サンコー 充電式エアダスター 「SHUっとね」ファーストインプレッション

エアダスターはお使いになるだろうか...。私はけっこう便利に使う方だ。埃やゴミを取り除くには一番手軽な方法だと思うし、拭き掃除などができない精密機器の埃取りとなればエアダスターの独壇場だ。しかし市販のエアダスターはコストはともかく決して使いやすい代物ではない。


価格は容量で違うが一般的なものは一本500円程度だから惜しげもないが、けっこう消費するため買い置きしているはずが、いざという時に在庫がなくなっていることもある。また最近は逆さにして使えるものも出てきたが、これまでのものは逆さや横向きでは十分に使えなかったし時に冷却ガスが機器の表面を濡らしたり凍らせる勢いで噴射されるときもある。
さらにガスは可燃性で火気は厳禁だし、吸引すると害があるし臭いもある。その上、破棄する際にはガス抜きをしなければならないという面倒もついてまわる...。

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※サンコー充電式エアダスター 「SHUっとね」。筒状中央付近の突起がスイッチ、下にある四角い部分が電源スイッチ


ではそれらと比較してサンコー 充電式エアダスター 「SHUっとね」はどのような利点があるのだろうか。
その愛称はいささかふざけてるが、本体サイズは一般的なエアダスターと大きく変わるものではなく重量も462gと購入直後の300ml 標準的なエアダスター一本と比べて少し重たい程度だ。

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※ノズルを起こした場合


この 「SHUっとね」最大の特徴は充電式であり、内蔵バッテリーでモーターを回し空気を吹き出す仕組みだ。したがってガスは一切不使用なので臭いもなく火の気も特に気にする必要はない。持ち手にとって有害でないばかりか、精密機器を冷却したり濡らしたりすることもないし逆さの使用も問題なくできる。したがってカメラのレンズや精密機器に向けても問題は生じない。
さらにノズルの根本にLEDライトが付いているので暗い場所を照らしながらの作業ができるしノズルは折り畳みでき、収納時に場所を取らない。ちなみにノズルの長さは120mmある。

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※ノズルの根元上にLEDが付いている(上)。噴射するとノズルの先を照らしてくれる


なお充電時間だがフル充電までには約4時間半ほどかかるが、連続使用はモーターの負荷を考慮し5分程度までとマニュアルに記されている。また5分間なにも操作しないと自動的に電源が切れる。
ともかく初期投資は必要だがパワーが弱くなったら充電すればよく、一般のエアダスターのように頻繁に購入する必要はないのは楽だ。

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※底に付属のADアダプターのプラグを挿す端子がある


さて肝心の噴射のパワーだが、マニュアルには風速200kph以上とあるものの、まったく想像できない(笑)。ともかく実際に輻射してみるとフル充電していれば埃類を吹き飛ばすには十分なパワーだと思うが、ノズルの口径が一般的なエアダスターより太いことも関係しているのか比べれば弱い。
また噴射時の音はかなりうるさい。要は掃除機の逆といった仕組みだからして事実ミニ掃除機並の音が出る。さらに無理な注文だと思いつつ、もうすこしデザイン的な工夫がほしいところだ。
そういえば底の部分の合わせ目が滑らかでないためと同時にバランス的に頭でっかちなので本来なら立てて保管したいところだが、周りに支えとなるものがない場合は転倒する可能性が大だ。したがって念のためだが横にして保管するようにしている。

ともかくキーボードやマウスといったものだけでなくこれから年末にかけて大掃除の時期にもなる。充電式エアダスター 「SHUっとね」であれば地球に優しいことは間違いないし、従来のエアダスターでは使えなかった様々な場所で活躍してくれることを期待している。

サンコー 充電式エアダスター 「SHUっとね」



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主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員