洋泉社刊MOOK「スティーブ・ジョブズ」の執筆に参加して
この6月20日、洋泉社からムック本の「スティーブ・ジョブズ〜逆行を乗り越え、世界を変えた男の成功哲学」が出版された。一時期ジョブズの冠が付いた書籍が多く出、食傷気味だからと原稿依頼の一部をお断りしたこともあったがあれから5年が経とうとしている。そして今般編集部の熱心なお勧めもあり執筆陣の末席に加えさせていただいた...。
スティーブ・ジョブズが亡くなってから早くも5年が経とうとするいま、スティーブ・ジョブズに関する1冊の本をまとめる意義がどこにあるのかと問われる人もいるかも知れない。私もある意味そうした考えを持ち続けてきた1人だが、5年も経とうとしているのにスティーブ・ジョブズという男の存在は薄れるどころかある意味、亡くなった時より明瞭にその存在を意識するようになっていることに我ながら驚きを持っている。
ひとつにはAppleという企業の動向に関して事あるごとに「スティーブ・ジョブズならどうしたか」「スティーブ・ジョブズが生きていたらどうなったのだろうか」という無いものねだりの声が日増しに強くなっているように思える。また5年という歳月はスティーブ・ジョブズという希有な人物を俯瞰して眺めるに必要な時間だったのかも知れない。そして私自身もスティーブ・ジョブズに対するあれこれの感情が良い意味でフィルターで漉され、余計なものが取り去られた...それこそピュアな情報だけ取り出すことが出来てきたようにも思うのだ。

※洋泉社 MOOK「スティーブ・ジョブズ〜逆行を乗り越え、世界を変えた男の成功哲学」表紙
そんな心境の変化もあってこの時期にもう1度スティーブ・ジョブズに思いを馳せるのも楽しいかな...と感じ本書の執筆をお受けしたわけだが、限られた内容ではあったものの自分の思いを整理するよいきっかけともなったことは意外な収穫であった。
私が担当させていただいたのはPart5「伝説のアップル製品クロニクル」の中の「名機から失敗作まで,歴代アップ製品に見るジョブズの美学」という項であり、80ページから89ページまでだ。
あらためて目次を見れば執筆陣には大谷和利さんや高木利弘さんなど旧知の方々もいらっしゃるからと見本誌が届いた日にムック全体に目を通してみた。
内容について関係者の端くれが良いの悪いのと申し上げるのも出過ぎたことだと思うので遠慮するが、最初に気づいたことは5年も経ったにもかかわらず我々のスティーブ・ジョブズに対する思い入れや期待してきた姿勢がまったくぶれていないことがわかる。
人の評価は生前はもとより死後大きくかわることが多いものだが、現実的には無理なことは承知の上でスティーブ・ジョブズ待望論といったものがいまだに我々の根深いところに鎮座して動いていないことに気づかされた。
そうした意味でも本書の執筆にかかわった約2週間ほどの間、私にとってアップルやスティーブ・ジョブズに思いを馳せる楽しいきっかけとなったことは間違いないし、これからのアップルをどのように舵取りすべきかについても示唆する内容になっている1冊ではないだろうか。
是非書店で見つけたらお手にとっていただきたい。
スティーブ・ジョブズが亡くなってから早くも5年が経とうとするいま、スティーブ・ジョブズに関する1冊の本をまとめる意義がどこにあるのかと問われる人もいるかも知れない。私もある意味そうした考えを持ち続けてきた1人だが、5年も経とうとしているのにスティーブ・ジョブズという男の存在は薄れるどころかある意味、亡くなった時より明瞭にその存在を意識するようになっていることに我ながら驚きを持っている。
ひとつにはAppleという企業の動向に関して事あるごとに「スティーブ・ジョブズならどうしたか」「スティーブ・ジョブズが生きていたらどうなったのだろうか」という無いものねだりの声が日増しに強くなっているように思える。また5年という歳月はスティーブ・ジョブズという希有な人物を俯瞰して眺めるに必要な時間だったのかも知れない。そして私自身もスティーブ・ジョブズに対するあれこれの感情が良い意味でフィルターで漉され、余計なものが取り去られた...それこそピュアな情報だけ取り出すことが出来てきたようにも思うのだ。

※洋泉社 MOOK「スティーブ・ジョブズ〜逆行を乗り越え、世界を変えた男の成功哲学」表紙
そんな心境の変化もあってこの時期にもう1度スティーブ・ジョブズに思いを馳せるのも楽しいかな...と感じ本書の執筆をお受けしたわけだが、限られた内容ではあったものの自分の思いを整理するよいきっかけともなったことは意外な収穫であった。
私が担当させていただいたのはPart5「伝説のアップル製品クロニクル」の中の「名機から失敗作まで,歴代アップ製品に見るジョブズの美学」という項であり、80ページから89ページまでだ。
あらためて目次を見れば執筆陣には大谷和利さんや高木利弘さんなど旧知の方々もいらっしゃるからと見本誌が届いた日にムック全体に目を通してみた。
内容について関係者の端くれが良いの悪いのと申し上げるのも出過ぎたことだと思うので遠慮するが、最初に気づいたことは5年も経ったにもかかわらず我々のスティーブ・ジョブズに対する思い入れや期待してきた姿勢がまったくぶれていないことがわかる。
人の評価は生前はもとより死後大きくかわることが多いものだが、現実的には無理なことは承知の上でスティーブ・ジョブズ待望論といったものがいまだに我々の根深いところに鎮座して動いていないことに気づかされた。
そうした意味でも本書の執筆にかかわった約2週間ほどの間、私にとってアップルやスティーブ・ジョブズに思いを馳せる楽しいきっかけとなったことは間違いないし、これからのアップルをどのように舵取りすべきかについても示唆する内容になっている1冊ではないだろうか。
是非書店で見つけたらお手にとっていただきたい。
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