3Dプリンター「FLASHFORGE Inventor」で多様なフィラメントを使うには
3Dプリンターの製品にもよるが「FLASHFORGE Inventor」はPLAやABSはもとより様々な樹脂フィラメントを使うことが出来る。とはいえ「使える」ことと実際に「使う」ことの間には距離があり、ネットで手に入れられる様々なフィラメントを手にしたところで困惑するに違いない。
MDF型3Dプリンターにフィラメントは不可欠だが、「FLASHFORGE Inventor」はフィラメントをスプール(リール)ごと本体左右に内蔵して使う仕様になっている。その為だろうが一般的に販売されているものが1kgであるのに対して「FLASHFORGE Inventor」用として販売されているフィラメントは600gでありスプルーの直径も小型になっている。

※「FLASHFORGE Inventor」は庫内左右にフィラメントを装着して使うのが基本
例えばPLAフィラメントをと考えるとFLASHFORGE Japanで「FLASHFORGE Inventor」用として販売しているものはホワイト/レッド/オレンジ/グリーン/ブルーそしてブラックの6色でしかない。
しかしネットで販売されているものにはそれこそ多色なフィラメントが販売されているわけで、用途や目的にもよるがそうしたカラーを使ってみたいと考えても当然だろう。
またデュアルヘッドの利点を生かし、溶解性のフィラメントを使おうと考えるのもまた自然なことだと思う。

※問題はフィラメントスプールのサイズおよびスプールホールサイズがメーカーによって様々なこと
粗悪品は別にして「FLASHFORGE Inventor」でもそれらの多くのフィラメントを使うことは可能だが、問題は1kgのものはスプルーのサイズが大きいため「FLASHFORGE Inventor」のラウンジトラフに納まらないことなのだ。
ラウンジトラフに余裕を持ってセットでき、エクストルーダー内に引っ張られるスプルーがスプルーごとスムーズに回転してくれないと困る。
調べるまでもなく、そもそも3Dプリンター業界にフィラメント・スプールの規格がないことだ。フィラメントの太さは通常1.75mmのものが標準とされているが、スプールの直径や幅そしてスプールの軸穴直径もまちまちだ。
なぜかといえばこれまで登場したコンシューマ向け3Dプリンターの多くがフィラメントスプールを3Dプリンター本体の外(頭上とか脇)に置いたりぶら下げたりして使う設計が多く、為に多少の違いは何の問題にもならなかったわけだ。
さて「FLASHFORGE Inventor」だが多種多様なフィラメントをどう使うか…。そろそろ業界もなんらかの統一規格を作ってほしいものだが、それを待ってはいられないので何らかの工夫をしなければならない。
まずスプルーの直径と幅が「FLASHFORGE Inventor」のラウンジトラフに納まるがスプルー軸穴のサイズが違う場合は付属の軸受けに合うよう、アダプターを作るのが一番だ。

※スプールと軸穴サイズを自作のアダプターで対処できるフィラメントもある。また自作したスプールや空になったスプールにフィラメントを巻き付けようとしたが大変なので挫折
問題はスプルーの直径や幅が明らかにラウンジトラフに入らないフィラメントの対処は二つしか選択肢はない。
ひとつはラウンジトラフに入る空いたスプール、あるいは自作のスプールにフィラメントを巻いて使うことだが、試みてはみたもののとてもではないが簡単ではないことが分かって挫折。
後はシンプルに「FLASHFORGE Inventor」の外にフィラメントを何らかのホルダーを使って設置し、フィラメントを「FLASHFORGE Inventor」のサイドパネルのスリットからガイドチューブに誘う方法だ。これはスリットの場所選びを間違えなければ現実的な方法であり、何度か試みてみたがフィラメントホルダーの置き場所、置き位置が安定していれば問題は生じない。
ただし左側のサイドパネルのスリットはよいが、右側はエクストルーダーを前後に動かす際に配線がスリット前を行き来するので好ましくない。


