ラテ飼育格闘日記(553)
暑さと雨はラテにとって散歩の意欲を妨げるものだからしてこの季節は実に厄介だ。しかし暑さと雨は自然現象でありこれらを追いやることは出来ない相談だから上手に付き合うしかない。とまあ毎年同じ事を考え気遣いしながら過ごしてきたのだから今年も大丈夫だろうとオトーサンは自分を鼓舞して散歩に出かけている。
そんなある日の朝、時間帯が近所の小学生達の登校時間帯だったのでラテをその方向にリードを引き散歩を始めた。
歩き始めると道路向こう側の歩道から早くも「ラテちゃ〜ん」と手を振ってくれる子供たちがいる。その声を聞くと地べたをクンクンしていたラテは急に歩き始める。実に単純明解だ。

※路面に腹ばいになっても廻りを注視することは怠らない
数分歩くと小学校に至る道に入るが、その頃には学童達の数も増え時間帯にもよるが見知っている女子たちにラテは囲まれる。
その朝は大好きなファミリーの女子と早々出会ったのでラテは歩きも意欲的だ。しかしこうも相手によって態度が違うとオトーサンは笑ってしまうが、こればかりはラテの問題なのでどうしようもない。
なにしろそれまでかたち通りというか尻尾をフリフリ愛想を振りまいていたラテが、そのファミリーの女子に会うと「アオ〜ン」と雄叫びを上げて体をぶつけるようにして喜びを表す。まったくあからさまだが分かりやすい性格なのだ(笑)。

※大好きな子供たちと学校へ!
そんな学童たち数人といつものとおり狭い歩道を一緒に歩きつつ、学校の校門まで行くのが習慣なのだがその日は校門前でちょっとしたアクシデントがあった。
学童たちと校門で別れようとしたが校門前で女子がひとり路面に座り込んで膝を抱えている。たまに行き会う子供だがどうやら転んで右掌と膝に傷を負ったようだ。大した傷ではないようだがオトーサンが「転んだの?」と聞くと無言で頷くだけで立ち上がろうとしない。
出来ることならオトーサンが手を引くなりして保健室といったところまで連れて行ってやりたいが犬連れの怪しいオヤジが校庭はもとより校内に入れるはずもないから、さてどうしようかと思った。その間十数人の子供たちが振り返ったりしながらも通り過ぎていくが、そのときファミリーの女子が近づきしゃがみ込んで「どうしたの、大丈夫」と聞き「一緒に行こう」と腕を取って立たせた。座り込んでいた女子は下級生のようだ。
そしてオトーサンに「大丈夫だよ」とでもいうサインなのか笑顔で手を振ってくれ、仲間と共に敷地内に入っていった。




※擦り傷を負い座り込んでいた下級生を励まし、腕を取って校庭に入る女子
いやはや当たり前といえば当たり前なのだろうが、他人には無関心の時代である。だのに小学三年になったばかりの女子が下級生に気遣いを見せて励まし、抱きかかえるようにしてサポートする姿はオトーサンには感動ものだった。
「さすがにラテが心を許している女子だ!」と身勝手な思いを胸にオトーサンとラテは安心して校門前を後にした。
…後にしたはいいが、その後のラテはエンストしてばかり。
そういえば近年、ラテのリードは首輪ではなくハーネスに着けている。首輪だとリードを引く力がそのまま首にかかり、反発した時に「ゲッ」などとやるときがあるからだが、反面ハーネスはその点は安全なもののラテの頭を逸らすには適切ではないのだ。
さらに首が苦しいからリードに従うという意味もあるわけだが、ハーネスだと首に力は加わらないからメチャ全力で抵抗することができる。
したがってオトーサンがもし地面に腹ばいになり動きたくないと抵抗するラテを強制的に動かすには20kg近い重さのラテをハーネスに付けたリードで吊り上げなければならないからメチャ大変なのだ。

※ベンチで休憩中。しかしデカイ重石みたいだ(笑)
疲れたり足が痛いといった場合の休憩時ならオトーサンが抱っこする姿勢を取ればラテは自ら両前足を預けてくるから抱き上げて先に進むことができる。しかし路面に腹ばいになることで冷たく気持ちが良いといった意味ならオトーサンが抱っこの姿勢を見せてもラテは動かないから厄介なのだ。
まあまあワンコは我々人間とは体温調節の方法も効率も違うのだから体調管理に気を遣わなければならないが、腹ばいばかりでは散歩にならない。それに頑として動かないときに例えばお気に入りの子供でも通ればにわかに立ち上がって尻尾を振る。これまたオトーサンが蔑ろにされているようで頭にくるわけだ(笑)。
ともあれ梅雨の季節、そして真夏と一年でもっとも散歩がし難い季節なのでオトーサン共々体調に十分注意して毎日を過ごしていきたいと思っている。
そんなある日の朝、時間帯が近所の小学生達の登校時間帯だったのでラテをその方向にリードを引き散歩を始めた。
歩き始めると道路向こう側の歩道から早くも「ラテちゃ〜ん」と手を振ってくれる子供たちがいる。その声を聞くと地べたをクンクンしていたラテは急に歩き始める。実に単純明解だ。

