ラテ飼育格闘日記(524)
12月10日はオトーサンたちにとって特別の日だ。それは2006年のこの日、ラテが我が家にきた日だからである。したがって今年で丸10年になった。茨城県から車で連れてこられたラテは途中で車酔いして吐いたと聞いたが、それでも我が家に入ったときには笑顔を振りまいていた。
10年前のこの日、覚悟と熱い気持ちは持っていたがワンコを飼うことがどういうことなのか正直なにも分かってはいなかった。なにしろ子供のときにはいつも野犬が周りにいたからそれが自然だったものの、物心ついてから残念ながらワンコを飼ったことがなかったからだ。
だからこの日記のタイトルを「ラテ飼育格闘日記」とつけたのは決して大げさではなく、まさしくラテが我が家に来た当日から格闘の毎日が続いたのだ。

※ラテも10歳が過ぎて落ち着いたもののまだまだ好奇心は旺盛だ
さて先月11月24日にオトーサンは左目の白内障症手術を受けた。その翌日の朝、分厚く大きなガーゼの塊で左目を覆って散歩に出たが途中でラテがお気に入りの小学6年生男子に出会った。登校途中の時間帯だったからだ。
ラテは喜びをストレートに表して男子に飛びつき抱きついていたが、男子はオトーサンの様子に気がつき「どうしたんですか」と聞いてくれたのでオトーサンも簡単に手術をしたことを告げた。
短いひとときだったが去り際にその男子はオトーサンに向かい「お大事に!」といって立ち去った。別に子供をなめているわけではないが小学生の男子にそういわれてオトーサンは嬉しくなった。なかなかそうしたことに気遣いできる年齢ではないと思っていたからだが、逆にラテが好きになる子供たちはさすがに出来た人たちだなあと感心することしきりだった(笑)。

※まだ初雪が残る朝、大好きな男子に出会えて喜ぶラテ
そういえば目の調子もよかったし天気も良かったのでラテが望むまま、片道40分近くも歩く大きな公園に向かった。そこはラテが我が家に来てから7歳になるまで毎日通っていた場所だったし多くのワンコたちと体をぶつけたり組み合ったり走り回って遊んだ公園だったからいまでも足を向けたくなるらしい。
とはいっても最近は日の入りも早いし、かなり暗い場所もあるからオトーサンとしてはそうそうラテの希望通りにはしてやれないがたまにはいいか...と足を向けた。
ただし風が強い日だったから万一にでも左目にゴミでも入ると困るのでゴーグルのような保護めがねをかけて出かけたが、それでも100%目にゴミが入らないという保証があるわけではない。特に行きは明るかったこともあり風の強い時には左目を瞑り、右目だけで歩くことにした。
そうはいってもその大きな公園に行ったからとて馴染みのワンコや飼い主さんたちと出会える保証はないわけだが、ラテが気の済むようにとともかく風の強い中を歩いた。

※シンちゃんのオカーサンとお会いするのは1年9ヶ月ぶりだった
とある歩道橋を渡ろうとしたとき「ラテちゃんですよね」と声がかかった。私は少々風を避けたいからと下を向いて歩いていたのか前方からくる人たちを注視していなかったが、後から確認すると胸につけていたウェアラブルカメラは近づいて来たワンコと飼い主さんの姿をきちんと捕らえていた。
それはウェルシュ・コーギーのシンちゃんとその飼い主さんだった。ラテはシンちゃんとはけっこう反目する間柄だったから遊んだことはなかったもののその飼い主さんは大好きで、随分とラテは可愛がっていただいたのである。
戻ってから確認したところ、その飼い主さんと会ったのは実に1年9ヶ月ぶりだったが、ラテはよく覚えていたようで座り込んでくださった飼い主さんの顔を昔のように舐めたり遊びのポーズを繰り返した。
オトーサン的にはこれだけでここまで歩いて来た甲斐があったと思ったもののラテはシンちゃんたちと別れた後も目的の公園に直進した。
しかし明るい内に戻りたいといつもより早めに出てきたこともあるのかその広い公園には文字通り人っ子ひとりいない。仕方がないので公園の周りをゆっくりひと周りし、かつ昔よく子供たちと遊んだ砂場の公園でオトーサンと追いかけごっこして帰路につくことにした。

