ラテ飼育格闘日記(280)
満開の桜の下をオトーサンはワクワクしながらラテと散歩を続けている。この時期が1年で一番良い季節なのだろうが、無論我が娘は文字通りの花より団子の方だから、もっぱら地面をクンクンしながら歩いている。上を見ながらのオトーサンと下を見ているラテが時々ふと、アイコンタクトし合うのがこれまた楽しいのだが…。
オトーサンの住んでいる周りには公園も多いし、必然的に木々が多々植えられている。まことにワンコを散歩させるにはこれ以上の環境はないのではないか…と思うほどだが、春には桜、そして秋には紅葉とビジュアル的にも美しい時期が多く、これではわざわざ桜を眺めるために遠出する必要などまったく感じない。
とはいえ「桜通り」という名にふさわしく満開の桜の木々が続く景色は美しいものの、そこは我々が住む世界でもあるからしてこれまた沢山の電線やケーブル、電信柱に景観は損なわれてしまうのが残念だ…。

※今週は近隣の桜が満開だった
その桜の花が咲き乱れる中、ラテとの散歩は実に楽しいが、そのラテも実によく歩きたがる…。それもオトーサンが嫌がる方向に行きたがるだけでなく、坂道や階段が何故か好きなのだ。
散歩の途中にある…オトーサン曰く「ダミー階段」の側を通るとラテは何故か顔をパッと明るくして登りたがる…。なぜ「ダミー」なのかは、その階段…本来は中学校のグランドに続くかなり高い階段なのだが、現在は使われていないために上がったところで鉄柵が閉まっていてそれ以上は進めず、後はまた下りるしかないという階段だからである。
オトーサンもラテが喜ぶならと体調が良いとき一緒に登ったことに味をしめたのか、ある時など2回も上下しやがった(笑)。
ただし最近のオトーサンは足の具合が良くないので無駄な階段など登りたくはないのだが、その前を通ると「ねぇねぇ、オトーサン…一緒に登ろうってばあ…」とでもいうように魅力的な視線を送ってくるラテに負け「1回だけだぞ」と言いつつ、オトーサンはラテと共にその石段を登るのだが、あるときオトーサンも要領がいいことを思いつき、ラテが嬉しそうに登る際に巻き取り式のリードを伸ばしてラテだけ登らせようとした…。

※ダミー階段の途中でオトーサンとツーショット
しかし我が娘は親思いなのか、親不孝なのかは分からないが、途中で自分だけで登っていることに気がつき、そこで止まってオトーサンが登って行くのを待っているのだ(笑)。
オトーサンもしばらくそのまま待てばラテは諦めて下りてくるかと考えたが、ずっと途中で座り込んだまま動かない…。オトーサンの作戦負けである。
まさか、階段の下から伸ばしたリードを強く引いたりすればラテは最悪落ちてしまうかも知れない。オトーサンは仕方なく長い階段をゆっくりと登り詰めるとラテは「やったね!」といった顔つきで迎えてくれた…。
ラテの我が儘は予測が付かないだけに問題だ。ある日の朝など、いつもはクンクンやりながらも通り過ぎるだけの駅上コンコースをどうしたわけか10数メートル進んでは後戻りしてしまう。それでは戻った方向から帰りたいのかとオトーサンがそちらに進もうとするとラテは意を決したかのように来た方向にへと反転する。
「はいはい、何か友達の臭いでも付いているのか?」とオトーサンもラテの向かう方向に踵を返す。
朝の駅回りはまだ時間が少し早いとは言え通勤の人たちが増え始める時間であり、ラテのリードを短く保持して人の流れと逆方向に進むがまたまた10数メートル進んだところでくるりと反転していま来た道を戻り始める…。

