専属モデル造形における手の考察と覚書
専属モデル造形第3弾は両腕の完成をもってひとまず終了となったが、その腕を含めて日々気がつく点などを改良し続けている。今回は腕の先となる手についての考察、覚書である。しかしボディもそうだが、手の造形物などありそうでなかなか見つからずこれまで不本意なものをいくつも買ったが、ここに来て使えるアイテムが手に入るという面白い現象も体験した。
可動式の両腕が必要だと自分なりに苦労して作ってきたが、手の造形を1から作るわけにはなかなかいかない。したがってハンドマネキンとでもいうのだろうか、指輪やブレスレットのディスプレイ用のようなものを探し出してきたがリアルさにおいてなかなか満足できるものはなかった。
それにそうしたものは例えば右手があったとしても同じ仕様で左手も販売されているといった例はほとんどなかった。しかしそれでは両手にならない。

※腕の先にはPVC製の手をつけてある
そのうち、ベストだと思われるものを見つけた。やはり何らかのディスプレイ用なのだろうかシリコン製で指先に骨の役割をする金属が入っていて指が動かせる製品だ。造形も実際に人の手から型をとったと思われるリアルさがあり爪もある。
これを自作した両腕の先端に組み入れればかなり良い結果となるだろうと喜んで手に入れたが、なかなかそうは問屋が卸してくれなかった。

※立ててあるのがシリコン製のリアルな両手。ただし重すぎる
ひとつには仕方がないことだとは言え値段が張ることだ。二つ目は出来は申し分がないものの片手の重さが470グラムほどもあり、これを自作した腕に取り付けると重すぎて関節が抜けたりするし、ポーズをと考えても思うようにいかないのだ。
とにかく軽量に作ることも使い勝手を良くするための方策だから残念ながらシリコン製の手は腕に付けることは断念した。
仕方なくネイルアートの練習用だという造形的には三流品を取り付け、アップを撮るときだけ前記シリコン製を使うと言った工夫をしてきた。
そしてその後もeBayやAmazonなどを中心により使い勝手が良くリアルな手をと探し続けてきたがここに来ていきなりというのも変だがPVC製の両手を見つけたのだった。

※PVC製の両手を見つけた。これは軽くてよいしリアルさもまずまずだ
それはシリコン製のものより少し小ぶりで片手の重さが約110グラムと軽い。また腕に続くところは型抜きの穴が空いたままになっていてこれはジョイントもやりやすいし簡易的だが爪もある。難点があるとすれば色味がモデル本体と些か違うことだが、これは撮影時にどうにでもなるだろう。

※PVC製のは空洞なので手の甲と掌との肉厚が薄く不自然なのが不満だった
ということで実際に自作の腕に取り付けてみた。バランスは大変良いしサイズ的にも申し分ない。しかしひとつ気に入らないところを発見…。
それは中が空洞のため成型が些か潰れて肉厚のない薄っぺらな手になってしまうことだった。それを回避するには中になにかを詰めればよいことは分かるが形を崩さずそして軽いものはと考えた結果ポリエステル100%の手芸用の綿を思いついた。
これなら軽くて軽い反発性もあり、量を加減することで適度にふっくら感も出せるし、作業中にも飛び散らない。

※手の空洞部分にポリエステル100%の手芸用の綿を詰めることに
早速ポリエステル綿を適宜にちぎって詰め込んでみるとやっと女性の手というか思い通りの感じになってきた。
ひとつひとつはたわいもない工夫や思いつきだが、それにより少しでも造形モデルの完成度が上がるのは嬉しいし楽しいのである。

※綿を詰めることでふっくら感が出た
余談ながら工夫といえば、衣裳変えにも生身の人間とは違って面倒というか厄介な場合も生じる。ブラウスやシャツにしてもサイズに合わせて手に入れるようにはしているが人間のように体に柔軟性がないので長袖の服は着せづらい。
そうした場合には腕を一旦肩から外して着せ、後から腕を袖に通して…ということをやる場合もあるし体にピッタリな場合はとても着せづらいことも多い。ではどうするか…。

