強力な写真編集ソフト「Smart photo editor」の合成機能
「PortraitPro 15」の開発元 Anthropics Technology社サイトで面白そうなソフトウェアを見つけたので入手したみた。「PortraitPro 15」は人の顔を編集するのが目的だが「Smart photo editor」は一般的な写真のフォトレタッチを目的とする製品だ。しかしまだあまり知られていないようだがユニークで強力な機能が満載のアプリだった。
どうやら知られていない理由はApp Storeでは扱っていないし日本語化されていないからかも知れないが、安価な割にはその高機能なことに驚かされた。ただしインターフェースはまったくMac的ではないので取っつきは悪いかも知れないが、その魅力を体験すれば癖になるほど強力で面白い…。

※「Smart photo editor」のアバウト画面
まず搭載されている機能を簡単に羅列しておきたい。それらは風景写真の空を入れ替え、簡単にマスクを作って背景を別写真と合成する機能、そしてひとつの写真から数百ものエフェクト付加された結果をギャラリーとして一覧でき、ひとつひとつは様々なパラメータの編集をも可能でそれこそ無限に近い表現を生み出してくれる。
世の中には写真にある種のフィルターをかけるツールは多々あるが、Smart photo editor はそのレベルと奥行きの深さが違う。
その他には個別の機能として写真の一部を背景に違和感なく消去する機能、赤目補正、テキスト入力、トリミング、建物などのパースを変更する機能、回転、そしてコミュニティでシェアできるエフェクト・エディタといった機能がひとつのアプリに収まっている。
ということで一度ではすべての機能とその魅力に迫ることは出来ないので今回はまずポートレイトの背景を別写真に入れ替える機能をご紹介したい。無論こうしたことはPhotoshopを始めとして優秀なツールが多々あるが、Smart photo editorでいくつか例を試した結果、はまってしまった...(笑)。

※左の人物の背景を右の紅葉をぼかした写真に入れ替えてみる
さてまずはSmart photo editorを起動し女性のポートレイトをドラッグ&ドロップで読み込む。要はこの背景を例えば紅葉の風景とか桜満開の風景などなどと入れ替えようというわけだ。
では早速 Fileメニューより Add Underlay... を選択し背景となる写真を読み込む。その時点では背景ビジュアルは表示されないが、左サイドにはUnderlayが読み込まれたことを示すいくつかの表示が加味される。

※メインのポートレイトと背景写真も読み込んでCompositionのブラシツールで背景を塗ると背景写真が表示する【クリックで拡大】
続いてウィンドウ右サイドの Tools から Composition をクリックする。するとアイコンはブラシツールとなるがサイズや検出エリアの調整は左サイドからスライドバーで調整する。そしてまずはこの場合、人の輪郭に沿ってマウスボタンを押しながらなぞってみる。なぞり始めたらすぐ気がつくはずだが、すでにブラシでなぞった部分は消えて背景の写真に変わっている。
ブラシで綴じたエリアを確保すれば後はマニュアルで塗らなくてもペイント缶アイコンが表示するのでその上にカーソルを置いてクリックすれば領域すべての塗りが終わる。

※完全にポートレイトの背景が紅葉の写真に置き換わっている【クリックで拡大】
また塗りが失敗したらアンドゥが効くし、はみ出してしまった部位は消去ブラシに変えて補正すれば良い。
勿論髪の毛など外側だけで完璧にマスキングできるわけではないが、別途写真を拡大しブラシツールで丁寧に抜くことができるので実に頼りになるツールだ。そしてその結果もよい。

※細かく入り組んだ部分は拡大して作業する【クリックで拡大】
さらに背景の透明度やブレンドモードあるいは背景画像の位置を調整や回転などの調整すれば編集は終了だ。
ちなみに左サイドの Underlays にあるApply effect to Layerアイコンをクリックしてみよう。少し待たされるが、背景を生かした、あるいはアプリ側で付加した背景やエフェクトによる多くのバリエーションが表示される。使うか使わないかは自由だが、これまた何かしらのアイデアを生むきっかけとなるに違いない。

※エフェクトのバリエーションを一覧でみることができる【クリックで拡大】
そのまま Fileメニューから Save As...などで保存すればオペレーションは完了だ。