※桜の花が一輪、歩いているラテの背中に落ちた...
別に通勤があるわけでもないオトーサンは10分や20分、帰りが遅くなっても一向にかまわないし、この桜の季節だからして桜のアーチの下を通りながら写真を撮ったりもする。ラテがいつもと違う方向に行きたいとリードを引けば、それが帰宅方向と真逆だったり、戻る道筋がかなりの遠回りになるのでなければできるだけ一緒に行ってやりたいと思っているが、同じ場所の行ったり来たりは面白くないだけでなくオトーサン的にはイライラする(笑)。
そして折り返すそのとき、いかにもオトーサンの顔色を覗き込むようにアイコンタクトする我が娘はオトーサンがイライラするのを分かってやっているようにも思えてくる。
ともかくきちんと統計を取ったわけではないので不確かではあるが、同じ散歩でも友達ワンコと身体をぶつけ合って走り回ったり、長い距離を歩いたり、階段を多く上り下りした日はラテだって心地よい疲れを感じるのだろう…。夜はよく眠り、足を噛んで血を滲ませるようなことも心持ち少なくなるように思われる。
足や肉球を噛む原因がアレルギーそのものなのか、あるいはストレスなのか、はてまたすでに癖になってしまったのかは分からないが、やはりよく動いた後はそうした不都合が少ないように思えるのでオトーサンとしてもついつい無理をしてしまうのである。
勿論、オトーサンにも体力的な問題だけでなく都合もある。宅配便がくる予定だったり電話で連絡をする約束があったりする日は予定通りに戻らなければならない。そんな日は仕方なく、ラテの意向を無視してリードを強く引き「ダメ!」を連発しながら引きずるように帰宅せざるを得ないが、そんなときに限って我が娘は足を囓ってしまう…。
そのラテも後2ヶ月ほどで…この6月10日で満6歳の誕生日を迎えることになる。
つきなみだが、その長いようで短い年月を振り返ればラテは間違いなく成長し、サイズだけでなく顔つきも変わったしオトーサンたちへの接し方も随分と小利口になった(笑)。
そういうば、この間のことだが、女房が夕食後にふとキッチンを離れたそのスキに、ラテは片付ける前だった女房の夕飯の残りを平らげてしまったのである…。

※今年の6月に6歳になるラテだが、益々小利口というか悪知恵が働くようになった(笑)
「キャ〜!」「ダメダメ!」といった声が階下から聞こえたオトーサンは何事かと階段を駆け下りた。見れば床にはチャーハンの米粒やらが散乱しているではないか。
なにがあったかは明白だが、事はすでに終わってしまったようでラテは舌なめずりをしながらケロリとしているものの女房は取り乱して泣き顔だ…。
ラテが我が家に来てからこの方、食卓にある我々の食べ物を盗み食いしたのは実はこれが初めてなのである。
食卓の端に、ラテに食べさせようとしてこれ見よがしに置いたものには鼻面で突き、手を出すこともあるが、オトーサンたちの食べ物を狙ったことはこれまでなかったから女房も油断したに違いない。
幸い食後のことで残っていたのは僅かな量だったに違いないから、ワンコにとって食べてはいけないものやアレルギーの原因になるかも知れないものがあっても大きな問題はないだろうと判断したし、事実お腹を壊すこともなかったが、相手はワンコであり言い聞かせを100%守る相手ではないことはあらためて肝に命じなければならない。
なにしろ我が娘は日増しに小利口になっているのだから…(笑)。
オトーサンの住んでいる周りには公園も多いし、必然的に木々が多々植えられている。まことにワンコを散歩させるにはこれ以上の環境はないのではないか…と思うほどだが、春には桜、そして秋には紅葉とビジュアル的にも美しい時期が多く、これではわざわざ桜を眺めるために遠出する必要などまったく感じない。
とはいえ「桜通り」という名にふさわしく満開の桜の木々が続く景色は美しいものの、そこは我々が住む世界でもあるからしてこれまた沢山の電線やケーブル、電信柱に景観は損なわれてしまうのが残念だ…。

※今週は近隣の桜が満開だった
その桜の花が咲き乱れる中、ラテとの散歩は実に楽しいが、そのラテも実によく歩きたがる…。それもオトーサンが嫌がる方向に行きたがるだけでなく、坂道や階段が何故か好きなのだ。
散歩の途中にある…オトーサン曰く「ダミー階段」の側を通るとラテは何故か顔をパッと明るくして登りたがる…。なぜ「ダミー」なのかは、その階段…本来は中学校のグランドに続くかなり高い階段なのだが、現在は使われていないために上がったところで鉄柵が閉まっていてそれ以上は進めず、後はまた下りるしかないという階段だからである。
オトーサンもラテが喜ぶならと体調が良いとき一緒に登ったことに味をしめたのか、ある時など2回も上下しやがった(笑)。
ただし最近のオトーサンは足の具合が良くないので無駄な階段など登りたくはないのだが、その前を通ると「ねぇねぇ、オトーサン…一緒に登ろうってばあ…」とでもいうように魅力的な視線を送ってくるラテに負け「1回だけだぞ」と言いつつ、オトーサンはラテと共にその石段を登るのだが、あるときオトーサンも要領がいいことを思いつき、ラテが嬉しそうに登る際に巻き取り式のリードを伸ばしてラテだけ登らせようとした…。

