ラテ飼育格闘日記(527)

新年明けましておめでとうごさいます。今年最初の「ラテ飼育格闘日記」ですが本年もどうぞご贔屓に! さて、ラテも新年を迎えるにあたり、綺麗にしてやろうと12月30日に美容室を予約した。以前は今日の今日…といったことも出来たのだが昨今はやはりペットブームなのか思うような日程および時間帯の予約を取るのがなかなか難しい。


体毛も伸びたし特に足先がボウボウ状態になってきた。また同時に爪も伸びたし年末中に是非美容室に連れて行き、綺麗になって新年を迎えさせようという親心ではあるが、ラテはこの美容室行き、動物病院より嫌いのようなのが困りものだ。
現在は数分で連れて行くことができる距離だが、以前の住居のときには片道20分以上かかった。それはともかくそこへ向かう途中でどこに連れて行かれるかを早くも察したラテはリードを引いて抵抗するに留まらず、一番酷い時には3回も脱糞してオトーサンを困らせたりした。

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※穏やかな表情のラテ


近くなったいまはそういう暇も与えずサッと美容室に連れ込むことを画策するが、時間帯といいオトーサンの態度といい身支度の程度といったもので通常の散歩ではないと判断するのか途中で早くも尻尾が下がってくる。
そしてなによりも困るのが美容室に入ってからだ。オトーサンに抱っこを要求するのはまだしも見るからにブルブルと震えているのを見るとどうにも罪悪感を感じるしそれ以上に困るのは美容室の床にオシッコを漏らしてしまうことがこれまでに2度あったことだ。

美容室ではよくあることのようでオネーサンが「大丈夫ですよ」と手際よく片付けてくださるが、普段そんなことは微塵もしたことのないラテなのだからオトーサンとしては恐縮するしかない。
ということで12月30日の2時に予約を取ったオトーサンは作戦を変更した。それは直接ラテを美容室へ連れて行くのではなく10分程度早めに出て近所の公園あたりを回って偽装工作をすると共にオシッコをさせてから向かおうと考えた。これなら美容室でオシッコすることもないのではないか…と。

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※寒い朝、久しぶりにお気に入りのワンコと鼻面をツンツン


オトーサンはいつものような散歩の身支度をしてラテと家を出たが、向かった方角は美容室とは違う公園の方だった。これならラテも怖がらないだろうと思ったし、思惑通り公園近くになって早速オシッコをしてくれた。これまた思った通りなので、後は戻りの過程で美容室前を通る振りをしてサッと連れ込んでしまおうと頭でシミュレーションを繰り返す(笑)。

しかし家を出て数分でオトーサンはいつものラテではないことに気がついた。
ラテだけではないがワンコの散歩はとにもかくにもあちらこちらと臭いを嗅ぎ回るのに時間がかかるものだ。例えば数メートルおきに電信柱とか街路樹があったとすればその一本一本毎に立ち止まり、放っておけば数分ずつ臭いを嗅ぎ回ることになる。そんなことをされては散歩にならないし寒さもよりこたえてくるから「ラテ、せめて一本おきにしろ!」などと馬鹿なことをいいながらラテのリードをひくオトーサンなのだ。

それがである…。公園に向かい早くも途中でオシッコをしたからと脇道に入ったが、そこは通い慣れた道であり、いつもなら早速電柱に近寄りツイートを読むラテなのだが今日はスルーなのだ。

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※オトーサンの偽装工作も見破られたようで早くも尻尾が下がっている


最初はたまたまだろうと思いつつ先に進むが、次の電柱もまたその次の電柱もスルーした。ラテはと見るとアイコンタクトを返したものの真顔である(笑)。早くも尻尾が下がっているし、これは明らかに不審を抱いていることは確かのようだった。
あれだけ普段臭いを嗅ぐのを使命だというようなラテが続いて行きすぎる数本の電柱に一度も見向きもしないのはやはり平常心でない証拠だといえる。
まあ、ばれてしまえば仕方がない(笑)。オトーサンは予定より5分ほど早かったがそのままゆっくりと美容室に向かいラテを連れて入った。

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※ペット美容室へ...いざ!


ドアを開けると素直に入ったものの後ろ足というか腰が見るからに震えている。そのうちいつものように抱っこの要求だ。受付が済む僅かな時間だけラテを抱きしめてあげた。幸い今回はお店内でオシッコしなかったので助かった…。
店の奥へと連れて行かれるラテとなるべく視線を合わせないようにオトーサンは「よろしくお願いします」と受付のオネーサンに言ってから店を出たが、この瞬間いつものことだが後ろ髪を引かれる思いをする。

2時間ほど経ってお店から「終わりました」との連絡をもらったので早速引取に向かう。カウンターで精算していると満面の笑顔でラテが出てきた。

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※3か月前より体重が1.5kg減量になっていた


お店の方から渡されたレシート兼報告のメモに寄れば体重は19Kgだったという。3か月前に来たときには20.5kgだったから1.5kgの減量に成功したことになる。確かにオトーサンの努力目標は達成したわけだが、最近ラテの機嫌が悪いときがあるのはお腹が空いているのかと思いこれまた心が痛むが10歳になって20kgを越えては足腰にも支障がくるからという医者のアドバイスもあったので頑張ってみた結果だが、ラテにはえらい迷惑なのかも知れない(笑)。

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※美容室からの帰り道、初対面の母子から「触ってもいいですか?」と声をかけられた。ラテは子供にはフレンドリーだ


ともかくこれでラテは綺麗になって新しい年を迎えることが出来た。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。



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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員