Art Text3でドーナツを作ってみよう!?
近年アプリケーションで感激する機会は少なくなった。大概のことでは驚かなくなったこともあるし一昔前より洗練されたソフトウェアは多くなったものの、独自の魅力に欠ける製品が目立つ...。そんな中、Art Text3はMacにとって実用以前に得がたいユニークで楽しいアプリケーションだと思う。
Art Text3はその名の通り、本来は入力したフォントを立体的にして陰を付けたり、あるいはテクスチャを加えたりと文字通りテキストとアートのコラボを指向したソフトウェアだ。実際にどれほどの実用性があるかは使う人次第だろうが、ロゴデザインやウェブデザインには大きな力となるに違いない…。私は最初期バージョンからのユーザーで直近までバージョン2の愛用者だったがこの度バージョン3が登場したので早速アップグレードした次第。

※Art Text3のアバウト
Art Text3はその機能も素晴らしいが、ひとつの画面にすべての機能が整然と分かりやすく搭載されているだけでなく、不用意なオペレーションをしないよう使えない機能はセレクトできないように…表示しないようにといったMacのGUIの神髄を知らしめる優秀な構成力を垣間見ることが出来る。
ということで多機能/高機能なひとつひとつの事例をご紹介するより、ときにアプリの能力を的確に知っていただくには意外な例の方がインパクトがあるかと考え、今回はArt Texe 3でドーナツを作ってみる?!

※作例はArt Text3でドーナツ作りだ!
さて、Art Text3を起動すると画面は大別して3つに分かれて表示される。中央は「描写画面」、左サイドは「テンプレート」「支援イメージ」「形状」そして「レイヤー」の4種に機能を変えることが出来る「コンテンツパネル」で、それぞれポップアップメニューでバリエーションを選択できるようになっている。
対して右サイドは描写画面に置いた、あるいは入力したフォントやオブジェクトをクリックし選択するとそれに見合った機能が列ぶ「インスペクタ」だ。
例えばテキスト入力の場合は、上部にテキスト入力フィールド、フォント選択や揃え・行間・カーニングなどの設定の他、塗りつぶし、ストローク、エフェクトそしてジオメトリの設定といった詳細なビジュアル編集機能が表示する。
要は入力したフォントをリアルな質感を持つ3Dにしたり、形状を組み合わせて容易にロゴデザンやデザインの素材などを生み出すことが簡単に可能になる。ただし一件単純そうに感じるかも知れないが、ひとつひとつの機能には細部にわたる気遣いが感じられ、奥深く完成度の高いソフトウェアに仕上がっている。
では…早速だが、中央に穴の空いたドーナツを作るが、まずはその形状をArt Text 3に入力する。ドーナツらしき形はコンテンツパネルの「形状」から穴の空いた円を選ぶのも良いが、後述するジオメトリを使っても厚み(深さ)の設定に限界があるためここでは製品インストールと共に追加されたフォントから "Becker Black NF" の "O" を使ってみた...。
なおテキスト入力時には描写画面左下の "+" をクリックするとポップするメニューで "3D テキスト" を選ぶ。画面には初期テキストとして "Text" という文字列が入力されるが、そのオブジェクトを選択するとインスペクタがアクティブとなり上部「テキスト」入力フィールドに入力された文字列が表示されるはずだ。したがってそのフィールドを消し、 "Becker Black NF" フォントを選択の上で "O" を入力する。

※テキスト入力時には描写画面左下の "+" をクリックするとポップするメニューで "3D テキスト" を選択
描写画面のオブジェクトは当初グレーで表示されるが、オブジェクト下には3Dオブジェクトであることを示すアイコンがありここをマウスドラッグすることで表示角度を変えることができる。さらにオブジェクト四隅のポイントをドラッグし、適度なサイズにしてみよう。

※ "O" のオブジェクトはすでに3Dになっている
ではこのオブジェクトをまずはドーナツらしくしてみる。
「インスペクタ」から「マテリアル」をクリックし「プリセット」メニューの「その他」から「Misc_03」を選択。

※マテリアルも多くのプリセットが用意されている
これだけでオブジェクトはそれらしくなったのではないだろうか...。後はテクスチャのサイズ調節、バンプマップで手作り感を出すため適度なデコボコを表現してみる。


※オブジェクトにマテリアルを付加(上)。後にテクスチャサイズやバンプマップでよりリアル感を作り出す(下)
続けて「インスペクタ」の「ジオメトリ」を使い、「深さ」でドーナツらしい厚み感を出し「面取り」で全体に丸みをつければチョコレートドーナツの完成である。

※「ジオメトリ」で「深さ」を調節し、全体に丸みを帯びたドーナツに編集
ちなみに冒頭の作例はマテリアルを変えて違う2種類のドーナツも作り組み合わせてみたわけだが、要領は同じである。

※マテリアルを変えたストロベリードーナツの例
最後の仕上げは別途適当な皿を上からデジタルカメラで撮影し、そのjpegデータをArt Text 3の背景に読み込み、そこに3つのドーナツを配置する。その際に「インスペクタ」の「エフェクト」にある「影」を調整してよりリアリティを演出する。
なお3つのオブジェクト...ドーナツの前後はレイヤーメニューから前後を指定すればよい。

