千駄ヶ谷にある旧アップル本社ビルを見上げて...

何年ぶりになるのか、JRの千駄ヶ谷駅に降り立った。駅前左側は東京体育館があり、その視線延長線上向こうにどうしても目につくビルがある。そのビルこそ現在初台の東京オペラシティータワーに引っ越す前のアップルコンピュータ社本社ビルだったのである。 


当時はよくこのビルに通ったものだ。新製品のプレゼンはもちろんのこと、ビジネスの打ち合わせで数え切れないほどこのビルを仰いだものだ。 
このビルにアップルが引っ越してくるとき、ビル上部の側面にアップルロゴを取り付けることの有無についてビルの管理会社とトラブルがあったというような話も聞いたが6色の大きなアップルロゴは確かにどこからでも目立った。 

今日、千駄ヶ谷の駅に降り立ち駅前に出たとき無意識にもそのビルを目で追っている自分を発見して苦笑した(笑)。しかし先入観とは面白いものだ。建物自体は変わったわけではないものの、私にとってアップルロゴのないビルはまったく別の建物のように思え、貧弱に見えた。 

AppleSendagaya.jpg

※旧アップルコンピュータ社が入っていたビルに6色ロゴを再現したもの。現在は当然のことながらロゴは無い


そうした面から考えると現在のアップルは東京オペラシティータワーという大きな建物の中の一室であり、ビルの壁面にロゴを取り付けるということができないでいる点は寂しいと思った。無論千駄ヶ谷のビルもビル全体がアップルであったわけではないが一見そう思わせる印象的なアップルロゴだった。 
蒸し暑い駅前を通りつつ、悲喜こもごもの当時を思い出しながら目的地に向かった。 


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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員