ある意味...古くて新しいマシンLisa 雑感
Lisaを手に入れてから1ヶ月が過ぎた。そのLisaを見学にこれまで友人ら十数人我が研究所を訪れている...。彼らはみなYouTubeなどでは見たことがあるものの、動いている実機を一度も見たことがないらしい。遠慮のない彼らは口々に「どうやって手に入れた?」「金額は?」といった質問攻めをする。しかしそうした問いには一切答えないことにしている(笑)。
入手方法や金額といった話しに答えないのはなにも勿体をつけたり意地悪しているわけではない(笑)。答えないのは説明をしたところで意味がないからだ...。
今回私が完動品のLisaを手に入れることができたのは世話をして下さった方と廻り合えたまったくの個人的なことから発端した問題でありまことにラッキーだったわけだ。したがってLisaは一式をどこどこに連絡すれば私が入手したレベルの完動品をいつでも購入できるという代物ではないのである。だから興味本位で入手ルートや価格を聞くことは我が研究所では禁句である(笑)。

※当研究所では「入手経路の話し」と「価格の話し」は禁句である(笑)
さて、Lisaは市場におけるその実質的な販売期間が大変短かったこともあり、そしてすでにリリースから25,6年も経っているいま、正直Lisaに関する情報を集めるのはやさしいことではない。このことはGoogleでLisaを検索してみればお分かりだろう...。
もしMacintoshのように多くの人たちの手に渡ったマシンならその人気あるいは賞賛に値する痕跡が多々残っているはずだ。その証拠といってはなんだがMacintoshに関する書籍はMACWORLD誌などといった戦略的なものも含めてリリース当初からかなりの数が出版され現在も私たちの手に残っている。
本場の米国はもとよりだが、日本においてもいわゆるシェアの数字とは違った意味のステータスが論じられ、早い時期に書籍はもとより多くの雑誌に載るようになったことは周知のとおりである。しかし残念ながらLisaに関してはそうした痕跡はほとんどない。
それだけ市場が成立する前に販売が頓挫したからだろう...。少なくとも現在、さまざまな手段を講じたとしてもLisaのことに触れた記事を目にすることは大変少ないし、ましてや「月刊Lisa」とか「エグゼクティブのためのLisa」などという書籍が豊富にあるわけではない。そういえば「LisaWorld Expo」といった催事も聞いたことがない...(笑)。
Lisaはまさしく多くの方々にとって幻の製品であり、ある意味で古くて新しいマシンなのかも知れない。
そんなLisaだが、ブツとしてのLisaはこれまでにもごく稀にオークションに出品されることもあった。ただし動作を保証するケースはほとんどない。そしてオークションはタイミングにより当然のことながら出品価格はまちまちだが、ごく最近の例だと動作しない一式は5万円台から10万円台といった範囲だったと思う。
ただし世の中は広いからいまでも大切にLisaを保存保管し、あるいは楽しんでいる方たちもいないわけではない。しかしだからこそ良いものが適切な価格で売り出される可能性は極めて低いと考えなければならない。
とはいえ例えばVintage Computer Inc.やOld Apple WorldのようにLisa関連アイテムやオールドMacを販売しているケースもあり絶無ではない。しかし当然ながら常に豊富な在庫があるわけではない。
また万一修理となっても必要なパーツや部品が潤沢に手に入るかは大変心許ないと考えた方が良いだろう...。
今となっては外観的に大きな傷がなく汚れが目立たないものを探すのだけでも一苦労だろうし、ましてやきちんと安定して動作するマシンを探そうとするのは簡単ではない。
まあ、今さらLisaを...それも動作するLisaを欲しいと考える人がどれほど存在するかはわからないが、私自身も欲しいという相手が単なる興味本位なら「おやめなさい」とアドバイスするだろう...。とにかく一般的に考えればリスクが大きすぎると思われるからだ。繰り返すが私はラッキーだったのである。
というわけでLisaが鎮座したしばらくの間、来訪される方も多く私自身気持ちが高揚していたのだろう...落ち着いてLisaの前に座ることがなかなかできなかった。それに起動から終了までの簡単なデモを人前でするとき正直「万一起動しなかったら...」というプレッシャーもある(笑)。