※オブジェクトの重ね具合も調整可能
オブジェクトの形状とマテリアルを選べば、他にも多々応用がきくはずだ。例えばチーズなども簡単に作ることが出来る...。

※三角のチーズもあっというまに出来上がる
ということで今回はArt Text3の能力の一端をドーナツ作りでご紹介したが、より詳細な機能に関しては別途何度かにわけてレポートしたいと考えている。
Art Text3はその名の通り、本来は入力したフォントを立体的にして陰を付けたり、あるいはテクスチャを加えたりと文字通りテキストとアートのコラボを指向したソフトウェアだ。実際にどれほどの実用性があるかは使う人次第だろうが、ロゴデザインやウェブデザインには大きな力となるに違いない…。私は最初期バージョンからのユーザーで直近までバージョン2の愛用者だったがこの度バージョン3が登場したので早速アップグレードした次第。

※Art Text3のアバウト
Art Text3はその機能も素晴らしいが、ひとつの画面にすべての機能が整然と分かりやすく搭載されているだけでなく、不用意なオペレーションをしないよう使えない機能はセレクトできないように…表示しないようにといったMacのGUIの神髄を知らしめる優秀な構成力を垣間見ることが出来る。
ということで多機能/高機能なひとつひとつの事例をご紹介するより、ときにアプリの能力を的確に知っていただくには意外な例の方がインパクトがあるかと考え、今回はArt Texe 3でドーナツを作ってみる?!

※作例はArt Text3でドーナツ作りだ!
さて、Art Text3を起動すると画面は大別して3つに分かれて表示される。中央は「描写画面」、左サイドは「テンプレート」「支援イメージ」「形状」そして「レイヤー」の4種に機能を変えることが出来る「コンテンツパネル」で、それぞれポップアップメニューでバリエーションを選択できるようになっている。
対して右サイドは描写画面に置いた、あるいは入力したフォントやオブジェクトをクリックし選択するとそれに見合った機能が列ぶ「インスペクタ」だ。
例えばテキスト入力の場合は、上部にテキスト入力フィールド、フォント選択や揃え・行間・カーニングなどの設定の他、塗りつぶし、ストローク、エフェクトそしてジオメトリの設定といった詳細なビジュアル編集機能が表示する。
要は入力したフォントをリアルな質感を持つ3Dにしたり、形状を組み合わせて容易にロゴデザンやデザインの素材などを生み出すことが簡単に可能になる。ただし一件単純そうに感じるかも知れないが、ひとつひとつの機能には細部にわたる気遣いが感じられ、奥深く完成度の高いソフトウェアに仕上がっている。
では…早速だが、中央に穴の空いたドーナツを作るが、まずはその形状をArt Text 3に入力する。ドーナツらしき形はコンテンツパネルの「形状」から穴の空いた円を選ぶのも良いが、後述するジオメトリを使っても厚み(深さ)の設定に限界があるためここでは製品インストールと共に追加されたフォントから "Becker Black NF" の "O" を使ってみた...。
なおテキスト入力時には描写画面左下の "+" をクリックするとポップするメニューで "3D テキスト" を選ぶ。画面には初期テキストとして "Text" という文字列が入力されるが、そのオブジェクトを選択するとインスペクタがアクティブとなり上部「テキスト」入力フィールドに入力された文字列が表示されるはずだ。したがってそのフィールドを消し、 "Becker Black NF" フォントを選択の上で "O" を入力する。

※テキスト入力時には描写画面左下の "+" をクリックするとポップするメニューで "3D テキスト" を選択
描写画面のオブジェクトは当初グレーで表示されるが、オブジェクト下には3Dオブジェクトであることを示すアイコンがありここをマウスドラッグすることで表示角度を変えることができる。さらにオブジェクト四隅のポイントをドラッグし、適度なサイズにしてみよう。

※ "O" のオブジェクトはすでに3Dになっている
ではこのオブジェクトをまずはドーナツらしくしてみる。
「インスペクタ」から「マテリアル」をクリックし「プリセット」メニューの「その他」から「Misc_03」を選択。

※マテリアルも多くのプリセットが用意されている
これだけでオブジェクトはそれらしくなったのではないだろうか...。後はテクスチャのサイズ調節、バンプマップで手作り感を出すため適度なデコボコを表現してみる。


※オブジェクトにマテリアルを付加(上)。後にテクスチャサイズやバンプマップでよりリアル感を作り出す(下)
続けて「インスペクタ」の「ジオメトリ」を使い、「深さ」でドーナツらしい厚み感を出し「面取り」で全体に丸みをつければチョコレートドーナツの完成である。

※「ジオメトリ」で「深さ」を調節し、全体に丸みを帯びたドーナツに編集
ちなみに冒頭の作例はマテリアルを変えて違う2種類のドーナツも作り組み合わせてみたわけだが、要領は同じである。

※マテリアルを変えたストロベリードーナツの例
最後の仕上げは別途適当な皿を上からデジタルカメラで撮影し、そのjpegデータをArt Text 3の背景に読み込み、そこに3つのドーナツを配置する。その際に「インスペクタ」の「エフェクト」にある「影」を調整してよりリアリティを演出する。
なお3つのオブジェクト...ドーナツの前後はレイヤーメニューから前後を指定すればよい。

※オブジェクトの重ね具合も調整可能
オブジェクトの形状とマテリアルを選べば、他にも多々応用がきくはずだ。例えばチーズなども簡単に作ることが出来る...。

※三角のチーズもあっというまに出来上がる
ということで今回はArt Text3の能力の一端をドーナツ作りでご紹介したが、より詳細な機能に関しては別途何度かにわけてレポートしたいと考えている。
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