ラテ飼育格闘日記(645)
ラテの毛並みが伸びたので美容室に連れて行くことにした。しかし毎度のことだが動物病院より美容室が嫌いというか怖いという態度を見せるラテだから気を使わざるを得ない。今回は昼の12時に予約を入れたがそもそもそんな時間に外へ出るなど普段はないわけで、ラテはすでに察知している…。
10分程早めに自宅を出る。これは美容室に行く前にオシッコさせるためだ。でないと毎度ではないものの店内に入ったとき、怖いからかオトーサンに抱っこを求めるのは由としても粗相をしてしまうことがあるからだ。
ラテにハーネスを着けて家を出るがまずは美容室の方角ではなく馴染みの公園に向かう。そしてオトーサンの思惑通り途中でオシッコをしてくれたので安心して美容室へと向かうことに。

※美容室で綺麗になってきました
しかしラテはすでに尻尾が半分下がっている。これからどこに連れて行かれるかを察知しているに違いない。
美容室へ近づくにつれ最初は歩く速度が遅かったのに次第に早くなってくるのが面白いところだ。無論尻尾は下がってしまっているが、美容室前を足早に通り過ぎたいという願望がスピードに表れていてオトーサンは苦笑しつつも通り過ぎるわけにはいかない(笑)。
素早くリードを引いて店内に連れ込むが、ラテは早速オトーサンに抱っこを要求。係の方が出てくるまでほんの短い間だがオトーサンに抱かれてラテは震えている。


※早くもどこに連れて行かれるかを察知し尻尾が下がっている(上)。そして美容室では抱っこを要求(下)
そうそう…話しは脱線するが、ラテを人間の赤ちゃんを抱くように抱きかかえるとラテの視線はオトーサンのそれより少し上になる。
先日女房が見ていたTV番組をたまたま覗いたら(チャンネルは不明)、飼い主の目の高さよりワンコを上に抱いたり持ち上げたりはしない方が良いという話しをトレーナーなのか…がしていた。なぜならワンコが買い主より自分が偉いと思ってしまい、飼い主の言うことを聞かなくなるというのだ。

※桜が咲き始めた(多摩市桜ヶ丘公園)
しかし昔から言い尽くされた感のあるワンコの飼い方に関するこの種の話しをいまだに信じている専門家と称する人がいるのだから驚く。ましてやTVで放映されるのだからその影響は大きいに違いない。
オトーサンもラテを飼うとき幾冊かのトレーニング本を買ったが、数冊に同様のことが書かれていた。何も知らないオトーサンは「そんなものか」と最初は注意していたが次第に馬鹿らしくなってきた。
そもそも個体差もあるだろうが、ワンコをみくびってはいけない。ワンコはそんな単純なことで自分が飼い主より偉いと思うほど馬鹿ではないことが肌で分かってきたので気にせず求められれば、あるいは必要ならラテをオトーサンの肩に抱き上げてきた。無論いまでもそうだ…。
確かにラテは100%従順なワンコでは無いが、この12年間オトーサンに本気で刃向かったことはない。朝から晩まで世話をし、散歩に連れ出し、食事を作るオトーサンをたまに視線を高く抱き上げたからといって己より下の生き物だと考え、行動に移すなど考えられないではないか。

※美容室へ引取に出向くと満面の笑顔で出て来た
無論ラテが2本足の我々を文字通り「人間」と認識しているかは知る由もないが、同時に「2本足の同族」と認識している証拠もない。しかしワンコと人に接するときの態度の違いを考えればまったく別の相手だということをきちんと認識していると考えるのも合理的だと思う。
そうしたことからオトーサンは「犬は人を犬族と思っている」という定説には大いに疑問を持っているし、ワンコほどの頭脳があれば犬と人間をまったく別の生きものと認知しても不思議はないと考える。
「犬は人間を同族と思っている」という定説は、まだまだ「犬という動物はオオカミのように群れの中で生きていくものだ」という旧来からの説から抜け出ていないように思えるのだ。