設置場所も決まったし改造やあれこれといじくり回すわけでもないからそうそう簡単に壊れることもないとは思うし、これまたラッキーなことに一部のパーツはデッドストック品...すなわち新品で構成されているからして安定度に貢献しているはずだ。それに一番不安定なハードディスクをコンパクトフラッシュ化しているわけで、システムの起動に関しての不安材料も少ないはずだ。
しかしそこは何と言ってもオールドな機器である。最初期のMacintoshだって昨日問題なく機能したのに今日になると爆弾マークの嵐...といったことも多々経験しているから起動する度に緊張せざるを得ない(笑)。
何とか一通り目的を達成できるまで...そう、3年間ほどは無事に動作して欲しいと願っているのだが...。
ともかくまずは当研究所に鎮座することになったLisa 2を少々仔細に眺めてみよう...。
まず本体だが天板の正面に小さな傷があるのを除けば全体的にも大変美品である。それに話を急くようだが、本体および頭上に乗せるProFile、そしてキーボードおよびマウスの色合いがまずまず均一なのがよい。厳密に言えばProFileの色合いががほんの少し明るい感じもするが...。
本体やProFileはもとより、キーボードやマウスといったものもそれぞれ別のルートで日本に輸入したものだし、ロットの違いや保管の状態も違うはずだからいわゆる年代を経ての変色に違いが生じるのも当然だといえる。
事実Lisa本体と共にProFileが写っている写真の中には双方のカラーリングが著しく違って見えるものもある。しかしその点、今回のLisa 2は全体的にほぼ同色といってよいほどなのでいわゆる絵になるのだ。
あと、よくよくその画面を凝視するとモニタの映りを締まって見せるためのグレアフィルターに小さな傷がある。しかしこのフィルターは取り外して使用しているユーザーが多いと聞くし機会があれば傷のないモノと取り替えたいと考えている。
外側はともかく問題はやはりメカニカルな部分である。例えばLisaマウスで状態のよいものを探すのはすでに難しく多くはXLタイプのものが使われている。だから実用的にはXLタイプのマウスの方が安定しているわけだが可能な限り往時を再現したいという願望があってLisaマウスに拘ったのである。
さらに意外だったがキーボードもトラブルの多い機器のひとつのようだ。なぜなら私の手元のキーボードも当初のものはスペースキー、shiftキー、フルキー側の数字の3、テンキー側のアスタリスクなどが接触不良で時々機能しないか完全に機能しないという状態だった。
いくらLisaは常用の実用マシンではないといってもこれらのキーが思うように使えなければ使用には耐えられない。
ということでその交換用としてシリンクされた新品だというキーボードを送っていただいた。新品なら外見はもとより綺麗に違いないし問題もないだろうということで...。しかしシリンクを外して接続しても今度はまったく、どのキーも反応がないのである。
結局はストック数台のキーボードをすべてテストした上で完全なものを提供いただく結果となったが、キーボードひとつでもこの調子なのだから25,6年も経過した古いマシンをきちんと再現しようとするのは大変なことなのだとあらためて認識せざるを得ない。
さてこのLisa 2について一番の特徴はProFileにある。一連の記事で何度か記しているとおり本来は5MBの外付けハードディスクなわけだが、その内部をコンパクトフラッシュ(CF)カード化している。無論その理由は往時のハードディスクでは信頼性が著しく欠けるからだ。
具体的には32MBのCFにLisa 7/7 Office System (LOS)をインストールしてあり、そのCFから起動すべくX/ProFileという専用のカードが搭載されている。したがって現在メインとしてLOS 3.0をインストールしたCFを使っているが例えばCFを取り替えればLOS 2.0など他のシステムでも起動が可能である。
しかし、そもそもProFileはハードディスクだったわけでその筐体はネジでしっかり閉められており頻繁にケースを開けるようには作られていないし、CFを替える度にケース底のネジを回さなければならないのは非現実的である。
ということで私のProFileはその背面一部をくり抜き、背面からCFを自由に抜き差しできるように改造してある。