※完成例【クリックで拡大】
Smart photo editorは前記したとおり、ユーザーインターフェースがユニークなため、最初は取っつきにくいかも知れないが、慣れさえすれば手放せないツールになるに違いない。
なお一連のオペレーションを音声付き動画にしたので参考にしていただければ嬉しい。
次の機会にはSmart photo editorの別の機能をご紹介してみよう。
■Smart photo editor
どうやら知られていない理由はApp Storeでは扱っていないし日本語化されていないからかも知れないが、安価な割にはその高機能なことに驚かされた。ただしインターフェースはまったくMac的ではないので取っつきは悪いかも知れないが、その魅力を体験すれば癖になるほど強力で面白い…。

※「Smart photo editor」のアバウト画面
まず搭載されている機能を簡単に羅列しておきたい。それらは風景写真の空を入れ替え、簡単にマスクを作って背景を別写真と合成する機能、そしてひとつの写真から数百ものエフェクト付加された結果をギャラリーとして一覧でき、ひとつひとつは様々なパラメータの編集をも可能でそれこそ無限に近い表現を生み出してくれる。
世の中には写真にある種のフィルターをかけるツールは多々あるが、Smart photo editor はそのレベルと奥行きの深さが違う。
その他には個別の機能として写真の一部を背景に違和感なく消去する機能、赤目補正、テキスト入力、トリミング、建物などのパースを変更する機能、回転、そしてコミュニティでシェアできるエフェクト・エディタといった機能がひとつのアプリに収まっている。
ということで一度ではすべての機能とその魅力に迫ることは出来ないので今回はまずポートレイトの背景を別写真に入れ替える機能をご紹介したい。無論こうしたことはPhotoshopを始めとして優秀なツールが多々あるが、Smart photo editorでいくつか例を試した結果、はまってしまった...(笑)。

※左の人物の背景を右の紅葉をぼかした写真に入れ替えてみる
さてまずはSmart photo editorを起動し女性のポートレイトをドラッグ&ドロップで読み込む。要はこの背景を例えば紅葉の風景とか桜満開の風景などなどと入れ替えようというわけだ。
では早速 Fileメニューより Add Underlay... を選択し背景となる写真を読み込む。その時点では背景ビジュアルは表示されないが、左サイドにはUnderlayが読み込まれたことを示すいくつかの表示が加味される。

※メインのポートレイトと背景写真も読み込んでCompositionのブラシツールで背景を塗ると背景写真が表示する【クリックで拡大】
続いてウィンドウ右サイドの Tools から Composition をクリックする。するとアイコンはブラシツールとなるがサイズや検出エリアの調整は左サイドからスライドバーで調整する。そしてまずはこの場合、人の輪郭に沿ってマウスボタンを押しながらなぞってみる。なぞり始めたらすぐ気がつくはずだが、すでにブラシでなぞった部分は消えて背景の写真に変わっている。
ブラシで綴じたエリアを確保すれば後はマニュアルで塗らなくてもペイント缶アイコンが表示するのでその上にカーソルを置いてクリックすれば領域すべての塗りが終わる。

※完全にポートレイトの背景が紅葉の写真に置き換わっている【クリックで拡大】
また塗りが失敗したらアンドゥが効くし、はみ出してしまった部位は消去ブラシに変えて補正すれば良い。
勿論髪の毛など外側だけで完璧にマスキングできるわけではないが、別途写真を拡大しブラシツールで丁寧に抜くことができるので実に頼りになるツールだ。そしてその結果もよい。

※細かく入り組んだ部分は拡大して作業する【クリックで拡大】
さらに背景の透明度やブレンドモードあるいは背景画像の位置を調整や回転などの調整すれば編集は終了だ。
ちなみに左サイドの Underlays にあるApply effect to Layerアイコンをクリックしてみよう。少し待たされるが、背景を生かした、あるいはアプリ側で付加した背景やエフェクトによる多くのバリエーションが表示される。使うか使わないかは自由だが、これまた何かしらのアイデアを生むきっかけとなるに違いない。

※エフェクトのバリエーションを一覧でみることができる【クリックで拡大】
そのまま Fileメニューから Save As...などで保存すればオペレーションは完了だ。

※完成例【クリックで拡大】
Smart photo editorは前記したとおり、ユーザーインターフェースがユニークなため、最初は取っつきにくいかも知れないが、慣れさえすれば手放せないツールになるに違いない。
なお一連のオペレーションを音声付き動画にしたので参考にしていただければ嬉しい。
次の機会にはSmart photo editorの別の機能をご紹介してみよう。
■Smart photo editor
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