コンデジ PowerShot SX610 HS ファーストインプレッション

久しぶりにコンデジを購入した。キヤノンPowerShot SX610 HSである。発売日からすでに1年が過ぎたからいわゆる型落ち品といったところの製品だがコストパフォーマンスは最高によろしい。今回は今更の感もあるがそのファーストインプレッションである。


私はカメラ好きだがマニアではないしプロフェッショナルが目標とする高価で高機能な一眼を欲しいとも思ったことはない。そうしたカメラをもし手にしたところでそれこそ宝の持ち腐れとなるのは必定だと考えているからだ。しかしそんな私でもSIGMA DP3には一目置いており、ここぞという写真を撮るときには信頼しているカメラでもある。

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※Canon PowerShot SX610 HSパッケージ


その他現役として使えるカメラといえばiPhone 6s Plusを別にしてもキヤノン、パナソニック、ソニー、カシオとそれぞれ1台ずつ保有しているから十分なのだが、簡単に持ち運びができ、高倍率でそれなりの性能を持つコンデジ入手の機会を探っていた...。
ちなみにPowerShot SX610 HSはホワイト、ブラック、レッドの3色があったが無難なブラックを選んだ。そして64GBのSDXCカードと予備のバッテリー、そして液晶保護フィルムを一緒に購入した。

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※PowerShot SX610 HSボディ。レンズ収納時



ボディのサイズは105.3×61.0×26.7mm、重量は約167gだがメモリカードおよびバッテリー内蔵のトータル重量は191gとなる。
簡単なスペックを記すと、カメラ部有効画素数は約2,020万画素、1/2.3型高感度CMOS採用で焦点距離は4.5(W)-81.0mm(T)、すなわち35mmフィルム換算で 25(W)-450mm(T)だ。

このPowerShot SX610 HSの特長はやはり光学ズーム倍率18倍、プログレッシブファインズーム(ラージ時)36倍、そしてデジタルズーム倍率が約4倍というスペックだ。小型で薄型コンデジではあるものの光学18倍といえば35mmフィルム換算で450mmにもなるしさらにプログレッシブファインズームを使えば35mmフィルム換算で900mm相当のズームが楽しめるのだから凄い。
まずは取り急ぎ撮影したズーム能力をご紹介しておく...。

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※35mmフィルム換算25mm AUTO/Lサイズ撮影【クリックで拡大】


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※光学18倍(450mm) AUTO/Lサイズ撮影【クリックで拡大】


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※プログレッシブファインズーム36倍(900mm) AUTO/Lサイズ撮影【クリックで拡大】


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※デジタルズーム72倍 AUTO/Lサイズ撮影【クリックで拡大】


すでに高倍率のカメラとしては同じくキヤノンPowerShot SX50 HSを所有しているが、こちらはもっぱら散歩時には妻の愛用カメラとなって野鳥などを追いかけている。しかし愛犬のリードを持っている私としては常備しているウェアブルカメラは別にしてこの一眼に匹敵するPowerShot SX50 HSを使うことは無理なのでせめてジャケットのポケットにも入るであろうPowerShot SX610 HSを選んだというわけだ。

無論小型がコンデジの特長だとすれば何故キヤノンなのか...。他にもいくらでもメーカーあるいは機種がある。しかし今回の選択のポイントは光学18倍ズームだけでなくWi-Fiをサポートしていることなどもあるが、そもそもこのクラスとしてキヤノンの映像エンジンDIGICの色味が好みなのだ。

ここでPowerShot SX610 HSの様々な撮影機能を記すつもりはないが、電源とシャッター以外は背面の3.0型TFTカラー液晶(約92.2万ドット)右に列んでいる操作エリアに集約されているし、一通りボタン類や操作手順をなぞればなかなかよく機能がまとまっているように思える。
ともあれフラッシュ内蔵、光学手ブレ防止機能はもとより、各種の撮影モードなど昨今のコンデジに備わっている機能は網羅している。

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※上部には内蔵フラッシュ、電源ボタン、シャッター/ズーム機能が、背面右には操作系ボタン類が列んでいる


もともとこのPowerShot SX610 HSで凝った写真を撮るつもりはなく、狙ったフレームをなるべく見たままに記録できれば私の考えている役割は十分なのだ。それにWi-Fiにより撮影後の写真をアクセスポイント経由でメインマシンのiMacへ転送できるクラウドシンクロ機能などは撮った次のステップとして大変重宝している。

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※最大ズームにしたPowerShot SX610 HS


さらに1920×1080ピクセルのフルハイビジョン動画に対応しているし電源ON時の起動も速い。そして液晶画面もとても綺麗だ。そう…動画撮影時の音声はモノラルだが…。後は故障することなく長く愛用できれば嬉しい。

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※屋外でも液晶モニターは綺麗で認識性がよい。PowerShot SX610 HSでの撮影中をウェアブルカメラで撮ったシーン


あえて難といえば...コンデジの宿命だが、コンパクト故にホールドをしっかりしないと特に高倍率の撮影は例え手ブレ防止機能が働いても大きなブレに繋がる。手持ちの撮影が徒然だとしてもなるべく柱や木々に腕を押しつけるような工夫をする必要がある…。
なお価格は少しずつ現在も下がっているが、これをお買い得といわず何がお買い得なのだろうかと思うほど良い買い物をしたと喜んでいる。




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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員