ラテ飼育格闘日記(517)
毎日繰り返されるラテとの散歩は、とかく惰性になってしまうものだがそれでも日々大げさでなく新しい発見があったり考えさせられる出来事に遭遇したりとなかなか面白い。このラテ飼育格闘日記では度々書いてはいるが、子供なら初対面でもフレンドリーなラテだが、大人だと吠えたり唸ったりする場合が多いのでオトーサンが一番注意をしている点でもある。
ではなぜ子供なら気を許すのに大人だと吠えるのか。ラテはその理由を語ってはくれないもののオトーサンにも想像はできる。それはやはり大人は怖いのだろうと思う。
ラテは推定ではあるが生まれてから1ヶ月か2ヶ月のあいだ野良ワンコ時代があったようだ。3ヶ月あたりでボランティアの方に拾われ大切に育てられ、6ヶ月たったころにオトーサンの家に連れてこられたのだった。

※来月はラテと出会ってから丸々10年目だ。思えば本当にあっと言う間だった...
その短いとはいえ野良時代にトラウマになるような出来事、例えば大人に追われるとか叩かれるといったことなどがあったのかどうかについてはまったく分からない。
この10年間、ラテと同じ空間で生活しつつ毎日散歩にでかけて様々な経験・体験をしてきたが、やはりラテから見て人間の大人は背丈が高いし威圧感があるのではないかと考えている。ただし単純に大人には警戒心を持つというのではなく、幼犬時代から可愛がってくださった数人の飼い主さんはもとより、当時は子供だったがいまでは成人された人たちに出会うとき、ラテの喜びようは大変なものだ。2年や3年まったく会っていなかった人たちだとしてもきちんと覚えているのが凄い。

※子供好きのラテもタジタジ(笑)
長い間、ラテを観察しているとラテにとってどれほど気を許した人なのか、好きなのかがその態度でわかるようになった。
大人であっても子供であっても、ラテの反応はいくつかの段階に分類できる。まずは吠えないものの臭いを嗅ぐだけで興味をもっていないように振る舞う段階がある。したがってその表情は無愛想だ。この場合は吠えないがときに緊張している場合もあるようで、尻尾が下がっているケースもある。
次の段階は近づき、口を開けて笑顔を向けて体を寄せていく段階があり、その人の足元に座り込むこともある。
ラテが信頼を通り越し、友達というのか好きであることを示す行為が口元や顔を舐めにいくことだ。また相手が立っている場合には手を舐めたり、生足を舐めたりもするがこれは人間側がそれを許してくださる人に限っての観察になるのは当然だが…。
そしてゴールドランクの相手となるとラテの行為はより積極的になる(笑)。
例えば相手の人が座っている姿勢のとき、単にその顔や口元を舐めるだけでなく、膝に前足をかけて頭の高さを人と同じにして口元や耳を舐め回し、相手が許してくれればラテの前足は相手の人の腕やときに肩にかかり、まるで抱きつくような姿勢になる。
このとき、舐めるのが終わってもラテはその人にワンコ特有の遊びのポーズをとったり、お尻をぶつけてみたりする。
問題はラテにとってこうした段階というかランクといった違いはどこからくるものなのか、判断の基準は何なのかについて知りたいところだが、先日そのステップの秘密を垣間見るような体験をした。
近所の砂場の公園でラテとよく遊んでくれる小学生の女の子がいる。その子に出会えばラテは笑顔で近づき、ときに雄叫びをあげて喜びを表すし座り込めば口元を舐めようとする。
その女の子の母親が、弟を連れてはじめてラテに近づいて来たときオトーサンは「お子さんは大丈夫ですが初めての大人の方には吠えますので」と申し上げた。ワンコの吠え声には多様な意味があり単に威嚇だけではないが、ワンコをよく知らない、あるいは怖いと思っている人にとって吠えられるのは不快であろうことを案じてのことだった。

※歩みが遅れたオカーサンを振り返った待つラテ
その後、回を重ねて公園でお子さんたちと共に出会うようになると、母親はラテに接近したり手を出したりはしないもののリードを持っているオトーサンと挨拶程度の言葉を交わすようになった。そうしたことでラテも警戒を解いていったのか、足元に近づいても座り込んで手を出してくださっても吠えることなく臭いを嗅ぐようになった。
先日もお馴染みとなった親子が砂場の公園にいた。また周りには子供たちも数人遊んでいたが、ラテを見知っている子が集まってそれぞれ思うようにラテの背や頭を撫でている。
そこにお馴染みの姉弟と母親が来てくれた。無論ラテは姉弟にはフレンドリーだが座り込んでくれた母親には吠えなくなったもののオトーサンとしては安心はできない。これまで人に対して危険な行為をしたことはないが、誤ってだとしてもラテの歯でもぶつかって顔に傷でもつけてしまったら申し訳が立たない。したがっていつものとおりリードを強く保持した。
それでもラテは尻尾を振りながら耳を倒し、口を半開きにしつつ笑顔で母親に近づこうとするのでオトーサンも少しずつリードを緩めていった。
母親も両手を出して「来てくれたの!」と声をかけながら撫ではじめた瞬間、ラテは母親の口元を舐めだしたのだ。驚きつつ少し安堵したオトーサンはリードをまた一段緩めたが、母親がラテの行為を許してくださるからこそ成り立つことなのだが、ラテは夢中といった感じで顔や耳まで舐めている。

