ラテ飼育格闘日記(490)
天気が良いある日の夕方、ラテは片道40分程かかる広い公園にリードを引いていく。ちょうどオトーサンの心配事も解決したので気持ち良く公園に向かった。オトーサンはラテの意志を確かめるため途中でわざとUターンしたり、別の道に入ろうとするがラテはがんとして直進しようとする(笑)。どうやら本気のようだ…。
ラテが遠くなったとは言え、その公園に拘るのもよくわかる。なにしろ我が家に引き取られたとき最初に公園デビューした場所なのだから。そして幾多のワンコたちと駆けずり回り、喧嘩をし、大好きな飼い主さんたちと出会った場所であり思い出の場所というよりまだまだラテにとって可能性がある場所に違いない。

※咲き誇るチューリップの前で記念撮影
とはいえラテがデビューした時からすでに10年近くにもなれば当時公園に来ていた人たちの生活環境も大きく変わっている。残念ながら飼い主さんはもとより知り合いのワンコたちの中にはすでに亡くなった方やワンコもいるしこの公園に来なくなったケースも多い。したがってラテのエピソード記憶にあるように友達ワンコや飼い主さん、あるいは子供たちと出会うチャンスは限りなくないと考えなければならない。

※ちゃあんと目脂は取っておきたい...とオトーサン
それでもラテは1週間に2度ほど…いやオトーサンが制御しなければ毎日でもその遠い公園に向かうに違いない。そうしたラテの気持ちが分かるだけにオトーサンも協力したいが、天気の問題、オトーサンの体力や健康の問題、あるいは仕事で時間が取れない場合などもあってラテの思うようにはいかないのだ。
ともかく暖かい日射しの中、桜も散った桜並木をラテと歩く、歩く。数メートルおきに列んでいる街路樹の根元をクンクンしながら歩く…。まあ行きはまずまずスムーズなのだが問題は帰り道だと言うことを覚悟しながらオトーサンも歩く。
公園に到着するもやはりというか広いスペースにワンコはもとより人もほとんどいない。ふと見通しが利く場所まで行くと公園の中央付近に小学生だろう…二人の女の子が芝生にしゃがみ込んで遊んでいた。

※広い公園の中央付近に小学生の女子2人が座っていた...
勿論知り合いの女子ではなかったからオトーサンはラテのリードを引き、公園の周りを一回りして帰ろうとリードを引くがラテは女子たちのいる方向に行きたいとオトーサンに反抗する。まあまあ何らかの触れ合いのチャンスを得られればと考えこの公園に来たことは確かだからとオトーサンも邪魔をしないように近くまでは行ってみようと歩き出した。
しかしその日のラテは実に巧妙だった。女子たちの正面に突進するのではなく回り込み、彼女たちの後ろ側数メートルのところで腹ばいになったのだ。当然ワンコ嫌いの子供たちにいきなりラテを近づけるつもりはないが、子供たちの輪の中に入りたいとストレートに近づく場合がほとんどのラテとしては珍しい…。

※どうしたわけか、ラテは女子たちの後ろに回り込み距離を置いて座り込んだ
腹ばいになっただけでどういうわけかラテは動かないし吠えもしない。時々体の向きを少し変える程度で大人しくしているがラテとオトーサンの陰が女子たちを越えて芝生に伸びていることもあってラテが動けばその気配が伝わるらしい。しばらくして女の子たちはラテの存在を知ったようで振り向き笑顔を見せてくれた。


※女の子たちがラテに気づき笑顔を見せるとラテはイソイソと近づいた
その笑顔をチャンスだと思ったのかラテはむっくりと起き上がり静かに二人に近づいていく。オトーサンは「犬を近づけてもいいですか」とはじめて女子たちに声をかけた。オジサンが不用意に子供たちに声をかけては疑られる世の中だから気を遣うが、我が娘の希望も出来ることなら叶えてやりたいという親心が言わせたことだ(笑)。

※幸いワンコ好きの子供たちだったのでラテを歓迎してくれた
幸い女子たちは「犬…好きです」と言ってくれたのでラテを近づけてみたが、ラテは初対面の女の子2人に挨拶するように顔を近づける。女子たちも「わあ、この子の毛って柔らかくて気持ちいいね」といいながら笑顔で撫でてくれた。ラテは一声もあげず満面の笑顔のまま2人の膝下に横になり身を預けた形になった。
オトーサンとしてはありがたいことに目的は達したので、これ以上2人の遊びを邪魔しては悪いからと「さて、ラテ…お姉さんたちにありがとうと言って帰ろう」と声をかけるが…無視された(笑)。

※初めて会った子供たちなのに周知の仲みたいに膝元にすり寄ったラテ
ラテにとっては至福の時なのはわかるが、いつまでもこのままという訳にもいかない。オトーサンは女子たちに「ありがとうございました」とお礼をいいながらラテのリードを引き上げて強制撤去をはじめた。
まだまだその場にいたかったであろうラテは不満顔、重い足取りで歩き始めたが、オトーサンは先ほどのラテの巧妙な行動を思い出しながら思い出し笑いをしていた。
ワンコの行動は我々人間のようにあれこれと考えすぎることがないからか普通はストレートだ。そこに好きな食べ物があれば飛びつくだろうし好きな子供がいれば尻尾を振りつつ正面から近づくのが普通だろう。ただし学習能力にも優れているワンコはそれなりに状況を判断出来る能力を持っている。
その日のラテはそのまま近づけばこちらを向いている女の子たちの正面から向き合うことになる。なぜ正面から近づかなかったかについてラテは語ってくれないから真意は不明だが、一端後ろに回り込んだ何気ない作戦は功を奏したといえる。
ラテ、また会えるといいね!今度は正面から尻尾を振って近づくに違いない…。
ラテが遠くなったとは言え、その公園に拘るのもよくわかる。なにしろ我が家に引き取られたとき最初に公園デビューした場所なのだから。そして幾多のワンコたちと駆けずり回り、喧嘩をし、大好きな飼い主さんたちと出会った場所であり思い出の場所というよりまだまだラテにとって可能性がある場所に違いない。

