ラテ飼育格闘日記(520)
木枯らし1号も吹き、本格的な冬の様相をみせてきた。オトーサンは暑さは大の苦手だが、寒さも程度問題だ。しかしラテは益々元気なようで小一時間の散歩後に自宅に向かってもまだ帰りたくないとリードを引く。そんな攻防戦をしながら今日もオトーサンとラテは前に進むのでありました…。
当該日記が一週間に一度更新というサイクルだからか、どうしても一週間単位でラテのあれこれを見る習慣というか癖がついてしまった。
さて、ラテとの散歩は朝夕の二度だが、特に朝はオカーサンの仕事のシフトによって時間帯が異なる。またオカーサンが休みの日だとしても役割分担としてオトーサンだけでラテと散歩に出かけることもあるし、夕方だって天気予報や季節によって散歩に出る時間帯は大きく変わる。

※さすがにワンコは寒さには強い!
いつもより少し寝坊した朝、朝食をとってから散歩に出るとときに子供たちの登校時間帯に重なる場合もあるし、すでに子供の姿はまったくといって見られないときもある。
一週間という期間は過ぎてしまうと実に短い時間のように思えるが、だからこそ何の刺激もない…ラテにとっては面白いことのない一週間も覚悟しなければならないし天候の関係もあってこればかりはどうしようもない。

※歩く場所によっては絵巻物のような紅葉が広がっている
しかしラテは分かっていないだろうが、オトーサンとしては少しでもラテに楽しい思いをさせたいと限られた条件の中で「今日はどこに行こうか」を考えている。
雨の日は別にしても前記したように通学の時間帯に出かけることがあれば知っている子供たちに会える可能性のある道を通る。あるいは普段出会う確率が高い子供たちにしても、例えば日曜日や祭日は公園をはじめとして外に出てこないことが経験上多い事も知っている。

※お馴染みの公園で大好きなファミリーと出会えてご満悦なラテ
いまの時間、あの場所に行けばあの飼い主さんたちに会えるかも知れない、あの道を通って進めばあのワンコたちに会えるかも知れないといったあくまで希望的観測ではあるが、ラテに良い刺激となる散歩がしたいと考えながら歩くコースを決めているつもりだ。
その最初の選択肢はマンションのエントランスを出たとき、右に行くか左に行くかだ。その違いは途中でUターンでもしない限り目的地は完全に違ってしまうから重要な選択となる。

※通学途中の小学生男子に抱きついて喜びを表す
しかしラテの奴はそうしたオトーサンの思惑より,左右どちらにワンコの臭いが強いか、直前に知ってるワンコが通った方向はどちらかなのか…で右に行くか左に行くかを決めているようだ。
ともかく偶然にラテとオトーサンの思惑が会えば散歩のスタートから仲良く歩き始められるが、判断が違えばラテは左にリードを引きオトーサンは右に行こうとなれば厄介だ。ラテのリードを引く力は本気になると馬鹿にならないからだ。飼い主の飼育・訓練が間違っているといわれればそれまでだが、ラテの都合はラテの喜びであるかも知れずオトーサンは悩むところなのだ。
散歩でラテがなにをやっているのかを観察していると実に多くのことが分かるような気もする。見かけは実に地味でありそのほとんどが地面やら草木あるいは電柱といった構築物の臭いを嗅ぎ回っているだけのように見える。
オトーサンも最初は「そんな下ばかり見て、臭いばかり嗅いでないで頭を上げろ」と思ったがワンコは視覚より嗅覚の生き物なのだ。動体視力もばかにならないもののワンコは私たちが視覚で世界を構築しているのと同じように嗅覚で自分の世界を “見ている” と考えてよいだろう。

※オカーサンと砂場の公園で駆けっこ!
以前にも書いたが、ラテがあらゆる場所の臭いを嗅いでいる姿は我々にとっては至極退屈に思えるが、ラテにとってはそれこそが自分の世界の情報網の確認であり、いわばツイッターのタイムラインを見ているようなものなのだ。
どんなワンコが行き来しているのか、鋭い嗅覚で何層にも重なったオシッコの臭いをレイヤーとしてひとつずつ認知することができ、そのワンコは前に会ったことがあるのか、見た事もないワンコなのか、オスなのかメスなのか、歳は、性格や病歴までわかるといわれている。
その臭いに自身のオシッコを上書き、すなわちマーキングするのはいわばリツィートなのだ。私はここをいつ通ったよ、今度会ったらよろしくね…。あるいは「おまえより私の方が魅力的だぞ…」といったメッセージをオシッコで書き込んでいるのだ。
例えばラテの場合はそうそう多くはないが、始めて会ったワンコなのに「ウィーン,クーン、クーン」と親愛の態度をみせるときがある。最初はその瞬間、第一印象で好き嫌いを判断するのだと単純に思っていたが、あるときもしかしたらすでにオンライン上でフォロワー同士だったのかも知れないと思うに至った(笑)。

