今年もウクレレの季節到来
今年も夏間近となったがやはりウクレレは夏がよく似合う。しかしこのウクレレ、まだまだ誤解されている部分も多いようだ。ウクレレと聞くといまだに「あ~やんなっちゃった~あ~驚いた」のウクレレ漫談しかイメージできない人や玩具楽器としてしか認知できない方々も多いようだがそれは大きな過ちである。
どんな事でもそうだが、それを理解する一番の早道はその最高のものを見聞きすることだと私は思っている。
ウクレレだって同じであり、例えばハーブ・オオタやジェイク・シマブクロのいわゆるソロウクレレ演奏を聴けばこれまでのウクレレのマイナーなイメージなどいっぺんに吹き飛ぶだろう。
※愛用のコンサートタイプのウクレレ(弦長38cm)。安物だけどお気に入り
さて私のウクレレ歴は以外と古く、物心ついたころには大正琴と共に私の手の中にあった。
親の趣味からか小学校低学年から三味線を習わされたこともあり弦楽器が好きで、その後もクラシックギターとかエレキギターなどにうつつを抜かすことになる。
※昭和41年(1966年)3月、舞台に上がりウクレレ演奏を披露する筆者(一番右)
ただし情けないことに近年は加齢に腱鞘炎も関係し握力が著しく弱くなり、左手でギターのネックを正確にセーハすることが難しくなった。さらに右手の指も時にカクカクしたり痙ることもあってギターどころかリュート演奏もままならなくなってしまった。
残念なことだが、それでも弦楽器は弾きたいし楽しみたい。ということで季節は夏に向かっているこの時期、ウクレレを取りだしてみた。
ウクレレはポルトガル領マデイラ諸島からのハワイ移民らがギター種の楽器を持ち込んで以来、新しいハワイ音楽に同化しつつ親しまれてきた。なかでも小形のものがハワイ語のウクレレ("ウク"とはチビとか蚤、"レレ"とは跳ねるの意)となり、より親しまれ現在の形になったようだ。
ではなぜウクレレなのだろうか。
それはまず小さくてそのボディが可愛いからだろうし、ギターと比較すればより簡単に楽しめるらか…。あるいは小型で持ち運びが容易だからか。
もちろんそうした事も理由の一つかも知れないが、私にとっての一番の魅力はやはりその底抜けに明るい音色にあると思う。
※ボディはマホガニー材だという。当然合板だろうが...
いま重要なキーワードのひとつに「癒し」があると言われるが、ウクレレのあの乾いた明るいサウンドは他にない魅力だと思う。例えマイナーコードを「ポロロン~」とやってもギターのそれとはまったく違う趣がある。
したがってウクレレだけは眉間にしわを寄せての演奏は似合わない。インドア派の私でもウクレレをカーテンを引いた暗い部屋で奏でる気はしない。やはり真っ青な空とか海、燦々と輝く太陽の下がもっとも似合う楽器だろう。そうした意味からも手軽で理屈をとなえることなく誰でもが手に出来る楽器だという点がポイントだ。
勿論前記したようにハーブ・オオタやジェイク・シマブクロのような演奏を目指すのは容易ではないが、昨今は単なる伴奏楽器といっただけでなくソロウクレレ、すなわち例えばクラシックギターのようにメロディとコードが一体となったより魅力的な音楽を奏でることができる楽器として注目を浴びている。
いちおうチューニングや弾き方というものがあるにはあるが、ギターほどそのスタイルに対してもうるさくはない。そして三つ四つのコードを覚えれば何とか楽しめるしフレットを押さえるのもギターよりずっと簡単だ。
しかしどんなものでもそうだがウクレレにもいわゆるピンからキリまでがある。
安物のウクレレで満足している私から言われたくはないだろうが、間違ってもプラスチック製は止めよう(笑)。
まずウクレレにはその大きさによりソプラノ・スタンダードタイプ、コンサートタイプそしてテナータイプとバリトンタイプがある。
私たちがよく知っているのはソプラノタイプだが、コンサートなどでミュージシャンたちによく使われるのはその名のとおりコンサートタイプが多いそうだ。そしてその形状もギターのような形の他にパイナップル形をしたものまであるが現在ではアンプの使用を前提にした製品など幾多のバリーエーションがある。
楽器...特に木材を使った弦楽器はその材質や作りにより音質ががらりと変わる。そしてそのスタイルや音質はメーカーによっても違ってくる。
いま私自身が手にしている楽器はバインディングの入ったコンサートタイプのウクレレだ。とはいえコンサートをするつもりも腕もない(笑)。ちなみにバインディングとはボディの縁やサウンドホール廻りを貝などを使って飾りが入っているものがあるが、そのような飾りをいう。
まあ、私のウクレレも安物だが、気に入っているのでまずは幸せである。
ところで私はウクレレ演奏の目標はコードを弾き語りだけでなく、いわゆるソロウクレレを練習中だ。無論ウクレレだって握力も必要だし指の正確性も求められるが、まあ難しいことは考えずにたどたどしくても好きな曲を数曲覚えたいと思っている。
※ウクレレ専用のクリップ式チューナー
また旋律をも奏でるとすれば通常のチューニングでは音域が狭く適さないので4弦をガットギターの4弦を使って「ローG」チューニングすることが知られているがまずは一般的な「ハイーG」でやっている。
ともあれウクレレはお気楽に付き合えばそれでよい。しかし楽器である以上一番重要なことはチューニングだ。こればかりはきちんと合っていないと音楽にならない。音叉などで合わせるには少々訓練が必要だから安価な電子式のチューナーをひとつ用意しておくと便利だ。
この夏はウクレレで遊ぼう!