※スプールホルダーをプリンターの外側に設置し、フィラメントをサイドパネルのスリットからガイドチューブに誘う方法が現実的
ということで取り急ぎ左ヘッドに限るが外部から好きなフィラメントを引き入れれば改造も必要なく多様なフィラメントが使えること分かった。
くどいようだがその際に大切なのはフィラメントが滞りなくスムーズに供給できるようなスリットの位置やフィラメントの置き位置に注視しなければならない。
MDF型3Dプリンターにフィラメントは不可欠だが、「FLASHFORGE Inventor」はフィラメントをスプール(リール)ごと本体左右に内蔵して使う仕様になっている。その為だろうが一般的に販売されているものが1kgであるのに対して「FLASHFORGE Inventor」用として販売されているフィラメントは600gでありスプルーの直径も小型になっている。

※「FLASHFORGE Inventor」は庫内左右にフィラメントを装着して使うのが基本
例えばPLAフィラメントをと考えるとFLASHFORGE Japanで「FLASHFORGE Inventor」用として販売しているものはホワイト/レッド/オレンジ/グリーン/ブルーそしてブラックの6色でしかない。
しかしネットで販売されているものにはそれこそ多色なフィラメントが販売されているわけで、用途や目的にもよるがそうしたカラーを使ってみたいと考えても当然だろう。
またデュアルヘッドの利点を生かし、溶解性のフィラメントを使おうと考えるのもまた自然なことだと思う。

※問題はフィラメントスプールのサイズおよびスプールホールサイズがメーカーによって様々なこと
粗悪品は別にして「FLASHFORGE Inventor」でもそれらの多くのフィラメントを使うことは可能だが、問題は1kgのものはスプルーのサイズが大きいため「FLASHFORGE Inventor」のラウンジトラフに納まらないことなのだ。
ラウンジトラフに余裕を持ってセットでき、エクストルーダー内に引っ張られるスプルーがスプルーごとスムーズに回転してくれないと困る。
調べるまでもなく、そもそも3Dプリンター業界にフィラメント・スプールの規格がないことだ。フィラメントの太さは通常1.75mmのものが標準とされているが、スプールの直径や幅そしてスプールの軸穴直径もまちまちだ。
なぜかといえばこれまで登場したコンシューマ向け3Dプリンターの多くがフィラメントスプールを3Dプリンター本体の外(頭上とか脇)に置いたりぶら下げたりして使う設計が多く、為に多少の違いは何の問題にもならなかったわけだ。
さて「FLASHFORGE Inventor」だが多種多様なフィラメントをどう使うか…。そろそろ業界もなんらかの統一規格を作ってほしいものだが、それを待ってはいられないので何らかの工夫をしなければならない。
まずスプルーの直径と幅が「FLASHFORGE Inventor」のラウンジトラフに納まるがスプルー軸穴のサイズが違う場合は付属の軸受けに合うよう、アダプターを作るのが一番だ。

※スプールと軸穴サイズを自作のアダプターで対処できるフィラメントもある。また自作したスプールや空になったスプールにフィラメントを巻き付けようとしたが大変なので挫折
問題はスプルーの直径や幅が明らかにラウンジトラフに入らないフィラメントの対処は二つしか選択肢はない。
ひとつはラウンジトラフに入る空いたスプール、あるいは自作のスプールにフィラメントを巻いて使うことだが、試みてはみたもののとてもではないが簡単ではないことが分かって挫折。
後はシンプルに「FLASHFORGE Inventor」の外にフィラメントを何らかのホルダーを使って設置し、フィラメントを「FLASHFORGE Inventor」のサイドパネルのスリットからガイドチューブに誘う方法だ。これはスリットの場所選びを間違えなければ現実的な方法であり、何度か試みてみたがフィラメントホルダーの置き場所、置き位置が安定していれば問題は生じない。
ただし左側のサイドパネルのスリットはよいが、右側はエクストルーダーを前後に動かす際に配線がスリット前を行き来するので好ましくない。


※スプールホルダーをプリンターの外側に設置し、フィラメントをサイドパネルのスリットからガイドチューブに誘う方法が現実的
ということで取り急ぎ左ヘッドに限るが外部から好きなフィラメントを引き入れれば改造も必要なく多様なフィラメントが使えること分かった。
くどいようだがその際に大切なのはフィラメントが滞りなくスムーズに供給できるようなスリットの位置やフィラメントの置き位置に注視しなければならない。
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