ラテ飼育格闘日記(573)

オトーサンは不調、だけどラテは元気というアンバランスなコンビの散歩が続いているが、こればかりは双方妥協点を見いださなければ不満だらけとなってしまう。オトーサンの不調は右膝なので本来なら歩きたくないし歩くのがとても辛い訳だが、我が娘はまったく忖度してくれない。


この11月12日でラテに出会ってから丸11年となった。当時5ヶ月の幼犬だったがよくもまあ、ワンコを飼うのが初めてのヘナチョコ飼い主の元で元気に育ってくれたものだと思う。
大げさな物言いだが、ラテとの11年間を振り返って見ると “歴史の生まれ方” といった妙の一端が分かるような気がしている。

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※気温が下がり、ラテは益々元気


ラテを我が家に迎えたとき、一年後はおろか10年後にどうなるのかなんて夢にも分からなかった。ただただその日その時を一生懸命に過ごしていたというのが正直なところだ。
餌を食べない、お腹を壊した、咳き込む、甘噛み、拾い食い、アトピーなどなど、心配し時には寝られないときもあったが、その時その時に精一杯のことをしてきたつもりだ。しかしそれが後々になって良い結果に結び付くことを願ってはいたものの無論それは単なる希望・願いでしかなかった。

それが11年過ぎてその年月を振り返り俯瞰してみると自分がやってきた事、対処の是非が面白いように分かる。嗚呼これが歴史から学ぶということなのかも知れないなとつくづく思った。
後にならないと、過ぎてみなければ分からないことが多々あるのだ。それだからこそ日々を疎かにしてはならないのだとオトーサンはあらためて自分を鼓舞している…。

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※小学生に顔を両手で挟まれて「変な顔」と言われる(笑い)


ところでそのラテ、いま11歳であり来年6月には12歳になる。
たまたま散歩で出会うお仲間のワンコたちの話しを見聞きすると犬種にもよるだろうが目が見えなくなり次に耳も聞こえなくなったというワンコもいる。
見かけ上は分からないものの、飼い主さんがそう言われるのだからそうなのだろうが、ではラテは大丈夫なのかとオトーサンは心配になった。

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※大好きなファミリーのオカーサンと追いかけごっこでハッスルする!


しかしいまのところ嗅覚は勿論、視力、聴覚に問題はないようである。
よく知られているようにワンコにとって一番優れている感覚は嗅覚だ。しかし日々ラテの行動を観察していると幸いなことにその視力も問題がないことがわかる。
ひとつは室内で行うボール遊びだが、オトーサンが放り投げるボールを飛び上がって口でキャッチする、あるいは壁に勢いよく投げたボールが跳ね返ってくるのを前足で上手にブロックするのを見ていると動体視力は優れていることがわかる。
また散歩中、信号の向こう側にいる動物病院の院長の姿を認めて吠え出すことも視力の確かさを物語っているに違いない。

では聴覚はどうか。なにしろ普段「ラテ」とオトーサンが呼んでも振り向きもしないことがあるラテだから、当初は聴力に障害が生じたのかと思ったこともあった。しかしラテの聴覚が確かなことはとあることで証明されている。

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※声をかけたくれた女子の袖をペロリと…


例えばラテの夕食をオトーサンが準備するときのことをご紹介してみよう…。
まずはドッグフードのグラム数を量り、それを容器に入れるがそのとき少量の牛肉缶詰(犬用)を混ぜてあげる。時に少しのチーズをまぶしたりということもあるが、別途小さな容器にスプーン一杯ほどブレーンヨーグルトを用意する。
用意ができたらラテが食事をする場所、すなわち和室に常時セットしてある水を新鮮な水に取り替え、そしてフードとヨーグルトの容器をその場所に置いてラテを呼ぶという手順である。

このときラテはキッチンを挟み、和室とは対極の女房の部屋で寝ていることが多いが不思議に「さて、ラテを呼ぼうか」と思った瞬間、向こうの部屋からのそのそと姿を現すのだ。

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※もみくちゃにされるラテ(笑)。尻尾を引っ張られても怒りません


なぜラテはオトーサンが食事の準備が完了したと分かるのだろうか。
ワンコ得意の嗅覚だろうか。いや嗅覚ならそれ以前にドッグフードを量り、牛肉の缶詰を用意する時点で知るはずだ。我が娘は確実にオトーサンが夕食を作っていることを察知しながら、準備ができるまで待っているに違いない。
ラテの判断材料データは嗅覚もあるだろうがタイミング良く現れるためには音、聴覚をフル活用しているのだ。
「食事を作っている」「牛肉の臭いもする」そして決定的なのは「飲み水の用意」だ。
冷蔵庫で冷やしてあるペットボトルの水を容器に注ぐ音に違いない。
一連の臭い、手順で生じる様々な音があって最終的に水とその容器のノイズなどが聞こえたときに出て行くと一番タイミングがよいことを学んだのだ。
ということでラテの聴覚もいまのところ問題がないとオトーサンは喜んでいる。




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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員