Escape Motionsのペイント・アプリRebelle 2 覚書
Escape Motionsのペイント・アプリケーションの新バージョン「Rebelle 2」をペンタプレットと同時に使い始めたのでその概要をご紹介したいと思う。ペンタプレットを新調したので久しぶりに時間を割いてあれこれと楽しんでみたが、いやはやこれは素晴らしい!
もともとコンピュータで絵を描きたいというのがこの世界に足を踏み入れたひとつのきっかけだったから、いわゆるペイント系アプリケーションはMacintosh用でもPC-9801用でもその黎明期から製品化されたもののほとんどを手に入れたものだ。
その後、MacintoshのプラットホームではPhotoshopがデジタル写真のレタッチアプリ、Painterが描画機能やナチュラル表現に優れているペイントアプリといった感覚で知られていったが、私はと言えばそのPainter 1.0をサンフランシスコのExpo会場で手に入れたものの、当時の最速マシンでも重くて絵を描くことなど到底できなかった。
さてEscape Motionsのペイント・アプリケーション「Rebelle 2」だが、この4月25日からダウンロード販売が開始された最新版である。

※「Rebelle 2」起動の初期画面
筆やペンといったツールによるリアルな描き心地、カラーの混じり具合、ウェットな絵の具が拡散(垂れる)していく様は大げさでなく実際に筆と絵の具でキャンパスに塗りたくっているかのようなリアル感がある。
このツールがあれば、本物の水彩画、アクリル、インク、パステルなどといった画材においても思うような表現が可能に違いない。
とはいっても「Rebelle 2」をマウスで扱うには適当でない。やはり何らかのペンタプレットで使いたいものだ。
ということで、以降は先日手に入れたばかりの「HUION ペンタブレット H610 PRO」で「Rebelle 2」を試用してみた自身の覚書でもある。

※「HUION ペンタブレット H610 PRO
アプリケーションを起動すると中央に作画エリア(キャンバス)が表示するが、「Rebelle 2」の基本は左サイドに「ツール」および「プロパティ」パネルが、そして右サイドには「ナビゲーターと傾き」「カラーとカラーセット」「レイヤーとステンシル」パネルが並ぶ。
このワンウィンドウが基本だが、それぞれのパネルはタイトルバーをドラッグすることでその位置を変えることが出来、外して任意の位置で使うことも出来る。

※各パレットは任意の場所に置いても使用可能
なおメニューバーの「Rebelle 2」より「Preference」を選択しそのウィンドウ下にある「言語」を日本語にすることで一部の機能は別にして表示が日本語表記となる。
キャンバスに何か描く場合にはまず左サイドの「ツール」パネルから道具を選ぶ必要が、それらの上にペン(マウス)オーバーすればその名称が表示する。
左から「水彩」「アクリル」「パステル」「鉛筆」「インクペン」「マーカー」の各筆と「エアブラシ」および「消しゴム」が並んでいる。
それぞれのツールを選択すればその下のパネルに当該ツールで使えるパラメーター、例えば「サイズ」や「筆圧」といった機能の調節が可能だ。

※ペンタブレットとの相性などを試すためキャンバスにあれこれと描く【クリックで拡大】
次ぎに右サイドにある「カラー」パネルから色を選ぶ。これは多くのグラフィックソフトで使われているインターフェースでもあり、色と濃度を選ぶのに難しいことはないはずだが、「カラーセット」タブをクリックすることでカラーパレットが表示する。
またキャンバス位置や拡大縮小などは右サイドの「ナビゲーター」パネルを使うが、「傾き」を選ぶと「チルト」パネルに切り替わる。この機能こそ「Rebelle 2」を代表するユニークな機能のひとつともいえる。
要はキャンバスに絵の具を置いた場合、この「チルト」パネルをONにし、その角度と強さを指定することでキャンバス上の絵の具がリアルタイムにその方向に垂れていく。
※水彩絵の具がキャンバス上で垂れて混ざり合うテスト(動画速度を速めにしています)
そして「レイヤー」パネルでは文字通りレイヤーのコントールが可能だが、当該レイヤーを「Wet the Layer」「Dry the Layer」「Fast Dry」といった設定として使うことが出来る。
まあまあ、こうしたグラフィックアプリケーションをいくつか使った事があるユーザーなら、数回それぞれの機能を確認すればその意味合いと能力はすぐに分かるに違いない。
最後は「ステンシル」に関してだが、これは文字や図形を薄いプラスチックの板に抜いたテンプレートのデジタル版である。
「Rebelle 2」はペイント系のアプリであるからして例えば真円とか矩形あるいは線がクリアなパターンを描くのには適していない。
実物の「ステンシル」を紙の上に置き、鉛筆などでそのエッジをなぞることで綺麗な曲線や直線が描けるのと同様、「Rebelle 2」の「ステンシル」をキャンバス上に置き、サイズと位置を調整した上で上から任意のカラーで塗りつぶし、後にその「ステンシル」を消去すれば綺麗な線やパターンが描けるという機能である。

