「Unclutter」というユーティリティはお勧め
実はこの数ヶ月、いわゆるマルチクリップボードといった類のソフトウェアを探し、有償・無償を問わずにいろいろなアプリを評価してきた。それは時代小説を楽しみながら書いているが、登場人物の名や固有名詞の入力が繰り返し必要となるからだ。メモみたいなものに一覧を作りそこからコピー&ペーストするとか、単語登録するといったあれこれも試してみたがどうにもすっきりしなかった。そして前記した数種のソフトウェアたちもそれぞれ長所はあるものの私の嗜好には合わなかった。
そんなとき「Unclutter」というユーティリティを知った。
「Unclutter」はマルチクリップボードだけのツールではないが、工夫次第では私が欲しいツールとして使えるのではないかと早速手に入れたみた。Mac App Storeで1,200円だった。

※「Unclutter」のアバウト
「Unclutter」はMac のメニューバーから、ノート(テキスト)の走り書き、クリップボード管理 、そしてファイル ・ ストレージといった機能をいつでも即座に利用することが出来るユーティリティだ。
いわば、散らかりやすいデスクトップの整理を維持し生産性を大幅に向上させることができるアプリなのだ。
ちなみに "clutter" とは「乱雑」といった意味だから、”Un” すなわち文字通りデスクトップが乱雑になる事を防ぎ、我々の作業効率を向上させることを目指した製品だといえる。
さて具体的な動作だが、インストールし起動するも通常のオペレーション時に「Unclutter」が目立つ動作をすることはない。ただしマウスカーソルをメニューバーの最上部に位置させ、マウスを下へスクロールするか、コマンドキー/オプションキー/コントロールキー/シフトキーのどれかを押す(アプリの環境設定から選択)、あるいは0.5秒/1秒/2秒の設定だけ保持するとカーテンでも引き出すかのようにウィンドウ上部からアプリウィンドウが下がって開く。そしてマウスカーソルを下げれば自動的に閉じてくれる。

※デスクトップ上で「Unclutter」のウィンドウが開いた例【クリックで拡大】
そのウィンドウは初期設定だと左からクリップボード、ファイル&フォルダ管理、メモ帳がずらりと並ぶ。この3つのエリアはタイトルバー部位をドラッグすることでデスクトップ上に引き出せたり、あるいはその位置順を変更することもできる。

※それぞれのエリアは個別のウィンドウとしてデスクトップ上に置くことも可能
また横サイズは境界部位をドラッグすることで変更も可能だし、引き出したウィンドウ中央に出ている赤いタブを下に引けば上下幅も大きくなる。しかし初期値以上にサイズは小さく出来ない。

※上下幅を最大にした例
まずクリップボードはオペレーション中にコピーあるいはカットしたテキストやグラフィックを最大50個一覧で一時保管してくれ、常時必要なものは「お気に入り」へ保存しておくこともできる。
無論その一覧からコピーし、作業中のアプリへペーストが可能なのは言うまでもない。


※クリップボードは最大50個一覧表示となり何のアプリからコピー&カットしたかをアイコン表示してくれる(上)。また常時使うものはお気に入りとして別エリアに保存し、これまた一覧管理ができる(下)
この機能だけで、個人的な要求は満足できたようなものだが、ファイル&フォルダ管理も便利だ。
取り急ぎ必要だからその場所を分かりやすくと考え、ファイルやフォルダをデスクトップに置きがちだが、それはどうしても乱雑さを免れない。その点、例えばデスクトップから「Unclutter」のファイルスペースへドロップ移動しておけばデスクトップは常に綺麗な状態で使えるし、ファイルやフォルダが必要なときに「Unclutter」スペースを開き、フォルダを開いたり、写真やテキストファイルをプレビューしたりができる。

※「Unclutter」のファイルはプレビューも可能
勿論デスクトップなどにドロップすることもできるし消去する場合もファイルやフォルダはゴミ箱へドロップするだけだし、クリップボードでは右端に表示する× をクリックすればよい。
一番右にある「メモ」は文字通りのメモ帳で、例えばよく利用するアドレスや電話番号といったものだけでなく文章を付箋のように常時置いておくことができ、複数のメモを一覧で管理してくれる。
ただし例えばパスワード管理アプリといったコピーの遍歴が容易に残ってはまずい場合には環境設定でクリップボード情報が保存されないアプリケーション設定ができる。

※コピー遍歴が残ってはまずい場合には環境設定でクリップボード情報が保存されないアプリケーション設定ができる
このメモには、コピーしたテキストをペーストすることも可能だが、本来の使い方はリアルタイムに文字通りのメモ入力あるいは副次的なノートが必要といった場合に便利なのだ。
ということで、この「Unclutter」を上手に活用することで、常にデスクトップが片付くし、当初の目的であった繰り返して使うテキストに関しても満足のいく結果になっている。
最後に実際に日々使っているユーザーとしてアドバイスをひとつ。それは「Unclutter」のウィンドウの開き方に関してだ。
冒頭にも記したが、ウィンドウを引き出すにはメニューバー最上部にカーソルを置いたまま「下スクロール」するか「コントロールキー」などいくつかのキーのうちひとつを押すか、あるいは0.5秒/1秒/2秒そのままにするか…を指定できる。無論複数設定も可能だが…。

