Apple Watchの新しいバンド、 ウーブンナイロン・バンドを手にして

先のApple スペシャルイベントで発表となったApple Watch用の新しいバンドWoven Nylon Bandを早速手に入れたのでそのファーストインプレッションをお届けしたい。手にしたカラーはピンクである。


"Woven Nylon Band" の "Woven" とは「編んだ、織った」という意味だそうだから文字通りナイロン繊維を編み込んだバンドだ。このビジュアルを見たとき、遠い昔…子供時代のことを思い出した。それは駄菓子屋で売っていたビニール製の極細チューブを様々な織り方で手首に巻くいわゆるブレスレットのようなものを作ることが近所で流行ったことがあった。まだ小学生の頃だったと思うが同級生やらに上手な子がいて、その子に教わりながら平織りのまさしく腕時計バンドのようなものを多々作ったことがあったからだ。

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※"Woven Nylon Band" のピンクを付けたApple Watch


そんなことを思い出させた"Woven Nylon Band" だが、スペシャルイベント終了後、その "Woven" "ウーブン" という言葉がウェブ上を多々飛び交ったものの届いたパッケージにはただ「Nylon Band」と明記されていただけだった。

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※パッケージには単に「Nylon Band」と明記されていた


届いたパッケージはこれまで数種購入したスポーツバンドと同等なものだったが確かに価格も一緒に設定されている。ただし"Nylon Band" を手にしてみると当然とはいえこれまでの樹脂製であるスポーツバンドとはまったく違った質感だ。
ビジュアルはまさしく織物そのものだし事実ナイロン製のモノフィラメントを4層に織り込んだものだという。そして単色ではない独特な雰囲気を醸し出している。

スポーツバンドと比較して違う点は材質だけではない。まずこの"Nylon Band" には一般的な時計バンドと同様な尾錠(バックル)が付いている。スポーツバンドはApple独特な仕様だが "Nylon Band" は同じカジュアル向けとは言え少々大人しい感じを受ける。とはいえ尾錠そのものはコンパクトなデザインで可愛らしく材質はステンレスである。そのデザインと仕上がりはいわゆる時計メーカーが作るものとは良い意味で一線を画している。Appleらしいというべきか…。

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※尾錠も可愛らしい


もうひとつスポーツバンドと違う点はApple Watchの溝に付けるエンドピースとバンドの付け根のデザインだ。スポーツバンドはApple Watchの溝に沿いながら両側が直線となるまでの部位をカーブで繋いだデザインだった。しかし"Nylon Band" はエンドピースは完全にApple Watchの溝に収まり、バンドは直線的に飛び出ているという違いがある。こうして見ると"Nylon Band" はNATOタイプのベルトといえるようだ。

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※エンドピースからバンドに続く形状がスポーツバンドとは違っている


さて肝心の腕に巻いた感触だが悪くない...というより良い! 腕時計のベルトとしてはスポーツベルトより硬めだがまずベタベタ感がまったくなくサラサラした感触はとても具合が良い。織りがそうした感触を生んでいるのは確かだが、逆に肌に触れてもザラザラ感はまったく感じられないし汗や顔を洗う程度の水がかかってもすぐに乾くに違いない。そして強度もある。

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※ベルトの穴もほつれるようなことはなさそうだ


何よりも"Nylon Band" のシリーズはカラフルで明るい色合いが好ましい。カラーは、ゴールド/ロイヤルブルー、ロイヤルブルー、ゴールド/レッド、ピンク、パール、スキューバブルー、ブラックの7色があるが、総じてこの季節にピッタリの春らしい感じが楽しいではないか...。

ということで、もし難があるとすれば価格だろうか。冒頭にも記したが"Nylon Band" の価格はスポーツバンドと同じく5,800円だが昨今の感覚でいえば正直カジュアルな腕時計バンドとしては高く感じる。とはいえ、申し上げるまでもなくApple Watch専用バンドであることを考えれば納得するしかない(笑)。


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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員