※馴染みの女の子の母親に対して最大級の喜びを表した
そのことで味をしめたのか、ラテは翌日も翌々日もその公園にいったがファミリーには会えなかった。まあまあ親バカではあるがそのときのラテの落胆の表情は本当に寂しそうなのだ(笑)。後でお聞きしたらお姉ちゃんが熱をだしたとかで外出できなかったのだというが、ラテの吠え声を聞き母親だけわざわざマンションのエントランスまで出て来てくださった。
そのとき数日ぶりで母親と出会ったラテはオトーサンも感動するほどの喜びようで、腰を落としてくれた母親の膝に登りながらなんということか前足を母親の肩にまでかけ、まるで抱きつくようようにして口元を舐め始めた。

※次ぎにお会いしたとき、ラテは女子の母親に抱きついた!
オトーサンが感動…というのはそれなりの理由があるのだ。
相手が大人の場合、ラテがこれほどの積極的な姿勢を取るのはこの10年間でも数える人数でしかない。それもほとんどは女性だが、マキちゃんのオカーサンとハリーちゃんのオカーサンたち、そして男性ではボビーちゃんのオトーサンくらいしかいないのだ。
そしてこちらに引っ越しして3年になるが、この地では柴犬アンリちゃんのオカーサンくらいなのだから…。さらに特筆すべきはご紹介した方々はすべてワンコの飼い主さんなのだが、先の母親はワンコを飼われていない方なのにラテが抱きつくまでの態度を示したからこそオトーサンが驚いたのである。

※ラテが大好きな柴犬アンリちゃんの飼い主さん。これまた最大級の喜びを表す
ラテがどのような判断基準で好き嫌いが決まるのか、それはまだまだ分からないが、母親は後で大の動物好きだとお聞きした。その思いがラテに伝わるのだろうか。そしてあらためて気がついたこととして座る姿勢をしてくださると前記した威圧感がなくなるのか安心するらしいことは想像がつく。無論そうでなければ顔を舐めることもできないわけだ…。
しかしそうだからといって特に大人の方に、それもワンコの飼い主さん以外でこれだけ夢中に抱きつくラテはこれまで見た事がなかったのでオトーサンは感動したのだった。
それにしてもその1/10でもいいからオトーサンにも態度で示して欲しいとちょっぴり嫉妬心が湧いてきた飼い主がいることは内緒である(笑)。
ではなぜ子供なら気を許すのに大人だと吠えるのか。ラテはその理由を語ってはくれないもののオトーサンにも想像はできる。それはやはり大人は怖いのだろうと思う。
ラテは推定ではあるが生まれてから1ヶ月か2ヶ月のあいだ野良ワンコ時代があったようだ。3ヶ月あたりでボランティアの方に拾われ大切に育てられ、6ヶ月たったころにオトーサンの家に連れてこられたのだった。

※来月はラテと出会ってから丸々10年目だ。思えば本当にあっと言う間だった...
その短いとはいえ野良時代にトラウマになるような出来事、例えば大人に追われるとか叩かれるといったことなどがあったのかどうかについてはまったく分からない。
この10年間、ラテと同じ空間で生活しつつ毎日散歩にでかけて様々な経験・体験をしてきたが、やはりラテから見て人間の大人は背丈が高いし威圧感があるのではないかと考えている。ただし単純に大人には警戒心を持つというのではなく、幼犬時代から可愛がってくださった数人の飼い主さんはもとより、当時は子供だったがいまでは成人された人たちに出会うとき、ラテの喜びようは大変なものだ。2年や3年まったく会っていなかった人たちだとしてもきちんと覚えているのが凄い。

