ドゥブルトゥール Apple Watch Hermèsを腕に...

私が選んだApple Watch Hermèsはドゥブルトゥール38mmステンレススチールケースとヴォー・バレニア(フォーヴ)レザーストラップ(L)だ。個人的にはエルメスの腕時計を手にするならドゥブルトゥールでなければならないと考えてきた…。この6月3日は誕生日なので自分へのプレゼントでもある。ということで遅ればせながらのApple Watch Hermèsファーストインプレッションだ…。


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これまでMacworld Expoのためサンフランシスコなどに出かけた際、ダウンタウンで女房の土産…ご機嫌伺いとしてエルメスのスカーフなどを購入したことが数回あった。しかしエルメスブランドの品を自分用として購入したことは自慢ではないが1度もなく、今回のApple Watch Hermèsが最初である。そして最後かも知れない(笑)。

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※Apple Watch Hermèsは随分と重くて頑丈な梱包で送られてきた


すでに説明の必要もないだろうが、Apple Watch Hermèsはウェアラブルデバイスとして一般のApple Watchと機能的な違いはない。その文字盤表示を除けば…。
デザインも素材もサイズもすべてApple Watchそのものだ。したがって "エルメス" をより主張するとなれば是非にもエルメスを象徴するであろうデザイン…二重のストラップのドゥブルトゥールでなくてはならないと考えてきた…。

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※Apple Watch自体はプラスチック製のケースにしっかりと納まってい


ただし一般的にこのドゥブルトゥールのストラップは女性用といったイメージもあるし、だからだろうか…当初登場したストラップサイズは短く、多くの男性の腕には着けられなかった...。それがLバージョンの長いストラップも登場したことで希望がかなったわけだ。

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※ストラップの尾錠にもエルメスの刻印が...


さて casebrutus.com によれば、Appleのデザイナー、ジョナサン・アイブが2重のストラップ、すなわちドゥブルトゥールをApple Watch Hermèsのコレクションに加えたいと希望したことで実現したという。
ただしApple Watchにとって解決しなければならない問題があった。それはドゥブルトゥールは身に着けるとストラップの一部が時計の下に潜り込むため、時計背面のセンサーが肌に接触しなくなるからだがこれはエルメス側で解決したという。

実際にApple Watch Hermèsを手にして腕に巻いてみる…。このドゥブルトゥールは繰り返すがストラップが2重巻きとなる点が特長だ。そして2重になる部分は左手の場合、向かってWatchの左側すなわちデジタルクラウンの反対側に巻く。その際にストラップをよく見ると丁度Watch橫に位置する10センチほどのストラップ内に厚めの芯が入っている。

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※2重巻きいるドゥブルトゥールのストラップ。ストラップの背面一部に芯が入っているのがわかる


ただしこの芯はストラップ裏から見れば目視できるものの表面からはまったくその存在は分からないようになっている。この芯のおかげでApple Watch背面のセンサーを邪魔せず、そして型崩れなくかつバランス良く手首に巻くことができる…。

これまでストラップはスポーツタイプやウーブンナイロンを使ってきたのでそれらと比べれば本革は少々堅苦しいが、さすがにエルメスのストラップというべきか、本革のストラップもしなやかで装着感はよい。

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※ドゥブルトゥール Apple Watch Hermèsを腕に着けたイメージ


それにこのApple Watch Hermèsは仕舞い込むつもりはなく常用するつもりだが、そもそも本革のストラップは汗や水に弱い。したがって腕にしたまま顔を洗ったり、土砂降りの日に着けていくのはやはり避けなければならない。なにしろドゥブルトゥールのストラップを交換しようとすれば65,000円(税別)もかかるし、あと1,800円出せば38mmステンレスケースとウーブンナイロンバンドのApple Watchが買えてしまう(笑)。
したがってこれは余所行き…仕事で外に出るとか会合で人に会う…といったときに身につけたいと考えている。こうした点に貧乏性が出てしまうのはどうにも仕方がない...。

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※Apple Watch Hermès独特の文字盤設定はこんな感じだ(GIF画像)


ではなぜドゥブルトゥール Apple Watch Hermèsなのかについては人それぞれの価値観が違うだろうし全ての方に納得いく説明は無理だ。一番の理由はその文字盤の魅力ではないだろうか。そして当然エルメスというブランドによるところが大きい。
もともとエルメスといった高級ブランド品を手にする意味は価格に見合った、価格以上の喜びと高揚感を感じるからでありメンタリティな問題でもある。文字通り「手にする喜び」のためだ。したがって勧めることも不作法だし高いからといって意味がないと切り捨てるのも野暮だ。

とくに近年のApple製品には黎明期のワクワク感とか高揚感といったものがほとんど感じられなくなっているのでApple Watch Hermèsの購入は久しぶりにそうした喜びを手にしたかったのかも知れない。



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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員