※X/ProFile化したProFile筐体の背面はコンパクトフラッシュが抜き差しできるように改造してある
それから改造といえば、3.5インチのフロッピーディスクドライブだが、本来400KB仕様のものを800KB仕様のものになっている。これは今後MacWorksのように擬似的にもMacintosh用のソフトウェアをフロッピーベースで使う際には自由度が広がるだろう。
このLisa 2がMac Proと並んで置いてあるのも何か不思議な感じがするが、私自身Lisaと毎日顔を合わせるようになって約一ヶ月過ぎ、やっと平常心で対峙できるようになった。
その昔...1984年にMacintosh 128Kを買ったとき、朝起きるとまずはMacの前に行き電源を入れるのが嬉しくて仕方がなかった。そして今、Mac Proの隣に置いたLisaもそんな思いを彷彿とさせ、6色のアップルロゴを目にしながら電源を入れ起動の様を眺めているとこの25年間のあれこれがフラッシュバックのように思い出す。
イーエスディラボラトリー社でのあれこれ、最初にLisaやMacに出会ったこと、Macが縁で多くの人たちと出会えたこと、北は北海道から南は山口県まで全国を講演やデモのために回ったこと、サンフランシスコやボストンでの思い出、多くの催事での出来事、素晴らしいクライアントと酷いクライアントのこと、エキサイティングだが苦労の連続だったアップルとのビジネスなどなど多くの出来事がデスクトップの向こうに見え隠れする。

※これは合成したイメージだ(笑)。まあこんな感覚でLisaのモノクロモニターを眺めているとこの25年間の出来事を思い出す...
毎々Lisaの電源を入れるとき、私はいつも条件反射的に一瞬タイムワープする...。したがってLisaは私にとってタイムマシンなのかも知れない(笑)。そしてこの大変古いマシンをいまだにきちんと動作させようと情熱を持って行動している方たちが存在することに驚嘆と尊敬を感じざるを得ない...。
今週も数人の方がLisaを見に来てくださる予定だが、今週といえばWWDCの開催時期でありAppleから新製品が発表されるかも知れない...。そんな時期に今さらLisaでもないだろうという人たちもいるかも知れないが、前記したように多くの方たちにとってLisaは古くて新しいマシンなのである。
入手方法や金額といった話しに答えないのはなにも勿体をつけたり意地悪しているわけではない(笑)。答えないのは説明をしたところで意味がないからだ...。
今回私が完動品のLisaを手に入れることができたのは世話をして下さった方と廻り合えたまったくの個人的なことから発端した問題でありまことにラッキーだったわけだ。したがってLisaは一式をどこどこに連絡すれば私が入手したレベルの完動品をいつでも購入できるという代物ではないのである。だから興味本位で入手ルートや価格を聞くことは我が研究所では禁句である(笑)。

※当研究所では「入手経路の話し」と「価格の話し」は禁句である(笑)
さて、Lisaは市場におけるその実質的な販売期間が大変短かったこともあり、そしてすでにリリースから25,6年も経っているいま、正直Lisaに関する情報を集めるのはやさしいことではない。このことはGoogleでLisaを検索してみればお分かりだろう...。
もしMacintoshのように多くの人たちの手に渡ったマシンならその人気あるいは賞賛に値する痕跡が多々残っているはずだ。その証拠といってはなんだがMacintoshに関する書籍はMACWORLD誌などといった戦略的なものも含めてリリース当初からかなりの数が出版され現在も私たちの手に残っている。
本場の米国はもとよりだが、日本においてもいわゆるシェアの数字とは違った意味のステータスが論じられ、早い時期に書籍はもとより多くの雑誌に載るようになったことは周知のとおりである。しかし残念ながらLisaに関してはそうした痕跡はほとんどない。
それだけ市場が成立する前に販売が頓挫したからだろう...。少なくとも現在、さまざまな手段を講じたとしてもLisaのことに触れた記事を目にすることは大変少ないし、ましてや「月刊Lisa」とか「エグゼクティブのためのLisa」などという書籍が豊富にあるわけではない。そういえば「LisaWorld Expo」といった催事も聞いたことがない...(笑)。