※両手の出来に満足
モデルの撮影は正面は勿論だがせいぜい横からといったものが多く、背中側から撮ることはあまりない。
だからというわけではないが、衣裳によっては買ったばかりの服を背中で真っ二つに切ってしまうこともやる。そうすれば着せるのが楽になるわけで、ピンなどで仮止めしておけば撮影には困らない。
こうしたいろいろと突飛なことを考えるのも物作りというか、専属モデル造形計画の面白いところなのだ。
可動式の両腕が必要だと自分なりに苦労して作ってきたが、手の造形を1から作るわけにはなかなかいかない。したがってハンドマネキンとでもいうのだろうか、指輪やブレスレットのディスプレイ用のようなものを探し出してきたがリアルさにおいてなかなか満足できるものはなかった。
それにそうしたものは例えば右手があったとしても同じ仕様で左手も販売されているといった例はほとんどなかった。しかしそれでは両手にならない。

※腕の先にはPVC製の手をつけてある
そのうち、ベストだと思われるものを見つけた。やはり何らかのディスプレイ用なのだろうかシリコン製で指先に骨の役割をする金属が入っていて指が動かせる製品だ。造形も実際に人の手から型をとったと思われるリアルさがあり爪もある。
これを自作した両腕の先端に組み入れればかなり良い結果となるだろうと喜んで手に入れたが、なかなかそうは問屋が卸してくれなかった。

※立ててあるのがシリコン製のリアルな両手。ただし重すぎる
ひとつには仕方がないことだとは言え値段が張ることだ。二つ目は出来は申し分がないものの片手の重さが470グラムほどもあり、これを自作した腕に取り付けると重すぎて関節が抜けたりするし、ポーズをと考えても思うようにいかないのだ。
とにかく軽量に作ることも使い勝手を良くするための方策だから残念ながらシリコン製の手は腕に付けることは断念した。
仕方なくネイルアートの練習用だという造形的には三流品を取り付け、アップを撮るときだけ前記シリコン製を使うと言った工夫をしてきた。
そしてその後もeBayやAmazonなどを中心により使い勝手が良くリアルな手をと探し続けてきたがここに来ていきなりというのも変だがPVC製の両手を見つけたのだった。

※PVC製の両手を見つけた。これは軽くてよいしリアルさもまずまずだ
それはシリコン製のものより少し小ぶりで片手の重さが約110グラムと軽い。また腕に続くところは型抜きの穴が空いたままになっていてこれはジョイントもやりやすいし簡易的だが爪もある。難点があるとすれば色味がモデル本体と些か違うことだが、これは撮影時にどうにでもなるだろう。

※PVC製のは空洞なので手の甲と掌との肉厚が薄く不自然なのが不満だった
ということで実際に自作の腕に取り付けてみた。バランスは大変良いしサイズ的にも申し分ない。しかしひとつ気に入らないところを発見…。
それは中が空洞のため成型が些か潰れて肉厚のない薄っぺらな手になってしまうことだった。それを回避するには中になにかを詰めればよいことは分かるが形を崩さずそして軽いものはと考えた結果ポリエステル100%の手芸用の綿を思いついた。
これなら軽くて軽い反発性もあり、量を加減することで適度にふっくら感も出せるし、作業中にも飛び散らない。

※手の空洞部分にポリエステル100%の手芸用の綿を詰めることに
早速ポリエステル綿を適宜にちぎって詰め込んでみるとやっと女性の手というか思い通りの感じになってきた。
ひとつひとつはたわいもない工夫や思いつきだが、それにより少しでも造形モデルの完成度が上がるのは嬉しいし楽しいのである。

※綿を詰めることでふっくら感が出た
余談ながら工夫といえば、衣裳変えにも生身の人間とは違って面倒というか厄介な場合も生じる。ブラウスやシャツにしてもサイズに合わせて手に入れるようにはしているが人間のように体に柔軟性がないので長袖の服は着せづらい。
そうした場合には腕を一旦肩から外して着せ、後から腕を袖に通して…ということをやる場合もあるし体にピッタリな場合はとても着せづらいことも多い。ではどうするか…。

※両手の出来に満足
モデルの撮影は正面は勿論だがせいぜい横からといったものが多く、背中側から撮ることはあまりない。
だからというわけではないが、衣裳によっては買ったばかりの服を背中で真っ二つに切ってしまうこともやる。そうすれば着せるのが楽になるわけで、ピンなどで仮止めしておけば撮影には困らない。
こうしたいろいろと突飛なことを考えるのも物作りというか、専属モデル造形計画の面白いところなのだ。
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