※この日もラテはオトーサンとアイコンタンクトが多かった
帰りのパターンはいつも決まっている。途中にある24時間スーパー橫にある自動販売機でペットボトルの水を買ってオトーサンとラテで飲み、そこからまた10分ほど歩いたところにあるベンチで一休みすることだ。その日もいつものとおりにしたがさすがに辺りは薄暗くなってきた。
しかしラテはシンちゃんのオカーサンにお会いしたからか帰りの足取りも重くなかったので助かった。
その後、いつもの砂場の公園に通ったが大好きなファミリーには一度だけお会いできた。相変わらずラテは小学生の女の子が近づくと嬉しさを身体全体で表す。そしてなによりもマズルを近づけるときの表情がなんとも優しくそして真剣な眼差しなのが印象的だ。想像するにラテにとって数日前に会えたとかまたしばらくすれば会えるといったことより、いま現実に好きな人と対面しているこの瞬間が大切で嬉しいということなのだろう。

※お馴染みのファミリーに会えたが、女の子にマズルを近づけるラテの表情は実によい目付きをしている
またまた数日後、2人の女の子が座り込んでなにかを食べていた。ラテはとにかく小学生低学年とみれば自分も同じ仲間だと思うのか近づいて遊びたい一心で吠える。「こっち見てよ」「遊ぼうよ」ということなのだろう。
幸いひとりの女子が「可愛い」とラテに近づき座り込んでくれたのを幸いに顔を舐め始めたが「わたしワンちゃん大好きなの」と笑顔。それを見ていたもうひとりの女子はオーバーアクションで「あたしはダメ!」という。オトーサンもその表情に笑ってしまったがこればかりは無理強いするわけにもいかない。

※右側の女の子は手にオヤツを持ったまま「やっぱりあたしダメ」と腰が引けてる(笑)
オトーサンがラテ用のオヤツを取り出すと「わたしもあげたい」というので「お願いします」と渡した。それを見ていたもうひとりの女子が「わたしもやりたい」という。「ワンコ怖いんでしょ」と聞くと「でもやりたい」というので「それではお願いします。噛まないから安心してね」とオトーサンはいいながら「指で摘ままないで掌に乗せてあげると歯が当たらないからね」と説明。「わかった!」と元気よく返事をするが体は一向にラテに近づかない。しばらく手を出したり引いたりしていたが「あたし、やっぱりダメ!」という。
いやはやそのリアクションと表情が可愛くてオトーサンは「ありがとう。またね」といいながらしばらく笑いを抑えることができなかった。
10年前のこの日、覚悟と熱い気持ちは持っていたがワンコを飼うことがどういうことなのか正直なにも分かってはいなかった。なにしろ子供のときにはいつも野犬が周りにいたからそれが自然だったものの、物心ついてから残念ながらワンコを飼ったことがなかったからだ。
だからこの日記のタイトルを「ラテ飼育格闘日記」とつけたのは決して大げさではなく、まさしくラテが我が家に来た当日から格闘の毎日が続いたのだ。

※ラテも10歳が過ぎて落ち着いたもののまだまだ好奇心は旺盛だ
さて先月11月24日にオトーサンは左目の白内障症手術を受けた。その翌日の朝、分厚く大きなガーゼの塊で左目を覆って散歩に出たが途中でラテがお気に入りの小学6年生男子に出会った。登校途中の時間帯だったからだ。
ラテは喜びをストレートに表して男子に飛びつき抱きついていたが、男子はオトーサンの様子に気がつき「どうしたんですか」と聞いてくれたのでオトーサンも簡単に手術をしたことを告げた。
短いひとときだったが去り際にその男子はオトーサンに向かい「お大事に!」といって立ち去った。別に子供をなめているわけではないが小学生の男子にそういわれてオトーサンは嬉しくなった。なかなかそうしたことに気遣いできる年齢ではないと思っていたからだが、逆にラテが好きになる子供たちはさすがに出来た人たちだなあと感心することしきりだった(笑)。

※まだ初雪が残る朝、大好きな男子に出会えて喜ぶラテ
そういえば目の調子もよかったし天気も良かったのでラテが望むまま、片道40分近くも歩く大きな公園に向かった。そこはラテが我が家に来てから7歳になるまで毎日通っていた場所だったし多くのワンコたちと体をぶつけたり組み合ったり走り回って遊んだ公園だったからいまでも足を向けたくなるらしい。
とはいっても最近は日の入りも早いし、かなり暗い場所もあるからオトーサンとしてはそうそうラテの希望通りにはしてやれないがたまにはいいか...と足を向けた。
ただし風が強い日だったから万一にでも左目にゴミでも入ると困るのでゴーグルのような保護めがねをかけて出かけたが、それでも100%目にゴミが入らないという保証があるわけではない。特に行きは明るかったこともあり風の強い時には左目を瞑り、右目だけで歩くことにした。
そうはいってもその大きな公園に行ったからとて馴染みのワンコや飼い主さんたちと出会える保証はないわけだが、ラテが気の済むようにとともかく風の強い中を歩いた。