※公園に入っても知り合いがいないのでラテはふて腐れる(笑)
事実10年の間、ラテの行動を見ているが、友達ワンコや気になるワンコのオシッコ跡ほど上書きする確率が高い。まさしくツイートとリツィートのやり合いである。無論見知らぬ多くのワンコの臭いが散らばっているはずだが、すべての臭いに上書きするのではないことも興味深い。
オトーサンは自分の判断で良かれとあれこれ画策し、思い通りにならないとストレスになったりするが、ラテが本当に望んでいる散歩というのはオトーサンが考えてきたものとは違うのかも知れない。
先週の11月12日、横浜市にあるとある動物病院の里親会でラテと巡り会ってからちょうど10年目に当たるが、いまごろになってオトーサンはそんなことを考えている。
当該日記が一週間に一度更新というサイクルだからか、どうしても一週間単位でラテのあれこれを見る習慣というか癖がついてしまった。
さて、ラテとの散歩は朝夕の二度だが、特に朝はオカーサンの仕事のシフトによって時間帯が異なる。またオカーサンが休みの日だとしても役割分担としてオトーサンだけでラテと散歩に出かけることもあるし、夕方だって天気予報や季節によって散歩に出る時間帯は大きく変わる。

※さすがにワンコは寒さには強い!
いつもより少し寝坊した朝、朝食をとってから散歩に出るとときに子供たちの登校時間帯に重なる場合もあるし、すでに子供の姿はまったくといって見られないときもある。
一週間という期間は過ぎてしまうと実に短い時間のように思えるが、だからこそ何の刺激もない…ラテにとっては面白いことのない一週間も覚悟しなければならないし天候の関係もあってこればかりはどうしようもない。

※歩く場所によっては絵巻物のような紅葉が広がっている
しかしラテは分かっていないだろうが、オトーサンとしては少しでもラテに楽しい思いをさせたいと限られた条件の中で「今日はどこに行こうか」を考えている。
雨の日は別にしても前記したように通学の時間帯に出かけることがあれば知っている子供たちに会える可能性のある道を通る。あるいは普段出会う確率が高い子供たちにしても、例えば日曜日や祭日は公園をはじめとして外に出てこないことが経験上多い事も知っている。

※お馴染みの公園で大好きなファミリーと出会えてご満悦なラテ
いまの時間、あの場所に行けばあの飼い主さんたちに会えるかも知れない、あの道を通って進めばあのワンコたちに会えるかも知れないといったあくまで希望的観測ではあるが、ラテに良い刺激となる散歩がしたいと考えながら歩くコースを決めているつもりだ。
その最初の選択肢はマンションのエントランスを出たとき、右に行くか左に行くかだ。その違いは途中でUターンでもしない限り目的地は完全に違ってしまうから重要な選択となる。

※通学途中の小学生男子に抱きついて喜びを表す
しかしラテの奴はそうしたオトーサンの思惑より,左右どちらにワンコの臭いが強いか、直前に知ってるワンコが通った方向はどちらかなのか…で右に行くか左に行くかを決めているようだ。
ともかく偶然にラテとオトーサンの思惑が会えば散歩のスタートから仲良く歩き始められるが、判断が違えばラテは左にリードを引きオトーサンは右に行こうとなれば厄介だ。ラテのリードを引く力は本気になると馬鹿にならないからだ。飼い主の飼育・訓練が間違っているといわれればそれまでだが、ラテの都合はラテの喜びであるかも知れずオトーサンは悩むところなのだ。
散歩でラテがなにをやっているのかを観察していると実に多くのことが分かるような気もする。見かけは実に地味でありそのほとんどが地面やら草木あるいは電柱といった構築物の臭いを嗅ぎ回っているだけのように見える。
オトーサンも最初は「そんな下ばかり見て、臭いばかり嗅いでないで頭を上げろ」と思ったがワンコは視覚より嗅覚の生き物なのだ。動体視力もばかにならないもののワンコは私たちが視覚で世界を構築しているのと同じように嗅覚で自分の世界を “見ている” と考えてよいだろう。

※オカーサンと砂場の公園で駆けっこ!
以前にも書いたが、ラテがあらゆる場所の臭いを嗅いでいる姿は我々にとっては至極退屈に思えるが、ラテにとってはそれこそが自分の世界の情報網の確認であり、いわばツイッターのタイムラインを見ているようなものなのだ。
どんなワンコが行き来しているのか、鋭い嗅覚で何層にも重なったオシッコの臭いをレイヤーとしてひとつずつ認知することができ、そのワンコは前に会ったことがあるのか、見た事もないワンコなのか、オスなのかメスなのか、歳は、性格や病歴までわかるといわれている。
その臭いに自身のオシッコを上書き、すなわちマーキングするのはいわばリツィートなのだ。私はここをいつ通ったよ、今度会ったらよろしくね…。あるいは「おまえより私の方が魅力的だぞ…」といったメッセージをオシッコで書き込んでいるのだ。
例えばラテの場合はそうそう多くはないが、始めて会ったワンコなのに「ウィーン,クーン、クーン」と親愛の態度をみせるときがある。最初はその瞬間、第一印象で好き嫌いを判断するのだと単純に思っていたが、あるときもしかしたらすでにオンライン上でフォロワー同士だったのかも知れないと思うに至った(笑)。

※公園に入っても知り合いがいないのでラテはふて腐れる(笑)
事実10年の間、ラテの行動を見ているが、友達ワンコや気になるワンコのオシッコ跡ほど上書きする確率が高い。まさしくツイートとリツィートのやり合いである。無論見知らぬ多くのワンコの臭いが散らばっているはずだが、すべての臭いに上書きするのではないことも興味深い。
オトーサンは自分の判断で良かれとあれこれ画策し、思い通りにならないとストレスになったりするが、ラテが本当に望んでいる散歩というのはオトーサンが考えてきたものとは違うのかも知れない。
先週の11月12日、横浜市にあるとある動物病院の里親会でラテと巡り会ってからちょうど10年目に当たるが、いまごろになってオトーサンはそんなことを考えている。
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