ラテ飼育格闘日記(493)

まさしく初夏といった感じの季節になってきた。日中は日射しの下を歩けば汗ばむくらいだし、日陰に入れば涼しいという1年で一番過ごしやすい時期に違いない。しかしそうした季節の移り変わりはオトーサンたちよりラテの方が敏感に感じているようで床が冷たい場所を探して横になっている。


またこれまでと大きな違いは水を飲む量が多くなったことだ。家の中でもまた散歩途中でも冬場と比較してよく水を飲むようになった。
オトーサンは朝夕の散歩時には小ぶりのペットボトルに冷たい水を入れバッグの端に押し込んで持ち歩くようにしている。そのキャップはペットボトルのものではなくワンコに水を飲ませるための容器兼用型だ。これに注いでラテに飲ますわけだが、我が娘は温くなった水より冷たい水が好みのようで、散歩途中の自動販売機を見つけてはその前で立ち止まり「水飲みたい!」と要求する(笑)。

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※これからワンコにとって気温が高く外出が苦手な季節がやってくる。いろいろと工夫して元気に過ごさなければ...


ペットボトルの小さな飲み口に舌を入れながら水を飲んでいるとたまたま通るオバサンに「あらら、あなた…上手に水を飲むんだねぇ」と声をかけられたりする。
上手かどうかはともかく、そもそもはラテと散歩を始めた際にオトーサンが喉が渇き自動販売機で水を飲んだのがきっかけだった。最初の数回は「ガチャン」とボトルが落ちてくる音に飛び上がったりしていたラテだが、オトーサンの飲み残しのボトルを差し出すと器用に飲むことがわかったので習慣づけてしまった感がある。

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※よく見るとペットボトルのかなり内側まで舌が届いている!


しかし驚いたことはラテはこの種の箱(自動販売機)は水が出てくるということを学習したことだ。あれほど怖がった自動販売機だがそのうちその前でリードを引き見上げるようになった。明らかに水を要求している…。
そして観察していると興味深い事もわかった。程度問題ではあるが、国産の水より evian や volvic の方がよく飲むことに気がついた。
「おっ、お前は舶来趣味か?」と思ったものの、よくよく確認して見るとこれらのペットボトルの飲み口は国産のボトルのそれより若干大きく飲みやすいからだということがわかった。

ともかく「上手に飲むねぇ…」と誉めてくれるのはありがたいが、上手に飲ませているオトーサンの存在を皆忘れている(笑)。威張るわけではないが、まずボトルをラテが飲みやすい高さと位置にホールドしなければならない。何しろラテのやることは舌をだすことだけだ(笑)。したがってボトルをこれまた適切に傾けないと水はラテの舌に届かない。かといって傾けすぎれば当然水はあっと言う間に落ちて無くなってしまう。

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※新緑の季節というより日向では暑く感じる季節になってきた。ラテの一休みが多くなる


それにラテも休まず飲み続けるわけではなく、一息も二息もつきつつ繰り返しボトルに舌を突っ込む。だからラテの舌がボトルから離れて一息入れたらボトルの高さはそのままに傾きを戻して水が出ないようにしなければならない。勿論ラテがまた口を近づけるときにはボトルを傾ける…。
したがって上手に水を飲んでいるのは確かだが、裏方としてのオトーサンの役割はなかなか大変なものなのだ(えへん!)。

さらにこれまた学習したことだが、公園やらには水飲み場が備わっている。ラテはその設備は水が出てくることを知り、いままで一度も使ったことのない水飲み場でも喉が渇くと近づき舌なめずりをしながらオトーサンにアイコンタクトをとる。勿論水が飲みたいというサインだ。

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※公園などにある水飲み場でもラテは水を飲みたがる


ここでもオトーサンの役割は重要である。まず蛇口をひねらないと水は出て来ない(笑)。そして蛇口の方向と水の勢いを調整してラテが飲みやすいように整える必要があるし、水飲み場によってはしばらく水を流した形跡がない場所もあり、そうした場所ではいきなり出てくる水は温いだけでなく雑菌やらが多いと思い、数十秒流して冷たさを確認してから「ラテ、飲んでいいよ」とOKを出すことになる。無論飲んだ後はきちんと栓を閉めるのも忘れてはならない。

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※なにするんですか?オトーサン!


栓を閉める…といえば最新の水飲み場ではセンサー付きのものや栓の閉め忘れ防止のためなのだろう、ずっと栓をひねったままにしておかないと水が止まってしまう類のものがある。確かにワンコに水を飲ませるための専用水飲み場ではないのだから文句はいえないが、こうした類の水飲み場はワンコにはフレンドリーでないのである。

ところで室内には定位置にいつも新鮮な水をと容器に注いだ水を置いてある。冬場は食後くらいしか飲まないが、これからはやはり飲む量が増えてくる季節だ。そしてここでもラテはただただ喉が渇いたからと本能のままに水を飲んでいるわけではないことがわかる。
まず室内で水を飲むタイミングは散歩から戻ったときと散歩に出る直前だ。このことはおしっこのたまり具合に配慮していることになる。

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※寝顔は実に可愛い(笑)


特に凄いと思うのは、例えば食後に「バチャバチャ」と容器の水を飲む派手な音がするので水を足してあげようかと確認すると水はほとんど減っていないときがある。ただしその水は食べ物のカスなどによるものなのだろう…かなり汚れている。

どういうことかといえば、まだ次の散歩には時間があり、いま水を飲んでしまうとおしっこを我慢しなければならないと考えたに違いなく、ラテは水を飲んだのではなく明らかに “口をすすいだ” のだ。
水を飲むという日々繰り返される単純な行為ではあるが、よくよく観察しているとラテの知能の高さが分かって実に興味深く感心することしきりのオトーサンなのだ…。


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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員