ラテ飼育格闘日記(648)

春らしいというよりすでに初夏の季節だ。朝夕はともかく日射しが出ると天気の良い日は着るものに困るほど暑くなってきた。となれば問題はオトーサンよりラテだ。なにしろ暑さにはめっぽう弱いから毎年夏場の散歩は多々工夫と配慮が必要となってくる。


場所によっては鯉のぼりが見られる一年で一番よい季節のはずだが、すでにラテは散歩の途中での一休みが多くなってきた。
とにかくコンクリートの歩道をはじめ、大理石作りの階段などに腹ばいになるとなかなか立ち上がらない。無論オトーサンがリードを引けば「嫌だ」と抵抗する。

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※早くも散歩の途中で一休みが多くなってきた


まあ急ぐ散歩でないときはラテの意向も考慮して十数分好きにさせているが、歩きならともかく同じ場所でずっとというのはオトーサンには辛い。まさか居眠りするわけにもいかないし第一椅子もない。それに当然だが行き交う人たちもいるし時にはワンコも通る。

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※歩道で腹ばいになってしまった…


事情を知らないオバサンはすれ違い様に「ああ、可哀想に散歩で疲れたのね」などと声をかけながら立ち去るが、冗談ではない。家から出てまだ10分しか歩いていないのだ。
確かにラテも老犬だから若い時のようにはいかないし無理をさせるつもりもないが、家を出て5分とか10分でこうエンストの連続では困ってしまう。

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※鯉のぼりが目立つ季節


暖かくなるとエンストも多くなるが水を飲むこともまた多くなる。
オトーサンは散歩に出かけるときにはいつも冷蔵庫で冷やした水をペットボトルに入れて持ち歩くようにしている。したがって歩きながらオトーサンの足をマズルでツンツンとする場合には「水を飲みたい」というサインもあるが、その他自動販売機の前で立ち止まるのは「水を買え」ということだし、公園などの水飲み場にリードを引いて近づく場合もまた水を飲ませろというサインである。

そういえば先日、散歩中に馴染みの水飲み場に行ったら「撤去」の貼り紙があった。どのタイミングかは知らないが周囲の木々の一部伐採などと一緒にこの水飲み場が無くなるようだ。
確かにあまり利用されていないようにも思えるし数十メートル先には別途同じような設備があるから仕方がないのかも知れないものの、向こうのよりこちら側の水飲み場が好きだったラテはきっと寂しがるに違いない…。

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※ラテが好きな水飲み場が撤去されてしまうようだ


とにかく歩かない散歩は散歩ではないと言いたいところだが、排泄を済ませたラテは例え歩かなくても涼しいところでゆっくりしたいらしいのだ。オトーサンはそれなら家で寝ていればよいではないかとも思うが、外の空気と刺激が好きなのだろう。
とはいえ一見ヨタヨタ歩いているような時でも、嫌いなワンコを見つければ猛烈な勢いでリードを引いて吠えかかるのだからなかなか油断はできないのである。
逆に知っている人には声をかけるのだから面白い。

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※仕方がないのでオトーサンも座り込むとラテは笑顔に


先日のこと、信号機のある交差点の横断歩道を渡り始めたらラテが急に吠えだした。オトーサンは近くにワンコがいるのかと見回したがいない…。渡り終わったらラテは信号機が変わり向こうから歩いてくる動物病院の院長の姿を見つけたようでリードを引いても動こうとはしない。
しかし国道の交差点の向こう側に信号待ちしている人を認識し、声をかけるのだから外面の良さ100%のラテなのだ。




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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員