※左のオレンジ色のパターンがステンシル。その上をブラシなどで塗り、ステンシルを消去した例が右の図【クリックで拡大】
ただし申し上げるまでもないことだが、優秀なデジタル画材を持つことと絵心とは別次元の問題であることをあらためて知らされた思いだが、デジタルペンを持ち「Rebelle 2」のキャンバスを前にすると大いなる刺激を受けることは確かだ。
まだまだ「Rebelle 2」の各機能やツールが自分のものになっていないので戸惑いもあるが、焦らず楽しんでみよう。
■Rebelle 2 ウェブサイト
もともとコンピュータで絵を描きたいというのがこの世界に足を踏み入れたひとつのきっかけだったから、いわゆるペイント系アプリケーションはMacintosh用でもPC-9801用でもその黎明期から製品化されたもののほとんどを手に入れたものだ。
その後、MacintoshのプラットホームではPhotoshopがデジタル写真のレタッチアプリ、Painterが描画機能やナチュラル表現に優れているペイントアプリといった感覚で知られていったが、私はと言えばそのPainter 1.0をサンフランシスコのExpo会場で手に入れたものの、当時の最速マシンでも重くて絵を描くことなど到底できなかった。
さてEscape Motionsのペイント・アプリケーション「Rebelle 2」だが、この4月25日からダウンロード販売が開始された最新版である。

※「Rebelle 2」起動の初期画面
筆やペンといったツールによるリアルな描き心地、カラーの混じり具合、ウェットな絵の具が拡散(垂れる)していく様は大げさでなく実際に筆と絵の具でキャンパスに塗りたくっているかのようなリアル感がある。
このツールがあれば、本物の水彩画、アクリル、インク、パステルなどといった画材においても思うような表現が可能に違いない。
とはいっても「Rebelle 2」をマウスで扱うには適当でない。やはり何らかのペンタプレットで使いたいものだ。
ということで、以降は先日手に入れたばかりの「HUION ペンタブレット H610 PRO」で「Rebelle 2」を試用してみた自身の覚書でもある。

※「HUION ペンタブレット H610 PRO
アプリケーションを起動すると中央に作画エリア(キャンバス)が表示するが、「Rebelle 2」の基本は左サイドに「ツール」および「プロパティ」パネルが、そして右サイドには「ナビゲーターと傾き」「カラーとカラーセット」「レイヤーとステンシル」パネルが並ぶ。
このワンウィンドウが基本だが、それぞれのパネルはタイトルバーをドラッグすることでその位置を変えることが出来、外して任意の位置で使うことも出来る。

※各パレットは任意の場所に置いても使用可能
なおメニューバーの「Rebelle 2」より「Preference」を選択しそのウィンドウ下にある「言語」を日本語にすることで一部の機能は別にして表示が日本語表記となる。
キャンバスに何か描く場合にはまず左サイドの「ツール」パネルから道具を選ぶ必要が、それらの上にペン(マウス)オーバーすればその名称が表示する。
左から「水彩」「アクリル」「パステル」「鉛筆」「インクペン」「マーカー」の各筆と「エアブラシ」および「消しゴム」が並んでいる。
それぞれのツールを選択すればその下のパネルに当該ツールで使えるパラメーター、例えば「サイズ」や「筆圧」といった機能の調節が可能だ。

※ペンタブレットとの相性などを試すためキャンバスにあれこれと描く【クリックで拡大】
次ぎに右サイドにある「カラー」パネルから色を選ぶ。これは多くのグラフィックソフトで使われているインターフェースでもあり、色と濃度を選ぶのに難しいことはないはずだが、「カラーセット」タブをクリックすることでカラーパレットが表示する。
またキャンバス位置や拡大縮小などは右サイドの「ナビゲーター」パネルを使うが、「傾き」を選ぶと「チルト」パネルに切り替わる。この機能こそ「Rebelle 2」を代表するユニークな機能のひとつともいえる。
要はキャンバスに絵の具を置いた場合、この「チルト」パネルをONにし、その角度と強さを指定することでキャンバス上の絵の具がリアルタイムにその方向に垂れていく。
※水彩絵の具がキャンバス上で垂れて混ざり合うテスト(動画速度を速めにしています)
そして「レイヤー」パネルでは文字通りレイヤーのコントールが可能だが、当該レイヤーを「Wet the Layer」「Dry the Layer」「Fast Dry」といった設定として使うことが出来る。
まあまあ、こうしたグラフィックアプリケーションをいくつか使った事があるユーザーなら、数回それぞれの機能を確認すればその意味合いと能力はすぐに分かるに違いない。
最後は「ステンシル」に関してだが、これは文字や図形を薄いプラスチックの板に抜いたテンプレートのデジタル版である。
「Rebelle 2」はペイント系のアプリであるからして例えば真円とか矩形あるいは線がクリアなパターンを描くのには適していない。
実物の「ステンシル」を紙の上に置き、鉛筆などでそのエッジをなぞることで綺麗な曲線や直線が描けるのと同様、「Rebelle 2」の「ステンシル」をキャンバス上に置き、サイズと位置を調整した上で上から任意のカラーで塗りつぶし、後にその「ステンシル」を消去すれば綺麗な線やパターンが描けるという機能である。

※左のオレンジ色のパターンがステンシル。その上をブラシなどで塗り、ステンシルを消去した例が右の図【クリックで拡大】
ただし申し上げるまでもないことだが、優秀なデジタル画材を持つことと絵心とは別次元の問題であることをあらためて知らされた思いだが、デジタルペンを持ち「Rebelle 2」のキャンバスを前にすると大いなる刺激を受けることは確かだ。
まだまだ「Rebelle 2」の各機能やツールが自分のものになっていないので戸惑いもあるが、焦らず楽しんでみよう。
■Rebelle 2 ウェブサイト
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