※ウィンドウの引出方法はキーを押す設定が現実的
ただし好みもあるだろうが、「下スクロール」にしても「秒数指定」にしてもデスクトップのオペレーション中に意図しなくてもマウスカーソルが最上部に位置することも多々あるわけで、その度に「Unclutter」のウィンドウが降りてくるのは困る。
したがってマウスカーソル位置と共に指定キーを押したときにウィンドウが表示されるという設定で使われるのが一番精神衛生上よろしいと思うが、いかがであろうか。そういえばこの「Unclutter」は日本語化もなされているのでストレスなく使えるに違いない。
そんなとき「Unclutter」というユーティリティを知った。
「Unclutter」はマルチクリップボードだけのツールではないが、工夫次第では私が欲しいツールとして使えるのではないかと早速手に入れたみた。Mac App Storeで1,200円だった。

※「Unclutter」のアバウト
「Unclutter」はMac のメニューバーから、ノート(テキスト)の走り書き、クリップボード管理 、そしてファイル ・ ストレージといった機能をいつでも即座に利用することが出来るユーティリティだ。
いわば、散らかりやすいデスクトップの整理を維持し生産性を大幅に向上させることができるアプリなのだ。
ちなみに "clutter" とは「乱雑」といった意味だから、”Un” すなわち文字通りデスクトップが乱雑になる事を防ぎ、我々の作業効率を向上させることを目指した製品だといえる。
さて具体的な動作だが、インストールし起動するも通常のオペレーション時に「Unclutter」が目立つ動作をすることはない。ただしマウスカーソルをメニューバーの最上部に位置させ、マウスを下へスクロールするか、コマンドキー/オプションキー/コントロールキー/シフトキーのどれかを押す(アプリの環境設定から選択)、あるいは0.5秒/1秒/2秒の設定だけ保持するとカーテンでも引き出すかのようにウィンドウ上部からアプリウィンドウが下がって開く。そしてマウスカーソルを下げれば自動的に閉じてくれる。

※デスクトップ上で「Unclutter」のウィンドウが開いた例【クリックで拡大】
そのウィンドウは初期設定だと左からクリップボード、ファイル&フォルダ管理、メモ帳がずらりと並ぶ。この3つのエリアはタイトルバー部位をドラッグすることでデスクトップ上に引き出せたり、あるいはその位置順を変更することもできる。

※それぞれのエリアは個別のウィンドウとしてデスクトップ上に置くことも可能
また横サイズは境界部位をドラッグすることで変更も可能だし、引き出したウィンドウ中央に出ている赤いタブを下に引けば上下幅も大きくなる。しかし初期値以上にサイズは小さく出来ない。

※上下幅を最大にした例
まずクリップボードはオペレーション中にコピーあるいはカットしたテキストやグラフィックを最大50個一覧で一時保管してくれ、常時必要なものは「お気に入り」へ保存しておくこともできる。
無論その一覧からコピーし、作業中のアプリへペーストが可能なのは言うまでもない。


※クリップボードは最大50個一覧表示となり何のアプリからコピー&カットしたかをアイコン表示してくれる(上)。また常時使うものはお気に入りとして別エリアに保存し、これまた一覧管理ができる(下)
この機能だけで、個人的な要求は満足できたようなものだが、ファイル&フォルダ管理も便利だ。
取り急ぎ必要だからその場所を分かりやすくと考え、ファイルやフォルダをデスクトップに置きがちだが、それはどうしても乱雑さを免れない。その点、例えばデスクトップから「Unclutter」のファイルスペースへドロップ移動しておけばデスクトップは常に綺麗な状態で使えるし、ファイルやフォルダが必要なときに「Unclutter」スペースを開き、フォルダを開いたり、写真やテキストファイルをプレビューしたりができる。

※「Unclutter」のファイルはプレビューも可能
勿論デスクトップなどにドロップすることもできるし消去する場合もファイルやフォルダはゴミ箱へドロップするだけだし、クリップボードでは右端に表示する× をクリックすればよい。
一番右にある「メモ」は文字通りのメモ帳で、例えばよく利用するアドレスや電話番号といったものだけでなく文章を付箋のように常時置いておくことができ、複数のメモを一覧で管理してくれる。
ただし例えばパスワード管理アプリといったコピーの遍歴が容易に残ってはまずい場合には環境設定でクリップボード情報が保存されないアプリケーション設定ができる。

※コピー遍歴が残ってはまずい場合には環境設定でクリップボード情報が保存されないアプリケーション設定ができる
このメモには、コピーしたテキストをペーストすることも可能だが、本来の使い方はリアルタイムに文字通りのメモ入力あるいは副次的なノートが必要といった場合に便利なのだ。
ということで、この「Unclutter」を上手に活用することで、常にデスクトップが片付くし、当初の目的であった繰り返して使うテキストに関しても満足のいく結果になっている。
最後に実際に日々使っているユーザーとしてアドバイスをひとつ。それは「Unclutter」のウィンドウの開き方に関してだ。
冒頭にも記したが、ウィンドウを引き出すにはメニューバー最上部にカーソルを置いたまま「下スクロール」するか「コントロールキー」などいくつかのキーのうちひとつを押すか、あるいは0.5秒/1秒/2秒そのままにするか…を指定できる。無論複数設定も可能だが…。

※ウィンドウの引出方法はキーを押す設定が現実的
ただし好みもあるだろうが、「下スクロール」にしても「秒数指定」にしてもデスクトップのオペレーション中に意図しなくてもマウスカーソルが最上部に位置することも多々あるわけで、その度に「Unclutter」のウィンドウが降りてくるのは困る。
したがってマウスカーソル位置と共に指定キーを押したときにウィンドウが表示されるという設定で使われるのが一番精神衛生上よろしいと思うが、いかがであろうか。そういえばこの「Unclutter」は日本語化もなされているのでストレスなく使えるに違いない。
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