※咲き誇るチューリップの前で記念撮影
とはいえラテがデビューした時からすでに10年近くにもなれば当時公園に来ていた人たちの生活環境も大きく変わっている。残念ながら飼い主さんはもとより知り合いのワンコたちの中にはすでに亡くなった方やワンコもいるしこの公園に来なくなったケースも多い。したがってラテのエピソード記憶にあるように友達ワンコや飼い主さん、あるいは子供たちと出会うチャンスは限りなくないと考えなければならない。

※ちゃあんと目脂は取っておきたい...とオトーサン
それでもラテは1週間に2度ほど…いやオトーサンが制御しなければ毎日でもその遠い公園に向かうに違いない。そうしたラテの気持ちが分かるだけにオトーサンも協力したいが、天気の問題、オトーサンの体力や健康の問題、あるいは仕事で時間が取れない場合などもあってラテの思うようにはいかないのだ。
ともかく暖かい日射しの中、桜も散った桜並木をラテと歩く、歩く。数メートルおきに列んでいる街路樹の根元をクンクンしながら歩く…。まあ行きはまずまずスムーズなのだが問題は帰り道だと言うことを覚悟しながらオトーサンも歩く。
公園に到着するもやはりというか広いスペースにワンコはもとより人もほとんどいない。ふと見通しが利く場所まで行くと公園の中央付近に小学生だろう…二人の女の子が芝生にしゃがみ込んで遊んでいた。

※広い公園の中央付近に小学生の女子2人が座っていた...
勿論知り合いの女子ではなかったからオトーサンはラテのリードを引き、公園の周りを一回りして帰ろうとリードを引くがラテは女子たちのいる方向に行きたいとオトーサンに反抗する。まあまあ何らかの触れ合いのチャンスを得られればと考えこの公園に来たことは確かだからとオトーサンも邪魔をしないように近くまでは行ってみようと歩き出した。
しかしその日のラテは実に巧妙だった。女子たちの正面に突進するのではなく回り込み、彼女たちの後ろ側数メートルのところで腹ばいになったのだ。当然ワンコ嫌いの子供たちにいきなりラテを近づけるつもりはないが、子供たちの輪の中に入りたいとストレートに近づく場合がほとんどのラテとしては珍しい…。

※どうしたわけか、ラテは女子たちの後ろに回り込み距離を置いて座り込んだ
腹ばいになっただけでどういうわけかラテは動かないし吠えもしない。時々体の向きを少し変える程度で大人しくしているがラテとオトーサンの陰が女子たちを越えて芝生に伸びていることもあってラテが動けばその気配が伝わるらしい。しばらくして女の子たちはラテの存在を知ったようで振り向き笑顔を見せてくれた。


※女の子たちがラテに気づき笑顔を見せるとラテはイソイソと近づいた
その笑顔をチャンスだと思ったのかラテはむっくりと起き上がり静かに二人に近づいていく。オトーサンは「犬を近づけてもいいですか」とはじめて女子たちに声をかけた。オジサンが不用意に子供たちに声をかけては疑られる世の中だから気を遣うが、我が娘の希望も出来ることなら叶えてやりたいという親心が言わせたことだ(笑)。

※幸いワンコ好きの子供たちだったのでラテを歓迎してくれた
幸い女子たちは「犬…好きです」と言ってくれたのでラテを近づけてみたが、ラテは初対面の女の子2人に挨拶するように顔を近づける。女子たちも「わあ、この子の毛って柔らかくて気持ちいいね」といいながら笑顔で撫でてくれた。ラテは一声もあげず満面の笑顔のまま2人の膝下に横になり身を預けた形になった。
オトーサンとしてはありがたいことに目的は達したので、これ以上2人の遊びを邪魔しては悪いからと「さて、ラテ…お姉さんたちにありがとうと言って帰ろう」と声をかけるが…無視された(笑)。

※初めて会った子供たちなのに周知の仲みたいに膝元にすり寄ったラテ
ラテにとっては至福の時なのはわかるが、いつまでもこのままという訳にもいかない。オトーサンは女子たちに「ありがとうございました」とお礼をいいながらラテのリードを引き上げて強制撤去をはじめた。
まだまだその場にいたかったであろうラテは不満顔、重い足取りで歩き始めたが、オトーサンは先ほどのラテの巧妙な行動を思い出しながら思い出し笑いをしていた。
ワンコの行動は我々人間のようにあれこれと考えすぎることがないからか普通はストレートだ。そこに好きな食べ物があれば飛びつくだろうし好きな子供がいれば尻尾を振りつつ正面から近づくのが普通だろう。ただし学習能力にも優れているワンコはそれなりに状況を判断出来る能力を持っている。
その日のラテはそのまま近づけばこちらを向いている女の子たちの正面から向き合うことになる。なぜ正面から近づかなかったかについてラテは語ってくれないから真意は不明だが、一端後ろに回り込んだ何気ない作戦は功を奏したといえる。
ラテ、また会えるといいね!今度は正面から尻尾を振って近づくに違いない…。
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