※子供好きのラテもタジタジ(笑)
長い間、ラテを観察しているとラテにとってどれほど気を許した人なのか、好きなのかがその態度でわかるようになった。
大人であっても子供であっても、ラテの反応はいくつかの段階に分類できる。まずは吠えないものの臭いを嗅ぐだけで興味をもっていないように振る舞う段階がある。したがってその表情は無愛想だ。この場合は吠えないがときに緊張している場合もあるようで、尻尾が下がっているケースもある。
次の段階は近づき、口を開けて笑顔を向けて体を寄せていく段階があり、その人の足元に座り込むこともある。
ラテが信頼を通り越し、友達というのか好きであることを示す行為が口元や顔を舐めにいくことだ。また相手が立っている場合には手を舐めたり、生足を舐めたりもするがこれは人間側がそれを許してくださる人に限っての観察になるのは当然だが…。
そしてゴールドランクの相手となるとラテの行為はより積極的になる(笑)。
例えば相手の人が座っている姿勢のとき、単にその顔や口元を舐めるだけでなく、膝に前足をかけて頭の高さを人と同じにして口元や耳を舐め回し、相手が許してくれればラテの前足は相手の人の腕やときに肩にかかり、まるで抱きつくような姿勢になる。
このとき、舐めるのが終わってもラテはその人にワンコ特有の遊びのポーズをとったり、お尻をぶつけてみたりする。
問題はラテにとってこうした段階というかランクといった違いはどこからくるものなのか、判断の基準は何なのかについて知りたいところだが、先日そのステップの秘密を垣間見るような体験をした。
近所の砂場の公園でラテとよく遊んでくれる小学生の女の子がいる。その子に出会えばラテは笑顔で近づき、ときに雄叫びをあげて喜びを表すし座り込めば口元を舐めようとする。
その女の子の母親が、弟を連れてはじめてラテに近づいて来たときオトーサンは「お子さんは大丈夫ですが初めての大人の方には吠えますので」と申し上げた。ワンコの吠え声には多様な意味があり単に威嚇だけではないが、ワンコをよく知らない、あるいは怖いと思っている人にとって吠えられるのは不快であろうことを案じてのことだった。

※歩みが遅れたオカーサンを振り返った待つラテ
その後、回を重ねて公園でお子さんたちと共に出会うようになると、母親はラテに接近したり手を出したりはしないもののリードを持っているオトーサンと挨拶程度の言葉を交わすようになった。そうしたことでラテも警戒を解いていったのか、足元に近づいても座り込んで手を出してくださっても吠えることなく臭いを嗅ぐようになった。
先日もお馴染みとなった親子が砂場の公園にいた。また周りには子供たちも数人遊んでいたが、ラテを見知っている子が集まってそれぞれ思うようにラテの背や頭を撫でている。
そこにお馴染みの姉弟と母親が来てくれた。無論ラテは姉弟にはフレンドリーだが座り込んでくれた母親には吠えなくなったもののオトーサンとしては安心はできない。これまで人に対して危険な行為をしたことはないが、誤ってだとしてもラテの歯でもぶつかって顔に傷でもつけてしまったら申し訳が立たない。したがっていつものとおりリードを強く保持した。
それでもラテは尻尾を振りながら耳を倒し、口を半開きにしつつ笑顔で母親に近づこうとするのでオトーサンも少しずつリードを緩めていった。
母親も両手を出して「来てくれたの!」と声をかけながら撫ではじめた瞬間、ラテは母親の口元を舐めだしたのだ。驚きつつ少し安堵したオトーサンはリードをまた一段緩めたが、母親がラテの行為を許してくださるからこそ成り立つことなのだが、ラテは夢中といった感じで顔や耳まで舐めている。

※馴染みの女の子の母親に対して最大級の喜びを表した
そのことで味をしめたのか、ラテは翌日も翌々日もその公園にいったがファミリーには会えなかった。まあまあ親バカではあるがそのときのラテの落胆の表情は本当に寂しそうなのだ(笑)。後でお聞きしたらお姉ちゃんが熱をだしたとかで外出できなかったのだというが、ラテの吠え声を聞き母親だけわざわざマンションのエントランスまで出て来てくださった。
そのとき数日ぶりで母親と出会ったラテはオトーサンも感動するほどの喜びようで、腰を落としてくれた母親の膝に登りながらなんということか前足を母親の肩にまでかけ、まるで抱きつくようようにして口元を舐め始めた。

※次ぎにお会いしたとき、ラテは女子の母親に抱きついた!
オトーサンが感動…というのはそれなりの理由があるのだ。
相手が大人の場合、ラテがこれほどの積極的な姿勢を取るのはこの10年間でも数える人数でしかない。それもほとんどは女性だが、マキちゃんのオカーサンとハリーちゃんのオカーサンたち、そして男性ではボビーちゃんのオトーサンくらいしかいないのだ。
そしてこちらに引っ越しして3年になるが、この地では柴犬アンリちゃんのオカーサンくらいなのだから…。さらに特筆すべきはご紹介した方々はすべてワンコの飼い主さんなのだが、先の母親はワンコを飼われていない方なのにラテが抱きつくまでの態度を示したからこそオトーサンが驚いたのである。

※ラテが大好きな柴犬アンリちゃんの飼い主さん。これまた最大級の喜びを表す
ラテがどのような判断基準で好き嫌いが決まるのか、それはまだまだ分からないが、母親は後で大の動物好きだとお聞きした。その思いがラテに伝わるのだろうか。そしてあらためて気がついたこととして座る姿勢をしてくださると前記した威圧感がなくなるのか安心するらしいことは想像がつく。無論そうでなければ顔を舐めることもできないわけだ…。
しかしそうだからといって特に大人の方に、それもワンコの飼い主さん以外でこれだけ夢中に抱きつくラテはこれまで見た事がなかったのでオトーサンは感動したのだった。
それにしてもその1/10でもいいからオトーサンにも態度で示して欲しいとちょっぴり嫉妬心が湧いてきた飼い主がいることは内緒である(笑)。
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