Magic Keyboardのたわみ防止とクリック感を向上させる「Grip Mat」を使う

バード電子からこの度新製品が三種リリースされた。そのうちまず興味を持ったのがグリップマット(Grip Mat)という製品だった。これはApple純正のキーボード、Magic Keyboardの底面に貼り付けて操作性の安定と打鍵感の向上を目的としたものだ。


なんだかんだと言っても、Macで一番よく使うデバイスはキーボードではないだろうか。GUI (グラフィカル・ユーザー・インターフェース)などと威張ってみてもテキストを大量に入力するにはまだまだキーボードに頼らざるを得ない。
そのキーボードもこれまで文字通り様々な物を使ってきたが現在は純正品であるApple Magic Keyboardを愛用している。

Grip Mat_01

※バード電子の新製品グリップマット(Grip Mat)が届いた


私がこの種のキーボードを使うようになったのはタイプライターが最初だった。小さな貿易会社に勤めたからでその1年後にいわゆるコンピュータのフルキーボードというものと対面した。
後は怒濤のごとくコモドールPET2001、Apple II、PC-9801、IBM5550、PC-100、Macintosh等などといった多くのパソコンを嬉々として使ってきた。無論それらは必ずキーボードが付いていたから、良し悪しはともかく与えられた物を使うしかなかった。

Grip Mat_02

Grip Mat_03

※Grip Matの両面。写真下の剥離紙を剥がしてキーボード背面に貼る


確かにそれらのキーボードは使いやすいもの、使いにくいものもあったがサードパーティー製のキーボードを…という時代ではなかったからどのようなキーボードでもそのまま使うしかなかったし事実キーボードの良し悪しを問うような風潮もあまりなかったといえる。

そんな時代を思えばApple Magic Keyboardは実に文句の付けようがない。しかし日々大量のテキストを入力する一人としては漢字変換の効率と共にキーボードの使い勝手は無視するわけにはいかない。もし少しの努力でより使いやすく効率が上がるのなら何でも試みたいと思ってきた。
そんなとき、バード電子からこの「Grip Mat」がリリースされた。

Grip Mat_04

※マットの机上に乗せる面はエンボス加工されているので滑りにくく机上に密着するのでキーボードの撓みも防いでくれる


この「Grip Mat」はApple Magic Keyboard専用品だが、これをMagic Keyboardの裏面に付属の両面テープで貼り付けるだけで準備は完了する。
注意する点としては背面中央のアップルロゴ部分と手前にあるクレジット表記部分が見えるような形状となっているので貼り方を間違えないようにするくらいだ。なお四隅のゴム足部分にも切り込みがある。
その両面テープだが、再はく離可能ですぐれた接着性を持ちつつ、のり残りしにくい粘着材を採用しているとのことで「Grip Mat」の取り外しや交換も容易だという。

さて、効果・効用だが、「Grip Mat」のエンボス加工したマイクロセルポリマーシートのおかげで机上への密着性が高まり、ズレやたわみを防ぎグリップ感を高めてくれるという。そして必然的に打鍵時の衝撃を吸収してくれ、かつ打鍵にブレがなくなり、打鍵感が向上し、さらに打鍵音が軽減される理屈だ。
事実Apple Magic Keyboardのスペース・バーの下辺りを押すとアルミ製の筐体は見かけよりずっと柔いことがわかる。

Grip Mat_06

※Grip Matを貼ったApple Magic Keyboard


実際に「Grip Mat」を貼ったApple Magic Keyboardを使い始めたが、私が愛用している机はすでに37年も前にパソコン専用として特注したもので机上の材質は金属に樹脂フィルムを貼ったものだ。とても頑丈にできているのでいまだに愛用している。そして撓んだりはしないものの木製より音が響く傾向にある。
しかし「Grip Mat」を貼ったApple Magic Keyboardは確かに打鍵音が柔らかくなった。そして無論まったくズレることもない。
また「Grip Mat」の厚さ3ミリ分だけ机上から高くなったキートップ面は全体的にフィット感が高まった気がして好ましい。
永く愛用していきたいと思っている。

Grip Mat/B-SHOP








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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員