は二輪車進入禁止柵だけに留まらず散歩中に存在する様々な障害物に対して安全に対処する能力に通じることでもある。
先日笑ってしまったことがある。「○○と煙は高い所に登りたがる」ではないが、下り坂の歩道脇に積まれている石垣の端にラテは飛び乗った。
高さが30センチほどだったからだ。やはり高い所に登ると視界が広がる…いつもと違う視界になることを十分承知しているようだ。なにしろ娘は我が家に来てすぐ、オトーサンが靴紐を直すために屈んだその背中に前足を乗せ、背中越しに向こうを覗くという快挙?をやらかしたくらいだ(笑)。
ともかく石垣の幅はラテが歩くには十分だったことでもあり、そのまま数メートル進んだ。無論常に安全を考えているオトーサンはこの後にどのようなことが待ち受けているかは十分承知してのことだ。なぜなら下り坂脇の石垣は進めば路面との高さが次第に高くなってくる…。

※石垣が低い位置まで戻って降りたラテを誉めるオトーサンと少々照れくさそうにアイコンタクトするラテ
実はこの石垣、1週間ほど前にも登ったのだが進んだ端の高さはラテが安全に飛び降りるのには高すぎる1メートル以上になっていた。その際にはオトーサンが手を差し伸べ、抱っこして歩道に下ろしたのだった。今回もそれをあてにしての行動かと思っていつでも抱きかかえられるようにと心づもりしながらリードを持っていたが、この娘はやはり危ないと思ったのだろう…急遽Uターンして安全に飛び降りることができる場所まで戻ってから路面に降りた…。その瞬間アイコンタクトした顔は何だか照れくさそうに思えた。
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