Lisaはまさしく多くの方々にとって幻の製品であり、ある意味で古くて新しいマシンなのかも知れない。
そんなLisaだが、ブツとしてのLisaはこれまでにもごく稀にオークションに出品されることもあった。ただし動作を保証するケースはほとんどない。そしてオークションはタイミングにより当然のことながら出品価格はまちまちだが、ごく最近の例だと動作しない一式は5万円台から10万円台といった範囲だったと思う。
ただし世の中は広いからいまでも大切にLisaを保存保管し、あるいは楽しんでいる方たちもいないわけではない。しかしだからこそ良いものが適切な価格で売り出される可能性は極めて低いと考えなければならない。
とはいえ例えばVintage Computer Inc.やOld Apple WorldのようにLisa関連アイテムやオールドMacを販売しているケースもあり絶無ではない。しかし当然ながら常に豊富な在庫があるわけではない。
また万一修理となっても必要なパーツや部品が潤沢に手に入るかは大変心許ないと考えた方が良いだろう...。
今となっては外観的に大きな傷がなく汚れが目立たないものを探すのだけでも一苦労だろうし、ましてやきちんと安定して動作するマシンを探そうとするのは簡単ではない。
まあ、今さらLisaを...それも動作するLisaを欲しいと考える人がどれほど存在するかはわからないが、私自身も欲しいという相手が単なる興味本位なら「おやめなさい」とアドバイスするだろう...。とにかく一般的に考えればリスクが大きすぎると思われるからだ。繰り返すが私はラッキーだったのである。
というわけでLisaが鎮座したしばらくの間、来訪される方も多く私自身気持ちが高揚していたのだろう...落ち着いてLisaの前に座ることがなかなかできなかった。それに起動から終了までの簡単なデモを人前でするとき正直「万一起動しなかったら...」というプレッシャーもある(笑)。
設置場所も決まったし改造やあれこれといじくり回すわけでもないからそうそう簡単に壊れることもないとは思うし、これまたラッキーなことに一部のパーツはデッドストック品...すなわち新品で構成されているからして安定度に貢献しているはずだ。それに一番不安定なハードディスクをコンパクトフラッシュ化しているわけで、システムの起動に関しての不安材料も少ないはずだ。
しかしそこは何と言ってもオールドな機器である。最初期のMacintoshだって昨日問題なく機能したのに今日になると爆弾マークの嵐...といったことも多々経験しているから起動する度に緊張せざるを得ない(笑)。
何とか一通り目的を達成できるまで...そう、3年間ほどは無事に動作して欲しいと願っているのだが...。
ともかくまずは当研究所に鎮座することになったLisa 2を少々仔細に眺めてみよう...。
まず本体だが天板の正面に小さな傷があるのを除けば全体的にも大変美品である。それに話を急くようだが、本体および頭上に乗せるProFile、そしてキーボードおよびマウスの色合いがまずまず均一なのがよい。厳密に言えばProFileの色合いががほんの少し明るい感じもするが...。
本体やProFileはもとより、キーボードやマウスといったものもそれぞれ別のルートで日本に輸入したものだし、ロットの違いや保管の状態も違うはずだからいわゆる年代を経ての変色に違いが生じるのも当然だといえる。
事実Lisa本体と共にProFileが写っている写真の中には双方のカラーリングが著しく違って見えるものもある。しかしその点、今回のLisa 2は全体的にほぼ同色といってよいほどなのでいわゆる絵になるのだ。
あと、よくよくその画面を凝視するとモニタの映りを締まって見せるためのグレアフィルターに小さな傷がある。しかしこのフィルターは取り外して使用しているユーザーが多いと聞くし機会があれば傷のないモノと取り替えたいと考えている。
外側はともかく問題はやはりメカニカルな部分である。例えばLisaマウスで状態のよいものを探すのはすでに難しく多くはXLタイプのものが使われている。だから実用的にはXLタイプのマウスの方が安定しているわけだが可能な限り往時を再現したいという願望があってLisaマウスに拘ったのである。
さらに意外だったがキーボードもトラブルの多い機器のひとつのようだ。なぜなら私の手元のキーボードも当初のものはスペースキー、shiftキー、フルキー側の数字の3、テンキー側のアスタリスクなどが接触不良で時々機能しないか完全に機能しないという状態だった。