どんな事でもそうだが、それを理解する一番の早道はその最高のものを見聞きすることだと私は思っている。
ウクレレだって同じであり、例えばハーブ・オオタやジェイク・シマブクロのいわゆるソロウクレレ演奏を聴けばこれまでのウクレレのマイナーなイメージなどいっぺんに吹き飛ぶだろう。
※愛用のコンサートタイプのウクレレ(弦長38cm)。安物だけどお気に入り
さて私のウクレレ歴は以外と古く、物心ついたころには大正琴と共に私の手の中にあった。
親の趣味からか小学校低学年から三味線を習わされたこともあり弦楽器が好きで、その後もクラシックギターとかエレキギターなどにうつつを抜かすことになる。
※昭和41年(1966年)3月、舞台に上がりウクレレ演奏を披露する筆者(一番右)
ただし情けないことに近年は加齢に腱鞘炎も関係し握力が著しく弱くなり、左手でギターのネックを正確にセーハすることが難しくなった。さらに右手の指も時にカクカクしたり痙ることもあってギターどころかリュート演奏もままならなくなってしまった。
残念なことだが、それでも弦楽器は弾きたいし楽しみたい。ということで季節は夏に向かっているこの時期、ウクレレを取りだしてみた。
ウクレレはポルトガル領マデイラ諸島からのハワイ移民らがギター種の楽器を持ち込んで以来、新しいハワイ音楽に同化しつつ親しまれてきた。なかでも小形のものがハワイ語のウクレレ("ウク"とはチビとか蚤、"レレ"とは跳ねるの意)となり、より親しまれ現在の形になったようだ。
ではなぜウクレレなのだろうか。
それはまず小さくてそのボディが可愛いからだろうし、ギターと比較すればより簡単に楽しめるらか…。あるいは小型で持ち運びが容易だからか。
もちろんそうした事も理由の一つかも知れないが、私にとっての一番の魅力はやはりその底抜けに明るい音色にあると思う。
※ボディはマホガニー材だという。当然合板だろうが...
いま重要なキーワードのひとつに「癒し」があると言われるが、ウクレレのあの乾いた明るいサウンドは他にない魅力だと思う。例えマイナーコードを「ポロロン~」とやってもギターのそれとはまったく違う趣がある。
したがってウクレレだけは眉間にしわを寄せての演奏は似合わない。インドア派の私でもウクレレをカーテンを引いた暗い部屋で奏でる気はしない。やはり真っ青な空とか海、燦々と輝く太陽の下がもっとも似合う楽器だろう。そうした意味からも手軽で理屈をとなえることなく誰でもが手に出来る楽器だという点がポイントだ。
勿論前記したようにハーブ・オオタやジェイク・シマブクロのような演奏を目指すのは容易ではないが、昨今は単なる伴奏楽器といっただけでなくソロウクレレ、すなわち例えばクラシックギターのようにメロディとコードが一体となったより魅力的な音楽を奏でることができる楽器として注目を浴びている。
いちおうチューニングや弾き方というものがあるにはあるが、ギターほどそのスタイルに対してもうるさくはない。そして三つ四つのコードを覚えれば何とか楽しめるしフレットを押さえるのもギターよりずっと簡単だ。
しかしどんなものでもそうだがウクレレにもいわゆるピンからキリまでがある。
安物のウクレレで満足している私から言われたくはないだろうが、間違ってもプラスチック製は止めよう(笑)。
まずウクレレにはその大きさによりソプラノ・スタンダードタイプ、コンサートタイプそしてテナータイプとバリトンタイプがある。
私たちがよく知っているのはソプラノタイプだが、コンサートなどでミュージシャンたちによく使われるのはその名のとおりコンサートタイプが多いそうだ。そしてその形状もギターのような形の他にパイナップル形をしたものまであるが現在ではアンプの使用を前提にした製品など幾多のバリーエーションがある。
楽器...特に木材を使った弦楽器はその材質や作りにより音質ががらりと変わる。そしてそのスタイルや音質はメーカーによっても違ってくる。
いま私自身が手にしている楽器はバインディングの入ったコンサートタイプのウクレレだ。とはいえコンサートをするつもりも腕もない(笑)。ちなみにバインディングとはボディの縁やサウンドホール廻りを貝などを使って飾りが入っているものがあるが、そのような飾りをいう。
まあ、私のウクレレも安物だが、気に入っているのでまずは幸せである。
ところで私はウクレレ演奏の目標はコードを弾き語りだけでなく、いわゆるソロウクレレを練習中だ。無論ウクレレだって握力も必要だし指の正確性も求められるが、まあ難しいことは考えずにたどたどしくても好きな曲を数曲覚えたいと思っている。
※ウクレレ専用のクリップ式チューナー
また旋律をも奏でるとすれば通常のチューニングでは音域が狭く適さないので4弦をガットギターの4弦を使って「ローG」チューニングすることが知られているがまずは一般的な「ハイーG」でやっている。
ともあれウクレレはお気楽に付き合えばそれでよい。しかし楽器である以上一番重要なことはチューニングだ。こればかりはきちんと合っていないと音楽にならない。音叉などで合わせるには少々訓練が必要だから安価な電子式のチューナーをひとつ用意しておくと便利だ。
この夏はウクレレで遊ぼう!
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