※路面に腹ばいになっても廻りを注視することは怠らない
数分歩くと小学校に至る道に入るが、その頃には学童達の数も増え時間帯にもよるが見知っている女子たちにラテは囲まれる。
その朝は大好きなファミリーの女子と早々出会ったのでラテは歩きも意欲的だ。しかしこうも相手によって態度が違うとオトーサンは笑ってしまうが、こればかりはラテの問題なのでどうしようもない。
なにしろそれまでかたち通りというか尻尾をフリフリ愛想を振りまいていたラテが、そのファミリーの女子に会うと「アオ〜ン」と雄叫びを上げて体をぶつけるようにして喜びを表す。まったくあからさまだが分かりやすい性格なのだ(笑)。

※大好きな子供たちと学校へ!
そんな学童たち数人といつものとおり狭い歩道を一緒に歩きつつ、学校の校門まで行くのが習慣なのだがその日は校門前でちょっとしたアクシデントがあった。
学童たちと校門で別れようとしたが校門前で女子がひとり路面に座り込んで膝を抱えている。たまに行き会う子供だがどうやら転んで右掌と膝に傷を負ったようだ。大した傷ではないようだがオトーサンが「転んだの?」と聞くと無言で頷くだけで立ち上がろうとしない。
出来ることならオトーサンが手を引くなりして保健室といったところまで連れて行ってやりたいが犬連れの怪しいオヤジが校庭はもとより校内に入れるはずもないから、さてどうしようかと思った。その間十数人の子供たちが振り返ったりしながらも通り過ぎていくが、そのときファミリーの女子が近づきしゃがみ込んで「どうしたの、大丈夫」と聞き「一緒に行こう」と腕を取って立たせた。座り込んでいた女子は下級生のようだ。
そしてオトーサンに「大丈夫だよ」とでもいうサインなのか笑顔で手を振ってくれ、仲間と共に敷地内に入っていった。




※擦り傷を負い座り込んでいた下級生を励まし、腕を取って校庭に入る女子
いやはや当たり前といえば当たり前なのだろうが、他人には無関心の時代である。だのに小学三年になったばかりの女子が下級生に気遣いを見せて励まし、抱きかかえるようにしてサポートする姿はオトーサンには感動ものだった。
「さすがにラテが心を許している女子だ!」と身勝手な思いを胸にオトーサンとラテは安心して校門前を後にした。
…後にしたはいいが、その後のラテはエンストしてばかり。
そういえば近年、ラテのリードは首輪ではなくハーネスに着けている。首輪だとリードを引く力がそのまま首にかかり、反発した時に「ゲッ」などとやるときがあるからだが、反面ハーネスはその点は安全なもののラテの頭を逸らすには適切ではないのだ。
さらに首が苦しいからリードに従うという意味もあるわけだが、ハーネスだと首に力は加わらないからメチャ全力で抵抗することができる。
したがってオトーサンがもし地面に腹ばいになり動きたくないと抵抗するラテを強制的に動かすには20kg近い重さのラテをハーネスに付けたリードで吊り上げなければならないからメチャ大変なのだ。

※ベンチで休憩中。しかしデカイ重石みたいだ(笑)
疲れたり足が痛いといった場合の休憩時ならオトーサンが抱っこする姿勢を取ればラテは自ら両前足を預けてくるから抱き上げて先に進むことができる。しかし路面に腹ばいになることで冷たく気持ちが良いといった意味ならオトーサンが抱っこの姿勢を見せてもラテは動かないから厄介なのだ。
まあまあワンコは我々人間とは体温調節の方法も効率も違うのだから体調管理に気を遣わなければならないが、腹ばいばかりでは散歩にならない。それに頑として動かないときに例えばお気に入りの子供でも通ればにわかに立ち上がって尻尾を振る。これまたオトーサンが蔑ろにされているようで頭にくるわけだ(笑)。
ともあれ梅雨の季節、そして真夏と一年でもっとも散歩がし難い季節なのでオトーサン共々体調に十分注意して毎日を過ごしていきたいと思っている。
- 関連記事