いくらLisaは常用の実用マシンではないといってもこれらのキーが思うように使えなければ使用には耐えられない。
ということでその交換用としてシリンクされた新品だというキーボードを送っていただいた。新品なら外見はもとより綺麗に違いないし問題もないだろうということで...。しかしシリンクを外して接続しても今度はまったく、どのキーも反応がないのである。
結局はストック数台のキーボードをすべてテストした上で完全なものを提供いただく結果となったが、キーボードひとつでもこの調子なのだから25,6年も経過した古いマシンをきちんと再現しようとするのは大変なことなのだとあらためて認識せざるを得ない。
さてこのLisa 2について一番の特徴はProFileにある。一連の記事で何度か記しているとおり本来は5MBの外付けハードディスクなわけだが、その内部をコンパクトフラッシュ(CF)カード化している。無論その理由は往時のハードディスクでは信頼性が著しく欠けるからだ。
具体的には32MBのCFにLisa 7/7 Office System (LOS)をインストールしてあり、そのCFから起動すべくX/ProFileという専用のカードが搭載されている。したがって現在メインとしてLOS 3.0をインストールしたCFを使っているが例えばCFを取り替えればLOS 2.0など他のシステムでも起動が可能である。
しかし、そもそもProFileはハードディスクだったわけでその筐体はネジでしっかり閉められており頻繁にケースを開けるようには作られていないし、CFを替える度にケース底のネジを回さなければならないのは非現実的である。
ということで私のProFileはその背面一部をくり抜き、背面からCFを自由に抜き差しできるように改造してある。

※X/ProFile化したProFile筐体の背面はコンパクトフラッシュが抜き差しできるように改造してある
それから改造といえば、3.5インチのフロッピーディスクドライブだが、本来400KB仕様のものを800KB仕様のものになっている。これは今後MacWorksのように擬似的にもMacintosh用のソフトウェアをフロッピーベースで使う際には自由度が広がるだろう。
このLisa 2がMac Proと並んで置いてあるのも何か不思議な感じがするが、私自身Lisaと毎日顔を合わせるようになって約一ヶ月過ぎ、やっと平常心で対峙できるようになった。
その昔...1984年にMacintosh 128Kを買ったとき、朝起きるとまずはMacの前に行き電源を入れるのが嬉しくて仕方がなかった。そして今、Mac Proの隣に置いたLisaもそんな思いを彷彿とさせ、6色のアップルロゴを目にしながら電源を入れ起動の様を眺めているとこの25年間のあれこれがフラッシュバックのように思い出す。
イーエスディラボラトリー社でのあれこれ、最初にLisaやMacに出会ったこと、Macが縁で多くの人たちと出会えたこと、北は北海道から南は山口県まで全国を講演やデモのために回ったこと、サンフランシスコやボストンでの思い出、多くの催事での出来事、素晴らしいクライアントと酷いクライアントのこと、エキサイティングだが苦労の連続だったアップルとのビジネスなどなど多くの出来事がデスクトップの向こうに見え隠れする。

※これは合成したイメージだ(笑)。まあこんな感覚でLisaのモノクロモニターを眺めているとこの25年間の出来事を思い出す...
毎々Lisaの電源を入れるとき、私はいつも条件反射的に一瞬タイムワープする...。したがってLisaは私にとってタイムマシンなのかも知れない(笑)。そしてこの大変古いマシンをいまだにきちんと動作させようと情熱を持って行動している方たちが存在することに驚嘆と尊敬を感じざるを得ない...。
今週も数人の方がLisaを見に来てくださる予定だが、今週といえばWWDCの開催時期でありAppleから新製品が発表されるかも知れない...。そんな時期に今さらLisaでもないだろうという人たちもいるかも知れないが、前記したように多くの方たちにとってLisaは古くて新しいマシンなのである。
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