※シンちゃんのオカーサンとお会いするのは1年9ヶ月ぶりだった
とある歩道橋を渡ろうとしたとき「ラテちゃんですよね」と声がかかった。私は少々風を避けたいからと下を向いて歩いていたのか前方からくる人たちを注視していなかったが、後から確認すると胸につけていたウェアラブルカメラは近づいて来たワンコと飼い主さんの姿をきちんと捕らえていた。
それはウェルシュ・コーギーのシンちゃんとその飼い主さんだった。ラテはシンちゃんとはけっこう反目する間柄だったから遊んだことはなかったもののその飼い主さんは大好きで、随分とラテは可愛がっていただいたのである。
戻ってから確認したところ、その飼い主さんと会ったのは実に1年9ヶ月ぶりだったが、ラテはよく覚えていたようで座り込んでくださった飼い主さんの顔を昔のように舐めたり遊びのポーズを繰り返した。
オトーサン的にはこれだけでここまで歩いて来た甲斐があったと思ったもののラテはシンちゃんたちと別れた後も目的の公園に直進した。
しかし明るい内に戻りたいといつもより早めに出てきたこともあるのかその広い公園には文字通り人っ子ひとりいない。仕方がないので公園の周りをゆっくりひと周りし、かつ昔よく子供たちと遊んだ砂場の公園でオトーサンと追いかけごっこして帰路につくことにした。

※この日もラテはオトーサンとアイコンタンクトが多かった
帰りのパターンはいつも決まっている。途中にある24時間スーパー橫にある自動販売機でペットボトルの水を買ってオトーサンとラテで飲み、そこからまた10分ほど歩いたところにあるベンチで一休みすることだ。その日もいつものとおりにしたがさすがに辺りは薄暗くなってきた。
しかしラテはシンちゃんのオカーサンにお会いしたからか帰りの足取りも重くなかったので助かった。
その後、いつもの砂場の公園に通ったが大好きなファミリーには一度だけお会いできた。相変わらずラテは小学生の女の子が近づくと嬉しさを身体全体で表す。そしてなによりもマズルを近づけるときの表情がなんとも優しくそして真剣な眼差しなのが印象的だ。想像するにラテにとって数日前に会えたとかまたしばらくすれば会えるといったことより、いま現実に好きな人と対面しているこの瞬間が大切で嬉しいということなのだろう。

※お馴染みのファミリーに会えたが、女の子にマズルを近づけるラテの表情は実によい目付きをしている
またまた数日後、2人の女の子が座り込んでなにかを食べていた。ラテはとにかく小学生低学年とみれば自分も同じ仲間だと思うのか近づいて遊びたい一心で吠える。「こっち見てよ」「遊ぼうよ」ということなのだろう。
幸いひとりの女子が「可愛い」とラテに近づき座り込んでくれたのを幸いに顔を舐め始めたが「わたしワンちゃん大好きなの」と笑顔。それを見ていたもうひとりの女子はオーバーアクションで「あたしはダメ!」という。オトーサンもその表情に笑ってしまったがこればかりは無理強いするわけにもいかない。

※右側の女の子は手にオヤツを持ったまま「やっぱりあたしダメ」と腰が引けてる(笑)
オトーサンがラテ用のオヤツを取り出すと「わたしもあげたい」というので「お願いします」と渡した。それを見ていたもうひとりの女子が「わたしもやりたい」という。「ワンコ怖いんでしょ」と聞くと「でもやりたい」というので「それではお願いします。噛まないから安心してね」とオトーサンはいいながら「指で摘ままないで掌に乗せてあげると歯が当たらないからね」と説明。「わかった!」と元気よく返事をするが体は一向にラテに近づかない。しばらく手を出したり引いたりしていたが「あたし、やっぱりダメ!」という。
いやはやそのリアクションと表情が可愛くてオトーサンは「ありがとう。またね」といいながらしばらく笑いを抑えることができなかった。
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