ラテ飼育格闘日記(523)
前回も記したがオトーサンは左目の手術を受けた。白内障が進行したためだが、保護めがねを着けることを厳しくいわれているしこんな時に目にゴミでも入ればまずいことになる。理想は術後一週間程度、土埃や砂埃がたつ場所には近づかないことなのだが、そうもいかないのが辛いところ…。ただしラテは術後にアイコンタクトが多くなった。やはりオトーサンの変化を気にかけているのか…。
ラテは黙して語らないが、朝夕の二度の散歩を心待ちにしているに違いない。オトーサンもそうした散歩が単に排泄の機会を与えるためといっただけにならないよう心がけているつもりだが、ラテが望むようなワンコや人との出会いが都合良く待っているはずもなくここのところラテは些かくさっていた。

※誰かこないかなあ...
それは天気もよくない日が続いたこともあるが、お馴染みとなったファミリーや他の子供たちともほとんど会えない日々が続いたからだ。雨の日を別にすれば夕方の散歩はルートこそ違えど向かう場所はほとんど一緒だ。ラテのエピソード記憶はたいしたものでどの場所で誰と会ったかなども長い間覚えているらしい。したがってその日に特別な思いがあれば別だがやはり楽しいことがあった場所に足を向ける傾向にある。
ということでここのところ、紆余曲折はあっても必ず立ち寄るのが近所の砂場の公園だ。その場所では小学生の女子たちとの出会いが多々あったしご近所に住む母親と小学生の女の子、そして未就学児童の弟と楽しい思いをしたからか、その方面に足が向いた際には必ず通る場所となった。そういえばファミリーと出会う直前だったか、ラテは一時期その公園を避けるようになったときがある。
それは小さな公園を我が物顔でボールを蹴りながら走り回るサッカー少年・少女たちが多くなったからだ。無論公園は皆のものだからサッカーをやってはならないというつもりはない。ボールひとつあれば楽しめるサッカーは男女を問わずとっつきやすいのだろう。

※ピークは過ぎたとはいえまだまだ美しい紅葉を見ながらの散歩は実に贅沢だ
しかし広い公園の片隅なら問題ないが小さな公園を数人の子供たち、ときには教えているのだろうか大人も混じって我が物顔で駆けずり回られては危なくて仕方がない。
実はラテだが、随分と昔の話しになるもののサッカーボールを二度当てられてあの大きさのボールが怖くなったらしく近くをボールが通過すると尻尾が下がってしまう。その上に転がっているボールならまだしも構築物の壁などに蹴りを入れ「パーン!」とボールが跳ね返るその音が嫌いなのだ。だからサッカーをやっていると尻込みしがちなのだ。

※オトーサンは大きなゴーグル(保護めがね)をかけてるからか、この日もラテのアイコンタクトは多かった
とはいえラテにとってその苦手なサッカーをしのぐ楽しい思い出が重なった公園なのだろう、尻尾が下がりつつもその公園を横切る日々が続いた。しかしどうしたことかお馴染みとなったファミリーの姿が数日、一週間、10日と続いて見えない。オトーサンはこの時期だからお子さんか母親が風邪とかインフルエンザにでもかかり外出できないのではないかと心配した。そんなわけだから今日も明日も明後日も…という日が続いたもののラテはサッカーをやっていないときには砂場に腹ばいになりしばし待ちの姿勢を崩さなかった。
オトーサンが左目の手術を終えた4日後、ラテはその公園に入ったがやはり知り合いの子供たちもいなくて数人のサッカー少年たちの占有といったありさまだった。しかしこればかりは仕方がない。オトーサンは「ラテ、そろそろ歩き出そうよ」と声をかけ、公園を後にしようとした瞬間「ラテちゃ~ん」「いま行くから待ってて!」と聞き覚えのある声が聞こえた。ラテは軽く両前足を浮かして声のする方向を探しつつ満面の笑顔になった。

※聞き覚えのある声が聞こえた瞬間、ラテの表情ががらりと変わった
嬉しいことに、数えてみると15日ぶりにファミリーの姿があった。ラテは最初に公園に入ってきた女の子に飛びつくようにして顔を舐めていたが、その向こうに母親の姿を認めると尻尾をお尻ごと振りながら低い姿勢で母親に向かってかけだした。

※2週間ぶりにお馴染みの女の子に会えて喜ぶラテ
「ひさしぶり!」と座り込んでくださった母親の膝にラテは乗りながら猛烈に顔を舐め始めた。その後ろをサッカー少年が蹴ったボールが通り過ぎたとき、女の子がボールを追ってきた男の子に「ねぇねぇ、ラテちゃんにボールを近づけないで!」と注意をしてくれた。ありがたい!

