フィラメント乾燥のためのPrintDry と eBOX比較

3Dプリンターで使うフィラメントの湿度を軽減する機器として知られている製品にPrintDry と eBOX がある。その両方を使っているからか、ここのところ友人・知人らから両者の違いに関して質問を受けることが重なった。それぞれの機能や注視すべき点についてはPrintDry eBOX それぞれの記事を参考にしていただきたいが、ここではいくつかの項目に関してその違いを箇条書きにしてみた。

(1)設置スペース 
   まずは設置面積だが eBOXはPrintDry の半分以下。PrintDryのサイズは直径370mm、eBOXは215 × 105mm。

PrintDry_201903.jpg

※PrintDry


(2)デザイン
   PrintDryはドライフードメーカーの改変品と思われるが、eBOXはオリジナルデザイン。

eBOX_201903.jpg

※eBOX


(3)スプール回転機構
   eBOXはローラータイプのスプール台内蔵。前後二本のローラーはスムーズに回転するがフィラメントの自重もあり些か重い感じ。PrintDry は横置きで専用台には本格的なベアリングが装備されており回転は滑らかで場合によってはスプールが回転しすぎてフィラメントがばらける可能性も。

(4)タイマー   
   PrintDryはタイマーは内蔵していないが eBOXはタイマー内蔵。

(5)残量表示  
   eBOXは自重を計測することでフィラメントの残量を表示する機能あり。PrintDryは当該機能無し。

(6)一度に乾燥できるスプールの数 
   PrintDryは一般的な1kgタイプのスプールを上下に設置し同時に乾燥可能。というか本体内に入ればいくつでも可。eBOXはひとつのみ。

(7)ドライ風量 
   PrintDryはかなり強力だが、eBOXは弱い。

(8)液晶画面 
   eBOXはフロントにあるがPrintDryに液晶画面は無く、温度設定のダイアルのみ。

(9)電源スイッチ
   eBOXは背面、PrintDryは正面にシーソースイッチがある。

(10)密閉度 
   eBOXは比較的高い。PrintDryは熱風を効率よく通すためか隙間だらけ。

(11)電源仕様 
    PrintDryはAC120V/60Hz or 220V/50Hz, 245W。eBOXはAV100 - 240V 50/60Hz

(12)価格 
   PrintDry : US$ 129.99(PrintDry) eBOX : US$ 59.99(AliExpress)2019年3月7日現在

(13)その他
   どちらもプラスチック製なので頑丈とはいえないが、eBOXは全体的に作りが柔い感じ。

ということで、個人的な使い分けだが、スプールの数はともかく本格的にフィラメントの湿気を取ろうとする場合はPrintDryを使う。そもそもが短時間に湿度を軽減することを考えるとeBOXは少々頼りない…。
ただし、日常のスプールホルダーとしてeBOXは湿度が気になるとき乾燥を行いながら3Dプリンターにフィラメント供給している。さらに記すならeBOXは電源コードを外し単に埃除けといった意味合いのスプールホルダーとしても便利に使っている。
ともかく設置場所に余裕があればPrintDryが一番だが、繰り返すがeBOXは場所を多々移して都合の良い場所で手軽に使えるのが利点か…。







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主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。ゆうMUG会員