私は「顔フェチ」?

2019年の一月も半分が過ぎた。年頭の決意というと大げさだが今年にかける私自身の思いを記録に残しておきたい。先日友人とFaceTimeしているときに「君は3Dプリンターでは人面造型、三年越しのマネキン造型計画、それにツィッター投稿はそうしたモデルの顔のバリエーションが多いけど…何故っ?」と聞かれた。問いはこの通りではないがまあ内容はこんな感じだった。


さてさて…人にはそれぞれ突きつめてみると固有の "拘り" というものがある。それが高じるとフェチなどと言われるが、あらためて自分のことを振り返って見ると敢えていうなら私には「顔フェチ」という気質があるのかも知れない(笑)。

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世の中には興味のない者にとっては奇妙なフェチが存在するらしい。「おっぱいフェチ」とか「お尻フェチ」はまだしも「ブーツフェチ」や「パンストフェチ」といったものもあるという…。
一応ジイサンになっても男の端くれとして私も女性は好きだしおっぱいにもお尻にも興味がないとはいわない(笑)。しかし真面目に考えれば子供の頃から私の興味は「人の顔」にかなり集中していたと思う。無論それは異性の顔だ。

小学生、中学生そして高校時代もよく絵を描いたし区の展覧会で特選をいただいたことも二三度あった。そしてその多くはいわゆる肖像画であったし、世界の名画といわれるモナリザをはじめクレーのヒナギクといった作品の模写を飽きずに何度も描いていた。
長じてカメラを持つようになった際にはスナップ写真を別にすればポートレイト撮影が一番好きだったし、その後パソコンによる3Dに夢中になった時代も目標は美しい女性の顔をモデリングすることだった。
この歳になって今更ではあるが、どうやら私は女性を前にするとその顔に興味を持つ性向があるようだ…。

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こうしてあらためて振り返って見ると人間っていくつになっても生まれ備わった性向は変わらないように思う。
お気に入りのヘッドマネキンを手にした切っ掛けからオリジナルな実寸女性モデルを造型しようと悪戦苦闘してきたのも同じ脈絡の趣味趣向から来ているに違いない。
別にピグマリオンを気取っているわけではないが、このオリジナルモデル嬢造型はこれまでとは些か違い実益というと語弊があるが現実的なメリットを多々生んでいる。

当初は仕事絡みでもあったが、それらを別にしてもそこにお気に入りのモデルさんが常駐しているのは実にありがたい。
何らかの目的の為、女性のポートレイトというか顔写真あるいは姿が欲しい場合が多々あるが、まさかその度にプロフェッショナルのモデルさんにお願いするわけにはいかない。また現実にはフリーの写真も存在するがそれらのほとんどは気に入らないだけでなく仕草や表情、撮影アングルなど思い通りになるはずもなく使い物になることは少ない。

その点、手前味噌ながら我が専属モデルは24時間いつでも撮影可能だし、衣裳やWigを別にすれば費用はかからない。そして必要なら撮影後にデジタル・コスメチックアプリで化粧を施すなど自由にできるし無論著作権や肖像権にも抵触しない。
思えば私にとってこのモデル嬢は昔昔、美術室にあったデッサン用の石膏モデルや多くの美術館で鑑賞したギリシャ彫刻と同様日々大きな刺激と閃きを与えてくれる。

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人の顔を…それが作り物だとしても…あれこれと日々撮影の対象にしてると実に魅力的で面白い素材だと感じる。そして事実、人の顔ほど写真に撮るのが難しい対象も少ないのではないか。
ほんの少しアングルを変えただけで、ライティング、化粧の仕方で、髪型で別人のようになるし、そもそもカメラのレンズを通して "見たままに" 撮ることがいかに難しいかを日々実感している。

そういえば、写真家の篠山紀信氏がラブドールを撮影した写真集を出したことが話題になったが、ラブドールをひとつのアートとして捉えている点には賛同できる。ただし、言い訳めくが私の造型してきたモデルはラブドールではないしラブドールを愛する性癖は持っていない(笑)。
とはいえ友人たちに主張し続けてきたが、そこに "美" が常駐していることは精神衛生上何らか良い方向に私の意識を向けているような気がする。
それは例えばピカソの絵画であったり繰り返すがギリシャ彫刻であってもよいわけだが、自分にとって日常的に触れることができる美がそこに存在することは素敵なことだと明言できる。

したがって当該モデルの存在は、写真撮影の機会を容易にしてくれることは勿論、ポートレイト撮影の教材というか練習台にも最適ではないかと考えている。
そしていまそれに留まらず3Dプリンターで女性の顔を作ることに挑戦している。

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そういえば3Dプリンターを手にした直接の理由は実寸大の女性モデルに動かせる両腕と首関節を作ろうと考えたからに他ならないのだ。
ただし3Dモデリングはともかくスライサーというソフトウェアの設定でまだまだ分からないこともあるし、3Dプリンター側の制約もあってまだまだ完成形には至っていないし苦悩している部分もあるが、それがまた意欲向上に繋がっている…。

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2019年中に可能であれば形だけにしても3Dプリンターを駆使してアンドロイドを造型したいと考えている。無論無謀な挑戦であり思い通りには行かない可能性の方が高いと思っているが目標はないよりあった方が素敵だ。
さて、貴方は「なにフェチですか?」(笑)





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主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。ゆうMUG会員