※ダミー階段の途中でオトーサンとツーショット
しかし我が娘は親思いなのか、親不孝なのかは分からないが、途中で自分だけで登っていることに気がつき、そこで止まってオトーサンが登って行くのを待っているのだ(笑)。
オトーサンもしばらくそのまま待てばラテは諦めて下りてくるかと考えたが、ずっと途中で座り込んだまま動かない…。オトーサンの作戦負けである。
まさか、階段の下から伸ばしたリードを強く引いたりすればラテは最悪落ちてしまうかも知れない。オトーサンは仕方なく長い階段をゆっくりと登り詰めるとラテは「やったね!」といった顔つきで迎えてくれた…。
ラテの我が儘は予測が付かないだけに問題だ。ある日の朝など、いつもはクンクンやりながらも通り過ぎるだけの駅上コンコースをどうしたわけか10数メートル進んでは後戻りしてしまう。それでは戻った方向から帰りたいのかとオトーサンがそちらに進もうとするとラテは意を決したかのように来た方向にへと反転する。
「はいはい、何か友達の臭いでも付いているのか?」とオトーサンもラテの向かう方向に踵を返す。
朝の駅回りはまだ時間が少し早いとは言え通勤の人たちが増え始める時間であり、ラテのリードを短く保持して人の流れと逆方向に進むがまたまた10数メートル進んだところでくるりと反転していま来た道を戻り始める…。

※桜の花が一輪、歩いているラテの背中に落ちた...
別に通勤があるわけでもないオトーサンは10分や20分、帰りが遅くなっても一向にかまわないし、この桜の季節だからして桜のアーチの下を通りながら写真を撮ったりもする。ラテがいつもと違う方向に行きたいとリードを引けば、それが帰宅方向と真逆だったり、戻る道筋がかなりの遠回りになるのでなければできるだけ一緒に行ってやりたいと思っているが、同じ場所の行ったり来たりは面白くないだけでなくオトーサン的にはイライラする(笑)。
そして折り返すそのとき、いかにもオトーサンの顔色を覗き込むようにアイコンタクトする我が娘はオトーサンがイライラするのを分かってやっているようにも思えてくる。
ともかくきちんと統計を取ったわけではないので不確かではあるが、同じ散歩でも友達ワンコと身体をぶつけ合って走り回ったり、長い距離を歩いたり、階段を多く上り下りした日はラテだって心地よい疲れを感じるのだろう…。夜はよく眠り、足を噛んで血を滲ませるようなことも心持ち少なくなるように思われる。
足や肉球を噛む原因がアレルギーそのものなのか、あるいはストレスなのか、はてまたすでに癖になってしまったのかは分からないが、やはりよく動いた後はそうした不都合が少ないように思えるのでオトーサンとしてもついつい無理をしてしまうのである。
勿論、オトーサンにも体力的な問題だけでなく都合もある。宅配便がくる予定だったり電話で連絡をする約束があったりする日は予定通りに戻らなければならない。そんな日は仕方なく、ラテの意向を無視してリードを強く引き「ダメ!」を連発しながら引きずるように帰宅せざるを得ないが、そんなときに限って我が娘は足を囓ってしまう…。
そのラテも後2ヶ月ほどで…この6月10日で満6歳の誕生日を迎えることになる。
つきなみだが、その長いようで短い年月を振り返ればラテは間違いなく成長し、サイズだけでなく顔つきも変わったしオトーサンたちへの接し方も随分と小利口になった(笑)。
そういうば、この間のことだが、女房が夕食後にふとキッチンを離れたそのスキに、ラテは片付ける前だった女房の夕飯の残りを平らげてしまったのである…。

※今年の6月に6歳になるラテだが、益々小利口というか悪知恵が働くようになった(笑)
「キャ〜!」「ダメダメ!」といった声が階下から聞こえたオトーサンは何事かと階段を駆け下りた。見れば床にはチャーハンの米粒やらが散乱しているではないか。
なにがあったかは明白だが、事はすでに終わってしまったようでラテは舌なめずりをしながらケロリとしているものの女房は取り乱して泣き顔だ…。
ラテが我が家に来てからこの方、食卓にある我々の食べ物を盗み食いしたのは実はこれが初めてなのである。
食卓の端に、ラテに食べさせようとしてこれ見よがしに置いたものには鼻面で突き、手を出すこともあるが、オトーサンたちの食べ物を狙ったことはこれまでなかったから女房も油断したに違いない。
幸い食後のことで残っていたのは僅かな量だったに違いないから、ワンコにとって食べてはいけないものやアレルギーの原因になるかも知れないものがあっても大きな問題はないだろうと判断したし、事実お腹を壊すこともなかったが、相手はワンコであり言い聞かせを100%守る相手ではないことはあらためて肝に命じなければならない。
なにしろ我が娘は日増しに小利口になっているのだから…(笑)。
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