※そのまま散歩を続けることに。先ほどの尻尾が下がった時とは別人…いや別犬のようだ(笑)
ムツゴロウ動物王国の石川利昭著「飼育マニュアルに吠えろ!」の中で石川利昭氏は「犬を人間の目線より上に持ち上げてはいけません」というハウツーは間違いだと斬り捨てている。そんな話しが真実ならマンションの二階以上に住んでいる人はワンコを飼えないことになる…。
ベランダから常に下にいる人間を見下しているとすべての人間を馬鹿にするようになるのか。否、どこにそんなワンコがいるのだろうかと。
そしてワンコと人との関係は上下関係ではなく心と心で結ばれた共生関係なのであり、例えば寝転がっている人間の上にワンコが乗ってきて遊んでも決してボスと子分の関係にはならないと断言している。
オトーサンは断然石川利昭氏の話しを支持したいし日々実感として受け止めている。
例えば「ワンコがリードを強く引く」といった件ひとつでも「支配性を主張している」という立場を取るトレーナーもいれば「図解雑学/イヌの行動 定説はウソだらけ」の著者である堀明氏のように単に「早く目的地に行きたいという犬の欲求に過ぎない」という立場の方もいる。さらに堀明氏は「犬が自分をリーダーだと示したいから」といったこの種の定説を「支配と服従の理論に凝り固まった人たちのいいだした誤解」と切り捨てている。

※喉が渇いたのだろう、沢山水を飲んだ
人がワンコを擬人化するように、ワンコも人を擬犬化するかも知れない。しかし繰り返すがそれはワンコが我々人間を、飼い主を自分たちと同じワンコだと思うかどうかについてはオトーサンは否と答えたい。
日々ラテと寝起きを共にしているが、ラテの行動および態度を観察しているとワンコと人間は確実にさまざまな面で区別して対応していることがわかる。我々飼い主は単純にワンコのボスという存在ではないのだと思っている。
そうそう…話しは美容室でした。
ラテを預けて三時間半ほど経ってオトーサンの携帯に「終わりました」という連絡が入った。いそいそと支度をして引取に行くとラテは満面の笑顔で出て来た。これが連れてきたときあれほど嫌がったワンコなのかと思うほどの違いだ。
時刻は早くも夕方の散歩時間に近づいていたのでオトーサンとラテはそのままルンルン気分でいつもの公園に向かった。
10分程早めに自宅を出る。これは美容室に行く前にオシッコさせるためだ。でないと毎度ではないものの店内に入ったとき、怖いからかオトーサンに抱っこを求めるのは由としても粗相をしてしまうことがあるからだ。
ラテにハーネスを着けて家を出るがまずは美容室の方角ではなく馴染みの公園に向かう。そしてオトーサンの思惑通り途中でオシッコをしてくれたので安心して美容室へと向かうことに。

※美容室で綺麗になってきました
しかしラテはすでに尻尾が半分下がっている。これからどこに連れて行かれるかを察知しているに違いない。
美容室へ近づくにつれ最初は歩く速度が遅かったのに次第に早くなってくるのが面白いところだ。無論尻尾は下がってしまっているが、美容室前を足早に通り過ぎたいという願望がスピードに表れていてオトーサンは苦笑しつつも通り過ぎるわけにはいかない(笑)。
素早くリードを引いて店内に連れ込むが、ラテは早速オトーサンに抱っこを要求。係の方が出てくるまでほんの短い間だがオトーサンに抱かれてラテは震えている。


※早くもどこに連れて行かれるかを察知し尻尾が下がっている(上)。そして美容室では抱っこを要求(下)
そうそう…話しは脱線するが、ラテを人間の赤ちゃんを抱くように抱きかかえるとラテの視線はオトーサンのそれより少し上になる。
先日女房が見ていたTV番組をたまたま覗いたら(チャンネルは不明)、飼い主の目の高さよりワンコを上に抱いたり持ち上げたりはしない方が良いという話しをトレーナーなのか…がしていた。なぜならワンコが買い主より自分が偉いと思ってしまい、飼い主の言うことを聞かなくなるというのだ。

