3Dプリンター「FLASHFORGE Inventor」と「FLASHFORGE Dreamer」の違いを再度考察
3Dプリンター選択でなぜ「FLASHFORGE Inventor」を選んだのかについては「3Dプリンター『FLASHFORGE Inventor』ファーストインプレッション」に書いたが、その時期は購入したてでもありいま読むと大切な点が抜けている。為に魅力的な新製品「Adventure3」がリリースされたこの時期ではあるがあえてInventorとDreamerの差を明確にさせておきたい。
FLASHFORGEのウェブサイトはほぼ同じデザインといってよいこの両製品をきちんと比較した紹介になっていないのが大いに悩ましいところである。その要因はサイトをアップした時期がかなり違うからのようだ。
とはいっても私はInventorのユーザーだからしてDreamerの実機は使った事はないが、販売会社のウェブサイトの製品紹介および私自身がFLASHFORGE Japanに問い合わせた内容を加味して両者の違いをあらためて考察してみよう。
まずこの両者は税込み価格で28,080円の価格差がある。

※「FLASHFORGE Inventor」
「FLASHFORGE Inventor」購入にあたり私は電話でその違いを簡単にお聞きしたわけだが、精度など基本的なスペックは同じだという説明だった。
実はInventorでひとつ気にくわない点があった。それは本体の色使いだ。そのブルーのデザインはInventorという製品の良さを覆い隠してしまっているような安っぽさがあるし一般家庭に置くに似合うカラーではないように思える。
その点Dreamerのグレーとホワイトの組合せはシンプルで好感がもてる。ということで最初は自宅に常設することを考えるならDreamerの方が良いと考えた。
くどいようだが3万円近く安い訳だし…。

※「FLASHFORGE Inventor」はデュアルヘッドなので二色プリントも可能
正直、全てを理解した上でInventorを選んだとは言えないが、少し高くてもInventorをと無理した一番の要因はプリントサイズがわずかながらInventorの方が大きかったこと、そして調べた範囲ではDreamerが2014年3月にリリースされた製品であるのに対してInventorは2017年発売らしい。
だとすれば部品などは共通だとしても3年の開きはハウジングはもとよりアーキテクチャーというかコンストラクション、ストラクチャーといった細かな点において差がでているのではないかと考えた。
事実ウェブページの記述をそのまま信じればInventorは本体の仕組みの強度が上がっているようだし目に見える点ではエクストルーダー左右にある2つの冷却ファンのフロント側にInventorはファンガードが付いているもののDreamerにはない。

※デュアルヘッドの利点は二色プリントというより片方に溶解性フイラメントを使い、サポート材とすることで複雑なオブジェのプリントも綺麗な仕上げが期待できる
そうした些細な差が28,080円の価格差を生んでいるのかといえばそれより明確な機能がInventorにはあった。
まずは本体内部にモニターカメラがあり、スマートフォンからプリントの様子を確認することが出来る。またプリント中に何らかの操作ミスや停電などで電源が切れた場合でも再起動することによって引き続きプリントを実行できる停電回復機能を持っている点だが当初これらの機能、特に停電回復機能の重要性には気づかなかった。
いつも身近な場所に設置している関係上Wi-Fiによるリモートカメラ機能などは不要だと思ったし事実確認の段階でカメラユニットが故障してして使えなかった(後日新しい基板ユニットを送っていただき自分で取り替えた)。
ともあれ手元に鎮座したInventorをあれこれと吟味テストしているうち、InventorとDreamerの決定的な違いが分かってきた。それは前記した停電回復機能である。
メーカーの意図は不明だが、この機能は停電時のものだけでなく騒音や利用者の都合で意図的にプリント途中で電源を切っても後にその途中からプリントを再開できることを意味する。