※ファミリーの母親の姿を確認するとお尻ごと尻尾を振って駆け寄った
どうやらファミリーは用事で実家に行っていたという。「インフルエンザでなくてよかった」というオトーサンに向かって女の子は「でも寒かったよ」と笑った。
ラテはまだ母親に嬉々として相対していた。
ラテは黙して語らないが、朝夕の二度の散歩を心待ちにしているに違いない。オトーサンもそうした散歩が単に排泄の機会を与えるためといっただけにならないよう心がけているつもりだが、ラテが望むようなワンコや人との出会いが都合良く待っているはずもなくここのところラテは些かくさっていた。

※誰かこないかなあ...
それは天気もよくない日が続いたこともあるが、お馴染みとなったファミリーや他の子供たちともほとんど会えない日々が続いたからだ。雨の日を別にすれば夕方の散歩はルートこそ違えど向かう場所はほとんど一緒だ。ラテのエピソード記憶はたいしたものでどの場所で誰と会ったかなども長い間覚えているらしい。したがってその日に特別な思いがあれば別だがやはり楽しいことがあった場所に足を向ける傾向にある。
ということでここのところ、紆余曲折はあっても必ず立ち寄るのが近所の砂場の公園だ。その場所では小学生の女子たちとの出会いが多々あったしご近所に住む母親と小学生の女の子、そして未就学児童の弟と楽しい思いをしたからか、その方面に足が向いた際には必ず通る場所となった。そういえばファミリーと出会う直前だったか、ラテは一時期その公園を避けるようになったときがある。
それは小さな公園を我が物顔でボールを蹴りながら走り回るサッカー少年・少女たちが多くなったからだ。無論公園は皆のものだからサッカーをやってはならないというつもりはない。ボールひとつあれば楽しめるサッカーは男女を問わずとっつきやすいのだろう。

※ピークは過ぎたとはいえまだまだ美しい紅葉を見ながらの散歩は実に贅沢だ
しかし広い公園の片隅なら問題ないが小さな公園を数人の子供たち、ときには教えているのだろうか大人も混じって我が物顔で駆けずり回られては危なくて仕方がない。
実はラテだが、随分と昔の話しになるもののサッカーボールを二度当てられてあの大きさのボールが怖くなったらしく近くをボールが通過すると尻尾が下がってしまう。その上に転がっているボールならまだしも構築物の壁などに蹴りを入れ「パーン!」とボールが跳ね返るその音が嫌いなのだ。だからサッカーをやっていると尻込みしがちなのだ。

※オトーサンは大きなゴーグル(保護めがね)をかけてるからか、この日もラテのアイコンタクトは多かった
とはいえラテにとってその苦手なサッカーをしのぐ楽しい思い出が重なった公園なのだろう、尻尾が下がりつつもその公園を横切る日々が続いた。しかしどうしたことかお馴染みとなったファミリーの姿が数日、一週間、10日と続いて見えない。オトーサンはこの時期だからお子さんか母親が風邪とかインフルエンザにでもかかり外出できないのではないかと心配した。そんなわけだから今日も明日も明後日も…という日が続いたもののラテはサッカーをやっていないときには砂場に腹ばいになりしばし待ちの姿勢を崩さなかった。
オトーサンが左目の手術を終えた4日後、ラテはその公園に入ったがやはり知り合いの子供たちもいなくて数人のサッカー少年たちの占有といったありさまだった。しかしこればかりは仕方がない。オトーサンは「ラテ、そろそろ歩き出そうよ」と声をかけ、公園を後にしようとした瞬間「ラテちゃ~ん」「いま行くから待ってて!」と聞き覚えのある声が聞こえた。ラテは軽く両前足を浮かして声のする方向を探しつつ満面の笑顔になった。

※聞き覚えのある声が聞こえた瞬間、ラテの表情ががらりと変わった
嬉しいことに、数えてみると15日ぶりにファミリーの姿があった。ラテは最初に公園に入ってきた女の子に飛びつくようにして顔を舐めていたが、その向こうに母親の姿を認めると尻尾をお尻ごと振りながら低い姿勢で母親に向かってかけだした。

※2週間ぶりにお馴染みの女の子に会えて喜ぶラテ
「ひさしぶり!」と座り込んでくださった母親の膝にラテは乗りながら猛烈に顔を舐め始めた。その後ろをサッカー少年が蹴ったボールが通り過ぎたとき、女の子がボールを追ってきた男の子に「ねぇねぇ、ラテちゃんにボールを近づけないで!」と注意をしてくれた。ありがたい!

※ファミリーの母親の姿を確認するとお尻ごと尻尾を振って駆け寄った
どうやらファミリーは用事で実家に行っていたという。「インフルエンザでなくてよかった」というオトーサンに向かって女の子は「でも寒かったよ」と笑った。
ラテはまだ母親に嬉々として相対していた。
- 関連記事