※桜が咲き始めた(多摩市桜ヶ丘公園)
しかし昔から言い尽くされた感のあるワンコの飼い方に関するこの種の話しをいまだに信じている専門家と称する人がいるのだから驚く。ましてやTVで放映されるのだからその影響は大きいに違いない。
オトーサンもラテを飼うとき幾冊かのトレーニング本を買ったが、数冊に同様のことが書かれていた。何も知らないオトーサンは「そんなものか」と最初は注意していたが次第に馬鹿らしくなってきた。
そもそも個体差もあるだろうが、ワンコをみくびってはいけない。ワンコはそんな単純なことで自分が飼い主より偉いと思うほど馬鹿ではないことが肌で分かってきたので気にせず求められれば、あるいは必要ならラテをオトーサンの肩に抱き上げてきた。無論いまでもそうだ…。
確かにラテは100%従順なワンコでは無いが、この12年間オトーサンに本気で刃向かったことはない。朝から晩まで世話をし、散歩に連れ出し、食事を作るオトーサンをたまに視線を高く抱き上げたからといって己より下の生き物だと考え、行動に移すなど考えられないではないか。

※美容室へ引取に出向くと満面の笑顔で出て来た
無論ラテが2本足の我々を文字通り「人間」と認識しているかは知る由もないが、同時に「2本足の同族」と認識している証拠もない。しかしワンコと人に接するときの態度の違いを考えればまったく別の相手だということをきちんと認識していると考えるのも合理的だと思う。
そうしたことからオトーサンは「犬は人を犬族と思っている」という定説には大いに疑問を持っているし、ワンコほどの頭脳があれば犬と人間をまったく別の生きものと認知しても不思議はないと考える。
「犬は人間を同族と思っている」という定説は、まだまだ「犬という動物はオオカミのように群れの中で生きていくものだ」という旧来からの説から抜け出ていないように思えるのだ。

※そのまま散歩を続けることに。先ほどの尻尾が下がった時とは別人…いや別犬のようだ(笑)
ムツゴロウ動物王国の石川利昭著「飼育マニュアルに吠えろ!」の中で石川利昭氏は「犬を人間の目線より上に持ち上げてはいけません」というハウツーは間違いだと斬り捨てている。そんな話しが真実ならマンションの二階以上に住んでいる人はワンコを飼えないことになる…。
ベランダから常に下にいる人間を見下しているとすべての人間を馬鹿にするようになるのか。否、どこにそんなワンコがいるのだろうかと。
そしてワンコと人との関係は上下関係ではなく心と心で結ばれた共生関係なのであり、例えば寝転がっている人間の上にワンコが乗ってきて遊んでも決してボスと子分の関係にはならないと断言している。
オトーサンは断然石川利昭氏の話しを支持したいし日々実感として受け止めている。
例えば「ワンコがリードを強く引く」といった件ひとつでも「支配性を主張している」という立場を取るトレーナーもいれば「図解雑学/イヌの行動 定説はウソだらけ」の著者である堀明氏のように単に「早く目的地に行きたいという犬の欲求に過ぎない」という立場の方もいる。さらに堀明氏は「犬が自分をリーダーだと示したいから」といったこの種の定説を「支配と服従の理論に凝り固まった人たちのいいだした誤解」と切り捨てている。

※喉が渇いたのだろう、沢山水を飲んだ
人がワンコを擬人化するように、ワンコも人を擬犬化するかも知れない。しかし繰り返すがそれはワンコが我々人間を、飼い主を自分たちと同じワンコだと思うかどうかについてはオトーサンは否と答えたい。
日々ラテと寝起きを共にしているが、ラテの行動および態度を観察しているとワンコと人間は確実にさまざまな面で区別して対応していることがわかる。我々飼い主は単純にワンコのボスという存在ではないのだと思っている。
そうそう…話しは美容室でした。
ラテを預けて三時間半ほど経ってオトーサンの携帯に「終わりました」という連絡が入った。いそいそと支度をして引取に行くとラテは満面の笑顔で出て来た。これが連れてきたときあれほど嫌がったワンコなのかと思うほどの違いだ。
時刻は早くも夕方の散歩時間に近づいていたのでオトーサンとラテはそのままルンルン気分でいつもの公園に向かった。
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