ラテ飼育格闘日記(635)

インフルエンザが流行っているという。近隣の小学校でも学年によってはすでに学級閉鎖になったクラスもあると聞いた。その小学校で「縄跳び発表会」があり、お付き合いいただいているファミリーのオカーサンからお誘いいただいたので相変わらずカメラをぶら下げて行って来た。


オトーサンが参加したのはファミリーのAちゃんが在籍する4年生の部だ。場所は体育館だから少々底冷えするもののAちゃんの奮闘を映像に収めようと勇んで学校へ…。
ただし急に決まったのでラテの散歩に時間を割けず、朝の散歩は15分程度で強制的に帰宅することになったが、夕方の散歩でその埋め合わせはすることに(笑)。

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※散歩拒否中のアクビ


最初は授業参観が行われている教室に向かった。しばらくすると全員が体育館に移動するので我々も一緒に移動することになる。しかしそのクラスだけでも数名の子供たちと近所の公園で顔馴染みになっているから「あっ、ワンコのオジサンだ」とか「ラテも連れてきたの?」などと声をかけてくれる。
学校にワンコを連れてこれるはずもないが、子供に言われてふと…もしこの教室にラテを放したらさぞや喜ぶだろうなあと余計なことを考えてしまった。

>Latte635_02.jpg

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※縄跳び発表会の開始。Aちゃんも頑張りました!


家族らは舞台側から子供たちの縄跳びを見ることになる。そしてクラス毎、グループ毎に様々な飛び方を披露しはじめるがAちゃんは最初の連続飛びは終始トラブル無く終えた。
皆随分と練習したことが伺える動きだった。

多くの子供たちが真剣に縄跳びに取り組んでいる顔、顔、顔をカメラで追っていると当然ではあるが一人一人の個性が垣間見られるようで興味深い。
無論とても上手な子もいれば続かない子もいる。そしてほとんど上手く出来ていないにもかかわらずニコニコしながら続けている子供や、それこそ歯を食いしばって連続跳びに挑戦している子、スピード感溢れる飛び方をしているにも関わらず身体全体にほとんど力が入っていない上級者に見える子などなど実に様々だ。

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※公園でAちゃんとその友達に囲まれご満悦なラテ


ほとんど上手く出来ていないにもかかわらずニコニコしながら断続的に続けている子供を見ていたら自分の小学校時代の事を思い出した。思い出した…といっても自分自身ではそうした感覚はなかったが母に言わせると「(徒競走で)駆けるの遅いのはいいけど、ニコニコしながら走るのはどうもね」と言われることが度々あった。
要は闘争心・競争心といったものを持ち合わせていない子供だったのかも知れないが、思わず心の中で「頑張れよ」と呟いていた(笑)。

ただ、見ていて心地よかったのは是が非でも上手に飛ばなければならないといった教育ではないような結果だった。オトーサンの子供時代は逆上がりができずに残され、出来るまでやれと言われたり、上手な子とそうでない子を当然のように区別あるいは差別した見せ方があった。しかしその日の縄跳び発表会は何度失敗しても平然とあるいはニコニコしながらやり続けているケースが多くて良いなあと思った。

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※Aちゃんのオカーサンに水を飲ませてもらってます


無論その裏では…というと語弊があるが授業が終わっても、あるいは帰宅してからも懸命に練習に励んだ子供たちも多かったに違いないし、事実馴染みの公園でも縄跳びをやっている子供が突然増えたのでブーム再来かと訝しく思ったが、実はこの発表会のための練習だったのだ。
一生懸命飛んでいるAちゃんらの姿をファインダー越しに見ていると自然に涙が出てきた…。

ということで昼前に学校を後にして帰宅したものの我が娘は「どこ行ってたの」「遅かったじゃあない」と飛びついてくれるかと思いきや、ドアを開けても出て来る気配がない。
いそうな場所を覗き込むとラテは振り向きもせずお尻を見せたまま「クシュン」と小さなクシャミをしただけだった…。


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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員