※プリント再開時に表示するメッセージ
例えば大きな造形をと考えると当然そのプリント時間は十数時間、いや数十時間かかることもあり得る。その間、深夜でもプリントし続けることが可能な環境ならよいが、時に68dBほどの動作音は昼は良いものの夜間一般の集合住宅では回りに迷惑をかけるのは必須のように思える。
そうした場合に一端電源を切って翌朝プリントを再開できるのはある意味、3Dプリンターを本格利用するユーザーにとって不可欠の機能であり、それと比較すればカメラモニター機能など無くても別に困らない。
停電回復機能の詳細については「3Dプリンター『FLASHFORGE Inventor』プリント中断と再開プリントについての覚書」に詳しいので参考にしていただきたい。
というわけで個人的な見解としては停電回復機能(命名が悪い:プリント中断機能とでもするとよいと思う)があるだけで28,080円の価格差は十分意味があると感じているし「FLASHFORGE Inventor」にして良かったと考えている。
FLASHFORGEのウェブサイトはほぼ同じデザインといってよいこの両製品をきちんと比較した紹介になっていないのが大いに悩ましいところである。その要因はサイトをアップした時期がかなり違うからのようだ。
とはいっても私はInventorのユーザーだからしてDreamerの実機は使った事はないが、販売会社のウェブサイトの製品紹介および私自身がFLASHFORGE Japanに問い合わせた内容を加味して両者の違いをあらためて考察してみよう。
まずこの両者は税込み価格で28,080円の価格差がある。

※「FLASHFORGE Inventor」
「FLASHFORGE Inventor」購入にあたり私は電話でその違いを簡単にお聞きしたわけだが、精度など基本的なスペックは同じだという説明だった。
実はInventorでひとつ気にくわない点があった。それは本体の色使いだ。そのブルーのデザインはInventorという製品の良さを覆い隠してしまっているような安っぽさがあるし一般家庭に置くに似合うカラーではないように思える。
その点Dreamerのグレーとホワイトの組合せはシンプルで好感がもてる。ということで最初は自宅に常設することを考えるならDreamerの方が良いと考えた。
くどいようだが3万円近く安い訳だし…。

※「FLASHFORGE Inventor」はデュアルヘッドなので二色プリントも可能
正直、全てを理解した上でInventorを選んだとは言えないが、少し高くてもInventorをと無理した一番の要因はプリントサイズがわずかながらInventorの方が大きかったこと、そして調べた範囲ではDreamerが2014年3月にリリースされた製品であるのに対してInventorは2017年発売らしい。
だとすれば部品などは共通だとしても3年の開きはハウジングはもとよりアーキテクチャーというかコンストラクション、ストラクチャーといった細かな点において差がでているのではないかと考えた。
事実ウェブページの記述をそのまま信じればInventorは本体の仕組みの強度が上がっているようだし目に見える点ではエクストルーダー左右にある2つの冷却ファンのフロント側にInventorはファンガードが付いているもののDreamerにはない。

※デュアルヘッドの利点は二色プリントというより片方に溶解性フイラメントを使い、サポート材とすることで複雑なオブジェのプリントも綺麗な仕上げが期待できる
そうした些細な差が28,080円の価格差を生んでいるのかといえばそれより明確な機能がInventorにはあった。
まずは本体内部にモニターカメラがあり、スマートフォンからプリントの様子を確認することが出来る。またプリント中に何らかの操作ミスや停電などで電源が切れた場合でも再起動することによって引き続きプリントを実行できる停電回復機能を持っている点だが当初これらの機能、特に停電回復機能の重要性には気づかなかった。
いつも身近な場所に設置している関係上Wi-Fiによるリモートカメラ機能などは不要だと思ったし事実確認の段階でカメラユニットが故障してして使えなかった(後日新しい基板ユニットを送っていただき自分で取り替えた)。
ともあれ手元に鎮座したInventorをあれこれと吟味テストしているうち、InventorとDreamerの決定的な違いが分かってきた。それは前記した停電回復機能である。
メーカーの意図は不明だが、この機能は停電時のものだけでなく騒音や利用者の都合で意図的にプリント途中で電源を切っても後にその途中からプリントを再開できることを意味する。

※プリント再開時に表示するメッセージ
例えば大きな造形をと考えると当然そのプリント時間は十数時間、いや数十時間かかることもあり得る。その間、深夜でもプリントし続けることが可能な環境ならよいが、時に68dBほどの動作音は昼は良いものの夜間一般の集合住宅では回りに迷惑をかけるのは必須のように思える。
そうした場合に一端電源を切って翌朝プリントを再開できるのはある意味、3Dプリンターを本格利用するユーザーにとって不可欠の機能であり、それと比較すればカメラモニター機能など無くても別に困らない。
停電回復機能の詳細については「3Dプリンター『FLASHFORGE Inventor』プリント中断と再開プリントについての覚書」に詳しいので参考にしていただきたい。
というわけで個人的な見解としては停電回復機能(命名が悪い:プリント中断機能とでもするとよいと思う)があるだけで28,080円の価格差は十分意味があると感じているし「FLASHFORGE Inventor」にして良かったと考えている。
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